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無秩序からの脱却 / Emergence from chaos

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November 20, 2025

無秩序からの脱却 / Emergence from chaos

アーキテクチャカンファレンス2025 の講演資料です。
過去、アーキテクチャをもたらすために行った変革を題材に、どのような学びを得られるかをお話しています。

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YouTube: https://www.youtube.com/c/narusemi
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November 20, 2025
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Transcript

  1. 15 • プロジェクト ◦ 10名程度が関わるプロダクト ▪ 開発者は6〜8名程度 ◦ 工数 ▪

    見立ては上記メンバー数で10ヶ月程度のボリューム • (工期が10ヶ月あるとは言っていない) ▪ プレスリリース等の関係で締め切りは厳守 ◦ 運用 ▪ 長く運用保守をしていく想定(10年↑) 新規プロジェクト
  2. 18 • ここから始めた ◦ 1.実証実験から始める ◦ 2.先行して形を作る ◦ 3.話し合う ◦

    4.外部の知見を入れる ◦ 5.なにもしない ケーススタディ
  3. 19 • やらなくてはいけなかったこと ◦ アーキテクチャに沿う動機づけ ▪ 今抱えているものを解決する手段があることへの理解醸成 ◦ 変化への受け入れ度合いの確認 ▪

    変化することを前向き/後ろ向きどちらに捉えているか ◦ 視座の変更 ▪ 今だけではなく未来を見る意識(持続可能性) なぜ話し合ったのか
  4. 21 • 現在課題のあるプロダクトでリファクタリング ◦ 実装をベースに以下を説明 ▪ 実装イメージ ▪ どうして課題が解決されるのか ▪

    代償となるものはなにか • その解決策はあるか ◦ 新規プロダクトへの準備 ▪ 「こうすればよかったのか」を現在取組むもので意識できる ▪ 知識と技術の違い • 聞かれたら答えられる=知識 • やってできること=技術 実証実験
  5. 22 • 手本を作る ◦ 可能な限りパターンを網羅するように ▪ 簡単なパターン ▪ 中難易度パターン ▪

    高難易度パターン • 水の低きに就くが如し ◦ めんどうなことを解決するツール実装 ▪ ここらへんは YouTube でよく話してたので→ 先行実装
  6. 24 • 残業なし ◦ どんどんやることなくなっていった尻すぼみ型プロジェクト • 夏休みは返上した ◦ コード書くのは楽しいから休みみたいなもんだよ •

    1〜2年後の改修は意図通りだった ◦ 勘所は押さえられたコード ◦ 「改修が楽です」←嬉しい 結果
  7. 29 • アーキテクトの意思とは関係なく輸出入される ◦ 成功は伝播するし失敗も伝播する ▪ 輸入する側は可能な限りヒアリングするとよい ▪ 輸出する側は全体最適化の観点で喜ぶと良い ◦

    良し悪しの判断がされないこともある ▪ 要件と合っているか ▪ 似ていても異なるプロジェクトは数多ある アーキテクチャは伝播する
  8. 34 • 危機意識を高める • 変革推進チームをつくる • 適切なビジョンをつくる • 変革のビジョンを周知徹底する •

    従業員の自発的な行動を促す • 短期的な成果を生む • さらに変革を進める • 変革を根付かせる 変革の8つのステップ
  9. 35 • 危機意識を高める :話し合う • 変革推進チームをつくる :自分とマネジャー・サブマネジャー • 適切なビジョンをつくる :直前の成功をベースに策定

    • 変革のビジョンを周知徹底する:全員での会話 • 従業員の自発的な行動を促す :開発のレールを準備し走ってもらう • 短期的な成果を生む :プロジェクトでメンバーが成功体験 • さらに変革を進める :その後のプロジェクトでも当たり前に • 変革を根付かせる :コードを越えて伝播していった 変革の8つのステップ