Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
ちょっとかしこく生きよう
Search
なごみそ
May 23, 2018
Technology
0
600
ちょっとかしこく生きよう
※2018-05-23 23:50 式が間違っていたので修正。
なごみそ
May 23, 2018
Tweet
Share
More Decks by なごみそ
See All by なごみそ
デレマス呼称表から見える アイドルの関係(?)
nagomiso
1
1.2k
ネットワーク分析してみた
nagomiso
2
480
JUMAN++で分かち書きをしたかった...
nagomiso
0
72
さよなら Storm
nagomiso
0
41
ここが変だよ Apache Storm
nagomiso
0
16
Other Decks in Technology
See All in Technology
実践!カスタムインストラクション&スラッシュコマンド
puku0x
0
420
下手な強制、ダメ!絶対! 「ガードレール」を「檻」にさせない"ガバナンス"の取り方とは?
tsukaman
2
450
Terraformで構築する セルフサービス型データプラットフォーム / terraform-self-service-data-platform
pei0804
1
180
「何となくテストする」を卒業するためにプロダクトが動く仕組みを理解しよう
kawabeaver
0
410
共有と分離 - Compose Multiplatform "本番導入" の設計指針
error96num
2
570
💡Ruby 川辺で灯すPicoRubyからの光
bash0c7
0
120
MCPで変わる Amebaデザインシステム「Spindle」の開発
spindle
PRO
3
3.3k
未経験者・初心者に贈る!40分でわかるAndroidアプリ開発の今と大事なポイント
operando
5
640
今!ソフトウェアエンジニアがハードウェアに手を出すには
mackee
12
4.8k
BPaaSにおける人と協働する前提のAIエージェント-AWS登壇資料
kentarofujii
0
140
5年目から始める Vue3 サイト改善 #frontendo
tacck
PRO
3
220
COVESA VSSによる車両データモデルの標準化とAWS IoT FleetWiseの活用
osawa
1
290
Featured
See All Featured
Helping Users Find Their Own Way: Creating Modern Search Experiences
danielanewman
29
2.9k
4 Signs Your Business is Dying
shpigford
184
22k
Statistics for Hackers
jakevdp
799
220k
Making Projects Easy
brettharned
117
6.4k
Fantastic passwords and where to find them - at NoRuKo
philnash
52
3.4k
Stop Working from a Prison Cell
hatefulcrawdad
271
21k
Responsive Adventures: Dirty Tricks From The Dark Corners of Front-End
smashingmag
252
21k
Designing Dashboards & Data Visualisations in Web Apps
destraynor
231
53k
Visualizing Your Data: Incorporating Mongo into Loggly Infrastructure
mongodb
48
9.7k
Why You Should Never Use an ORM
jnunemaker
PRO
59
9.5k
Optimizing for Happiness
mojombo
379
70k
The Pragmatic Product Professional
lauravandoore
36
6.9k
Transcript
ちょっとかしこく生きよう なごみそ@Kawasaki.rb 60th
自己紹介 • 名前: なごみそ(@NagominHotMotto) • 仕事: 夏と冬に有明周辺で戦うこと • 副業: SEっぽいことをしています
使用できるロッカーも変更になるため ロッカーの再割当てが必要になった 社内の席替え
会社から出てきた割当案が あまりにも ク◦ だった
何が ク◦ だったか
何が◦ソだったか • 思考を完全停止させた配置 – 社員番号順に配置させただけ • 自席とロッカーが 遠い ここ◦ソ
頭にきたのでロッカーの割当を 数理最適化 するプログラムを作った
数理最適化してみた ロッカーの割当てを 整数計画問題 にした – 線形計画問題(Integer Programming; IP): • 目的関数が線形関数で表現できて変数ベクトルの
要素が整数のみ かつ制約条件が線形関数と不等式で表現できる問題
どんなことをしたか • 式を作る • 座席とロッカーの座標情報を取得する • ソルバーで解く
どんなことをしたか • 式を作る • 座席とロッカーの座標情報を取得する • ソルバーで解く
式を作る • もろもろ定義 – 座席: – ロッカー: – 定数: –
変数:
式を作る • 目的関数 – 全員の座席からロッカーまでの距離総和 – これが最小になる x を探す
式を作る • 制約条件 – ロッカーはひとり必ず1個割当てる – ロッカー1区画にはn人まで割当てられる
どんなことをしたか • 式を作る • 座席とロッカーの座標情報を取得する • ソルバーで解く
座席とロッカーの 座標情報を取得する • 座席とロッカーの地図はExcel製(ここもク◦) • Pandas + Xlrd でデータフレームとして読込み •
データフレームの0行0列要素を原点として 座席とロッカーの座標を取得 さくら いずみ うづき りん あこ みお ロッカーA ロッカーB さくら=(0,1) いずみ=(1,1) あここ=(0,2) ロッカーA=(0,6) ロッカーB=(1,6) S L
どんなことをしたか • 式を作る • 座席とロッカーの座標情報を取得する • ソルバーで解く
ソルバーで解く • PuLP ( https://pythonhosted.org/PuLP/) • Python用の線形計問題最適化モジュール • 作って式を違和感なくコード化できる(と思った)
直感的(?) x = { (l, s): pulp.LpVariable( name='{}:{}'.format(l, s), lowBound=0,
upBound=1, cat=pulp.LpInteger ) for l, s in product(L, S) }
直感的(?) problem += pulp.lpSum( c[l, s] * x[l, s] for
l, s in product(L, S) ), 'TotalDistance'
直感的(?) for l in L: problem += \ sum(x[l, s]
for s in s) <= n, \ 'Constraint_leq_{}'.format(l)
最近はあんまりメンテされていないみたい
本当に席に近いロッカーを 手に入れられたのか?
こたえ 微妙でした
反省 • 総和でしか評価していないのでバラツキがある – 遠いヒトと近いヒトがいる(私は遠かった……) • 忖度できていない – エラいヒトも問答無用で遠い場所に配置
ちょっとかしこく生きよう • 何気ない身近な問題を技術でカイゼンできた • 思考停止は誰も幸せにならないよね – 歩く距離が伸びて疲れる...... – 人手で割当てるの面倒くさい...... •
要改善点 – バラツキを考慮する – 忖度できるように条件を考える
おしまい