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チーム・組織を越えコンテンツを「考え、伝える。」ユーザに寄り添い、数字も追うPMの醍醐味/nikkei-tech-talk-9

 チーム・組織を越えコンテンツを「考え、伝える。」ユーザに寄り添い、数字も追うPMの醍醐味/nikkei-tech-talk-9

2023/07/27 開催、NIKKEI Tech Talk #9 登壇資料です #nikkei_tech_talk

https://nikkei.connpass.com/event/287369/

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Transcript

  1. チーム・組織を越えコンテンツを「考え、伝える。」
    ユーザに寄り添い、数字も追うPMの醍醐味
    日本経済新聞社 サブスクリプション事業 デジタル編成ユニット 岩花薫
    1

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  2. Agenda
    2
    ● 会社紹介
    ● 自己紹介
    ● 組織・体制 / PdM と PjMとは
    ● 具体的なプロジェクトの話
    ● プロジェクトを振り返って
    ● プロジェクトを経験して得られた示唆
    ● まとめ

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  3. 3
    Value
    独立 / クオリティー
    先進性 / 多様性
    Purpose
    考え、伝える。より自由で
    豊かな世界のために。
    Mission
    質の高い報道とサービスで
    読者・顧客の判断を助け
    世界で最も公正で信頼される
    メディアになる
    日経電子版
    ● 有料会員数は約87万人
    ● 経済分野のニュースを中心に、Web
    サイト、スマホアプリで配信
    ● 新聞に載っていない記事や、My
    ニュース、AI推薦などのパーソナラ
    イズ機能を提供
    ● 新聞のレイアウトで読める紙面
    ビューアーを提供
    ● 読者の60.2%が勤務先での役職
    者。

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  4. 自己紹介
    4
    ● 情シス部門(2001年入社)
    ○ 新聞制作のシステムを担当
    ● 編集現場(実際に紙面を編集)
    ○ 日経新聞朝夕刊、日経産業新聞の編集
    ● 情シス部門
    ○ 企画(PMO)→開発
    ● デジタル事業部門(2015年~)
    ○ CMS(コンテンツ管理システム)開発→産休 / 育休
    ○ 復帰後からPM(メール、NIKKEI LIVE立ち上げなど)3年
    private
    ● 4歳男子、7歳男子、8歳女子黒柴
    ● 趣味:旅、運動、など
    発表・登壇は不慣れゆえ、お手
    柔らかに🤲

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  5. 組織と体制
    5
    日経電子版のサービスを担う部署
    ● マーケティング
    ● コンテンツマーケティング
    ● 法人向け電子版セールス
    ● 企画(PdM)
    ● サービス開発(エンジニアのグループ)
    ○ PjM, CMS, API, ウェブ, アプリ
    関連部署
    ● 編集局(現場)
    ● 広告ビジネス
    ● 法務
    ● CS など
    他部門エンジニアチーム
    ● 日経ID / 課金
    ● 計測
    ● SRE
    ● セキュリティ
    ● ネットワーク

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  6. PdM と PjM
    6
    ● PdM
    ○ 新機能、新サービスなどのプロジェクト立ち上げにおいて、市場調査、ユーザヒア
    リング、事業部(依頼主)からの要求をまとめる
    ○ 企画グループのメンバー
    ● PjM 👈 私はこちら
    ○ 要求を要件に落とし、開発を推進する
    ○ Why / What はPdMと二人三脚
    ○ How / When はエンジニアと二人三脚
    ○ エンジニアグループのPMチーム
    「プロダクトマネジメントのすべて」より

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  7. アプリ改善プロジェクト
    7
    ● 期日:2021年下期〜
    ● 目的:電子版会員になってくださった
    ユーザの訪問日数を増やす
    ● 範囲:電子版ネイティブアプリ
    ● メンバー:PdM、UIUX、アプリチーム
    ● 進め方:ステップ分け、まずは
    アプリのアクセシビリティ/
    ユーザビリティの改善 等
    次は、電子版トップ画面の改善だ!

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  8. 電子版のトップって、、、
    8
    時系列に並んでるんですよね。
    いろんな切り口の記事が並んでて、解説読みたくてもどこに
    あるかわからないなあ🤔
    電子版トップ=紙面1面に相当=とっても大事!
    電子版では上にあるものほど読んでほしいもの
    紙面ではいろんなレイアウトができる。トップの表現方法は
    増やした(関連記事やタイムラインなど)
    24時間365日編集体制, 1時間に10回前後公開している
    なんとかして日経の価値付けを届けたい🥺
    ユーザ
    編集者

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  9. アプリに「区切りタイトル」を新設したい
    9
    ● 電子版トップ記事一覧をブロック分けし「区切りタイトル」を新設
    ● ウェブにも同様に「区切りタイトル」を追加したい

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  10. 「アプリ」トップ画面刷新・・・?
    10
    ● 期日:2022年春〜
    ● 範囲:
    ○ ネイティブアプリ
    ○ APIからの応答データを変えねば
    ○ API新しく作らねば(データ構造変えねば)
    ○ ウェブもアプリのデザインに合わせて変更せねば
    ○ 編集者ツールで意図した編集をできるようにせねば
    ○ 運用を変更してもらわねば
    ○ メールのデザインも変更せねば

