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アジャイルネイティブの時代
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NAVITIME JAPAN
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August 26, 2020
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アジャイルネイティブの時代
2020/08/26
株式会社ビープラウド主催のIT勉強会『BPStudy#156〜いちばんやさしいアジャイル開発』にて発表した資料です。
NAVITIME JAPAN
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August 26, 2020
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Transcript
アジャイルネイティブの時代 株式会社ナビタイムジャパン 小田中 育生
小田中 育生 (おだなか いくお) (株)ナビタイムジャパン VP of Engineering ACTS(研究開発) ルートグループ責任者
経路探索の研究開発部門責任者としてGPGPUを活用した超高 速エンジンやMaaS時代にフィットしたマルチモーダル経路 探索の開発を推進 移動体験のアップデートに携わりながら、VPoEとしてアジ ャイル開発の導入推進、支援を行う。 著書「いちばんやさしいアジャイル開発の教本」インプレス
日本におけるアジャイル開発のイマ
「日本におけるアジャイル開発の 導入状況は20~40%程度。」 「いちばんやさしいアジャイル開発の教本」 Lesson 08 アジャイル開発の広がり より
キャズムは超えた。 レイトマジョリティへの到達も近い。 キャズム イノベーター アーリー アダプター アーリー マジョリティ レイト マジョリティ
ラガード 2.5% 13.5% 34% 34% 16%
アジャイルと、どう出会ったか。
キャズムの左側で出会った人たちは 現場を変えたいという強い思いがあった キャズム イノベーター アーリー アダプター アーリー マジョリティ レイト マジョリティ
ラガード 2.5% 13.5% 34% 34% 16%
None
現場を変革するために アジャイル開発の導入を試みるものの、 様々な壁にぶつかってきた
これからアジャイルと向き合う現場も きっと壁にぶちあたる キャズム イノベーター アーリー アダプター アーリー マジョリティ レイト マジョリティ
ラガード 2.5% 13.5% 34% 34% 16%
【案内】壁の越え方はこちら https://www.slideshare.net/NavitimeJapan/5-237313118
先人が切り開き、アジャイルを浸透させた現場では 「初めて触れた開発プロセスがアジャイル」 という人が出てきている
「アジャイル開発は、 ウォーターフォールとは異なり・・・」 という前置きから入らずにアジャイルと触れる世代
「いちばんやさしいアジャイル開発の教本」 Lesson 42 プラクティスの習慣化 図表42-1 改変 計画作り 開発 作成物 レビュー
ふりかえり 朝会 少しずつ繰り返し的に作り進めていく。 それが「当たり前」になっている人たち。
アジャイルな現場を夢見る立場からは夢のような状況。 それでも、彼らの前にも壁は立ちはだかる。
アジャイルネイティブが抱える課題 ・Why アジャイルの欠落 ・非アジャイル現場とのギャップ
アジャイルネイティブが抱える課題 ・Why アジャイルの欠落 ・非アジャイル現場とのギャップ
「いちばんやさしいアジャイル開発の教本」 Lesson 42 プラクティスの習慣化 図表42-1 改変 計画作り 開発 作成物 レビュー
ふりかえり 朝会 初めからこのやり方だった。
向かうべき方向を明らかにし 何を為すべきか決め 日々の状況を見える化し 作成したものを確かめながら 新しく学びを得て 次回、もっとうまくやるため に何をするか考える 計画作り 作成物 レビュー
ふりかえり 朝会
開発 結果的に 開発が加速する 計画作り 作成物 レビュー ふりかえり 朝会
Whyを知らないメンバーは これらのイベントをどう見ているのか
向かうべき方向を明らかにし 何を為すべきか決め 日々の状況を見える化し 作成したものを確かめながら 新しく学びを得て 次回、もっとうまくやるため に何をするか考える 計画作り 作成物 レビュー
ふりかえり 朝会
よくわからん
