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Lightning Networkノード運用(2019年6月版)

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June 14, 2019

Lightning Networkノード運用(2019年6月版)

Lightning Networkの着金ノードを運用するときに気にすること。

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June 14, 2019
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  1. 前提 • Lightning Networkの詳細については踏 み込みません。 • 手数料や単位などは、省略するか、考慮 しません。 • 「お金」と書いたときは、Bitcoinだったり

    Lightning Network上で扱うBitcoinだっ たりしますが、文脈で読み替えてくださ い。 • その他、話を簡単にするためにいろいろ とLightning Networkの説明を省略しま す。
  2. 個人の感想 • 最後に今までLN仕様について説明してきて、なかなか理解してもらえなかったことを感想として残しておこう。 • 1つは「送金」だ。送受金でもよいのだが、とにかくその言葉が混乱を招いていると思う。 ◦ 一対一の送金であれば混乱しないようだ ◦ 一対一の送金を繰り返すことで目的の送金先まで送り届けるとなると (ホップする、などという

    )、Bitcoinのルールに縛られていると いうことを忘れてしまいがちである。すなわち、 BitcoinのINPUTをOUTPUTに割り振るだけになる、ということを忘れてしまいがち なのだ。 ◦ このBitcoinルールが何を意味するかというと、大きくは 2つだ。 ▪ チャネルに後からお金を入れることはできない • 足りなくなったら、別のチャネルを作る ▪ 送受金したお金は、各チャネルの中でしか移動しない • 「別のチャネルに全額転送して、片方のチャネルだけ閉じよう」 →できないか、意味が無い • なぜなら、送金は各チャネル内での移動にしかならないからだ。 • エネルギー保存の法則ではないが、チャネル内の Bitcoin総量はLN送受金によって変化しないのだ。 • もう1つも同じようなものだが、チャネルを閉じること、あるいは着金を手に入れることについてだ。 ◦ チャネルはそれぞれ独立している。 ◦ チャネルはBitcoinのMultiSigアドレス送金で作成しているので、それを Bitcoinで使えるようにするには送金された MultiSigアドレ スから各人に送金するしかない。 ◦ つまり、送受金した BitcoinをBitcoinとして使うためには、そのチャネルを閉じるしかない。 • 隠れた要因として、チャネルを作るのに時間がかかる、というのは忘れられがちである。 • チャネルにはannouncementというLNプロトコル仕様もあり、作ればすぐに認められるというものでも無い。