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Oracle Databaseの移行方式と選び方

oracle4engineer
June 01, 2020
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Oracle Databaseの移行方式と選び方

oracle4engineer

June 01, 2020
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  1. 主な移⾏⽅式⼀覧 移行ツール 移行対象 最低移行元バー ジョン(サポート中 のDBのみ記載)(*1) 移行元 エディション アップグレード 可否

    ビックエンディアン からの変換 スキーマ構成 の変更 non-CDBか らCDBへの 移行 停止時間 補足 Data Pump DB/表領域/ スキーマ/表 11.2.0.4 SE~ 〇 〇 〇 〇 大~中 RMAN Backup/Restore DB 11.2.0.4 SE~ 〇 〇(一部制限あり) × ×(*3) 中~小 RMAN Duplicate DB 11.2.0.4 SE~ 〇 〇(一部制限あり) × × 小 Transportable Tablespaces 表領域 11.2.0.4 EE 〇 〇(一部制限あり) × 〇 中~小 移行先DBはEE以上が必要 Full Transportable export/import DB 11.2.0.4 EE 〇 〇(一部制限あり) × 〇 中~小 移行先DBはEE以上が必要 移行先DBバージョンは12.1.0.1以降 RMAN Transportable Tablespaces DB/表領域 11.2.0.4 EE 〇 〇(一部制限あり) × 〇 中~小 移行先DBはEE以上が必要 PDB Unplug/Plug PDB 12.1.0.2 SE~ 〇 × × × 中~小 PDB Clone PDB 12.1.0.2 SE~ 〇 × × × 小 Non-CDB Clone DB 12.1.0.2 SE~ × × × 〇 小 Data Guard DB 11.2.0.4 EE × × × × 極小 移行先DBはEE以上が必要 GoldenGate DB/表領域/ スキーマ/表 11.2.0.4(*2) SE~+ GoldenGate 〇 〇 〇 〇 極小 ダウンタイムを極小化したい場合に 他の移行方式と併用しての利用を推奨 Zero Downtime Migration(ZDM) DB 11.2.0.4 SE~ 〇 〇(AIX,Solarisのみ) 〇 〇 極⼩ Oracle Cloud Infrastructureへの移⾏ 移行元ライセンスによって 選択可能な移行方式が異なる Database Migration Service DB 11.2.0.4 SE~ 〇 × × 〇 極小 Oracle Cloud Infrastructureへの移⾏ ZDMの論理移⾏をフルマネージドサー ビスで提供 アップグレードを伴う 移⾏は〇から選択 (*1)サポートされている最低バージョン。これよりも古いバージョンでのサポート可否は都度確認が必要。 (*2)利⽤製品/バージョン/OS等、ソースDBのサポート可否は都度確認が必要。 (*3)non-CDBが18c以降である場合はDBMS_PDB.EXPORTRMANBACKUPを活⽤することで実現可能 https://oracle-base.com/articles/18c/multitenant-usable-backups-of-non-cdbs-and-relocated-pdbs-18c Copyright © 2022 Oracle and/or its affiliates. 5
  2. データベース移⾏⽅式の検討例 移⾏⽅式の選び⽅ 移⾏要件と前提条件を考慮して移⾏⽅式を検討 移⾏時のダウンタイム を極⼒短くしたいか データ転送に時間が 掛かるか 定期的なパッチ適⽤ 運⽤を⾏っているか Data

    Guard GoldenGate YES YES YES NO NO NO RMAN 移⾏時にバージョン アップしたいか マルチテナント構成か GoldenGate TTS マルチテナント (Unplug/Plug) YES NO YES RMAN Data Pump NO etc. etc. データ量:多 ネットワーク転送速度:低速 初期移⾏ 移⾏要件 前提条件 初期移⾏ Data Guard (⼀時ロジカル・ス タンバイ) Data Guard Data Pump 切り戻しを⾒越した差 分同期機能が必要か YES NO Copyright © 2022 Oracle and/or its affiliates. 9
  3. 移⾏⽅式パターン 検討例 Copyright © 2022 Oracle and/or its affiliates. 11

