Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

三菱UFJ銀行におけるクラウド戦略と生成AI活用 / Cloud Strategy and G...

三菱UFJ銀行におけるクラウド戦略と生成AI活用 / Cloud Strategy and Generative AI Development at MUFG Bank

2024/11/13〜15に開催された「OGIS Group Forum 2024」に登壇した際の資料です。
https://www.ogis-ri.co.jp/event/e107767.html

More Decks by 三菱UFJインフォメーションテクノロジー株式会社

Other Decks in Technology

Transcript

  1. OGIS Group Forum 2024 4. おわりに 3. 生成AI基盤開発 2. マルチクラウド活用

    1. はじめに Copyright(C) 2024 Mitsubishi UFJ Information Technology Ltd. All rights reserved. 自己紹介 4 はじめに • 名前 • 小林諒祐 • 所属 • 三菱UFJインフォメーションテクノロジー株式会社(以下、MUIT) • 業務基盤本部 情報アーキ基盤ユニット • (兼務)業務基盤第二部 • (兼務)基盤統括部 • 担当 • 業務基盤層(OS/MW)9年生 • メインは情報系システム • 趣味: • 珈琲(生豆から焙煎してエスプレッソで) • 3Dプリンターでモノを作って遊んでます
  2. OGIS Group Forum 2024 4. おわりに 3. 生成AI基盤開発 2. マルチクラウド活用

    1. はじめに Copyright(C) 2024 Mitsubishi UFJ Information Technology Ltd. All rights reserved. 5 MUITってどんな会社? 三菱UFJ銀行、並びにMUFGグループ各社の IT・デジタル戦略を先導する「金融×IT」のプロフェッショナル集団 三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG) 三菱UFJインフォメーションテクノロジー(MUIT) 採用強化中!
  3. OGIS Group Forum 2024 4. おわりに 3. 生成AI基盤開発 2. マルチクラウド活用

    1. はじめに Copyright(C) 2024 Mitsubishi UFJ Information Technology Ltd. All rights reserved. 本日お話する内容 • 前半:三菱UFJ銀行のマルチクラウド方針 6 はじめに • 後半:ChatGPT開発案件について Multi Cloud 生成系AIチャットシステム [ AI-bow ] 通常、外部に公開される資料は 「三菱UFJ銀行から見たシステム開発」 となるケースが多いです。 本日は、システム開発部門である 当社から見た生成AIシステム開発 についてお話いたします Azure AWS
  4. OGIS Group Forum 2024 4.おわりに 3. 生成AI基盤開発 2.マルチクラウド活用 1.はじめに Copyright(C)

    2024 Mitsubishi UFJ Information Technology Ltd. All rights reserved. クラウド利用方針 皆様は、会社でクラウドを利用したシステム開発をする際、 クラウドサービスはどのようにして選んでいますか? 8 マルチクラウド活用 🤔
  5. OGIS Group Forum 2024 4.おわりに 3. 生成AI基盤開発 2.マルチクラウド活用 1.はじめに Copyright(C)

    2024 Mitsubishi UFJ Information Technology Ltd. All rights reserved. クラウド利用方針 AI系はGoogle Cloud Platform? WindowsだとAzure? いろいろ使いたいならAWSかな といった印象でしょうか 9 マルチクラウド活用 🤯 知識と 経験? 好きな クラウド? Azure AWS Google Cloud Platform
  6. OGIS Group Forum 2024 4.おわりに 3. 生成AI基盤開発 2.マルチクラウド活用 1.はじめに Copyright(C)

    2024 Mitsubishi UFJ Information Technology Ltd. All rights reserved. クラウド利用方針 当社はアーキテクチャの基本方針が定義されています! 10 マルチクラウド活用 📄 💡 Azure AWS Google Cloud Platform
  7. OGIS Group Forum 2024 4.おわりに 3. 生成AI基盤開発 2.マルチクラウド活用 1.はじめに Copyright(C)

