MGNやDMSを使ってオンプレtoクラウドマイグレーションをやってみよう！

MGNやDMSを使ってオンプレtoクラウドマイグレーションをやってみよう！ NRIネットコム勉強会 2024年3月19日 NRIネットコム株式会社デジタルイノベーション事業本部クラウド事業推進部望月拓矢

1 Copyright（C） NRI Netcom, Ltd. All rights reserved. #nncstudy ◼
デモを通じてAWS Application Migration Service（以下、MGN）、AWS Database Migration Service（以下、DMS）の基本的な使用方法を理解する https://www.nri-net.com/news/2023/vmm35oo6rtdu/ 目的

2 Copyright（C） NRI Netcom, Ltd. All rights reserved. #nncstudy 自己紹介
01 AWS移行の6つの戦略（6つのR） 02 リプラットフォームのデモ 03 まとめ 04

3 Copyright（C） NRI Netcom, Ltd. All rights reserved. #nncstudy 1.
自己紹介 ◼ 経歴 ⚫ 2016年 4月某外資系SIer入社関東地区事業部配属ハードウェアエンジニアサーバー、ネットワーク機器、FW製品の保守・運用 ⚫ 2019年10月某不動産系事業会社入社情報システム部配属社内インフラエンジニアサーバー、ネットワーク、クラウド、OS/MWの設計・構築社内グループウェア、WEBシステム、業務端末の管理 ⚫ 2021年 7月 NRIネットコム入社クラウド事業推進部配属主任クラウドエンジニア AWSを活用したWEBシステムの基盤設計・構築・運用社内のクラウド事業の推進 ⚫ 【現在】プロジェクトマネージャー、プロジェクトリーダー、技術アドバイザー ◼ 保有資格等 ⚫ Cisco認定資格（CCNA） ⚫ クラウド認定資格 ⚫ 2022, 2023 APN ALL AWS Certifications Engineers ◼ 執筆等 ⚫ 要点整理から攻略する『AWS認定データ分析-専門知識』 ⚫ NRIネットコム主催勉強会登壇他 ◼ 専門・得意範囲 ⚫ ハードウェア（サーバー、ネットワーク）の導入、保守・運用 ⚫ 大規模ネットワークの設計・構築・運用 ⚫ ステートレス型Firewallの設計・構築・運用 ⚫ クラウドサービスを利用したデータ分析基盤設計・構築 ⚫ WEBシステムのクラウド基盤構築、アプリケーション開発 ⚫ AWS、GCP全般 ⚫ クラウドサービスを利用したDX推進、内製化支援 ◼ 主要プロジェクト WEBシステム ⚫ AWS, GCPのIaaSサービスを利用した社内WEBシステムの基盤構築 ⚫ サーバレスサービスを利用したダッシュボードアプリのアプリケーション開発および基盤構築 ⚫ オンプレミスアプリケーションのクラウド移行およびWEBシステムのリアーキテクト ⚫ 大規模LPのホスト基盤およびアクセス解析基盤構築基幹システム / 業務システム ⚫ パッケージ製品のソース解読およびリプレイス ⚫ 基幹システム向けパッケージ製品の選定および評価クラウド活用 ⚫ オンプレミスサーバーのAWS, GCPへのクラウド移行 ⚫ クラウドサービスを利用した大規模データ分析基盤の構築ソリューション開発 ⚫ AWS内製化支援ソリューション ⚫ AWS運用監視サービス ⚫ 割引オプション購入サポートシステム

参考 https://pages.awscloud.com/rs/112-TZM-766/images/Migrating-to-AWS_Best-Practices-and- Strategies_eBook.pdf 2. AWS移行の6つの戦略（6つのR）戦略移行方法メリットデメリット REHOST （リホスト）リフト&シフトとも呼ばれるサーバーをそのままAWS上にクローン単純な移行作業（コピー）と一部の改修で済む AWSの機能を活かしきれないトータルコストとして増加しがち REPLATFORM （リプラットフォーム）アーキテクチャを変更せずクラウド最適化 ex) DBをRDSにするなど一部の改修で済むリホストと比較するとAWSマネージドサービス設計の手間が発生する REPURCHASE （再購入）新しいバージョンや別のソリューションへの移行 ex) SaaSへの移行などトータルコストに優れる提供されるソリューション以上のことはできない REFACTOR /REARCHITECT （リファクタリング/再設計）基盤、アプリケーションともにクラウド最適化可用性、パフォーマンスに優れた構成となる改修/開発が必要となり移行コストが大きい RETIRE （廃止）不要と判断して廃止コストの削減他システムへの影響や統合が必要となる可能性 RETAIN （保持）継続利用あれこれ考える必要がないシステムが老朽化する

