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NIFTY Tech Day 2022 複数プロダクトを抱えて 行うスクラム開発のこれ までと...

NIFTY Tech Day 2022 複数プロダクトを抱えて 行うスクラム開発のこれ までとこれから

NIFTY Tech Day 2022 セッション資料

持っているプロダクトが複数あってPOも複数必要。スクラム開発のアンチパターンのようにも見えますがコミュニケーションで解決できました。
解決までの道のりを語ります。

本セッションのアーカイブ動画:
https://youtu.be/RzfEvaklEO4

NIFTY Tech Day 2022 アーカイブ動画一覧:
https://www.youtube.com/playlist?list=PLYJnnMO84Y4ScTbh4EB5F-xVwgmPv_cM3

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ニフティ株式会社

November 22, 2022
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  1. 自己紹介 吉野 良太(よしの りょうた) やっていること 2018年4月入社(新卒) 趣味 写真 オプション開発チームのスクラムマスター YouTube鑑賞

    ゲーム 好きなニフティのサービス @nifty 優待サービス 1 Copyright © NIFTY Corporation All Rights Reserved.
  2. 本日伝えたいこと 優先度決めはスクラムチーム全員が 納得した上で決める 3 Copyright © NIFTY Corporation All Rights

    Reserved. そのためになにが大事なのか スクラムチーム全体で 密なコミュニケーションを取る
  3. 一般的なスクラムでの役割 スクラム マスター (SM) 開発チーム (DEV) プロダク ト オーナー (PO)

    ステーク ホルダー 成果物 要望 優先度 6 Copyright © NIFTY Corporation All Rights Reserved.
  4. チーム発足時に考えていたチームの形 スクラムマスター 開発チーム プロダクトオーナー ステークホルダー 支援 支援 成果物 要望 優先度

    ステークホルダー • PO同士が優先度に対しての話し合いを 積極的にできる • プロダクトバックログが常に最新の状 態になっている 12 Copyright © NIFTY Corporation All Rights Reserved.
  5. 複数プロダクト(複数PO)での理想の形 スクラムマスター 開発チーム (DEV) プロダクトオーナー (PO) ステークホルダー 支援 支援 成果物

    要望 優先度 調整 依頼 ステークホルダー 調整 依頼 開発チームとPOの コミュニケーションが どちらかのプロダクトに偏らない 14 Copyright © NIFTY Corporation All Rights Reserved.
  6. 実施したこと 課題1:優先度が決めづらい プロダクトバックログに 効果やそのPBIの期限を書くようにする 共通のKPIに落とし込んで議論をできる ようになった 優先度を決める基準を設ける 基準があることで議論の方向性がブレな くなった プロダクトバックログ上は一つのプロダ

    クトで運用しているように見えるように なった どうしてもプロダクトオーナー同士で決 められない場合は共通のステークホルダ ーに相談する 優先度に迷うことがなくなった 優先度調整を適宜やるではなく、デイリ ースクラムの時間も用いて行う 迅速に各タスクの共有がなされるように なった 19 Copyright © NIFTY Corporation All Rights Reserved.
  7. スプリントプランニング 効果を測定する方法・ 期限をPBIに記載してお く リリーススケジュール を一元的に管理する • スプリント内で提供できる価値が 見えやすくなった •

    複数のプロダクトでの提供価値を 比較しやすくなった • 作業の見通しが立てやすくなった • POが担当していないプロダクトで も完了見込みがわかるようになっ た 29 Copyright © NIFTY Corporation All Rights Reserved.
  8. スプリントレトロスペクティブ レトロスペクティブの 効果を振り返る機会を 作る 序盤ではプラクティス として価値観ポーカー (Wevox values card)と いうものを用いた

    行うプラクティスを用 いた理由をレトロスペ クティブの最初で共有 する • 実際にレトロスペクティブで決め たアクションの効果が出ているか を確認するいい機会になっている • 関係者が多く初対面の方も多かっ たのでお互いを知る機会となった • プラクティスに臨むモチベーショ ンにつながった 32 Copyright © NIFTY Corporation All Rights Reserved.
  9. スプリントレトロスペクティブ 序盤ではプラクティスとして 価値観ポーカー(Wevox values card)というものを用いた • 初対面同士だとお互いの価値観がわからないので、作業が進めづ らい • 関係者同士の価値観が共有できたことで仕事をどのように進めた

    いのかがわかった • 最初から固めの振り返りではないものを用いることで長めのアイ スブレイクのようになり会話が促進できた 33 Copyright © NIFTY Corporation All Rights Reserved. 価値観ポーカーとは数あるカードの中から自分が大事にしているカードを選 び、最後に残ったものを参加者に説明するプラクティスです。
  10. スプリントレトロスペクティブ プラクティスを用いた理由を レトロスペクティブの最初で共有する ❗ スクラムチーム全体でレトロスペクティブについて改めて議論 していたところ「なぜ毎回プラクティスを変えるのか?」とい う意見があった 34 Copyright ©

    NIFTY Corporation All Rights Reserved. • POが担当していないプロダクトだと起きている問題が見えてい ないこともあったため、「このような問題を解決したい」が見え るようになった • 以前はなんとなくで振り返りをしていたが、チームで方向性を決 めて議論できるようになった