Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
CA.swift19 恋するAIアプリ開発の裏側
Search
Osaka Miseri
April 15, 2024
Programming
1
520
CA.swift19 恋するAIアプリ開発の裏側
Osaka Miseri
April 15, 2024
Tweet
Share
Other Decks in Programming
See All in Programming
Introduce Hono CLI
yusukebe
6
3.1k
Ktorで簡単AIアプリケーション
tsukakei
0
110
マンガアプリViewerの大画面対応を考える
kk__777
0
340
AI駆動で0→1をやって見えた光と伸びしろ
passion0102
1
860
Things You Thought You Didn’t Need To Care About That Have a Big Impact On Your Job
hollycummins
0
260
理論と実務のギャップを超える
eycjur
0
180
AkarengaLT vol.38
hashimoto_kei
1
130
Server Side Kotlin Meetup vol.16: 内部動作を理解して ハイパフォーマンスなサーバサイド Kotlin アプリケーションを書こう
ternbusty
3
260
CSC509 Lecture 08
javiergs
PRO
0
260
Goで実践するドメイン駆動開発 AIと歩み始めた新規プロダクト開発の現在地
imkaoru
4
910
スキーマ駆動で、Zod OpenAPI Honoによる、API開発するために、Hono Takibiというライブラリを作っている
nakita628
0
330
Blazing Fast UI Development with Compose Hot Reload (droidcon London 2025)
zsmb
0
200
Featured
See All Featured
Designing for humans not robots
tammielis
254
26k
Being A Developer After 40
akosma
91
590k
Rebuilding a faster, lazier Slack
samanthasiow
84
9.2k
"I'm Feeling Lucky" - Building Great Search Experiences for Today's Users (#IAC19)
danielanewman
230
22k
実際に使うSQLの書き方 徹底解説 / pgcon21j-tutorial
soudai
PRO
190
55k
The Invisible Side of Design
smashingmag
302
51k
Designing Dashboards & Data Visualisations in Web Apps
destraynor
231
53k
Put a Button on it: Removing Barriers to Going Fast.
kastner
60
4k
Responsive Adventures: Dirty Tricks From The Dark Corners of Front-End
smashingmag
253
22k
It's Worth the Effort
3n
187
28k
Testing 201, or: Great Expectations
jmmastey
45
7.7k
Practical Tips for Bootstrapping Information Extraction Pipelines
honnibal
PRO
23
1.5k
Transcript
CA.swift #19 Osaka Miseri 恋するAIアプリ開発の裏側 1
発表中のリアクションは #ca_swift をつけてツイート🔥 🙌 わいわいしよう 🙌 2
自己紹介👤 プロフィールを見る 逢坂美芹 逢坂 美芹 / Osaka Miseri 株式会社サイバーエージェント @oskmr_
2022年サイバーエージェント新卒入社 タップルのiOSエンジニア 恋するAIの開発を担当 3
目次 1. 恋するAIについて 2. アプリの構成 3. iOSアプリの使用技術・設計 4. AIアバターの実装 5.
