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山本による大喜利の位置づけ概念図/Ohgiridiagram

山本ノブヒロ
November 26, 2017
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 山本による大喜利の位置づけ概念図/Ohgiridiagram

2017作成、山本ノブヒロによる概念整理。
現代日本における「大喜利」とはなんであるのか、を図式と年表によって概念化したものです。
自身が運営する大喜利教室『ひなどり』『わかどり』や、高校・大学の授業、企業研修等でも利用しています。
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▼ 教室 2018年2月より開講/NHK「おはよう日本」でお勧めされました
初心者向け大喜利体験スポット『ひなどり』
実践的「オオギリ脳」開発教室『わかどり』
https://hinadori.peatix.com/

▼ 大喜利ワーク ポータルサイト
お題にボケる、を、みんなのチカラに。「大喜利ドットジェーピー」
https://ohgiri.jp
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山本ノブヒロ

November 26, 2017
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Transcript

  1. © 2017、2018、2019 山本ノブヒロ、エヌアライアンス 現代日本の「大喜利」の定義(山本によるまとめ、2017 / 2019加筆) 「オモシロの提案」を「ゲーム化」したアクティビティ。 「お題にボケる」というグランドルールのもとに実施される。「お題」と 呼ばれる質問・課題に対し、出題者や第三者を楽しませる・笑わせるための 解答を提案する。お題への解答を一般的に「ボケ」と称する。

    一般的には、共通のお題に複数人数で取り組み、ボケの面白さやセンスの 良さを競い合ったり、回答者の個性を楽しむ様式のものが多い。 テレビ番組や劇場イベント等で、観客に向けた娯楽として行われるほか、 インターネット上で広く投稿を募るもの、愛好家どうしでの相互的な出題・ 解答をするレクリエーション主体のものなど、多様な楽しみ方がある。
  2. © 2017、2018、2019 山本ノブヒロ、エヌアライアンス 「大喜利」の位置づけ概念図(山本によるまとめ、2017 / 2019加筆) 一般的に、「ユーモアで笑いをとる」ことを【目的】とするため、 【お笑い】のコンテンツとして一般には認知されている。 しかし「お題」という「問に答えるゲーム」という様式をとるため、 行為としては【クイズ・パズル】と同じ営みを持っている。

    並行して、「ボケ」には隠喩やことばあそびの要素が強く、 【詩歌・歌詠】に近いクオリティやセンスが求められている。 「大喜利」 は【お笑い】【クイズ・パズル】【詩歌・歌詠】 この3つの概念の特性を併せ持つ、独自性の高いアクティビティである。
  3. © 2017、2018、2019 山本ノブヒロ、エヌアライアンス 大喜利の始祖には諸説あるが、安土桃山時代に発祥した「歌舞伎」の講演のなかで、 最後に出演者が並んで挨拶する、いわゆる「カーテンコール」のことを おおぎり=大切 と称していた記録がある。 これを落語家が真似しはじめ、当て字で「大喜利」と称して、芸人、落語家たちが 寄席でカーテンコールをはじめた。その際に、せっかく皆が出てきたから、と なぞかけ合戦や一発芸大会が自然発生的にはじまったとされる。

    原初の大喜利は「ボケを競い合う」というよりは、 お客様を楽しませるための「お得な見世物」「最後の賑やかし」という 【競争制の低い、協調性、レクリエーション要素の強いもの】 であったことがうかがえる。 これを山本は「大喜利1.0」と称している。 現在で言えばカーテンコール、グランドフィナーレ、と称されるものに該当する。
  4. © 2017、2018、2019 山本ノブヒロ、エヌアライアンス (お題) MC パネラー (ボケ) 聴衆 (ウケ、関心) 大喜利の「場」には、

    ・MC (司会進行役) ・パネラー (お題にボケる役割) ・聴衆 (観覧者、楽しみたい人々) の3者がいる。 ※テレビ番組「笑点」のコーナー等に見られる 最もスタンダードな大喜利モデル 【2】お題をうけて パネラーが「ボケ」を 考案→場に提示する 【3】ボケに対して 聴衆が「ウケる」「感心する」 同時にMCが「ツッコむ」「いじる」 「大喜利の場」のグランドデザイン 【1】主にMCによって 「お題」 が場に提供される
  5. © 2017、2018、2019 山本ノブヒロ、エヌアライアンス (お題) MC パネラー 聴衆 「大喜利の場」のグランドデザイン これ、 面白くないですか?

    という 【提案】 提案に対し オモシロイか どうかの 【反応】【評価】 「オモシロの提案の場」としての「大喜利」のフィールド