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fukurow_report_tokyo_2014

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  1. 調査概要 §  名称  東京23区ポイ捨てごみ数量量⽐比較調査 §  ⽬目的  ポイ捨てごみ問題の現状とその解決に 向けた取組の効果を把握するためには、ポイ 捨てされたごみの個数を客観的かつ継続的に モニタリングする必要がある。 本調査は、2020年年までに東京23区内の ポイ捨てごみを半減させることを⽬目標に6年年

    計画で実施する。2014年年度度は必要となる 基礎データを取得することが⽬目的である。 §  ⽇日時  2014/11/4〜~12/23 §  ⽅方法  ポイ捨てごみ数量量調査法 §  場所  東京23区内345地点(1区あたり15地点) §  協⼒力力  (株)ジェーシービー、(株)ブレイン、 加藤商事(株)、NUTS、em factory 2
  2. ポイ捨てごみ数量量調査法とは 地域のポイ捨てごみの数量量を定量量的かつ安価に 調査するための調査⼿手法。調査⼿手法はこれまで 確⽴立立されていなかったため、⿃鳥類や昆⾍虫類の個 体数調査に⽤用いられる”ラインセンサス法”を 参考に(株)ピリカが開発した。 調査は⼆二⼈人⼀一組で⾏行行い、予め指定された調査 区間(10m)で下記のデータを取得する。 取得データ項⽬目 ・調査実施⽇日時

    ・⾒見見えやすい場所に落落ちているポイ捨てごみの数 ・⾒見見えにくい場所に落落ちているポイ捨てごみの数 ・調査時の天候(但し調査は⾬雨天中⽌止) ・歩⾏行行者⼈人数(3分間計測) ・植込の有無 ・側溝の有無 ・道路路舗装の種類 調査結果は独⾃自開発の調査⽤用スマートフォン アプリ「フクロウ」に⼊入⼒力力し、分析を⾏行行う。 詳細:http://howtousefukurow.strikingly.com/ 3 ポイ捨てごみ調査⽤用スマホアプリ「フクロウ」 調査の様⼦子
  3. 調査の特徴 ポイ捨てごみの数を正確に数える能⼒力力は、調査員 ごとに異異なり、特に植込や側溝などの中に落落ちて いるごみを数える際に、その傾向が顕著になる。 ポイ捨てごみ数量量調査法では「⾒見見えやすい場所」 「⾒見見えにくい場所」に分けてごみを数えることで、 調査の正確性を⾼高めている。 §  ⾒見見えやすい場所 歩道上、道路路上など。ごみが露露出するため、

    調査員の観察⼒力力の差が数えられる個数に影響 しにくい。区ごとのランキングなどには基本的 にこの値を利利⽤用する。 §  ⾒見見えにくい場所 植込や側溝の中、看板の裏裏側、建物同⼠士の隙間 など。調査員の観察⼒力力の差によって数字が⼤大き くばらつくため、参考データとして扱う。 4 ⾒見見えやすい場所 ⾒見見えにくい場所
  4. 調査地点の選定⽅方法 ①東京23区各区における乗降降⼈人数上位3駅を調査   対象駅として選択した。 ②(株)ゼンリンデータコム提供の混雑度度マップ     http://lab.its-mo.com/densitymap/ を元に   調査対象駅近傍の9地域(1地域は250m四⽅方)   から、推定⼈人数の最も多い地域を選択した。 ③Google Map

    https://www.google.co.jp/maps   を利利⽤用して②で選択した地域の中から調査可能   な調査地点を5地点選定した。選定にあたって   は、国道・都道・区道がバランス良良く含まれる   よう配慮し、かつ植込のある場所を優先した。 ④調査員は現地でメジャー等を利利⽤用し10mの   調査区間を選定した。その際「植込を含む」   「側溝を含む」「危険が少ない」等の条件を   考慮した。 5 調査対象駅⼀一覧 調査地点を選定する様⼦子
  5. 東京23区ポイ捨てごみ数量量 ランキング ※ 7 1   千代⽥田区 0.40   2