    ① Data Pump ② Transportable Tablespaces ③ Full Transportable export/import ④ GoldenGate OnPとOCIとの ネットワーク接続 任意 任意 任意 必須 移⾏単位 DB/表領域/スキーマ/表 表領域 SYSTEM、SYSAUX以外のDB全体 DB/表領域/スキーマ/表(細かく制御が可能) 段階移⾏可否 可 (オブジェクト毎) 可 可 可 転送容量 ⼤ 中 中 中 必要停⽌時間 ⼤ 中 ⼩ 極⼩ 特記事項 • 更新対象のオブジェクト(表領域、 スキーマ、表)が特定できる場合 に段階移⾏が可能 • 移⾏時のダンプファイルはHCC圧 縮が無効になるため、容量が肥 ⼤化する可能性 • 表領域単位での段階移⾏が可能 • 増分バックアップを利⽤する場合は、事前 にフルバックアップを転送しておくことで、ダウ ン・タイムの短縮が可能。更新箇所の特 定も不要。RMANを利⽤する場合は、移 ⾏元をREAD ONLYに切替えずに実⾏ 可能(移⾏元と移⾏先のデータベース・ キャラクタ・セットに互換性があることが条 件) • 表領域ごとに移⾏ステップの管理が必要 • 事前にフルバックアップを転送しておくこ とで、ダウン・タイムの短縮が可能 • ②の増分バックアップを併⽤した場合 と⽐較して、表領域ごとに繰り返し実 施せずに済む • 全量テスト環境作成を考慮すると⼿ 順が煩雑になる • オンラインで差分更新を適⽤可能であり、移⾏時のシステム停⽌時間 の最⼩化が可能 • 双⽅向同期により並⾏稼動ができるため業務、DB毎などの段階移⾏ が可能 • 万が⼀のときに、現⾏本番環境に切り戻すことが可能 • 更新量に応じたネットワーク帯域の考慮が必要 • 初期移⾏については、処理の⾼速化のために他の⽅式の利⽤を推奨 • クラウドへのNW接続が必要(中間サーバを配置した連携は可能) • テスト環境構築が容易 • ⼤量データ移⾏としては10TB での実績あり(双⽅向) • 別途ライセンスの購⼊が必要(移⾏後はActive Data Guardとしての 利⽤が可能)
  4. 移⾏実例 データベース移⾏実績 A社 B社 C社 D社 E社 F社 クラウドサービス ExaCS

    ExaCS DB on IaaS + DBCS VM ExaCS ExaCS DB on IaaS マルチテナント 無 à 有 有 à 有 無 à 無 無 à 有 無 à 有 無 à 有 パッチ適⽤ 無 有 無 無 無 ?? データ量(*) 多 (15TB) 多 (3TB, 14TB) 多 (7TB) 少 (300GB) 少 (650GB, 70GB) 多 (4TB) ネットワーク 転送速度 ⾼速 FastConnect (10G) ⾼速 FastConnect (10G) ⾼速 FastConnect (100M) ⾼速 FastConnect (300M) ⾼速 FastConnect (300M) ⾼速 FastConnect 表領域暗号化 有 à 有 無 à 有 無 à 有 無 à 有 無 à 有 ?? ダウンタイム 短(2時間) 短(24時間) 短(8時間) ⻑(48時間) ⻑(48時間) 短 バージョンアップ 有(11.2à19c) 有(12.2à19c) 有(11.2.0.3 à11.2.0.4) 有(12.1à19c) 有(11.2à19c) 有(11.2à12.2) データベース統合 無 有 無 無 無 無 移⾏⽅法 GoldenGate Data Guard + Unplug/Plug Data Guard + TTS Data Pump Data Pump GoldenGate (*) 移⾏予定も含みますので、すべての実績があるという訳ではありません Copyright © 2022 Oracle and/or its affiliates. 13
  5. 移⾏例の検証 データベース移⾏検証 移⾏⽅法 Data Pump(TTS) RMAN Duplicate + 基本スタ ンバイ