    2024 Mitsubishi UFJ Information Technology Ltd. All rights reserved. クラウド利用方針 基本方針は「AWS/Azure/プライベートクラウドを原則利用」とされていますが、 実際のところAzureの利用は促進されていませんでした。 なぜなら、三菱UFJ銀行の標準的なシステム構成を作る場合、AWSで充足しているからです。 しかし、生成系AIシステムを開発するにあたってはAzureを利用することになりました。 なぜAzureを利用することになったのでしょうか・・・? それには大きな理由がありました。 11 マルチクラウド活用
  8. OGIS Group Forum 2024 4.おわりに 3. 生成AI基盤開発 2.マルチクラウド活用 1.はじめに Copyright(C)

    2024 Mitsubishi UFJ Information Technology Ltd. All rights reserved. Azure利用 • 2022年、OpenAI社のChatGPTが世に出始めたころ、各種クラウドの対応状況は芳しくありませんでした。 • エンタープライズとして生成AIを利用するということを考える際、実績があるという点と当社と関わりがあるという点に重きを置い て検討が進められました。 • となると、必然的に、AzureのAzure OpenAI Serviceが選択肢として出てきます。 • 社内ではMicrosoft製品を利用している点 • Azure OpenAI Serviceがリリースから時間がたち、安定してきている点 13 マルチクラウド活用 Service 発表日 Model Azure AzureOpenAIService 2021/11※1 GPT AWS AmazonBedrock 2023/04※2 Claude, Stable Diffusion GCP PaLM API / MakerSuite 2023/05※3 PaLM 出典1:https://news.microsoft.com/source/features/innovation/new-azure-openai-service/ 出典2:https://aws.amazon.com/jp/blogs/machine-learning/announcing-new-tools-for-building-with-generative-ai-on-aws/ 出典3:https://cloud.google.com/vertex-ai/docs/core-release-notes#May_10_2023
  9. OGIS Group Forum 2024 4.おわりに 3. 生成AI基盤開発 2.マルチクラウド活用 1.はじめに Copyright(C)

    2024 Mitsubishi UFJ Information Technology Ltd. All rights reserved. Azure利用 「生成AI」を使うにあたって他クラウドに比べてAzureがリードしているという判断になりました。 こうして、生成AIの利用がAzureの利用のきっかけとなっていきます。 本プロジェクト後、他システム開発でもWindowsを中心に利用が進んでいます。 現在は以下のように持株共通基盤として構成しており、システムが増えてもお互いに与える影響を最小化しています。 14 マルチクラウド活用 HUBサブスクリプション Spokeサブスクリプション AppService VirtualMachine 社内環境 ExpressRoute VirtualNetwork AzureOpenAI Azure User VirtualNetwork
  10. OGIS Group Forum 2024 4.おわりに 3. 生成AI基盤開発 2.マルチクラウド活用 1.はじめに Copyright(C)

    2024 Mitsubishi UFJ Information Technology Ltd. All rights reserved. プロジェクトの立ち上げ 突然Teamsに1つの投稿が・・・ 16 生成AI基盤開発 部長
  11. OGIS Group Forum 2024 4.おわりに 3. 生成AI基盤開発 2.マルチクラウド活用 1.はじめに Copyright(C)

    2024 Mitsubishi UFJ Information Technology Ltd. All rights reserved. プロジェクトの立ち上げ 17 生成AI基盤開発 🤔・・・
  12. OGIS Group Forum 2024 4.おわりに 3. 生成AI基盤開発 2.マルチクラウド活用 1.はじめに Copyright(C)

    2024 Mitsubishi UFJ Information Technology Ltd. All rights reserved. プロジェクトの立ち上げ 18 生成AI基盤開発 😃おもしろそう💡 👆 それなりにおしごとはあったんですが・・・😅
  13. OGIS Group Forum 2024 4.おわりに 3. 生成AI基盤開発 2.マルチクラウド活用 1.はじめに Copyright(C)

    2024 Mitsubishi UFJ Information Technology Ltd. All rights reserved. プロジェクトの立ち上げ そこから開発がスタートすることになる・・・ 19 生成AI基盤開発 開発スタート💪 三菱UFJ銀行 担当者
  14. OGIS Group Forum 2024 4.おわりに 3. 生成AI基盤開発 2.マルチクラウド活用 1.はじめに Copyright(C)

