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Oracle Databaseのアップグレードと移行
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March 13, 2024
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Oracle Databaseのアップグレードと移行
アップグレードのメリットから始まり、アップグレード時の影響調査、アップグレード/移行の方式について記載
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March 13, 2024
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Transcript
Oracle Databaseのアップグレードと移⾏ 2024/04/08 ⽇本オラクル株式会社 クラウド・エンジニアリング統括 COE本部 データベース・ソリューション部 ⼭⽥ 恭平
1. アップグレードメリット 2. アップグレード時の影響調査 3. 直接アップグレードと新バージョンへの移⾏の違い 4. 直接アップグレードの⽅式 5. データベース移⾏の⽅式
Agenda Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 2
なぜOracle Databaseをアップグレードするのか アップグレードメリット Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates
3
既知不具合の解消、セキュリティ対策 安定稼働 保守期間延⻑によるサポートサービスの延⻑(問い合わせ対応・新規パッチの提供) ⻑期保守対応 性能向上・運⽤管理性向上・セキュリティ強化 新機能の活⽤/機能拡張 アップグレードメリット Copyright © 2024,
Oracle and/or its affiliates 4
不具合にまつわる⼀つの事実 Oracle Corporation ⽶国開発部⾨ バイスプレジデント Eleanor Meritt講演資料 既知不具合の解消 Exadataのお客様が遭遇した 不具合のうち約70%は
既存のバンドルパッチやパッチセット で修正済みのものだった Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 5
統合DB基盤で発⽣した障害の分析 あるお客様における安定稼働への取り組み例 製品不具合 運⽤上の 問題 ⾼負荷/ 設計上の 問題 0% 25%
50% 75% 100% 既知 新規 6〜8カ⽉ 9〜11カ⽉ 12か⽉ 以上 1年間に発⽣した 障害の主な要因 新規/既知の 件数 発⽣の何か⽉前に 修正済みだったか︖ 製品不具合に起因する障害の うち、90%以上は既知の不具合が 原因であり、予防可能であった 既知の不具合は、すべて障害発⽣ の6カ⽉以上前に修正済みであり、 半年に⼀回の定期パッチ適⽤でも 防ぐことができた Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 6
Database 11gR2(2009年9⽉リリース) 以降に追加/強化されてきた膨⼤な機能数 1,300以上に上る新機能および機能強化 223 341 337 100 216 (Release
2) ※製品マニュアルにおける各リリースの新機能情報より抽出 ※20c Preview Releaseは⼀般提供されず、すべての機能を21cに含めて提供 134 (Release 1) (Release 2) • Data Redaction(11.2.0.4) • RACcheck(11.2.0.4) • GoldenGate統合(11.2.0.4) • Solaris⽤TDE(11.2.0.3) • サービス品質(QoS)管理 (11.2.0.2) • Database Replay(11.2.0.2) • 各種管理機能強化(11.2.0.2) • ブロック⾃動修復(11.2.0.1) • EditionBase再定義 (11.2.0.1) • インメモリー・パラレル実⾏ (11.2.0.1) • RAC機能強化多数(11.2.0.1) • XStream(11.2.0.1) • ACFS,DBFS(11.2.0.1) • SecureFilesのサポート (11.2.0.1) 等 • Full Database Caching(12.1.0.2) • 各種インメモリー機能 (12.1.0.2) • JSON対応(12.1.0.2) • PDB機能強化 (12.1.0.2) • ゾーン・マップ(12.1.0.2) • APEX機能強化 (12.1.0.1) • ヒート・マップ(12.1.0.1) • Multitenant(12.1.0.1) • Application Continuity(12.1.0.1) • Global Data Services(12.1.0.1) • ADG遠隔同期 (12.1.0.1) 等 • Sharding • Hadoop向け外部表 • MVIEW関連強化 • パーティション機能追加 • Multitenant,PDB,CDB 機能強化 • Exadata関連管理機能拡 張 • ADGでのIn-Memoryサ ポート • パブリック・クラウド対応 • ⾼可⽤性および信頼性各 種機能強化 等 • プライベート⼀時表 • RAC Sharding • Big Data SQLのLOB対 応 • DG環境でのPDBコピー • DBCA PDBクローン • PDBスナップショット・カルー セル • インメモリー式の動的取得 ウィンドウ • ⾃動インメモリー • 外部表に対するIn- Memoryサポート • インメモリー動的スキャンによ る柔軟な並列化 • セキュリティ機能強化 等 • ⾃動索引付け • Active Data Guard DMLリダイレクション • Memoptimized Rowstoreの⾼速収集 • 同じCDBでの複数のPDB シャードのサポート • ハイブリッド・パーティション表 • リアルタイム統計 • ADDMによるPDBサポート • 粒度の⾼いサプリメンタル・ロ ギング 等 • In-Database JavaScript • JSON 性能強化と柔軟性 • In-Memory 性能向上 • AutoML • Multitenant Data Guard • SQL マクロ • Native Blockchain Tables • Graph 性能強化 • Persistent Memory • Sharding 機能拡張 • Multitenant セキュリティ • Security 機能拡張 等 Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 7
Oracle DatabaseとGrid Infrastructureのプロアクティブ・パッチ Release Updateは、セキュリティ関連の修正と優先度の⾼い⾮セキュリティ修正の両⽅をサポートするため、四半期毎に 提供されるOracle DatabaseとGrid Infrastructureの修正の累積的なコレクションです。 • 100万以上の機能テスト、ストレス・テストと破壊的テスト、パフォーマンス・テストといった、広範なテストが⾏われています。