    RMANバックアップからのTTS RMANバックアップからのTTS クラウドサービス DBCS VM DBCS VM DBCS VM ExaCS マルチテナント 有 à 有 有 à 有 無 à 有 無 à 有 データ量(*) 少 (100GB未満) 少 (100GB未満) 1TB 1TB ネットワーク 転送速度 ⾼速 (同⼀VCN内通信) ⾼速 (同⼀VCN内通信) 低速 インターネット(⼤阪→東京) 低速 インターネット(⼤阪→東京) 表領域暗号化 無 à 有 無 à 有 無 à 有 無 à 有 作業時間 約2時間 約2時間 約13時間 約11時間 バージョンアップ 有(12.1à19c) 無 有(12.1à19c) 有(12.1à19c) データ同期作業 無 無 無 無 移⾏⼿順 Qiita Qiita Copyright © 2022 Oracle and/or its affiliates. 14
  6. Oracle Database移⾏・アップグレードに関する参考資料 「Oracle Databaseデータベース・アップグレード・ガイド, 19c」 直接アップグレードのためのツール(DBUAやAutoUpgrade)のマニュアル Oracle Databaseでの動作の変更、⾮推奨となった機能およびサポートが終了した機能 Oracle社のMaster Product

    Manager for Oracle Database Upgrade and Migrations(データベースアップグレードに関するスペ シャリスト)であるMike DietrichのBlog Upgrade your Database –NOW https://mikedietrichde.com/ [Blog][Slides]にOracle DatabaseのUpgradeに関する様々な情報 ⽇本での講演資料もあり https://apex.oracle.com/pls/apex/f?p=202202:2:::::P2_SUCHWORT:tokyo Oracle Cloud Infrastructureドキュメント - データベース 「データベースのクラウドへの移⾏」https://docs.oracle.com/cd/E97706_01/Content/Database/Tasks/migrating.htm オンプレミスからOracle Cloud Infrastructureへデータベースを移⾏するための情報 Copyright © 2022 Oracle and/or its affiliates. 15
  7. Data Pump 移⾏⽅式概要 移⾏⽅式がシンプル ビックエンディアンから変換が可能 スキーマ構成の変更が可能 1. 移⾏先DBを構築 2. 移⾏元DBでdumpファイルをexport

    3. dumpファイルを転送 4. 移⾏先DBでdumpファイルをimport 停⽌期間 停⽌期間の考慮が必要 主な前提条件 特徴 作業ステップ Database DB DB dump Copyright © 2022 Oracle and/or its affiliates. 16
  8. RMAN Backup/Restore 移⾏⽅式概要 Copyright © 2022 Oracle and/or its affiliates.

    17 移⾏⽅式がシンプル アップグレードが可能 本番運⽤にて取得してる バックアップデータを使って移⾏可能 1. 移⾏元DBにてRMANバックアップを取得 2. OCIで移⾏先DBを構築 3. ツールを使⽤して初期作成されたDBを削除 4. バックアップデータを移⾏先DBへコピー 5. (移⾏元DBが暗号化されている場合) 移⾏元パスワードファイルとTDEウォレットファイルを移⾏先DBへコピー 6. RMAN制御ファイルリストア 7. RMANデータベースリストア 停⽌期間の考慮が必要 主な前提条件 特徴 作業ステップ(Oracle Cloud Infrastructureへの移⾏の場合*) Cloud Backup Module for OCIの利⽤を推奨 (Oracle Cloud Infrastructureへの移⾏の場合) Database DB DB dump 停⽌ 期間
  9. RMAN Duplicate 移⾏⽅式概要 移⾏元DBがオンラインのまま 複製が可能 既存のバックアップセットをつかった 複製が可能 スタンバイデータベースの作成が可能 1. OCIで移⾏先DBを作成

    2. (必要に応じて) dbcliコマンドを使⽤して初期データベースを削除 3. dbcli create-dbstorageを使⽤してDATA,RECO,REDOストレージのディレクトリを設定 4. (ソースDBがTDE構成の場合) 移⾏元DBのウォレットをコピーし 復元操作中にウォレットを参照できるよう設定 5. 静的リスナーの設定 6. RMAN Duplicateコマンドを使⽤して データベースを移⾏ 移⾏先DBシステムから移⾏元DBシステム のリスナーポートへ接続可能なこと 移⾏先DBシステムから 移⾏元DBシステムへSSH接続が可能なこと 主な前提条件 特徴 作業ステップ(Oracle Cloud Infrastructureへの移⾏の場合*) Copyright © 2022 Oracle and/or its affiliates. 18
  10. Transportable Tablespaces 移⾏⽅式概要 メタデータはdata pump データ・ファイルは物理コピーと 別々に移⾏し、⾼速な移⾏を実現 インポート先でインデックスの再構築 統計情報の再取得を実施しない PL/SQLパッケージなどのオブジェクトは