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  11. 2022年春 関係者で集まった
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    ● 「年内着手は無理です」
    ● 「うちのチームは早く着手して開発終えて、年後半の案件に備えておきたい」
    ● 「猶予ができた!リファクタリングしながらしっかり進められるぞ」
    ● 「仕様が決まれば作りますよ」
    リリースポイントは2つ
    ● 22年10月、開発範囲は編集ツールとアプリに絞る
    ○ アプリの一部デザイン変更のみ
    ● 23年2月、アプリとウェブ、同時リリース

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  12. 2022年夏〜課題への対応
    12
    アプリチーム
    ここの詳細のデザインってどうなってますか?
    1年近く前に作成したデザインについて問い合わせされてもすぐに答
    えられない😕 再度検討が必要なケースもあるなぁ、、、
    UIUXチーム
    ■ やろうと決めてから着手できるまでの間隔が長すぎるのは、モチベーションの
    観点からもよくない。仕方ない側面もある、、、
    →電子版全体の案件管理の方法を変更

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  13. 2022年夏〜課題への対応
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    CMSチーム
    ツールの変更は要件通り、区切りは固定文言で3つ、ですよね。実際
    に使えるようになったので触ってみてください!
    やっぱり区切りの数は柔軟に変更したいです。
    新しく追加したいし、タイトルも自由に変更したいです!
    編集現場
    ■ デザインをみて想像した時と、実際使ってみた時の感想は違う
    ■ 要件を膨らます必要はないが、現場としては当然そう言ってくるよね、という感
    覚も大事にしよう
    →少しずつ改善していく、というサイクルを現在も回している

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  14. 2023年2月リリースに向けて細やかなチーム連携
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    ● トップに掲載された、と言うのは貴重な情報 様々なサービスで利用している
    ○ どこのブロックの何番目に掲載されたか、の連携が必要
    ○ 自動tweet連携, 有料会員向け「Myニュース」サービス内など
    ○ ニュースメールも同じタイミングでデザイン変更
    ● 上層部・関係部署へ変更ポイントを周知
    (トップ画面変更となると関係者が一気に多くなる)
    ● 見え方について、iOS / Androidの差異、
    無料会員 / 有料会員の差異を明確にして、関連部署への説明

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  15. 2023年2月 ローンチ!
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    ● エンジニアチームで一連の流れを検証して万全に
    ● 運用制限はあり(見出しのA/Bテストできません🙏)
    ● 1週間ほど経過後、、、
    ○ AndroidでA/Bテスト開始後、一部ユーザから動作重い、の声
    ○ 全員が新バージョンアプリの利用者。このリリースと因果関係はありそう
    ○ A/Bテスト中止 → バージョン戻し → 修正版リリース
    ● 計測始めたら、ほしいデータがちゃんと取れてない
    ○ 計測仕様を決めたのが結構前で、後から見直せていなかった
    ○ 別のデータと付き合わせればなんとか取れそう!

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  16. 16
    各記事のクリック率は上昇した!

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  17. プロジェクトを振り返って
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    ● 課題は次々発生する、ヒヤヒヤする、失敗もある、、、
    ○ けど、クリアするたびにチームメンバーも自分もレベルアップしてる実感
    ○ 確実に誇れるプロダクトになっている
    ● 今どこに立っていて、何の役割をすべきなのかを常に考えることの重要性
    ○ 課題やトラブルに流されない軸となる
    ○ うまくいくように考える、なんとかする人(manager)

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  18. プロジェクトを経験して得られた示唆
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    ● どんなプロジェクトでも、PM的な人が求められる
    ○ 具体的には…自分とメンバーの得意・強みを束ねて推進する
    ○ 複数の部署・チームのメンバーと同じ目標に向かっていく
    ● プロジェクトはプロダクトの成長を加速させるもの。
    ○ プロダクト全体としてどんな方向を目指したいのか。
    ○ ユーザはどんなものが欲しいと思っているのか。どんなコンテンツを提供したいの
    か。関係者全体で考え続けて改善を継続していく。
    ● いろんなことに応用が効く役割なのではと思うこの頃

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  19. まとめ
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    ● チーム・組織を越えコンテンツを「考え、伝える。」
    ○ 電子版を使っててよかったと思ってほしい!という想いは同じ
    ○ メディアとして伝えたいことも大事にしたい
    ○ ユーザが知りたいことも大事にしたい
    ● ユーザに寄り添い、数字も追うPMの醍醐味
    ○ 迷ったらユーザの行動を確認する
    ○ 「使ってよかった」と思ってもらえたことは数字になって現れてくる
    ○ メディアとしての想い・ユーザの想い、どちらもよくわかる立場にあるからこその役

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  20. ありがとうございました
    20
    ● 意見述べたい!質問あるぞ!の方
    ○ ZoomのQ&A機能にどうぞ〜
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    ● 電子版に興味持ってくださった方
    ○ https://www.nikkei.com/r123/
    ● 電子版活用したい方
    ○ https://www.nikkei.com/special/contentsnavi
    ○ https://www.nikkei.com/theme/?dw=22113000
    https://kuku-keke.com/

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