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複数のスクラムチームをサポートするエンジニアリングマネジメントの話

okeicalm
June 18, 2022

 複数のスクラムチームをサポートするエンジニアリングマネジメントの話

Scrum Fest Osaka 2022の登壇資料です。
複数のスクラムチームをマネジメント範囲とするエンジニアリングマネージャが2年間何を考えてチームと関わってきたか、ケーススタディを共有します。

okeicalm

June 18, 2022
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Transcript

  1. スライドトップと
 してご利用ください
 マネーフォワード事業本部 
 山田 太郎
 © Money Forward, Inc.

    複数のスクラムチームを
 サポートする
 エンジニアリングマネジメントの話
 株式会社マネーフォワード
 大倉 圭介
 © Money Forward, Inc.
  2. © Money Forward, Inc. LeSSにはこう書いてある
 引用元:https://less.works/jp/less/management/role-of-manager ミドルマネージャーの役割は全体を見渡し、素晴らしい プロダクトを作るために強い組織を作ることです。チー ムとスクラムマスターが取り組んでいる障害の排除と改 善を手助けすべきです。チームに

    改善と問題解決のや り方を教えます。現地現物を行い、現場で実際には何 が起きているのか、どうすればチームの改善活動を手 助けできるかを理解します。 シニアマネージャーの役割は会社とプロダクトの戦略 的な意思決定であり、今までと恐らくそこまで変わって はいません。ですがそうは言ってもシニアマネージャー には人々(彼の部下)に、他人への教え方をレクチャす る役割もあります。部下の問題解決を手助けしたり、開 発の改善をより良くするための手助けも行います。
  3. © Money Forward, Inc. 組織課題 is
 チーム単独では解決できない課題
 例えば
 • 会社全体の制度や体制の変更


    • 他組織との折衝
 • 人員計画などの予算
 • 採用・退職
 • 何かどうしようもない何かが起こっている時

  4. © Money Forward, Inc. 組織構造
 • フィーチャーチームになるよう全ロールが混在した組織にする
 ◦ プロダクトオーナー/デザイナー/エンジニア
 ◦

    エンジニアも属性(バックエンド・フロントエンドなど)で体制上わ けない
 • 実際に動いているチームの単位を体制図と紐付けすぎない
 ◦ チーム分割、メンバーの交代などのアジリティが落ちるリスク
 ◦ 人間なのでふとした瞬間にサイロ化が起こるリスク

  5. © Money Forward, Inc. 目標設定・人事評価
 • チームの成果を最大化する、という前提でものづくりをしている チーム
 ◦ 個人でこの機能をいつまでに開発します、みたいな目標は

    立てない
 ◦ ユーザー価値やチームの成果をより向上させるために何 を目指すか、という軸で目標を立てる
 • 職能とプロダクトチームの2軸で評価者を設定する
 ◦ スキルセットとプロダクトへの貢献の両面から評価できるよ うにする

  6. © Money Forward, Inc. まとめ
 ❏ 自身のミッションを「いいチームでいいプロダクトを作れ る環境を整え」と定めて2年間やってきた
 ❏ ロールに縛られる必要はないけれど会社とのアラインメ

    ントを維持するためにスクラムチームにもEMが必要な 場面はあると考えている
 ❏ ユーザーに価値を届けることがゴールなので、そこをブ ラさずEMのミッションを明確にしていきたい