    移⾏先で作成する必要がある 1. 移⾏先DBを構築 2. 移⾏元DBで表領域をREAD ONLYに 3. 移⾏元DBでメタデータをexpdp 4. メタデータとデータ・ファイルを転送 5. 移⾏先DBでメタデータをimpdp 停⽌期間 移⾏対象は表領域 ユーザ表領域が対象(SYSTEM/SYSAUX /TEMP/UNDOなどの管理表領域は対象外) 主な前提条件 特徴 作業ステップ ・メタデータ ・データ・ファイル Database DB DB Copyright © 2022 Oracle and/or its affiliates. 19
  11. Full Transportable export/import 移⾏⽅式概要 Transportable Tablespacesと異なり DB全体を移⾏可能 PL/SQLパッケージなどのオブジェクト も⼀括で移⾏ ⼤量データをコピーする場合は

    RMAN増分バックアップを利⽤することで 停⽌期間を短縮した移⾏が可能 1. 移⾏先DBを構築 2. 移⾏元DBで表領域をREAD ONLYに 3. 移⾏元DBでexpdpを実⾏ (FULL=Y, TRANSPORTABLE=ALWAYSを指定) 4. メタデータとデータ・ファイルを転送 5. 移⾏先DBでimpdpを実⾏ (FULL=Y, TRANSPORTABLE=ALWAYSを指定) 停⽌期間 移⾏元DBバージョンは11.2.0.3以降 移⾏先DBバージョンは12.1.0.1以降 主な前提条件 特徴 作業ステップ ・メタデータ ・データ・ファイル Database DB DB Copyright © 2022 Oracle and/or its affiliates. 20 ユーザ表領域が対象(SYSTEM/SYSAUX /TEMP/UNDOなどの管理表領域は対象外)
  12. RMAN Transportable Tablespaces 移⾏⽅式概要 RMANバックアップセットから 表領域を作成することで 表領域をREAD ONLYにせずに移⾏可能 オンプレミスにて運⽤している 既存のバックアップ設定を

    変更する必要がない 1. 移⾏先DBを構築 2. 移⾏元DBで RMAN> TRANSPORT TABLESPACE (メタデータのdmp,データベース・ファイル,impdpサン プルスクリプトが作成されます) 3. 出⼒されたファイルを転送 4. 移⾏先DBでimpdpを実⾏ 移⾏対象はDB全体、表領域どちらでも 主な前提条件 特徴 作業ステップ ・impdpサンプルサクリプト ・メタデータ ・データ・ファイル Database DB DB Copyright © 2022 Oracle and/or its affiliates. 21
  13. PDB Unplug/Plug 移⾏⽅式概要 Multitenantの利点を⽣かし PDBを簡単に移⾏可能 12.2以降ではオンラインで Unplug/Plugが可能 (PDB再配置) PDB再配置では移⾏先PDBへの接続を ⾃動リダイレクト

    1. 移⾏先CDBを作成 2. 移⾏元PDBを停⽌ 3. Unplugコマンドを実⾏し データ・ファイルのリスト を含むXMLファイルを⽣成 4. XMLファイルと データ・ファイルを転送 5. 移⾏先DBでXMLファイルと データ・ファイルを 指定してPDBを作成 停⽌期間 PDB再配置にて移動時に接続中の コネクションや実⾏中のトランザクション はロールバックされる 12.1.0.2以降のPDBが対象 主な前提条件 特徴 作業ステップ(Unplug/Plug) 作業ステップ(PDB再配置) 1. 移⾏先CDBを作成 2. 移⾏先CDBに接続し、移⾏元CDBへ のデータベースリンクを作成 3. 移⾏先CDBに接続し、PDB再配置の SQLを実⾏ 4. 移⾏先PDBをOPEN Copyright © 2022 Oracle and/or its affiliates. 22
  14. PDB Clone 移⾏⽅式概要 移⾏元PDBをクラウド環境へそのまま クローニング 12.2以降であればオンラインで クローン可能(ホットクローン) 12.2以降でクローン実⾏後に移⾏元PDBの データ更新をターゲットPDBに反映可能 (リフレッシュ可能クローン)