クラウド移行デモの全体イメージ ◼ ※注意；リプラットフォームといってもプライベート接続できるケースやできないケース、各種バージョンアップを伴うケースなど様々 3. リプラットフォームのデモ – 全体イメージ Server contents AWS Cloud server Amazon EC2 Amazon Aurora MySQL Router Virtual private gateway VM1 VM2 VPN Tunnel 192.168.0.0/24 10.0.0.0/16 Django MySQL VMware vSphere VPC

デモアプリケーション概要説明 ⚫ デモとして作成したDjangoアプリケーションの概要説明 ◼ Site-to-Site VPN接続構築 ⚫ オンプレ環境とAWS VPCをVPNで接続する手順 ◼ AWS DMSを使ったデータ同期 ⚫ DMSを使用したオンプレMySQL ⇒ Aurora MySQLへのデータ移行および同期のデモ ◼ AWS MGNを使ったクローン ⚫ MGNを使用したオンプレアプリケーションサーバー ⇒ EC2への移行のデモ 3. リプラットフォームのデモ - 本日のデモの内容

VM上に2つの仮想ゲスト ⚫ アプリケーションサーバー： Django ⚫ DBサーバー： MySQL 8.0.36 ◼ タスクリストを作成するシンプルなアプリ ⚫ できること • タスクの追加と削除 • タスクに対するメモの追加と削除 3. リプラットフォームのデモ - デモアプリケーション Server contents server VM1 VM2 192.168.0.0/24 Django MySQL VMware vSphere

Djangoアプリ 3. リプラットフォームのデモ - デモアプリケーションデモ映像については、 YouTubeの「NRI Netcom official」チャンネルよりご覧ください URLはこちら→https://x.gd/Dj1qY

VPNトンネルが”アップ”ならOK！！ ◼ VPN接続が完成 3. リプラットフォームのデモ - Site-to-Site VPN接続 Corporate data center VPC AWS Cloud Customer gateway Virtual Private gateway VPN Tunnel

DMSとは？ ⚫ DB間でデータを同期できるサービス ⚫ 初回1度きりのデータ移行も継続同期も可能 ◼ DMSを使ったオンプレからAWSへのデータ移行パターン ⚫ インターネット経由パターン ⚫ プライベート接続経由パターン 3. リプラットフォームのデモ - DMS Corporate data center AWS Cloud AWS DMS Replication Instance Amazon RDS Amazon Aurora Amazon EC2 Generic database Internet Corporate data center AWS Cloud AWS DMS Replication Instance Amazon RDS Amazon Aurora Amazon EC2 Generic database Amazon EC2 Proxy Instance VPN or 専用線

DMSとは？ ⚫ DB間でデータを同期できるサービス ⚫ 初回1度きりのデータ移行も継続同期も可能 ◼ DMSを使ったオンプレからAWSへのデータ移行パターン ⚫ インターネット経由パターン ⚫ プライベート接続経由パターン 3. リプラットフォームのデモ - DMS Corporate data center AWS Cloud AWS DMS Replication Instance Amazon RDS Amazon Aurora Amazon EC2 Generic database Internet Corporate data center AWS Cloud AWS DMS Replication Instance Amazon RDS Amazon Aurora Amazon EC2 Generic database Amazon EC2 Proxy Instance VPN or 専用線 Source Endpoint Target Endpoint

DMSを使用したデータ同期のステップ ⚫ ①レプリケーションインスタンスの作成 ⚫ ②Sourceエンドポイント、Targetエンドポイントの作成 ⚫ ③移行タスクの作成 ◼ 事前作業 ⚫ TargetとなるDBの作成 • 今回はAuroraを作成済 ⚫ DBユーザーの作成 • ソース、ターゲットの両方で作成しておく ⚫ レプリケーションインスタンスにアタッチするSecurity Groupの作成 • 必要な穴あけはしておく ⚫ サブネットグループの作成 • レプリケーションインスタンスを起動するサブネットを指定 ⚫ Proxyインスタンスの作成 • プライベート接続経由で必要となる • 今回はLinuxサーバーをたてて、iptablesでプロキシ化した 3. リプラットフォームのデモ - DMS

DMS同期前の状態 3. リプラットフォームのデモ - DMS デモ映像については、 YouTubeの「NRI Netcom official」チャンネルよりご覧ください URLはこちら→https://x.gd/Dj1qY

レプリケーションインスタンスの作成 3. リプラットフォームのデモ - DMS デモ映像については、 YouTubeの「NRI Netcom official」チャンネルよりご覧ください URLはこちら→https://x.gd/Dj1qY

Sourceエンドポイントの作成 3. リプラットフォームのデモ - DMS デモ映像については、 YouTubeの「NRI Netcom official」チャンネルよりご覧ください URLはこちら→https://x.gd/Dj1qY

