本資料は、SpringAI を用いて人に頼らずに利用できる優しい壁打ち相手を作成したという内容の発表資料です。
背景として、自分以外の知識や意見が欲しいと感じる場面がありながらも、他の人の時間を煩わせたくないというニーズが存在します。このような状況に対し、気軽に質問できる、誰でも使える、そして汎用的に機能を追加できるような仕組みが求められました。
この問題を解決するために、SpringAI を活用したシステムが構築されました。このシステムでは、URL や入力された内容からプロンプトを取得し、単一のロジックをプロンプトによって制御することで、様々な目的に対応できるAIとの対話を実現しています。
具体例として、なぜなぜ分析や日本語への翻訳といった機能が実装されています。これらの機能は、同様の仕組みで実現されています。
システムのアーキテクチャとしては、SpringBoot、Hibernate、PostgreSQL、そしてSpringAI が Docker コンテナ内で連携しています。SpringAI は Java のライブラリであり、OpenAI や Anthropic といった様々な AI サービスとの接続を容易にする役割を持ちます。SpringAI 自体は内部に AI モデルを持っているわけではありません。
SpringAI を利用する利点として、既存の Java アプリケーションに容易に組み込める点が挙げられます。既存の AI 関連のコードは Python などの Web アプリケーションでよく用いられる言語と異なるため、SpringAI の利用はシステムの簡略化に繋がる可能性があります。
一方で、SpringAI に関する日本語の情報が少ないという課題も指摘されています。
今後の展望として、外部サービスとの組み合わせや、タスク管理ツールとの連携などが検討されています。
ソースコードは GitHub で公開されており、ミーティングの目的ゴールの確認、翻訳、なぜなぜ分析などの機能が設定されています。
まとめると、この発表は、SpringAI を用いることで、他者の時間を気にせずに多様な目的で利用できる壁打ち相手を Java ベースで実現した事例を紹介するものです。