• オプティマイザの不具合修正は、デフォルトで無効になっています。 • 常にRACローリングとStandby Firstでインストール可能です。 多くの修正が含まれるため、最新のRelease Updateの適⽤を推奨します。 Release Update 2019 2020 2021 2022 Jan Apr Jul Oct Jan Apr Jul Oct Jan Apr Jul Oct Jan Apr Jul Oct RU - 19.3.0 19.4.0 19.5.0 19.6.0 19.7.0 19.8.0 19.9.0 19.10.0 19.11.0 19.12.0 19.13.0 19.14.0 19.15.0 19.16.0 19.17.0 GI修正数 - 144 97 70 130 117 161 150 228 186 173 129 132 130 124 128 DB修正数 - 445 270 191 319 247 245 249 557 799 476 540 353 362 411 480 Oracle Database 19c Proactive Patch Information (Doc ID 2521164.1) Database 19 Release Updates and Revisions Bugs Fixed Lists (Doc ID 2523220.1) Grid Infrastructure 19 Release Updates and Revisions Bugs Fixed Lists (Doc ID 2523221.1) Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 8 2023 2024 2025 2026 2027 Jan Apr Jul Oct Jan Apr Jul Oct Jan Apr Jul Oct Jan Apr Jul Oct Jan Apr RU 19.18.0 19.19.0 19.20.0 19.21.0 19.22.0 GI修正数 163 136 86 86 73 DB修正数 451 356 304 207 264
リリースやパッチの変更点を事前に把握するには アップグレード時の影響調査 Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 9
アップグレード・ガイドを初めとするドキュメントを確認し仕様変更内容を確認 仕様変更の確認 ORAdiffにアクセスしリリース間のパラメータやオブジェクトなどの変更差分を確認 リリース間の変更差分の確認 Oracle Databaseのテスト機能により既存SQLを新バージョンで実⾏し⽐較 Oracle Real Application Testingによる影響調査
アップグレード時の影響調査 Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 10
仕様変更の確認 アップグレードガイドを確認 • 主要な仕様変更に関しては、マニュアル 「データベース・アップグレード・ガイド」を確認し以下の事項を確認 • 動作の変更 • ⾮推奨となった機能、ビュー、パラメータ •
⾮サポートとなった機能、ビュー、パラメータ • より詳細に仕様の変更に関する情報を 収集するためには個別のマニュアルを確認 例えば下記ドキュメントのように確認可能 • SQL⾔語リファレンス 19c︓ Oracle Databaseリリース19cにおける変更点 • Real Application Clusters管理および デプロイメント・ガイド 19c︓Oracle Real Application Clusters リリース19cでの変更内容 Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 11
• サイトURL(要MOSアカウント) https://oradiff.oracle.com • 対応バージョン、パッチレベル ü 11.2.0.4 〜 23c Free
Developer Release (9i、10gに関しても対応予定) • 主な確認項⽬ • 利⽤ケース ü 追加された初期化パラメータを確認する ü デフォルト値が変わった初期化パラメータがあるのか、 どういった値に変更されたのか確認する ü 削除されたシステム権限を確認する 新バージョンのDB向けに作る詳細設計のインプット情報として利⽤し たり、運⽤⼿順やバッチスクリプトの修正点の洗い出しに活⽤できる リリース間の変更差分の確認 ü パラメータ ü ユーザー、ロール ü 権限 ü 修正内容 ü Oracleホーム ü オブジェクト ü 固定オブジェクト ü 監査 ü システム ü スケジューラ ORAdiffにて変更差分(追加/削除/変更)を確認可能 Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 12
SQL⾮互換や性能影響の確認が可能 • RATを利⽤して、SQL⾮互換や性能影響を確認 • Oracle Databaseの機能を使って実際に流れている SQLを取得しテストを⾏うため、リアルなテストケースを 効率的に実⾏可能 • エラー発⽣や実⾏計画の変動有無確認であれば
実データを使わずにテスト可能 • OCIのBase Database ServiceであればEE以上で 利⽤可能であり、例えばクラウド環境に実データを持っ ていくことが難しい場合でも低コストで実⾏可能 Oracle Real Application Testing (RAT) による影響調査 SQLと 実⾏統計を取得 取得した SQLを実⾏ 現⾏環境 テスト環境 それぞれの 実⾏結果を⽐較し てレポート出⼒ Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 13
既存環境のアップグレードと別環境への移⾏について 直接アップグレードと新バージョンへの移⾏の違い Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 14
• 直接アップグレード • データベースに含まれるデータ・ディクショナリを 新しいバージョンに更新すること • JAVAVMなどのコンポーネントも含まれる • ユーザー・データへの接触や変更、移動はない •
新バージョンへの移⾏ • データベースのデータを新しい環境のデータベース (ハードウェア、オペレーティング・システム / プラット フォーム、キャラクター・セット)へ移動すること 直接アップグレードと新バージョンへの移⾏の違い Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 15
ユーティリティや機能 • 直接アップグレード • AutoUpgrade (OnP) • クラウドツールによるアップグレード(Cloud:PaaS) • 新バージョンへの移⾏