向かうべき方向を明らかにし 何を為すべきか決め 日々の状況を見える化し 作成したものを確かめながら 新しく学びを得て 次回、もっとうまくやるため に何をするか考える 計画作り 作成物 レビュー
ふりかえり 朝会 前からやってるから 前からやってるから 前からやってるから 前からやってるから
Why Agileを知らず Do Agileしているだけ
なぜやるか (Why) どうやるか (How) 何を 目指すか (What) チームは、明確な課題意識から アジャイル開発を選択したはず
なぜやるか (Why) どうやるか (How) 何を 目指すか (What) 後から参加したメンバーが Howしか知らない状況
「いちばんやさしいアジャイル開発の教本」 Lesson 12 ソフトウェア開発の贅肉 図表12-1 「そうだったから そうやる」 は、プロセスの形骸 化を招く
有用なプロセス 形骸化プロセス 全プロセスが 機能する 一部形骸化 一部形骸化 新しい プロセスが追加 新しい プロセスが追加
プロセスへの問い直しが ないと、肥大化していく。
アジャイルネイティブが抱える課題 ・Why アジャイルの欠落 ・非アジャイル現場とのギャップ
要件定義 基本設計 詳細設計 実装 単体テスト 結合テスト システム テスト スプリント スプリント
スプリント スプリント スプリント スプリント スプリント 自分たちのチームで完結する 開発ばかりではない。 協働するチームが非アジャイルなこともある
工程A 工程B 工程C プロダクト全体 顧客に価値を届けるまでトータルで見る世界と 割り当てられた工程のみ見る世界
従来の開発プロセスを知らないと 「なぜ自分の範囲しか見ないのか」 と不信感を持ってしまう
アジャイルネイティブな現場。 彼らが壁を越えるために何をするべきか。 傍らにいる僕らは、何をしてあげられるのか。
なぜやるか (Why) どうやるか (How) 何を 目指すか (What) まずは、シンプルに。
Why, Whatを伝える。 なぜやるか (Why) どうやるか (How) 何を 目指すか (What)
「入門書を読んでもらう」 というのも オススメですね! (ダイレクトマーケティング)
https://agilemanifesto.org/iso/ja/manifesto.html 一緒に宣言を読んだり
私のチームでは どうしているか
我々は なぜここにいるのか チームが目指すところ チームのWhy 新メンバーへの期待値 共有 更新 Why, How, What
の更新 w/新メンバー 対話と実践を通したオンボーディング 省察 実践 チームのやり方で開発 Hogehoge() { private var hoge; hogefugahogefuga; } ふりかえりの実施
非アジャイルチームとの間の壁と どう向き合うか
相手の価値観・方法 を理解する 自分たちとの差異を 明らかにする 差分を吸収する インターフェースを作る
「いちばんやさしいアジャイル開発の教本」 Lesson 17 個人と対話 図表17-2 改変 チーム外へ 相手の価値観・方法を理解
自分たちとの差異を明確化 スプリント スプリント スプリント スプリント スプリント アジャイルチーム スプリントの成果を 共有 非アジャイルチーム
ガントチャートで 共有
インターフェースを設計 スプリント スプリント スプリント スプリント スプリント アジャイルチーム スプリントの成果を 共有 非アジャイルチーム
ガントチャートで 共有 例えば、スプリントの区切りで 非アジャイルチームと 状況を共有する場を設ける
大前提として いま、我々はアジャイルであるべきなのか?
アジャイルが浸透し、 アジャイルネイティブは増え続ける キャズム イノベーター アーリー アダプター アーリー マジョリティ レイト マジョリティ
ラガード 2.5% 13.5% 34% 34% 16%
「DXの動きが象徴するように、ITがビジ ネスの中心となる流れは今後も続き、その 変化の流れも早くなっていきます。」 「いちばんやさしいアジャイル開発の教本」 Lesson 02 進化するIT市場 より
計画作り 開発 作成物 レビュー ふりかえり 朝会 私の答えは 「イエス」。 不確かさの真っ只中に 私たちは居る。
変わり続ける力を持つために 今こそBe Agileであるべきだ
向かうべき方向を明らかにし 何を為すべきか決め 日々の状況を見える化し 作成したものを確かめながら 新しく学びを得て 次回、もっとうまくやるため に何をするか考える 計画作り 作成物 レビュー
ふりかえり 朝会 前からやってるから 前からやってるから 前からやってるから 前からやってるから なぜそれをやるか、を問わない Do Agileではない。 なぜここにいるのか問い続ける、 Be Agileになろう。
それこそが、 アジャイルネイティブの時代。