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例外を投げるな、値を返せ

okuzawats
March 31, 2023

 例外を投げるな、値を返せ

DroidKaigi.collect{ #1@Tokyo }(2023年3月31日)での発表資料です。

okuzawats

March 31, 2023
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  1. 所感 1. `arrow.core.Either<Throwable, T>` は、例外の型も関数のシグネチャに含められる点が強い。`kotlin.Result<T>` はそれができない分少し弱い。 2. とはいえ、`arrow.core.Either<Throwable, T>` はarrow-ktの一機能に過ぎず、arrow-ktを入れるとそれ以外にも大量に入ってしまう。

    3. 関数型に目覚めるのでなければ `kotlin.Result<T>` で済ませるか、必要最小限の機能を持ったEitherを自分で書くくらいが落としどころかもしれない(そんなに難しいことではない)。
  2. まとめ 1. 回復可能な例外は値を返したい 2. 値を返すと言っても、 `return -1` ではない 3. 正常・異常を直和で表現できる型を使う

    4. 独自に型を定義してもいいが、既に存在する `kotlin.Result<T>` や `arrow.core.Either<Throwable, T>` を使う手もある
  3. 参考文献 1. arrow.core.Either, retrieved from https://arrow-kt.io/docs/apidocs/arrow-core/arrow.core/-either/ 2. kotlin.Result, https://kotlinlang.org/api/latest/jvm/stdlib/kotlin/-result/ 3.

    Paul Chiusano, Rúnar Bjarnason, (2015), Scala関数型デザイン&プログラミング, インプレス 4. Keishin Yokomaku, (2023), KotlinでEitherしたい, retrieved from https://speakerdeck.com/keithyokoma/either-in-kotlin