    1. 移⾏先CDBを作成 2. 移⾏先CDBに接続し、 移⾏元CDBへの データベースリンクを作成 3. 移⾏先CDBに接続し、 クローンPDB作成SQLを実⾏ 12.1.0.2以降のPDBが対象 主な前提条件 特徴 作業ステップ(ホットクローン) 作業ステップ(リフレッシュ可能クローン) 1. 移⾏先CDBを作成 2. 移⾏先CDBに接続し、 移⾏元CDBへの データベースリンクを作成 3. 移⾏先CDBに接続し、 クローンPDB作成SQLを実⾏ (refresh mode句を指定) 4. 指定した値で⾃動リフレッシュ or ⼿動リフレッシュコマンド実⾏ ※リフレッシュ時に移⾏先PDBは CLOSEされていること CRM Pricing Retail Pricing Dev1 Pricing Dev2 Pricing Dev3 Copyright © 2022 Oracle and/or its affiliates. 23
  15. Non-CDB Clone 移⾏⽅式概要 移⾏元⾮CDBを移⾏先の環境へ PDBとしてクローニング 移⾏元環境が12.1.0.2以降であれば ⾮CDBを簡単にPDB化して移⾏できる 1. 移⾏先CDBを構築 2.

    移⾏元⾮CDBをREAD ONLYに 3. 移⾏先CDBに接続し、 移⾏元⾮CDBへの データベースリンクを作成 4. 移⾏先CDBに接続し、 クローンPDB作成SQLを実⾏ 5. 移⾏先DBノードで、 $ORACLE_HOME/rdbms /admin/noncdb_to_pdb.sqlを実⾏ 12.1.0.2以降の⾮CDBが対象 主な前提条件 特徴 作業ステップ 停⽌期間 DB Copyright © 2022 Oracle and/or its affiliates. 24
  16. GoldenGate 移⾏⽅式概要 DB移⾏に使⽤することで ダウンタイム最⼩限で移⾏可能 双⽅向同期により並⾏稼動ができるため 業務、DB毎などの段階移⾏が可能 DB全体だけでなくobject単位での 同期が可能 1. 移⾏先DBを構築

    2. GoldenGate環境を構築 3. 別の移⾏⽅式で既存DBの初期データを移⾏ 4. 差分データを同期 5. 環境切り替え 移⾏アセスメントを実施 主な前提条件 特徴 作業ステップ Oracle GoldenGateライセンスが必要 Database DB DB Copyright © 2022 Oracle and/or its affiliates. 25
  17. Oracle GoldenGateを利⽤したダウンタイムの極⼩化 問題発⽣時の備えとして旧システムへ更新デー タを反映し⼀定期間運⽤ (切り戻し可能な構成) GoldenGateで最新データまで同期 現⾏システムを停⽌し、新システムへの更新デー タの反映完了確認後に切り替え (停⽌時間) 現⾏システムを稼働しつつ、

    静⽌点をとって新システムへデータを初期移⾏ 現⾏システム 新システム 現⾏システム 新システム 旧システム 新システム 現⾏システムによるサービス 新システムによるサービス Copyright © 2022 Oracle and/or its affiliates. 26
  18. フルマネージド型データレプリケーション(Change Data Capture)サービス サービス概要/特徴 • OCI GoldenGate は、Oracle GoldenGateをベースとした フルマネージド型のデータレプリケーションサービスです

