Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
Lightning Networkとは
Search
Nayuta
May 25, 2019
Technology
0
230
Lightning Networkとは
Lightning Networkを簡単に説明
Nayuta
May 25, 2019
Tweet
Share
More Decks by Nayuta
See All by Nayuta
Lightning Networkノード運用(2019年6月版)
nayutainc
1
320
Lightning Network Ptarmigan Hands-on
nayutainc
0
200
How to use Lightning Software
nayutainc
0
180
For_BCCC(20190520)
nayutainc
0
270
Other Decks in Technology
See All in Technology
現場の壁を乗り越えて、 「計装注入」が拓く オブザーバビリティ / Beyond the Field Barriers: Instrumentation Injection and the Future of Observability
aoto
PRO
1
710
AI駆動で進める依存ライブラリ更新 ─ Vue プロジェクトの品質向上と開発スピード改善の実践録
sayn0
1
350
入院医療費算定業務をAIで支援する:包括医療費支払い制度とDPCコーディング (公開版)
hagino3000
0
130
今から間に合う re:Invent 準備グッズと現地の地図、その他ラスベガスを周る際の Tips/reinvent-preparation-guide
emiki
0
110
データとAIで明らかになる、私たちの課題 ~Snowflake MCP,Salesforce MCPに触れて~ / Data and AI Insights
kaonavi
0
180
Observability — Extending Into Incident Response
nari_ex
1
600
知覚とデザイン
rinchoku
1
660
AI機能プロジェクト炎上の 3つのしくじりと学び
nakawai
0
180
dbtとAIエージェントを組み合わせて見えたデータ調査の新しい形
10xinc
7
1.6k
ゼロコード計装導入後のカスタム計装でさらに可観測性を高めよう
sansantech
PRO
1
580
デザインとエンジニアリングの架け橋を目指す OPTiMのデザインシステム「nucleus」の軌跡と広げ方
optim
0
120
SOTA競争から人間を超える画像認識へ
shinya7y
0
640
Featured
See All Featured
The Power of CSS Pseudo Elements
geoffreycrofte
80
6k
Balancing Empowerment & Direction
lara
5
700
Speed Design
sergeychernyshev
32
1.2k
Side Projects
sachag
455
43k
RailsConf & Balkan Ruby 2019: The Past, Present, and Future of Rails at GitHub
eileencodes
140
34k
Automating Front-end Workflow
addyosmani
1371
200k
Build The Right Thing And Hit Your Dates
maggiecrowley
38
2.9k
CSS Pre-Processors: Stylus, Less & Sass
bermonpainter
359
30k
No one is an island. Learnings from fostering a developers community.
thoeni
21
3.5k
I Don’t Have Time: Getting Over the Fear to Launch Your Podcast
jcasabona
34
2.5k
Why Our Code Smells
bkeepers
PRO
340
57k
We Have a Design System, Now What?
morganepeng
53
7.8k
Transcript
Lightning Network 技術的ではない概要の説明
Lightning Networkって? Bitcoinのブロックチェーンを 間接的に使ってBitcoinを送金するしくみ。
何がうれしいの? • 送金完了=決済完了 ◦ マイニングされるまで待つ、というような時間が不要 • サーバ不要 ◦ Bitcoinと同じく、誰かに情報登録するようなことはしない
その代わり・・・ • Lightning Networkというネットワークに参加しないと使えない ◦ ネットワーク上の誰かと接続する ◦ 接続するだけじゃなく、その間に「チャネル」というBitcoinアドレスを作って、どちらかが送金しないといけない
◦ チャネルを作るところまではBitcoinなので、マイニングされるまで時間がかかる • チャネルに入っているBitcoin量の範囲でしか送金できない ◦ 2人の間のBitcoin量が増減することで送金を表現しているので、後から追加できない ▪ 将来の仕様で検討中 • 送金先の相手が、そのタイミングでネットワーク上に存在していないとダメ ◦ Bitcoinだとブロックチェーンに書き込めばよいので、相手の状態は気にしなくてよい • しくみが複雑 ◦ 説明しても、誰も理解してくれない・・・
よくあるLightning払い (1) 今日もおいしかったよ。 サバが特に良かった。 ありがとうございます。 次回はカツオの季節ですね。
QR code こちらで お支払い ください。
よくあるLightning払い (2) QRコードを読み込ん で、支払い、っと
よくあるLightning払い (3) ・・・ ・・・ ・・・
よくあるLightning払い (4) ありがとうございます! また 来るよ いただき ました!
何が行われていたのか? 最初のこのシーンでは、支払いを受ける人が、支払う人に対してQRコードを渡している。 このQRコードは「invoice」(請求書)と呼ばれるもので、以下のような情報が入っている。 • invoiceを作成した人だけがチェックできるデータ ◦ payment
hashやR-HASHなどと呼ばれる • 送金してほしい金額 ◦ 単位:msat=1000分の1 satoshi=1000億分の1 BTC • invoiceを作成した日時 • invoiceの有効期間 • invoice作成者のデジタル署名
何が行われていたのか? このシーンでは、スマートフォンにインストールされているLightning WalletアプリケーションでinvoiceのQRコー ドを読み取っている。 ここでは以下を前提とした。 • 既にLightning Networkに参加している
• Lightning Networkで支払うのに十分な金額がある もし参加していなければQRコードを読む前に参加を促されるだろうし、金額が足りないようであればQRコード を読み取った時点で警告されて支払うことができない。
何が行われていたのか? そしてこのシーン。 ここではいろいろなことが内部で行われている。 • 支払いするLightning Networkの選択 ◦ 各Networkの人には中継手数料を払う(少額だが)
• 実際に送金したものの、途中でNetworkが切断されていたので選択のやり直し ◦ 成功するまで繰り返すので、たまに時間がかかることがある • 相手まで送金する意思が届いたので、送金側が間違いないか確認 • 送金情報に問題がなかったので、受け取った証明データを返す • 送金した人が、受け取った証明データに問題が無いことを確認 ・・・ ・・・ ・・・
何が行われていたのか? そして、全部問題なかったのでOKとなりました。 めでたしめでたし。 もしどこかでOKにならなかった場合? それは、送金失敗、になるだけである。 送金額が足りているのに失敗する場合は、自分と支払先のNetworkがどこかで切断されていることになるの
で、どうにかしてNetworkを作らないと先に進めない。 一番簡単なのは、送金先と直接Networkを作ることだろうが、作成完了まで時間がかかる・・・
Bitcoinを取り戻す Lightning Networkでの送金は、Lightning Network内で行われているだけなので、 Bitcoinとして使いたいので あればBitcoinとして取り戻すことになる。 Lightning Networkへ参加する場合は、別の参加者との間に Bitcoinアドレスを用意し、そこに送金した。 取り戻す場合はその逆で、送金した
Bitcoinアドレスからそれぞれに払い戻すことになる。 それはすなわち、そのルートでの Lightning Networkへの参加を 止めることを意味する。 なお、同時に複数のLightning Networkルートを作っておくのは 問題ない(むしろ、そちらの方が普通かもしれない )。 MultiSig 参加 取り戻す=離脱
おわりに Lightning Networkの概要を紹介した。 雰囲気だけでもつかんでもらえれば幸いである。 実際に動かしてみると、読んで想像したのと違うという印象を受けるのではないかと思う。 testnetであれば失敗しても金額的に損はしないので、ぜひ体験していただきたい。