• Data Pump • トランスポータブル表領域 • トランスポータブル表領域 • クロスプラットフォーム・トランスポータブル表領域 • 増分クロスプラットフォーム・トランスポータブル表領域 • フル・トランスポータブル表領域 • Oracle GoldenGate • Oracle Zero Downtime Migration • Database Migration Service など 直接アップグレードと新バージョンへの移⾏の違い Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 16
AutoUpgradeとクラウドツールによるアップグレード 直接アップグレードの⽅式 Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 17
⾃動アップグレードユーティリティ • コマンド⼀つで既存データベースを直接アップグレード可能 • Configファイルを編集し、データベースの情報を⼊⼒するだけで簡単に実⾏ • 事前チェックのみ、実⾏前後にユーザ定義のスクリプト処理などDBUAよりも柔軟に実⾏可能 AutoUpgrade 1. Configファイル
2. 事前チェック 3. アップグレード 11.2.0.4 12.1.0.2 12.2.0.1 18c 19c 12.2.0.1 18c 19c 21c 23c Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 18
コンソール、APIでのOracle Database 19cアップグレード • OCI上のデータベースはコンソールや CLIを利⽤した直接アップグレードが可能 • コンソールやCLIを使⽤して既存環境の アップグレードが可能 •
アップグレード可能な環境か前提条件 (OL7 , GI19cなど)の確認が必要 • アップグレード中はダウンタイムが発⽣ • 事前にテスト⽤データベースでのテストを推奨 • 11.2をアップグレードする場合アップグレード完了後 にコンソールやAPIでPDBに変換可能 • その他前提条件や注意事項はドキュメントを確認 • BaseDB • ExaDB-D • ExaDB-C@C クラウドツールによるアップグレード Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 19
新バージョンへの移⾏⽅式の選び⽅ データベース移⾏の⽅式 Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 20
1 移⾏⽅式⼀覧を確認 2 移⾏元のデータベース、移⾏先のデータベースに関する情報を整理 3 整理した情報をもとに移⾏⽅式⼀覧から採⽤可能な移⾏⽅式をいくつかピックアップ 4 ピックアップした移⾏⽅式の情報を詳細に取得し、メリット・デメリットを確認(検証) 5 ライセンスコストや作業⼯数も含めて移⾏⽅式を決定(検証)
データベース移⾏⽅式決定までの流れ Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 21
1 移⾏⽅式⼀覧を確認 2 移⾏元のデータベース、移⾏先のデータベースに関する情報を整理 3 整理した情報をもとに移⾏⽅式⼀覧から採⽤可能な移⾏⽅式をいくつかピックアップ 4 ピックアップした移⾏⽅式の情報を詳細に取得し、メリット・デメリットを確認(検証) 5 ライセンスコストや作業⼯数も含めて移⾏⽅式を決定(検証)
データベース移⾏⽅式決定までの流れ Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 22
主な移⾏⽅式⼀覧 移⾏ツール 移⾏対象 最低移⾏元バージョ ン(サポート中のDBの み記載)(*1) 移⾏元 エディション アップグレード 可否
ビックエンディアンからの 変換 スキーマ構成 の変更 non-CDBか らCDBへの 移⾏ 停⽌時間 補⾜ Data Pump DB/表領域/ スキーマ/表 11.2.0.4 SE〜 〇 〇 〇 〇 ⼤〜中 RMAN Backup/Restore DB 11.2.0.4 SE〜 〇 〇(⼀部制限あり) × ×(*3) 中〜⼩ RMAN Duplicate DB 11.2.0.4 SE〜 〇 〇(⼀部制限あり) × × ⼩ Transportable Tablespaces 表領域 11.2.0.4 EE 〇 〇(⼀部制限あり) × 〇 中〜⼩ 移⾏先DBはEE以上が必要 Full Transportable export/import DB 11.2.0.4 EE 〇 〇(⼀部制限あり) × 〇 中〜⼩ 移⾏先DBはEE以上が必要 移⾏先DBバージョンは12.1.0.1以降 RMAN Transportable Tablespaces DB/表領域 11.2.0.4 EE 〇 〇(⼀部制限あり) × 〇 中〜⼩ 移⾏先DBはEE以上が必要 PDB Unplug/Plug PDB 12.1.0.2 SE〜 〇 × × × 中〜⼩ PDB Clone PDB 12.1.0.2 SE〜 〇 × × × ⼩ Non-CDB Clone DB 12.1.0.2 SE〜 × × × 〇 ⼩ Data Guard DB 11.2.0.4 EE × × × × 極⼩ 移⾏先DBはEE以上が必要 GoldenGate DB/表領域/ スキーマ/表 11.2.0.4(*2) SE〜+ GoldenGate 〇 〇 〇 〇 極⼩ ダウンタイムを極⼩化したい場合に 他の移⾏⽅式と併⽤しての利⽤を推奨 Zero Downtime Migration(ZDM) DB 11.2.0.4 SE〜 〇 〇(AIX,Solarisのみ) 〇 〇 極⼩ Oracle Cloud Infrastructureへの移⾏ 移⾏元ライセンスによって 選択可能な移⾏⽅式が異なる Database Migration Service DB 11.2.0.4 SE〜 〇 × × 〇 極⼩ Oracle Cloud Infrastructureへの移⾏ ZDMの論理移⾏をフルマネージドサービスで 提供 アップグレードを伴う 移⾏は〇から選択 (*1)サポートされている最低バージョン。これよりも古いバージョンでのサポート可否は都度確認が必要。 (*2)利⽤製品/バージョン/OS等、ソースDBのサポート可否は都度確認が必要。 (*3)non-CDBが18c以降である場合はDBMS_PDB.EXPORTRMANBACKUPを活⽤することで実現可能 https://oracle-base.com/articles/18c/multitenant-usable-backups-of-non-cdbs-and-relocated-pdbs-18c Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 23
1 移⾏⽅式⼀覧を確認 2 移⾏元のデータベース、移⾏先のデータベースに関する情報を整理 3 整理した情報をもとに移⾏⽅式⼀覧から採⽤可能な移⾏⽅式をいくつかピックアップ 4 ピックアップした移⾏⽅式の情報を詳細に取得し、メリット・デメリットを確認(検証) 5 ライセンスコストや作業⼯数も含めて移⾏⽅式を決定(検証)
データベース移⾏⽅式決定までの流れ Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 24
考慮すべき主要なポイント • ホスト・オペレーティング・システムとバージョン • データベースのバージョン/エディション • データベースの⽂字セット • インデックスを含むデータの量 •