Targetエンドポイントの作成 3. リプラットフォームのデモ - DMS デモ映像については、 YouTubeの「NRI Netcom official」チャンネルよりご覧ください URLはこちら→https://x.gd/Dj1qY

移行タスクの作成 3. リプラットフォームのデモ - DMS デモ映像については、 YouTubeの「NRI Netcom official」チャンネルよりご覧ください URLはこちら→https://x.gd/Dj1qY

移行タスクの開始 3. リプラットフォームのデモ - DMS

同期後の確認 3. リプラットフォームのデモ - DMS デモ映像については、 YouTubeの「NRI Netcom official」チャンネルよりご覧ください URLはこちら→https://x.gd/Dj1qY

継続同期の確認 3. リプラットフォームのデモ - DMS デモ映像については、 YouTubeの「NRI Netcom official」チャンネルよりご覧ください URLはこちら→https://x.gd/Dj1qY

MGNとは？ ⚫ AWSが提供するサーバー移行ツール ⚫ CloudEndureの後継 ⚫ 物理、仮想のどちらでも使用可能 ◼ MGNの仕組み https://pages.awscloud.com/rs/112-TZM-766/images/AWS-Black-Belt_2023_AWS_MGN_0430_v1.pdf 3. リプラットフォームのデモ - MGN

MGNの仕組み（続き） https://pages.awscloud.com/rs/112-TZM-766/images/AWS-Black-Belt_2023_AWS_MGN_0430_v1.pdf 3. リプラットフォームのデモ - MGN

本来は・・・ ⚫ 起動するサーバーがオンプレ環境に影響を与えないように、別のVPCで起動してテストするべき ⚫ テスト用のDBを作成しておくべき 3. リプラットフォームのデモ - MGN Corporate data center AWS Cloud Amazon EC2 Corporate data center AWS Cloud Amazon EC2 Amazon EC2 VPN or 専用線 VPN or 専用線テスト DB 本番 DB VPC VPC VPC VPC

MGNを使用したサーバー移行のステップ ⚫ ①レプリケーションテンプレートの作成 • レプリケーションサーバーの設定 ⚫ ②起動テンプレートの作成 • AWS上でEC2を起動する際の起動設定 ⚫ ③エージェントのインストール • オンプレサーバーにMGNエージェントをインストール ⚫ ④MGNタスクを遂行 • テストおよびカットオーバー ◼ 事前作業 ⚫ サブネットの作成 • EC2を起動するサブネットを作成しておく ⚫ セキュリティグループの作成 • EC2にアタッチするセキュリティグループを作成しておく 3. リプラットフォームのデモ - MGN

レプリケーションテンプレートの作成 3. リプラットフォームのデモ - MGN デモ映像については、 YouTubeの「NRI Netcom official」チャンネルよりご覧ください URLはこちら→https://x.gd/Dj1qY

起動テンプレートの作成 3. リプラットフォームのデモ - MGN デモ映像については、 YouTubeの「NRI Netcom official」チャンネルよりご覧ください URLはこちら→https://x.gd/Dj1qY

エージェントのインストール 3. リプラットフォームのデモ - MGN デモ映像については、 YouTubeの「NRI Netcom official」チャンネルよりご覧ください URLはこちら→https://x.gd/Dj1qY

エージェントのインストール 3. リプラットフォームのデモ - MGN # sudo wget -O ./aws-replication-installer-init https://aws-application-migration-service-us-east-1.s3.us-east-1.amazonaws.com/latest/linux/aws-replication- installer-init # sudo chmod +x aws-replication-installer-init; sudo ./aws-replication-installer-init --region us-east-1 The installation of the AWS Replication Agent has started. AWS Access Key ID: ************************** ⇐ アクセスキーを入力 AWS Secret Access Key: **************************************** ⇐ シークレットを入力 Identifying volumes for replication. Choose the disks you want to replicate. Your disks are: /dev/sda To replicate some of the disks, type the path of the disks, separated with a comma (for example, /dev/sda,/dev/sdb). To replicate all disks, press Enter: ⇐ Enter Identified volume for replication: /dev/sda of size 16 GiB All volumes for replication were successfully identified. Downloading the AWS Replication Agent onto the source server... Finished. Installing the AWS Replication Agent onto the source server... Finished. Syncing the source server with the Application Migration Service Console... Finished. The following is the source server ID: s-32e5b4bd967279b30. You now have 1 active source server out of a total quota of 150. Learn more about increasing source servers limit at https://docs.aws.amazon.com/mgn/latest/ug/MGN-service-limits.html The AWS Replication Agent was successfully installed.