    2024 Mitsubishi UFJ Information Technology Ltd. All rights reserved. プロジェクトの立ち上げ 体制 生成AI基盤開発 ユーザ部門 業務部署 業務基盤 基盤部署 <三菱UFJ銀行> 三菱UFJ銀行 としての戦略・企画 を担う ビジネスロジック を担当 <MUIT> アプリケーション層 の開発を担う アプリ開発とユー ザ部門との窓口を 担当 <持株> Azureは持株が管 理者となっており Azureについての 整備や開発は 本組織が担う <MUIT> OS/MW層の 開発を担う 実際のカバー範囲は・・・
  15. OGIS Group Forum 2024 4.おわりに 3. 生成AI基盤開発 2.マルチクラウド活用 1.はじめに Copyright(C)

    2024 Mitsubishi UFJ Information Technology Ltd. All rights reserved. プロジェクトの立ち上げ 体制 生成AI基盤開発 ユーザ部門 業務部署 業務基盤 基盤部署 幅広い範囲で強力に開発をサポートする部隊。 担当範囲であるOS/MWに留まることなく、 時には業務部署、時には基盤部署の立場として 設計や複数部署との調整に奔走する。いわゆる「便利屋さん」👨‍🔧
  16. OGIS Group Forum 2024 4.おわりに 3. 生成AI基盤開発 2.マルチクラウド活用 1.はじめに Copyright(C)

    2024 Mitsubishi UFJ Information Technology Ltd. All rights reserved. プロジェクトの立ち上げ 体制 22 生成AI基盤開発 ユーザ部門 業務部署 業務基盤 基盤部署 システム 企画部 DX推進Gr DX推進 MUIT DI本部 DX推進部 MUIT 業務基盤本部 業務基盤 第二部 持株 ビジネス パートナー社 ビジネス パートナー社 👈ココ ビジネス パートナー社 デジタル戦略 統括部 AI・データ 推進Gr
  17. OGIS Group Forum 2024 4.おわりに 3. 生成AI基盤開発 2.マルチクラウド活用 1.はじめに Copyright(C)

    2024 Mitsubishi UFJ Information Technology Ltd. All rights reserved. プロジェクトの立ち上げ 開発スケジュール 23 生成AI基盤開発 当社の開発においては開発期間は1年程度が一般的です。 そんな中で新規性の高いこの案件で半年以内でリリースというのは・・・😖😓 よく見ると、プロジェクト計画フェーズと移行フェーズは準備期間となるため、 実質開発期間は3か月・・・😲😱 さぁ果たして無事、期間内にリリースはできるのでしょうか・・・
  18. OGIS Group Forum 2024 4.おわりに 3. 生成AI基盤開発 2.マルチクラウド活用 1.はじめに Copyright(C)

    2024 Mitsubishi UFJ Information Technology Ltd. All rights reserved. 悪戦苦闘した実開発 立ちはだかる壁 25 生成AI基盤開発 <圧倒的短期間> リリースは最短で →ということで11月で決定 よって、7月から11月で 4か月のリリースとなりました とにかく時間がありません <圧倒的知識不足> 三菱UFJ銀行でのAzure利用が少なく、 また、各種コンポーネントに対する 知識が圧倒的に不足していた。 →適切な設計ができるかの懸念 <圧倒的複雑性> 関係者だけで10を超え 関係コンポーネントも複雑 →業務ロジック・ネットワーク・ 認証・Azure基盤・運用機能・・・ <圧倒的要件未決> 何をどこまで実装するべきなのかも 決まっていない中で 先行するプロジェクトの要件を 本システム開発に取り込めるか →突然の仕様変更の可能性も
  19. OGIS Group Forum 2024 4.おわりに 3. 生成AI基盤開発 2.マルチクラウド活用 1.はじめに Copyright(C)

    2024 Mitsubishi UFJ Information Technology Ltd. All rights reserved. 悪戦苦闘した実開発 リリースまでの道のり 26 生成AI基盤開発 <アプリ側> 🔲 アプリ開発 <インフラ側> 🔲 サービス提供基盤構築 🔲 認証経路 まずはアプリ開発についてみていきましょう🏃💨
  20. OGIS Group Forum 2024 4.おわりに 3. 生成AI基盤開発 2.マルチクラウド活用 1.はじめに Copyright(C)