データベースで使⽤されるデータ型 • データ・ステージングのためのストレージ • 許容されるシステム停⽌の⻑さ • データベースのホスト・プラットフォームのエンディアン形式 • データベースのデータベースアーキテクチャ(Multitenant) • ネットワーク帯域幅 移⾏⽅式の選び⽅ Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 25
1 移⾏⽅式⼀覧を確認 2 移⾏元のデータベース、移⾏先のデータベースに関する情報を整理 3 整理した情報をもとに移⾏⽅式⼀覧から採⽤可能な移⾏⽅式をいくつかピックアップ 4 ピックアップした移⾏⽅式の情報を詳細に取得し、メリット・デメリットを確認(検証) 5 ライセンスコストや作業⼯数も含めて移⾏⽅式を決定(検証)
データベース移⾏⽅式決定までの流れ Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 26
Oracle Database Migration Methods Advisorの利⽤ • Oracleが公開している Oracle Database Migration
Methods Advisor というサイトを使って移⾏⽅式の絞り込みが可能 • 移⾏元DBバージョン、移⾏先DBバージョンを 最低条件として様々な条件を⼊⼒することで 最適な移⾏⽅式を検索 移⾏⽅式の絞り込み Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 27
1 移⾏⽅式⼀覧を確認 2 移⾏元のデータベース、移⾏先のデータベースに関する情報を整理 3 整理した情報をもとに移⾏⽅式⼀覧から採⽤可能な移⾏⽅式をいくつかピックアップ 4 ピックアップした移⾏⽅式の情報を詳細に取得し、メリット・デメリットを確認(検証) 5 ライセンスコストや作業⼯数も含めて移⾏⽅式を決定(検証)
データベース移⾏⽅式決定までの流れ Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 28
移⾏⽅式パターン 検討例 ① Data Pump ② Transportable Tablespaces ③ Full
Transportable export/import ④ GoldenGate OnPとOCIとの ネットワーク接続 任意 任意 任意 必須 移⾏単位 DB/表領域/スキーマ/表 表領域 SYSTEM、SYSAUX以外のDB全体 DB/表領域/スキーマ/表(細かく制御が可能) 段階移⾏可否 可 (オブジェクト毎) 可 可 可 転送容量 ⼤ 中 中 中 必要停⽌時間 ⼤ 中 ⼩ 極⼩ 特記事項 • 更新対象のオブジェクト(表領域、 スキーマ、表)が特定できる場合 に段階移⾏が可能 • 移⾏時のダンプファイルはHCC圧 縮が無効になるため、容量が肥 ⼤化する可能性 • 表領域単位での段階移⾏が可能 • 増分バックアップを利⽤する場合は、事前 にフルバックアップを転送しておくことで、ダウ ン・タイムの短縮が可能。更新箇所の特 定も不要。RMANを利⽤する場合は、移 ⾏元をREAD ONLYに切替えずに実⾏ 可能(移⾏元と移⾏先のデータベース・ キャラクタ・セットに互換性があることが条 件) • 表領域ごとに移⾏ステップの管理が必要 • 事前にフルバックアップを転送しておくこ とで、ダウン・タイムの短縮が可能 • ②の増分バックアップを併⽤した場合 と⽐較して、表領域ごとに繰り返し実 施せずに済む • 全量テスト環境作成を考慮すると⼿ 順が煩雑になる • オンラインで差分更新を適⽤可能であり、移⾏時のシステム停⽌時間 の最⼩化が可能 • 双⽅向同期により並⾏稼動ができるため業務、DB毎などの段階移⾏ が可能 • 万が⼀のときに、現⾏本番環境に切り戻すことが可能 • 更新量に応じたネットワーク帯域の考慮が必要 • 初期移⾏については、処理の⾼速化のために他の⽅式の利⽤を推奨 • クラウドへのNW接続が必要(中間サーバを配置した連携は可能) • テスト環境構築が容易 • ⼤量データ移⾏としては10TB での実績あり(双⽅向) • 別途ライセンスの購⼊が必要(移⾏後はActive Data Guardとしての 利⽤が可能) Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 29
1 移⾏⽅式⼀覧を確認 2 移⾏元のデータベース、移⾏先のデータベースに関する情報を整理 3 整理した情報をもとに移⾏⽅式⼀覧から採⽤可能な移⾏⽅式をいくつかピックアップ 4 ピックアップした移⾏⽅式の情報を詳細に取得し、メリット・デメリットを確認(検証) 5 ライセンスコストや作業⼯数も含めて移⾏⽅式を決定(検証)
データベース移⾏⽅式決定までの流れ Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 30
移⾏実例 データベース移⾏実績 A社 B社 C社 D社 E社 F社 クラウドサービス ExaDB-D
ExaDB-D DB on IaaS + BaseDB ExaDB-D ExaDB-D DB on IaaS マルチテナント 無 à 有 有 à 有 無 à 無 無 à 有 無 à 有 無 à 有 パッチ適⽤ 無 有 無 無 無 ?? データ量(*) 多 (15TB) 多 (3TB, 14TB) 多 (7TB) 少 (300GB) 少 (650GB, 70GB) 多 (4TB) ネットワーク 転送速度 ⾼速 FastConnect (10G) ⾼速 FastConnect (10G) ⾼速 FastConnect (100M) ⾼速 FastConnect (300M) ⾼速 FastConnect (300M) ⾼速 FastConnect 表領域暗号化 有 à 有 無 à 有 無 à 有 無 à 有 無 à 有 ?? ダウンタイム 短(2時間) 短(24時間) 短(8時間) ⻑(48時間) ⻑(48時間) 短 バージョンアップ 有(11.2à19c) 有(12.2à19c) 有(11.2.0.3 à11.2.0.4) 有(12.1à19c) 有(11.2à19c) 有(11.2à12.2) データベース統合 無 有 無 無 無 無 移⾏⽅法 GoldenGate Data Guard + Unplug/Plug Data Guard + TTS Data Pump Data Pump GoldenGate (*) 移⾏予定も含みますので、すべての実績があるという訳ではありません Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 31
移⾏例の検証 データベース移⾏検証 移⾏⽅法 Data Pump(TTS) RMAN Duplicate + 基本スタ ンバイ
RMANバックアップからのTTS RMANバックアップからのTTS クラウドサービス BaseDB BaseDB BaseDB ExaDB-D マルチテナント 有 à 有 有 à 有 無 à 有 無 à 有 データ量(*) 少 (100GB未満) 少 (100GB未満) 1TB 1TB ネットワーク 転送速度 ⾼速 (同⼀VCN内通信) ⾼速 (同⼀VCN内通信) 低速 インターネット(⼤阪→東京) 低速 インターネット(⼤阪→東京) 表領域暗号化 無 à 有 無 à 有 無 à 有 無 à 有 作業時間 約2時間 約2時間 約13時間 約11時間 バージョンアップ 有(12.1à19c) 無 有(12.1à19c) 有(12.1à19c) データ同期作業 無 無 無 無 移⾏⼿順 Qiita Qiita Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 32