レプリケーションの開始 3. リプラットフォームのデモ - MGN

レプリケーション中はスナップショットが追加されていく 3. リプラットフォームのデモ - MGN

テスト 3. リプラットフォームのデモ - MGN デモ映像については、 YouTubeの「NRI Netcom official」チャンネルよりご覧ください URLはこちら→https://x.gd/Dj1qY

テスト ⚫ DBの向き先変更 ⇐ ⚫ 動作確認 3. リプラットフォームのデモ - MGN Server contents AWS Cloud server Amazon EC2 Amazon Aurora MySQL Router Virtual private gateway VM1 VM2 VPN Tunnel 192.168.0.0/24 10.0..0.0/16 DMS同期中 MGN同期中 Django MySQL VMware vSphere VPC

テスト ⚫ DBの向き先変更 ⚫ 動作確認 ⇐ ◼ 本来は・・・・ ⚫ テスト用DBを作成し、動作確認を行うべき ⚫ バッチやその他の機能についてもあわせて確認する 3. リプラットフォームのデモ - MGN

カットオーバー 3. リプラットフォームのデモ - MGN デモ映像については、 YouTubeの「NRI Netcom official」チャンネルよりご覧ください URLはこちら→https://x.gd/Dj1qY

カットオーバー 3. リプラットフォームのデモ - MGN

DMS同期停止 3. リプラットフォームのデモ – 移行完了デモ映像については、 YouTubeの「NRI Netcom official」チャンネルよりご覧ください URLはこちら→https://x.gd/Dj1qY

移行完了 3. リプラットフォームのデモ – 移行完了 Server contents AWS Cloud server Amazon EC2 Amazon Aurora MySQL Router Virtual private gateway VM1 VM2 VPN Tunnel 192.168.0.0/24 10.0..0.0/16 旧環境新環境 Django MySQL VMware vSphere VPC

Site-to-Site VPN構築方法、AWS DMSによるDBデータの同期、AWS MGNによるサーバー移行の使い方を学んだ ◼ 本来は、事前にAWS Application Discovery Service等を使って入念な現行調査をした方が良い ◼ AWS MGNを紹介したが、他にも各種バックアップツールを使用する方法やAWS SMS、VM Import/Exportを使った方法がある 4. まとめ

Site-to-Site VPN接続の構築ステップ ⚫ ① Customer Gatewayの作成 ⚫ ② Virtual Private Gatewayの作成 ⚫ ③ VPN接続の作成 3. リプラットフォームのデモ - Site-to-Site VPN接続

Site-to-Site VPN接続のパターン ⚫ 最もシンプルなパターン ⚫ VPN CloudHubを使用したハブスポーク構成パターン 3. リプラットフォームのデモ - Site-to-Site VPN接続 Corporate data center AWS Cloud Customer gateway Virtual Private gateway Corporate data center AWS Cloud Customer gateway Virtual Private gateway Corporate data center Customer gateway VPC VPC

Site-to-Site VPN接続のパターン ⚫ Transit Gatewayを使用した複数VPN接続パターン 3. リプラットフォームのデモ - Site-to-Site VPN接続 Corporate data center AWS Cloud Customer gateway AWS Transit Gateway AWS Cloud Transit Gateway Attachment Transit Gateway Attachment VPC VPC

Customer Gatewayの作成 3. リプラットフォームのデモ - Site-to-Site VPN接続

Virtual Private Gatewayの作成 3. リプラットフォームのデモ - Site-to-Site VPN接続デモ映像については、 YouTubeの「NRI Netcom official」チャンネルよりご覧ください URLはこちら→https://x.gd/Dj1qY

VPN接続の作成 3. リプラットフォームのデモ - Site-to-Site VPN接続デモ映像については、 YouTubeの「NRI Netcom official」チャンネルよりご覧ください URLはこちら→https://x.gd/Dj1qY

VPN設定のダウンロード 3. リプラットフォームのデモ - Site-to-Site VPN接続デモ映像については、 YouTubeの「NRI Netcom official」チャンネルよりご覧ください URLはこちら→https://x.gd/Dj1qY

ルーターの設定 3. リプラットフォームのデモ - Site-to-Site VPN接続デモ映像については、 YouTubeの「NRI Netcom official」チャンネルよりご覧ください URLはこちら→https://x.gd/Dj1qY

ルーターの設定 3. リプラットフォームのデモ - Site-to-Site VPN接続 ※設定は必要に応じて変更すること！！デフォルトだと暗号化のversionが低かったり、 BGPでデフォルトルートをアドバタイズしたりするデモ映像については、 YouTubeの「NRI Netcom official」チャンネルよりご覧ください URLはこちら→https://x.gd/Dj1qY

VPNトンネルが”アップ”ならOK！！ ◼ VPN接続が完成 3. リプラットフォームのデモ - Site-to-Site VPN接続 Corporate data center VPC AWS Cloud Customer gateway Virtual Private gateway VPN Tunnel

MGNやDMSを使ってオンプレtoクラウドマイグレーションをやってみよう！

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