    2024 Mitsubishi UFJ Information Technology Ltd. All rights reserved. 悪戦苦闘した実開発 アプリ開発に関してはゼロからではなく、先行プロジェクトにて「社外環境」でPoCを実施していました。 よって、最低限のアプリの検証や、フィージビリティの検証は終わっている状態でした。 27 生成AI基盤開発 <短期間> PoC Subscription 社内環境 VirtualNetwork AzureOpenAI AppService ベースアプリケーション: https://github.com/Azure- Samples/azure-search- openai-demo 感謝🙏 当社テナント Azure PrivateLink Network SecurityGroup User
  21. OGIS Group Forum 2024 4.おわりに 3. 生成AI基盤開発 2.マルチクラウド活用 1.はじめに Copyright(C)

    2024 Mitsubishi UFJ Information Technology Ltd. All rights reserved. 悪戦苦闘した実開発 PoCをもとに、社内環境で同構成をとるとしたら以下のような構成となりました。 大きく変更となる部分はなく、PoCの構成を社内標準に当てはめるということになります。 ここに際しての懸念ポイントはありませんでした。 28 生成AI基盤開発 HUBサブスクリプション Spokeサブスクリプション AppService 社内環境 ExpressRoute VirtualNetwork VirtualNetwork 変更点① 経路は 専用線 変更点③ サブスクリプション 分割 変更点② 認証はオンプレミス AD そのまま AppService を使う <短期間> Azure User ActiveDirectory AzureOpenAI
  22. OGIS Group Forum 2024 4.おわりに 3. 生成AI基盤開発 2.マルチクラウド活用 1.はじめに Copyright(C)

    2024 Mitsubishi UFJ Information Technology Ltd. All rights reserved. 悪戦苦闘した実開発 リリースまでの道のり 29 生成AI基盤開発 <アプリ側> ✅ アプリ開発 <インフラ側> 🔲 サービス提供基盤構築 🔲 認証経路 PoCをベースに 手直しするだけでOK 👍👍👍 次にサービス提供基盤構築について見ていきましょう🛴🛫
  23. OGIS Group Forum 2024 4.おわりに 3. 生成AI基盤開発 2.マルチクラウド活用 1.はじめに Copyright(C)

    2024 Mitsubishi UFJ Information Technology Ltd. All rights reserved. 悪戦苦闘した実開発 今回はアプリケーションの提供基盤として、Azureの「AppService」を選択しました。 AppServiceがかなり便利でこちらを利用することによりIaaS層などの実行基盤の構築が不要となりました。 30 生成AI基盤開発 認証にEntraIDを利用可能 (AppServiceでID管理不要) 高可用性 AppService 自動でデプロイ可能 スケーリングも可能 多くの言語に対応 (.NET, Java, Node.js, Python, PHP, Ruby…) <短期間>
  24. OGIS Group Forum 2024 4.おわりに 3. 生成AI基盤開発 2.マルチクラウド活用 1.はじめに Copyright(C)

    2024 Mitsubishi UFJ Information Technology Ltd. All rights reserved. 悪戦苦闘した実開発 通常の開発であれば、IaaS層構築、OS/MW構築、そしてアプリ構築というステップになりますが、 今回はAppServiceを利用することで、PaaS利用となりインフラ層の構築がほぼなく、 構築期間の短縮の恩恵を受けられました。また、AppServiceの便利さを実感できました。 31 生成AI基盤開発 HW構築 1か月 OS構築 1か月 MW構築 1か月 アプリ開発 PaaS構築 1か月 アプリ開発 👨‍💻 👨‍💻 👩‍🏭 👩‍🏭 👩‍💼 👩‍💼 <短期間> 2か月程度 短縮
  25. OGIS Group Forum 2024 4.おわりに 3. 生成AI基盤開発 2.マルチクラウド活用 1.はじめに Copyright(C)

    2024 Mitsubishi UFJ Information Technology Ltd. All rights reserved. 悪戦苦闘した実開発 リリースまでの道のり 32 生成AI基盤開発 <アプリ側> ✅ アプリ開発 <インフラ側> ✅ サービス提供基盤構築 🔲 認証経路 AppServiceを利用するため ボタンクリックで構築 😁😁😁
  26. OGIS Group Forum 2024 4.おわりに 3. 生成AI基盤開発 2.マルチクラウド活用 1.はじめに Copyright(C)

