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AIに同調するな、共感せよ。コードの外へ出て、知を創れ

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September 05, 2026

 AIに同調するな、共感せよ。コードの外へ出て、知を創れ

2026年9月5日に開催されたXP祭り 2026 ( https://xpjug.connpass.com/event/399400/ ) のLTセッションで発表した資料です。

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なかしょ

September 05, 2026

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Transcript

  1. 自己紹介 • なかしょ(中島進也) @nakasho_dev • 所属:NTTテクノクロス株式会社 デジタルトランスフォーメーション事業部 • 業務:MaaS関連のスマートフォンアプリ開発担当 •

    趣味: – 妻とモンハンデート – AI+モバイル+地理空間情報システム – IT関連の勉強会(主にモバイル系 or アジャイル系 or Microsoft系) – 技術コミュニティの運営スタッフ • AI Dev Day 2026 • eXtreme Programming Japan User Group(XPJUG) 2019〜 • TDD BootCamp Online (TDDBC) 2020~ ※本資料は私個人の意見であり、所属企業・部門見解を代表するものではありません。
  2. 全部グリーン。マージしますか? 実装 テスト 説明 AIエージェントが PRを作成 CIはすべて グリーン 根拠も丁寧に 書かれている

    では、その判断は誰のものか AIを活用しているのか。それとも、AIに同調しているだけなのか。 このLTの主張は一つ ―― AIの出力に同調するな、共感せよ。 ※AIへの「共感」は、出力の前提・文脈・限界を理解しようとする態度を指す比喩
  3. 知は、差異から生まれる 共感 人の暗黙知と AIの出力前提を知る 知的コンバット 人と人は主観をぶつ ける 人とAIは前提と判断 をぶつける 表出化

    新しい知 概念と言葉にする 対話前にはなかった 知 同調すると、差異が消える 差異が消えれば、新しい知は生まれない。 共感とは、同じ答えになることではなく、違うまま本気で考えること。 野中郁次郎氏は、知識創造の原点をペアの対話に置き、異なる直観をぶつけ 合うことで概念が表出すると説明する。
  4. AIへの信頼、自分への自信、批判的思考 Microsoft Research と カーネギーメロン大学 生成AI利用 319人・936件の事例調査 AIへの信頼が高いほど その仕事を遂行する自信が高いほど 批判的思考は少ないという関連

    批判的思考は多いという関連 批判的思考は、こう移る 情報の検証 → 回答の統合 → タスク全体の監督 (いずれも関連であり、因果ではない) 参考:Lee et al., “The Impact of Generative AI on Critical Thinking” (CHI 2025) https://www.microsoft.com/en-us/research/publication/the-impact-ofgenerative-ai-on-critical-thinking/
  5. AIを「答え」にするな。ペアにしろ。 AIが認証処理のコードを提案した 同調するルート 共感的に理解するルート 「動いた、テストも通った」 「どんな脅威を想定?」 「見ていない失敗は?」 「既存の設計と衝突は?」 「別案を三つ出して」 ・前提を確認しない

    ・別案を見ない ・AIの説明で納得する → 資料・コード・テスト・隣の人 → 知は閉じる 参考:自動化バイアス(automation bias)=自動システムの推薦を、自分の判断や矛盾する情報より優先してしまう傾向
  6. XPは、AIに同調しないための文化 コミュニケーション シンプリシティ AIとだけ話して終わらない 巨大な変更を一気に信じない フィードバック 勇気 説明だけでなく、テストと実行結果に聞く 美しい回答に「違う」と言う 尊重

    AIの提案も人の経験も、自分の違和感も切り捨てない 尊重して聴く。勇気を持って疑う。シンプルに試す。フィードバック から学ぶ。 参考:Kent Beck『Extreme Programming Explained』第2版
  7. 問いの質は、出会った世界によって育つ 人 本 経験 ペアプロ、 レビュー、 コミュニティ。 他者の暗黙知へ もう会えない 先人との

    ペアプロ。 判断の背景を読む 自分で試す。 AIが返す知識を 自分の経験へ 内面化する 知らなければ、違和感を持てない。違和感がなければ、問い返せない。 問い返せなければ、AIの答えがそのまま自分の答えになる。