Data Pump 移⾏⽅式概要 移⾏⽅式がシンプル ビックエンディアンから変換が可能 スキーマ構成の変更が可能 1. 移⾏先DBを構築 2. 移⾏元DBでdumpファイルをexport
3. dumpファイルを転送 4. 移⾏先DBでdumpファイルをimport 停⽌期間 停⽌期間の考慮が必要 主な前提条件 特徴 作業ステップ Database DB DB dump Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 33
RMAN Backup/Restore 移⾏⽅式概要 移⾏⽅式がシンプル アップグレードが可能 本番運⽤にて取得してる バックアップデータを使って移⾏可能 1. 移⾏元DBにてRMANバックアップを取得 2.
OCIで移⾏先DBを構築 3. ツールを使⽤して初期作成されたDBを削除 4. バックアップデータを移⾏先DBへコピー 5. (移⾏元DBが暗号化されている場合) 移⾏元パスワードファイルとTDEウォレットファイルを移⾏先DBへコピー 6. RMAN制御ファイルリストア 7. RMANデータベースリストア 停⽌期間の考慮が必要 主な前提条件 特徴 作業ステップ(Oracle Cloud Infrastructureへの移⾏の場合*) Cloud Backup Module for OCIの利⽤を推奨 (Oracle Cloud Infrastructureへの移⾏の場合) Database DB DB dump 停⽌ 期間 Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 34
RMAN Duplicate 移⾏⽅式概要 移⾏元DBがオンラインのまま 複製が可能 既存のバックアップセットをつかった 複製が可能 スタンバイデータベースの作成が可能 1. OCIで移⾏先DBを作成
2. (必要に応じて) dbcliコマンドを使⽤して初期データベースを削除 3. dbcli create-dbstorageを使⽤してDATA,RECO,REDOストレージのディレクトリを設定 4. (ソースDBがTDE構成の場合) 移⾏元DBのウォレットをコピーし 復元操作中にウォレットを参照できるよう設定 5. 静的リスナーの設定 6. RMAN Duplicateコマンドを使⽤して データベースを移⾏ 移⾏先DBシステムから移⾏元DBシステム のリスナーポートへ接続可能なこと 移⾏先DBシステムから 移⾏元DBシステムへSSH接続が可能なこと 主な前提条件 特徴 作業ステップ(Oracle Cloud Infrastructureへの移⾏の場合*) Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 35
Transportable Tablespaces 移⾏⽅式概要 メタデータはdata pump データ・ファイルは物理コピーと 別々に移⾏し、⾼速な移⾏を実現 インポート先でインデックスの再構築 統計情報の再取得を実施しない PL/SQLパッケージなどのオブジェクトは
移⾏先で作成する必要がある 1. 移⾏先DBを構築 2. 移⾏元DBで表領域をREAD ONLYに 3. 移⾏元DBでメタデータをexpdp 4. メタデータとデータ・ファイルを転送 5. 移⾏先DBでメタデータをimpdp 停⽌期間 移⾏対象は表領域 ユーザ表領域が対象(SYSTEM/SYSAUX /TEMP/UNDOなどの管理表領域は対象外) 主な前提条件 特徴 作業ステップ ・メタデータ ・データ・ファイル Database DB DB Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 36
Full Transportable export/import 移⾏⽅式概要 Transportable Tablespacesと異なり DB全体を移⾏可能 PL/SQLパッケージなどのオブジェクト も⼀括で移⾏ ⼤量データをコピーする場合は
RMAN増分バックアップを利⽤することで 停⽌期間を短縮した移⾏が可能 1. 移⾏先DBを構築 2. 移⾏元DBで表領域をREAD ONLYに 3. 移⾏元DBでexpdpを実⾏ (FULL=Y, TRANSPORTABLE=ALWAYSを指定) 4. メタデータとデータ・ファイルを転送 5. 移⾏先DBでimpdpを実⾏ (FULL=Y, TRANSPORTABLE=ALWAYSを指定) 停⽌期間 移⾏元DBバージョンは11.2.0.3以降 移⾏先DBバージョンは12.1.0.1以降 主な前提条件 特徴 作業ステップ ・メタデータ ・データ・ファイル Database DB DB ユーザ表領域が対象(SYSTEM/SYSAUX /TEMP/UNDOなどの管理表領域は対象外) Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 37
RMAN Transportable Tablespaces 移⾏⽅式概要 RMANバックアップセットから 表領域を作成することで 表領域をREAD ONLYにせずに移⾏可能 オンプレミスにて運⽤している 既存のバックアップ設定を
変更する必要がない 1. 移⾏先DBを構築 2. 移⾏元DBで RMAN> TRANSPORT TABLESPACE (メタデータのdmp,データベース・ファイル,impdpサン プルスクリプトが作成されます) 3. 出⼒されたファイルを転送 4. 移⾏先DBでimpdpを実⾏ 移⾏対象はDB全体、表領域どちらでも 主な前提条件 特徴 作業ステップ ・impdpサンプルサクリプト ・メタデータ ・データ・ファイル Database DB DB Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 38
PDB Unplug/Plug 移⾏⽅式概要 Multitenantの利点を⽣かし PDBを簡単に移⾏可能 12.2以降ではオンラインで Unplug/Plugが可能 (PDB再配置) PDB再配置では移⾏先PDBへの接続を ⾃動リダイレクト
1. 移⾏先CDBを作成 2. 移⾏元PDBを停⽌ 3. Unplugコマンドを実⾏し データ・ファイルのリスト を含むXMLファイルを⽣成 4. XMLファイルと データ・ファイルを転送 5. 移⾏先DBでXMLファイルと データ・ファイルを 指定してPDBを作成 停⽌期間 PDB再配置にて移動時に接続中の コネクションや実⾏中のトランザクション はロールバックされる 12.1.0.2以降のPDBが対象 主な前提条件 特徴 作業ステップ(Unplug/Plug) 作業ステップ(PDB再配置) 1. 移⾏先CDBを作成 2. 移⾏先CDBに接続し、移⾏元CDBへ のデータベースリンクを作成 3. 移⾏先CDBに接続し、PDB再配置の SQLを実⾏ 4. 移⾏先PDBをOPEN Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 39