まとめ 4
趣味でつながるマッチングアプリ 「タップル」 2014年 サービス開始 累計会員数1,700万人を超える国内最大規模のマッチングアプリ 5
恋するAIについて 今年1月にリリース 記憶するAIパートナーとのチャット・会話アプリ 6
2. アプリの全体構成 7
3つの前提 8
前提①プロトタイプ 弊社エンジニアが制作したプロトタイプの活用 Web、VRMアバター、ChatGPT、VOICEVOX、etc 9
前提②偉い人からのリクエスト 「流行り終わりそうだから早くリリースして!」 「Webで作ったプロトタイプいい感じに使えん?」 「タップルに還元できる知見持って帰ってきてね!」 「Unity as a Libraryとかええやん」 10 偉い人
前提③開発チーム メンバーが若手のみ iOS:2名(新卒+2年目) バックエンド兼インフラ:1名(新卒) 11
前提③ バックエンドの負荷減らしたい 12
アプリの設計を考えるための前提と課題 バックエンドの負荷減らしたい iOSの新しい技術使いたい 13
アプリの設計を考えるための前提と課題 バックエンドの負荷減らしたい iOSの新しい技術使いたい 開発速度最優先 14
アプリの設計を考えるための前提と課題 バックエンドの負荷減らしたい iOSの新しい技術使いたい 開発速度最優先 15 でもクオリティは担保したい
None
全体像 17
特徴① バックエンドがDBを持たない クライアントがアプリの機能に関するコアなドメインロジックを 管理 開発負荷をクライアントに寄せる💪 Firestore: ユーザーの情報などのデータ VectorDB: AIの記憶情報 18
特徴② アバターの表示をWebViewで実装 VRM規格のアバターを表示するviewerとしてのWebアプリ React×TypeScript, three.js アバターの表情, モーションもWebで実装 19
3. iOSの使用技術・設計 20
iOSの開発環境・利用技術 iOS16.7~サポート • Xcode15 • Swift Package Manager • Swift
OpenAPI Generator • Firestore • Xcode Cloud 21
iOSの設計 22
iOSの設計 UIComponent - UIの表示レイヤー UILogic - アプリ画面のViewに1対1対応したViewModel UseCase - アプリのユースケースを定義
Repository - データの取得を抽象化 - APIやFirebaseを叩く(キャッシュデータを持つこともある) Domain - ドメインロジック 親密度、ユーザー情報やメッセージなどのEntity 23
iOSの設計-プロジェクト構成- • dev, prdそれぞれのアプリが存在 ◦ 各環境ごとの設定はxcodeproject内に配 置 ◦ URLなど共通の設定はxcconfigを利用 •
AppFeatureのPackage内に各レイヤーごとの モジュール 24 Swift Package Manager
iOSの設計-DIコンテナ- オブジェクトのインスタンス化や依存関係の解決のためにDIコンテナを利用 モジュール間をまたぐオブジェクトの依存関係の解決 インスタンス化を行う際に疎結合を保つ目的 25
iOSの設計-DIコンテナ- 利用するオブジェクトをコンテナに登録する形で利用 26
iOSの設計 27
iOSの設計 アプリのコアロジック(ドメインやユースケース)が技術詳細に依 存しないクリーンな実装 大体同じ設計になるので可読性が高くレビューコストが低い。 バックエンドのメンバーも一部開発に参加👏 毎回UseCaseやDomainを経由する必要がある →ボイラープレートが増えてしまうこともあり、機能開発における レイヤー分割が過剰に感じられる場合も 28
Xcode Cloud • PRをOpenした際にBuildとテストを実行する • 実機確認, QAの際に特定Branchからアプリを配布 • production環境のアプリをTestFlightの内部テストで配布 •
AppStore Connectへのアップロード 29
Xcode Cloudのメリット • 25時間/月まで無料と安い • 学習コストが低い ◦ GUIでworkflowの設定ができる ◦ 証明書の複雑な設定が不要
◦ モノレポでもディレクトリを選ぶだけで設定完了 • Xcodeからアプリ配れる(不安定で動かない時もある ) 30
Xcode Cloudのデメリット • カスタマイズ性にかける • GUIで設定するため変更差分をGit管理できない ◦ 他プロジェクトの設定を使いまわせない ◦ 一応APIは存在する
• アプリ配布がTestFlightのみ • fastlane等の別ツールを導入する場合は旨みが減る 31
4. AIアバター実装 32
AIアバター 1. ユーザーのアクション 2. WebViewへアバターのイベントをRequest 3. Web側でアバターが動作 33
AIアバター 1. ユーザーのアクション 2. WebViewへアバターのイベントをRequest 3. Web側でアバターが動作 34
AIアバター 1. ユーザーのアクション 2. WebViewへアバターのイベントをRequest 3. Web側でアバターが動作 35
AIアバター 36
AIアバター WebViewで開発してみて • VRMのモーションがUnity想定で挙動に苦戦 • WebViewがあることで一部UIKitに • プロトタイプがあったので早期のリリースには貢献🔥 37
5. まとめ 38
まとめ 一見変な構成✖最新技術で若手でも爆速開発 チームの特性や目的に合った技術選定と柔軟さが大事🙆 新しい技術や挑戦したことない技術での開発が刺激的で楽し かったです!!! 39
ご清聴ありがとうございました 40