    • OCI GoldenGate は、接続対象データベースのパフォーマン スへの影響を最⼩限に抑えながら、リアルタイムの変更デー タをキャプチャして、OLTP、DWH、ODS、レポート・システム などに伝搬します こんな課題に役⽴ちます • OLTPシステムとDWHシステムの間で、変更差分 データをリアルタイムに連携させたい • オンプレミスDBのデータをクラウド上のDBにリアルタイ ム連携させたい • クラウド上のDB間でリアルタイムデータ連携をしたい サービス価格(PAYG) • Oracle Cloud Infrastructure - GoldenGate ¥188.174[OCPU/時間] Oracle Cloud Infrastructure - GoldenGate GUIで操作する フルマネージド型 GoldenGate サービス オンプレミスと クラウドを繋ぐ リアルタイムな データ連携 マルチリージョン、 マルチクラウドでの リアルタイムな データ連携 Copyright © 2022 Oracle and/or its affiliates. 27
  19. Zero Downtime Migration Service(ZDM) 移⾏⽅式概要 2019/11にリリースされたOCIへの 無償移⾏ツール ダウンタイム最⼩での移⾏が可能 1. ZDMツールをダウンロード

    2. ZDMサービスホストへツールをインストール 3. 設定ファイルを作成 4. (必要に応じて)テスト実⾏ 5. ZDMツール実⾏ 6. スイッチオーバー ソースとターゲットは 同⼀のバージョン/パッチレベル 主な前提条件 特徴 作業ステップ 移⾏元DB , 移⾏先DB以外に ZDMサービスホストと Object Storageが必要 Application ZDM SSH SSH SQLnet Copyright © 2022 Oracle and/or its affiliates. 28
  20. 特徴と機能 Zero Downtime Migration ソース・データベース 11g, 12c, 18c, 19c, 21c

    SE & EE On-Premises ソース・プラットフォーム サポートするターゲット 物理・論理移⾏ 論理移⾏のみ DBCS ExaCS, ExaC@C Exadata ATP / ADW Copyright © 2022 Oracle and/or its affiliates. 29
  21. ステップ Oracle Database のクラウドへの移⾏ Logging Zero Downtime Migration (ZDM) 評価と査定

    製品選定 移⾏ マニュアル CPAT Database Migration Service (DMS) Copyright © 2022 Oracle and/or its affiliates. 30
  22. Cloud Pre-Migration Advisor Tool (CPAT) Assessing / Evaluating a Migration

    Logging 評価と査定 CPAT CPAT は、Oracle データベース・インスタンスをOracle Cloudに移⾏する際の適合性を判断 するのに役⽴ちます • ソース・データベースで使⽤されている機能で、ターゲットでサポートされていないものがあれ ば警告 • Data PumpとGoldenGateの操作に使⽤する、改善策やパラメータを提案 • オプションで、失敗したチェック項⽬に対して、ソース・データベースに対して実⾏可能な改 善スクリプトを⽣成 ZDM Copyright © 2022 Oracle and/or its affiliates. 31
  23. ワークフロー Zero Downtime Migration – 論理移⾏ Standard Edition Enterprise Edition

    オフラインでの論理移⾏ Data Pump Backup Location or DB Links オンラインでの論理移⾏ Data Pump & GoldenGate Backup Location or DB Links Standard Edition Enterprise Edition Copyright © 2022 Oracle and/or its affiliates. 32
  24. GoldenGate の利⽤ Zero Downtime Migration Oracle GoldenGate for Oracle Database

    Migrations OCI GG Hub Replicat Extract On-Prem GG Hub Replicat Extract OCI 移⾏ ExaC@C 移⾏ Copyright © 2022 Oracle and/or its affiliates. 33 ※ExaC@Cへの移⾏の場合、MarketplaceのOracle GoldenGate for Oracle Database Migrationsを作成したのち、Compute上に配置されている Dockerイメージをダウンロードし、オンプレミスに展開可能 ライセンスはMarketplaceのGoldenGate利⽤ルールに準拠する
  25. Zero Downtime Migration - Methodologies ZDMをダウンロード&設定 1 データベース移⾏を開始 2 ソース/ターゲット/バックアップ先に接続