PDB Clone 移⾏⽅式概要 移⾏元PDBをクラウド環境へそのまま クローニング 12.2以降であればオンラインで クローン可能(ホットクローン) 12.2以降でクローン実⾏後に移⾏元PDBの データ更新をターゲットPDBに反映可能 (リフレッシュ可能クローン)
1. 移⾏先CDBを作成 2. 移⾏先CDBに接続し、 移⾏元CDBへの データベースリンクを作成 3. 移⾏先CDBに接続し、 クローンPDB作成SQLを実⾏ 12.1.0.2以降のPDBが対象 主な前提条件 特徴 作業ステップ(ホットクローン) 作業ステップ(リフレッシュ可能クローン) 1. 移⾏先CDBを作成 2. 移⾏先CDBに接続し、 移⾏元CDBへの データベースリンクを作成 3. 移⾏先CDBに接続し、 クローンPDB作成SQLを実⾏ (refresh mode句を指定) 4. 指定した値で⾃動リフレッシュ or ⼿動リフレッシュコマンド実⾏ ※リフレッシュ時に移⾏先PDBは CLOSEされていること CRM Pricing Retail Pricing Dev1 Pricing Dev2 Pricing Dev3 Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 40
Non-CDB Clone 移⾏⽅式概要 移⾏元⾮CDBを移⾏先の環境へ PDBとしてクローニング 移⾏元環境が12.1.0.2以降であれば ⾮CDBを簡単にPDB化して移⾏できる 1. 移⾏先CDBを構築 2.
移⾏元⾮CDBをREAD ONLYに 3. 移⾏先CDBに接続し、 移⾏元⾮CDBへの データベースリンクを作成 4. 移⾏先CDBに接続し、 クローンPDB作成SQLを実⾏ 5. 移⾏先DBノードで、 $ORACLE_HOME/rdbms /admin/noncdb_to_pdb.sqlを実⾏ 12.1.0.2以降の⾮CDBが対象 主な前提条件 特徴 作業ステップ 停⽌期間 DB Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 41
GoldenGate 移⾏⽅式概要 DB移⾏に使⽤することで ダウンタイム最⼩限で移⾏可能 双⽅向同期により並⾏稼動ができるため 業務、DB毎などの段階移⾏が可能 DB全体だけでなくobject単位での 同期が可能 1. 移⾏先DBを構築
2. GoldenGate環境を構築 3. 別の移⾏⽅式で既存DBの初期データを移⾏ 4. 差分データを同期 5. 環境切り替え 移⾏アセスメントを実施 主な前提条件 特徴 作業ステップ Oracle GoldenGateライセンスが必要 Database DB DB Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 42
Oracle GoldenGateを利⽤したダウンタイムの極⼩化 問題発⽣時の備えとして旧システムへ更新デー タを反映し⼀定期間運⽤ (切り戻し可能な構成) GoldenGateで最新データまで同期 現⾏システムを停⽌し、新システムへの更新デー タの反映完了確認後に切り替え (停⽌時間) 現⾏システムを稼働しつつ、
静⽌点をとって新システムへデータを初期移⾏ 現⾏システム 新システム 現⾏システム 新システム 旧システム 新システム 現⾏システムによるサービス 新システムによるサービス Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 43
フルマネージド型データレプリケーション(Change Data Capture)サービス サービス概要/特徴 • OCI GoldenGate は、Oracle GoldenGateをベースとした フルマネージド型のデータレプリケーションサービスです
• OCI GoldenGate は、接続対象データベースのパフォーマン スへの影響を最⼩限に抑えながら、リアルタイムの変更デー タをキャプチャして、OLTP、DWH、ODS、レポート・システム などに伝搬します こんな課題に役⽴ちます • OLTPシステムとDWHシステムの間で、変更差分 データをリアルタイムに連携させたい • オンプレミスDBのデータをクラウド上のDBにリアルタイ ム連携させたい • クラウド上のDB間でリアルタイムデータ連携をしたい サービス価格(PAYG) • Oracle Cloud Infrastructure - GoldenGate ¥188.174[OCPU/時間] Oracle Cloud Infrastructure - GoldenGate GUIで操作する フルマネージド型 GoldenGate サービス オンプレミスと クラウドを繋ぐ リアルタイムな データ連携 マルチリージョン、 マルチクラウドでの リアルタイムな データ連携 Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 44
システムのダウンタイム極⼩化を実現するOracle Cloud へのデータベース移⾏ツール サービス概要/特徴 • Zero Downtime Migrationは、 データベースをOracle Cloudやオンプレミス
Exadataにスムーズに移⾏可能なツールです • 従来から存在するOracle Databaseの機能や GoldenGateをツールが⾃動的に構成し、コマンド ⼀つでダウンタイムの少ない移⾏が実現できます こんな課題に役⽴ちます • 既存データベースをOracle Cloud 環境に移⾏したい • サービス停⽌時間をできるだけ短くして環境の切り替え を完了したい • IT部⾨にクラウド移⾏のノウハウが少なくてもスムーズな データベース移⾏を実現したい 価格 • 無償(*) Zero Downtime Migration • GoldenGate利⽤の場合、利⽤開始から183⽇間は無償利⽤可能 184⽇(6ヶ⽉)以上経過した場合、それ以降ライセンスが必要になる • ComputeやObject Storage などのOCI環境は別途課⾦対象となります (*) * 2023年3⽉現在 Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 45
移⾏パターンの整理 物理移⾏ 論理移⾏ オフライン オンライン オフライン オンライン RMAN Backup &
Restore Data Guard RMAN Backup & Restore Data Pump Data Pump GoldenGate + + Enterprise Editionでのみ利⽤可能 Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 46
• 移⾏元として指定可能なソースデータベースのプラットフォームは下記の通り • 対象プラットフォームごとにサポートされる移⾏パターンが異なる (*1)Oracle Cloud Infrastructure 共同管理データベース • Base