    2024 Mitsubishi UFJ Information Technology Ltd. All rights reserved. 悪戦苦闘した実開発 当社でも一般的なO365利用企業と同じく、Azureテナントを保持しており、ここで認証を行っています。 一方で、実際のユーザ情報は一般的な企業と同じくオンプレミスのADを利用しています。 社内の情報と紐付けようとすると関係コンポーネントが多く、複雑な認証経路となります。 33 生成AI基盤開発 HUBサブスクリプション Spokeサブスクリプション 社内環境 ExpressRoute VirtualNetwork MUFGテナント <複雑性> Azure ActiveDirectory User AzureOpenAI AppService EntraID
  27. OGIS Group Forum 2024 4.おわりに 3. 生成AI基盤開発 2.マルチクラウド活用 1.はじめに Copyright(C)

    2024 Mitsubishi UFJ Information Technology Ltd. All rights reserved. 悪戦苦闘した実開発 結果的には以下の関係者・コンポーネントが出てくることになるのですが、それぞれ所管部署が異なり、 問題が発生する都度、調査や対応をしていきました。 34 生成AI基盤開発 HUBサブスクリプション Spokeサブスクリプション 社内環境 ExpressRoute VirtualNetwork MUFGテナント 持株 持株 EntraID担当 PAC ネットワーク担当 社内OA担当 <複雑性> Azure ActiveDirectory 社内AD担当 User AzureOpenAI AppService EntraID VirtualNetwork
  28. OGIS Group Forum 2024 4.おわりに 3. 生成AI基盤開発 2.マルチクラウド活用 1.はじめに Copyright(C)

    2024 Mitsubishi UFJ Information Technology Ltd. All rights reserved. 悪戦苦闘した実開発 通信・接続できないトラブルが起きる都度、原因の調査をし、 通信経路図を書き直しては関係部署の方に相談・確認を進め、 より正確な図を完成させていきました。 35 生成AI基盤開発 😭📝🖋️ これは多くの方が共感していただけると思いますが、 このあたりの「橋渡し」のような役割するのは負荷が高いです。 どの部署も進んで担当しない部分だと思いますが、 当社はこの微妙なエリアを業務基盤が担うことによって 円滑な案件推進に貢献していると考えています⚾️🧢 <複雑性>
  29. OGIS Group Forum 2024 4.おわりに 3. 生成AI基盤開発 2.マルチクラウド活用 1.はじめに Copyright(C)

    2024 Mitsubishi UFJ Information Technology Ltd. All rights reserved. 悪戦苦闘した実開発 リリースまでの道のり 36 生成AI基盤開発 <アプリ側> ✅ アプリ開発 <インフラ側> ✅ サービス提供基盤構築 ✅ 認証経路 OA担当やネットワーク、 EntraID担当など複数の部署の調整 😩😩😩 😌💪 よしオールクリアだ!あとは開発を進めてリリースするだけ・・・ そう思った矢先に発生する想定外事象・・・
  30. OGIS Group Forum 2024 4.おわりに 3. 生成AI基盤開発 2.マルチクラウド活用 1.はじめに Copyright(C)

    2024 Mitsubishi UFJ Information Technology Ltd. All rights reserved. 悪戦苦闘した実開発 プロジェクト立ち上げ当初、アプリのデプロイ方法は、PoC環境と同様、AzurePortalから実施する想定でした。 この方法だと、外部に依存関係を解決してしまうため、デプロイが失敗することが判明します。 (外部への接続経路は遮断しているため) 37 生成AI基盤開発 HUBサブスクリプション Spokeサブスクリプション 社内環境 VirtualNetwork <要件変更> Azure 依存関係解決 デプロイ🚀 ActiveDirectory User AzureOpenAI AppService AzurePortal VirtualNetwork 外部アクセス 不可
  31. OGIS Group Forum 2024 4.おわりに 3. 生成AI基盤開発 2.マルチクラウド活用 1.はじめに Copyright(C)