    3 GGを設定しソース側のトランザクションをキャプチャ 4 ソースからData Pumpにてバックアップ先へデータ出⼒ 5 バックアップ先よりData Pumpにてターゲットにデータ取り込み 6 GGを設定し、変更を適⽤開始 7 スイッチオーバーを実施し、移⾏を完了 8 論理オンライン移⾏ Backup Location: Object Storage, NFS or ZDLRA Data Pump Backup Location GoldenGate Standard Edition Enterprise Edition Copyright © 2022 Oracle and/or its affiliates. 34
  26. フルマネージド型、Oracle Cloud へのデータベース移⾏サービス n 概要 • データベースをOracle Cloudにスムーズに移⾏できるようにする サービスです。いくつかの簡単なステップで、移⾏元データベースに 接続し、初期同期から、オンラインレプリケーションを開始して、ダウ

    ンタイムの少ないカットオーバーを実現します • データベース移⾏開始から6か⽉間は無償です n 主な特徴 • オフライン/オンラインでの論理的移⾏ • スキーマ/メタデータの移⾏ • エンタープライズ向けの強⼒なオラクル・ツール(Zero Downtime Migration、GoldenGate、Data Pump)をベースとしたサービス Oracle Cloud Infrastructure – Database Migration Copyright © 2022 Oracle and/or its affiliates. 35
  27. ユースケース Oracle Cloud Infrastructure – Database Migration Copyright © 2022

    Oracle and/or its affiliates. 36 サポートされている移⾏ユースケース オンプレミスから OCI 環境へ 3rd Party Cloud から OCI 環境へ Oracle Legacy Cloud から OCI 環境へ OCI 環境 から OCI 環境へ サポートされているネットワーク接続イメージ Agentを⽤いたFirewall越しの オフライン移⾏ FastConnect/VPN を使⽤した オフライン移⾏ FastConnect/VPN を使⽤した オンライン移⾏
  28. 提供される2つの移⾏⽅式 • OCI Database Migration(クラウド側)から、ソースデータ ベース環境へのオンライン接続(SQL*Net接続)が必要となり ます。 • 初期ロードはData Pumpにより実⾏されますが、⼀旦

    Object Storageに出⼒(Export)してロードする⽅式か、ネッ トワークリンクで直接ロードする⽅式のどちらかを選択可能で す。 • 差分同期はクラウド側でOracle GoldenGateが構成された GoldenGate Hubによって実⾏されます。 • アプリケーションをオンライン移⾏中にクラウド側へ切り替え、 OCI Database Migration を終了することで移⾏が完了し ます。 ※双⽅向連携は未サポートのため切り戻し構成はサポートされ ません • OCI Database Migration(クラウド側)から、ソースデータ ベース環境へのオンライン接続が出来ないケースで使⽤しま す。 • Database Migration Agentをソース側に配置して、Agent が仲介する形で移⾏を実⾏します。 • Agentは、ソースデータベースとは別のサーバーにインストール することが可能です。 • AgentがサポートするOSはOracle Linux 7(Linux-x86- 64)もしくはそれ以降です。 • オフライン移⾏中は、ソースデータベースへのアクセス(アプリ ケーションからの接続)を停⽌する必要があります。 Oracle Cloud Infrastructure – Database Migration Copyright © 2022 Oracle and/or its affiliates. 37 オンライン移⾏ オフライン移⾏
  29. オフライン移⾏の主なステップ Copyright © 2022 Oracle and/or its affiliates. 38 1.

    前提条件の設定 • ターゲットDBの準備(プロビジョニング) • Stream(Oracle Streaming)の作成 • Object Store Bucketの作成 2. Migration Agentをダウンロードしてインストール 3. AgentおよびStreamへの接続設定 4. OCI Database Migrationでマイグレーションを作成 5. 移⾏の事前チェック 6. マイグレーションの開始 • Datapumpを使⽤してソースDBをオブジェクトストアにエクスポート する • Datapumpを使⽤してターゲットDBにインポート 7. 移⾏の完了 ADB Tenancy OCI Database Migration Tenancy On-Premise / 3rd party cloud OCI Database Migration Console UI Datapump Datapump OCI Streaming Stream Object Store Bucket DMS Agent Customer Tenancy Initial Load Private Endpoint
  30. ADB Tenancy On-Premise / 3rd party cloud オンライン移⾏の主なステップ Copyright ©