Database Service (BaseDB) • Exadata Database Service on Dedicated Infrastructure (ExaDB-D) • Exadata Database Service on Cloud@Customer (ExaDB-C@C) (*2)non-CDB環境のみ サポートされるソースデータベースのプラットフォーム オンプレミス OCI 共同管理 データベース(*1) Linux-x86-64 RDS for Oracle IBM AIX Oracle Solaris 物理オフライン 物理オンライン 論理オフライン 論理オンライン (*2) Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 47
Exadata On-Premises BaseDB ExaDB-D ExaDB-C@C ADB-S ADB-D 物理オフライン 物理オンライン 論理オフライン
論理オンライン • 移⾏先として指定可能なデータベースは下記の通り • 対象データベースごとにサポートされる移⾏⽅式が異なる サポートされるターゲットデータベース Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 48
• サポートされるデータベースのバージョン • Oracle データベース 11g リリース 2 (11.2.0.4) •
Oracle データベース 12c リリース 1 (12.1.0.2) • Oracle データベース 12c リリース 2 (12.2.0.1) • Oracle データベース 18c • Oracle データベース 19c • Oracle データベース 21c • 以降のすべてのOracle Databaseリリース ※物理移⾏の場合ソース、ターゲットは同⼀のバージョン、同⼀のエディションであること(ドキュメント) サポートされるデータベースのバージョン Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 49
物理オンライン移⾏の場合 構成要素 Customer Data Center Source Database User App ZDM
Oracle Cloud Infrastructure VPN FastConnect Dynamic Routing Gateway Service Gateway VCN Target Database ※ ZDMサービスホストは OCI Compute上にも配置可能 SSH SSH RMAN Restore RMAN Backup https Object Storage (Backups) Data Guard Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 50
論理オンライン移⾏の場合 構成要素 Customer Data Center Source Database User App ZDM
Oracle Cloud Infrastructure VPN FastConnect Dynamic Routing Gateway Service Gateway VCN Extract Replicat Oracle GoldenGate – Database Migrations Target Database ※ ZDMサービスホストは OCI Compute上にも配置可能 SSH SSH https SQL*Net Data Pump Import Data Pump Export https Object Storage (Dump Files) SQL*Net Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 51
フルマネージド型、Oracle Cloud へのデータベース移⾏サービス n 概要 • データベースをOracle Cloudにスムーズに移⾏できるようにする サービスです。いくつかの簡単なステップで、移⾏元データベースに 接続し、初期同期から、オンラインレプリケーションを開始して、ダウ
ンタイムの少ないカットオーバーを実現します • データベース移⾏開始から6か⽉間は無償です n 主な特徴 • オフライン/オンラインでの論理的移⾏ • スキーマ/メタデータの移⾏ • エンタープライズ向けの強⼒なオラクル・ツール(Zero Downtime Migration、GoldenGate、Data Pump)をベースとしたサービス Oracle Cloud Infrastructure – Database Migration Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 52
ユースケース Oracle Cloud Infrastructure – Database Migration サポートされている移⾏ユースケース オンプレミスから OCI
環境へ 3rd Party Cloud から OCI 環境へ Oracle Legacy Cloud から OCI 環境へ OCI 環境 から OCI 環境へ サポートされているネットワーク接続イメージ Agentを⽤いたFirewall越しの オフライン移⾏ FastConnect/VPN を使⽤した オフライン移⾏ FastConnect/VPN を使⽤した オンライン移⾏ Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 53
提供される2つの移⾏⽅式 • OCI Database Migration(クラウド側)から、ソースデータ ベース環境へのオンライン接続(SQL*Net接続)が必要となり ます。 • 初期ロードはData Pumpにより実⾏されますが、⼀旦
Object Storageに出⼒(Export)してロードする⽅式か、ネッ トワークリンクで直接ロードする⽅式のどちらかを選択可能で す。 • 差分同期はクラウド側でOracle GoldenGateが構成された GoldenGate Hubによって実⾏されます。 • アプリケーションをオンライン移⾏中にクラウド側へ切り替え、 OCI Database Migration を終了することで移⾏が完了し ます。 ※双⽅向連携は未サポートのため切り戻し構成はサポートされ ません • OCI Database Migration(クラウド側)から、ソースデータ ベース環境へのオンライン接続が出来ないケースで使⽤しま す。 • Database Migration Agentをソース側に配置して、Agent が仲介する形で移⾏を実⾏します。 • Agentは、ソースデータベースとは別のサーバーにインストール することが可能です。 • AgentがサポートするOSはOracle Linux 7(Linux-x86- 64)もしくはそれ以降です。 • オフライン移⾏中は、ソースデータベースへのアクセス(アプリ ケーションからの接続)を停⽌する必要があります。 Oracle Cloud Infrastructure – Database Migration オンライン移⾏ オフライン移⾏ Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 54
オフライン移⾏の主なステップ 1. 前提条件の設定 • ターゲットDBの準備(プロビジョニング) • Stream(Oracle Streaming)の作成 • Object