    2024 Mitsubishi UFJ Information Technology Ltd. All rights reserved. 悪戦苦闘した実開発 これを受け協議した結果、急遽VMを構築することになりました。 運用用のVMを構築し、各種モジュールを配置、 そしてそのVMからAppServiceをデプロイするようにしました。 38 生成AI基盤開発 HUBサブスクリプション Spokeサブスクリプション 社内環境 ExpressRoute VirtualMachine <要件変更> Azure ビルド済資源📜 ActiveDirectory AzureOpenAI AppService User VirtualNetwork VirtualNetwork
  32. OGIS Group Forum 2024 4.おわりに 3. 生成AI基盤開発 2.マルチクラウド活用 1.はじめに Copyright(C)

    2024 Mitsubishi UFJ Information Technology Ltd. All rights reserved. 悪戦苦闘した実開発 リリースまでの道のり 39 生成AI基盤開発 <アプリ側> ✅ アプリ開発 <インフラ側> ✅ サービス提供基盤構築 ✅ AppService 🆕運用サーバ作成 ✅ 認証経路 😭急遽VMを作ることになった🛠️
  33. OGIS Group Forum 2024 4.おわりに 3. 生成AI基盤開発 2.マルチクラウド活用 1.はじめに Copyright(C)

    2024 Mitsubishi UFJ Information Technology Ltd. All rights reserved. 悪戦苦闘した実開発 急遽の要件変更ではありましたが、関係者で早々に認識合わせをして作業着手。 全工程でMUITメンバー(2名)で開発を行い、短期間での構築・テストを完遂しました。 仕組みの面としてパラメータなどが社内で共通化がされていること、またスキル面では内製開発によるスキル強化、この二つによる結 果なのではないかと思います。 40 生成AI基盤開発 8/29: VMが必要だと いうことが判明 9/15: VM受領 9/29: VM構築完了 10/20: VMテスト完了 <要件変更> VM受領してから業務部署が 利用できるようになるまで、1か月程度
  34. OGIS Group Forum 2024 4.おわりに 3. 生成AI基盤開発 2.マルチクラウド活用 1.はじめに Copyright(C)

    2024 Mitsubishi UFJ Information Technology Ltd. All rights reserved. 悪戦苦闘した実開発 リリースまでの道のり 41 生成AI基盤開発 <アプリ側> ✅ アプリ開発 <インフラ側> ✅ サービス提供基盤構築 ✅ AppService ✅ 運用サーバ作成 ✅ 認証経路 かくして困難を乗り越える ことができました🏅🙌
  35. OGIS Group Forum 2024 4.おわりに 3. 生成AI基盤開発 2.マルチクラウド活用 1.はじめに Copyright(C)

    2024 Mitsubishi UFJ Information Technology Ltd. All rights reserved. 悪戦苦闘した実開発 その他にもいろいろな検討事項はあったがお時間がないためここでは割愛いたします。。。 42 生成AI基盤開発 構築・運用の投資・経費は どの部門が支出するのか? 😰 セキュリティ部門との ハードな協業 😫 VM構築にて 出てくる未知のエラー 😖
  36. OGIS Group Forum 2024 4.おわりに 3. 生成AI基盤開発 2.マルチクラウド活用 1.はじめに Copyright(C)

    2024 Mitsubishi UFJ Information Technology Ltd. All rights reserved. 悪戦苦闘した実開発 知識不足に関しては、各自でしっかりとキャッチアップして乗り越えることができました。 それもあり、案件中も知識でリードをすることができ、 現在では社内でも有識者として開発に携われてるので、 結果的には勉強してとても良かったと感じています。 43 生成AI基盤開発 解像度を高めるために 自宅でアプリ開発 (自己啓発) 👨‍💻💻🚀 👩‍💻🛠️🔧 Azureの知識を 習得するために 資格取得 (自己啓発) 📚📝👨‍🎓📖💻 <知識不足>
  37. OGIS Group Forum 2024 4.おわりに 3. 生成AI基盤開発 2.マルチクラウド活用 1.はじめに Copyright(C)

    2024 Mitsubishi UFJ Information Technology Ltd. All rights reserved. 悪戦苦闘した実開発 ついに2023/11にリリース!🎉🎊 大きな問題が発生することなく利用が開始できました!🥂🏆 🥳 44 生成AI基盤開発 👆利用開始時の報知👆 👆行内展開のスケジュール👆 👆実際のAI-bowの画面👆
  38. OGIS Group Forum 2024 4.おわりに 3. 生成AI基盤開発 2.マルチクラウド活用 1.はじめに Copyright(C)