    2022 Oracle and/or its affiliates. 39 1. 前提条件の設定 • ソースDB接続のためのVPNまたはFastConnectの設定 • ターゲットDBの準備(プロビジョニング) • OGG VMの(プロビジョニング) • レプリケーションのためのソース/ターゲットDBの設定 2. OCI Database Migrationでマイグレーションを作成 3. 移⾏の事前チェック 4. マイグレーションの開始 • Data Pump over dblinkを使⽤してソースDBをターゲットDBにエ クスポート • 移⾏元DBから移⾏先DBへのOGGレプリケーションを作成し、初期 ロード後のすべての変更を開始する 5. 移⾏の完了 OCI Database Migration Tenancy OCI Database Migration Console UI VPN/FC VPN/FC OGG VM Marketplace Initial Load (sqlnet) Replication OCI Object Store Bucket Initial Load (Object Store) Customer Tenancy or Datapump Datapump Private Endpoint
  31. サポートされるソース/ターゲットデータベースについて(2021年10⽉現在) • Oracle Database 11g Release 2 (11.2.0.4) • Oracle

    Database 12c Release 1 (12.1.0.2) • Oracle Database 12c Release 2 (12.2.0.1) • Oracle Database 18 Release 3 (18.3) • Oracle Database 19c • Oracle Database 21c • 上記以降のリリース ※OSはLinux-x86-64のみサポート対象 • 共有ExadataインフラストラクチャでのOracle Autonomous Database • 専⽤Exadataインフラストラクチャを使⽤したOracle Autonomous Database • Oracle Cloud Infrastructureの共同管理Oracle Databaseサービス(仮想マシン・データベース・システム、 ベア・メタル・データベース・システムまたはExadata Cloud Service) Oracle Cloud Infrastructure – Database Migration Copyright © 2022 Oracle and/or its affiliates. 40 サポート対象のソースデータベース サポート対象のターゲットデータベース
  32. データベース・アーキテクチャに関する補⾜ n 移⾏可能なアーキテクチャ • シングルインスタンスから、シングルインスタンスまたは Oracle RAC データベースへの移⾏ • Oracle

    RAC One Nodeから、Oracle RACデータベースへの移⾏ • Oracle RAC データベースから、 Oracle RAC データベースへの移⾏ Oracle Cloud Infrastructure – Database Migration Copyright © 2022 Oracle and/or its affiliates. 41
  33. • OCI Database Migration Serviceの チュートリアルを公開しました。 • 移⾏の前準備、オフライン移⾏、 オンライン移⾏の3本構成となっています。 •

    チュートリアル内では DBCSからADBへの移⾏を例に 移⾏⽅法を紹介しています。 • https://oracle-japan.github.io/ ocitutorials/database/ adb304-database-migration-prep/ OCI Database Migration Service: チュートリアル Copyright © 2022 Oracle and/or its affiliates. 42
  34. Cloud Backup Module for OCI 移⾏⽅式概要 Object Storageに格納されたバックアップ データから直接データベースを作成可能 バックアップ/リストアよりも

    簡単に移行可能 1. バックアップツールを利用してオブジェクト ストレージにバックアップを取得 2. コンソール(GUI)またはAPIを使用して、 クラウド上のバックアップからデータベース を作成 Object Storage , Backup Cloud Service の費用がかかる 主な前提条件 特徴 作業ステップ 移行元DBバージョンが12c以降の場合は CDB必須 停止期間 Object Storage スタンドアロン バックアップ Database DB DB Oracle Database Cloud Backup Module ODBCM Copyright © 2022 Oracle and/or its affiliates. 44
  35. Cloud Backup Module for OCIを利⽤した移⾏ 主な前提条件 • Databaseのアップグレードは不可 • 移⾏元DBバージョンが12c以降の場合はCDB構成

    • RMAN暗号化が必要(パスワード、TDE) • 移⾏元DBがSEの場合、暗号化のために個別パッチ適⽤が必要 • Database Backup Cloud Service 、Object Storageの費⽤が追加でかかる Copyright © 2022 Oracle and/or its affiliates. 45