Store Bucketの作成 2. Migration Agentをダウンロードしてインストール 3. AgentおよびStreamへの接続設定 4. OCI Database Migrationでマイグレーションを作成 5. 移⾏の事前チェック 6. マイグレーションの開始 • Datapumpを使⽤してソースDBをオブジェクトストアにエクスポート する • Datapumpを使⽤してターゲットDBにインポート 7. 移⾏の完了 ADB Tenancy OCI Database Migration Tenancy On-Premise / 3rd party cloud OCI Database Migration Console UI Datapump Datapump OCI Streaming Stream Object Store Bucket DMS Agent Customer Tenancy Initial Load Private Endpoint Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 55
ADB Tenancy On-Premise / 3rd party cloud オンライン移⾏の主なステップ 1. 前提条件の設定
• ソースDB接続のためのVPNまたはFastConnectの設定 • ターゲットDBの準備(プロビジョニング) • OGG VMの(プロビジョニング) • レプリケーションのためのソース/ターゲットDBの設定 2. OCI Database Migrationでマイグレーションを作成 3. 移⾏の事前チェック 4. マイグレーションの開始 • Data Pump over dblinkを使⽤してソースDBをターゲットDBにエ クスポート • 移⾏元DBから移⾏先DBへのOGGレプリケーションを作成し、初期 ロード後のすべての変更を開始する 5. 移⾏の完了 OCI Database Migration Tenancy OCI Database Migration Console UI VPN/FC VPN/FC OGG VM Marketplace Initial Load (sqlnet) Replication OCI Object Store Bucket Initial Load (Object Store) Customer Tenancy or Datapump Datapump Private Endpoint Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 56
サポートされるソース/ターゲットデータベースについて(2021年10⽉現在) • Oracle Database 11g Release 2 (11.2.0.4) • Oracle
Database 12c Release 1 (12.1.0.2) • Oracle Database 12c Release 2 (12.2.0.1) • Oracle Database 18 Release 3 (18.3) • Oracle Database 19c • Oracle Database 21c • 上記以降のリリース ※OSはLinux-x86-64のみサポート対象 • 共有ExadataインフラストラクチャでのOracle Autonomous Database • 専⽤Exadataインフラストラクチャを使⽤したOracle Autonomous Database • Oracle Cloud Infrastructureの共同管理Oracle Databaseサービス(仮想マシン・データベース・システム、 ベア・メタル・データベース・システムまたはExadata Cloud Service) Oracle Cloud Infrastructure – Database Migration サポート対象のソースデータベース サポート対象のターゲットデータベース Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 57
データベース・アーキテクチャに関する補⾜ n 移⾏可能なアーキテクチャ • シングルインスタンスから、シングルインスタンスまたは Oracle RAC データベースへの移⾏ • Oracle
RAC One Nodeから、Oracle RACデータベースへの移⾏ • Oracle RAC データベースから、 Oracle RAC データベースへの移⾏ Oracle Cloud Infrastructure – Database Migration Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 58
• OCI Database Migration Serviceの チュートリアルを公開しました。 • 移⾏の前準備、オフライン移⾏、 オンライン移⾏の3本構成となっています。 •
チュートリアル内では BaseDBからADBへの移⾏を例に 移⾏⽅法を紹介しています。 • https://oracle-japan.github.io/ ocitutorials/database/ adb304-database-migration-prep/ OCI Database Migration Service: チュートリアル Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 59
• ORAdiff • https://oradiff.oracle.com • クライアント/サーバー互換性の確認(Doc ID 207303.1) • https://support.oracle.com/CSP/main/article?cmd=show&type=NOT&id=207303.1
• Oracle Database Migration Methods Advisor • https://apexadb.oracle.com/ords/r/dbexpert/migration-methods/home • 移⾏⽅式⼀覧 • https://speakerdeck.com/oracle4engineer/oracle-database-upgrade-migration-jp?slide=23 • 12.2以上へのアップグレード後、バージョンカウントが 1024 を超え、データベースのパフォーマンスが低下することがある (Doc ID 2919164.1) • https://support.oracle.com/CSP/main/article?cmd=show&type=NOT&id=2919164.1 • 複数のレベルで SQL 計画ディレクティブ(SPD)を無効にする⽅法 (Doc ID 2236161.1) • https://support.oracle.com/CSP/main/article?cmd=show&type=NOT&id=2236161.1 ドキュメントやURLまとめ Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 60
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