    2024 Mitsubishi UFJ Information Technology Ltd. All rights reserved. 悪戦苦闘した実開発 • やってみてどうだったか ① 圧倒的成長につながった💪 • 非常に短い期間であっという間の開発でしたが、非常に濃い体験となりました。 ② 社内の仕組みに詳しくなった🎓 • 障害への対応をする中で知識が身につき、その結果、社内アーキテクチャの解像度が上がりました。 ③ Azureの知識習得 • AWSをメインで開発していましたが、Azureも同じようなコンポーネントがあり、勉強になりました。 • Azureの構成を理解していくことが、AWSのアーキテクチャについて考え直すきっかけとなりました。 • AppServiceは便利で、実行基盤について考える必要がなくなり、煩わしい管理から解放されました。 ④ 調整力が上がった🤝 • がむしゃらに前に進めていく必要があった本開発において、確りと一つずつ確認していくことの大切さを改めて感じることができました。 45 生成AI基盤開発
  39. OGIS Group Forum 2024 4.おわりに 3. 生成AI基盤開発 2.マルチクラウド活用 1.はじめに Copyright(C)

    2024 Mitsubishi UFJ Information Technology Ltd. All rights reserved. 今後の展望 嬉しいことにシステムリリース後は社内で活用が進み、多くの場面で利用されています 47 今後の開発 😊😺
  40. OGIS Group Forum 2024 4.おわりに 3. 生成AI基盤開発 2.マルチクラウド活用 1.はじめに Copyright(C)

    2024 Mitsubishi UFJ Information Technology Ltd. All rights reserved. 今後の展望 現在、APIManagementを導入し、VSCodeプラグインからのアクセスや、 既存システムからAPI経由で利用できる機能を開発中となります。 48 今後の開発 HUBサブスクリプション Spokeサブスクリプション 社内環境 ExpressRoute VirtualMachine APIManagement Server VSCode Plugin からのアクセス 既存システム からの API利用 Azure 様々なシーン ユースケースを検討中 AzureOpenAI AppService User VirtualNetwork VirtualNetwork
  41. OGIS Group Forum 2024 4.おわりに 3. 生成AI基盤開発 2.マルチクラウド活用 1.はじめに Copyright(C)

    2024 Mitsubishi UFJ Information Technology Ltd. All rights reserved. お伝えしたかったこと ① まずは興味をもってやってみる!🔥💪 • 興味を持つこと 様々なエリアに興味をもってアンテナを立てておく。また担当外エリアも積極的に取りに行くと世界が広がります。 • やってみること 面白そうなことに飛び込んでやってみると、とてもよい経験になると思います。 ② プロジェクトの推進力は「知識」と「人」📚👨‍👩‍👧 ‍👦 • スキルの蓄積 常日頃から刃を研いでおくことで、いざというときに身を助けることになると信じています。 • 人を巻き込む 積極的に関係者と会話することでプロジェクトは進んでいくため、多くの人を巻き込む力が肝要になると思います。 ③ AppServiceの便利さ🛠️ 💡 • 実行基盤を持たずにアプリケーションを稼働させられるのはとても便利です。 • 是非皆さんに使ってみていただきたいと思います。 ④ Let’s work together!💼😆✨ • 今回のような刺激的なプロジェクトを一緒に戦っていくメンバーを募集しています。 • お気軽にお声掛けいただけると嬉しいです! 50 おわりに 👈採用ページ
  42. OGIS Group Forum 2024 Copyright(C) 2024 Mitsubishi UFJ Information Technology

    Ltd. All rights reserved. 免責事項 本プレゼンテーションにより、視聴者と三菱UFJインフォメーションテクノロジー株式会社の間には何ら委任 その他の契約関係が発生するものではなく、当社が一切法的な義務・責任を負うものではありません。 本資料は信頼できると考えられる各種データに基づいて作成されていますが、当社はその正確性、完全 性を保証するものではありません。ここに示した全ての内容は、当社の現時点での判断を示しているに過 ぎません。 また、本資料に関連して生じた一切の損害については、当社は責任を負いません。その他専門的知識に 係る問題については、必ず貴社の弁護士、税理士、公認会計士等の専門家にご相談のうえでご確認くだ さい。 51