      中野区 0.43   2   ⽂文京区 0.43   4   港区 0.47   4   中央区 0.47   6   荒川区 0.57   7   新宿区 0.67   7   世⽥田⾕谷区 0.67   9   北北区 0.73   10   豊島区 0.77   11   練⾺馬区 0.80   12   葛飾区 0.87   12   墨⽥田区 0.87   14   台東区 0.93   14   板橋区 0.93   14   品川区 0.93   17   杉並区 0.97   18   江東区 1.20   19   ⾜足⽴立立区 1.30   19   ⽬目⿊黒区 1.30   21   ⼤大⽥田区 1.37   22   渋⾕谷区 1.43   23   江⼾戸川区 1.47   き れ い き た な い ランキング(個/m) [凡例例] ※⾒見見えやすい場所に落落ちていた道路路(1m)あたりのポイ捨てごみ数量量で⽐比較
  6. ポイ捨てごみの種類別割合 本調査ではごみを下記の4種類に分類し、割合を 調べた。 §  たばこ類 吸い殻、たばこ箱、ライター §  ガム類 ガム、ガムの包み紙 § 

    飲料料容器 カン・ビン・ペットボトル §  その他 上記3種類以外の全てのごみ 紙ゴミ、⾷食品包装、レジ袋などが多い (但し落落ち葉葉など⾃自然に還るごみは除く) たばこ類・ガム類を合わせると約57%となり、 この2種類のごみを無くすことができれば、 ポイ捨てごみを半減させられることが分かる。 11 ⾒見見えやすい場所に落落ちていた ポイ捨てごみの割合 総数:3951個 【参考】全てのポイ捨て ごみの割合 総数:14400個 たばこ類,  1740個 44.0% ガム類,  524個 13.3% その他,  1574個 39.8% 飲料料容器,  113個 2.9% たばこ類,  4880個 33.9% ガム類,  2272個 15.8% 飲料料容器,  459個 3.2% その他,  6788個 47.1%
  7. 環境要因がポイ捨てごみ数量量に 与える影響 §  植込の有無は⾒見見えやすい場所のごみ数量量には ⼤大きく影響しないが、⾒見見えにくい場所のごみも 含めた全体のごみ数量量は植込があると約2.5倍 になる。 §  側溝の有無は⾒見見えやすい場所のごみ数量量には ⼤大きく影響しないが、⾒見見えにくい場所のごみも

    含めた全体のごみ数量量は側溝があると約1.8倍 になる。 §  道路路舗装(アスファルト or ブロック)とごみ の数量量の間に、明らかな相関関係は⾒見見つから なかった。 §  歩⾏行行者⼈人数とごみの数量量の間に、明らかな相関 関係は⾒見見つからなかった。 12
  8. 結論論と今後の可能性 §  結論論 本調査によって、2020年年までに東京23区内の ポイ捨てごみを半減させるという⽬目標設定に 必要な基礎データを得ることができた。 2015年年以降降も毎年年最低1回以上、同様の調査 を実施していくことで、地域ごとのポイ捨て ごみ数量量の増減を観測することが可能である。 § 

    今後の可能性 今後、より広範囲・⾼高頻度度で調査を実施して いくことで ・美化施策の効果測定 ・優良良地域や要対策地域の発⾒見見 ・ポイ捨てを未然に防ぐ都市デザインの研究 といったことが可能になり、より低コストかつ 効果的に地域のポイ捨てごみ数量量を減らせる ようになる可能性があると⾔言える。 13
  9. 株式会社ピリカ概要 名    称  株式会社ピリカ(PIRIKA, Inc.)           ※ピリカはアイヌ語で美しいという意味 設    ⽴立立  2011年年11⽉月21⽇日 住    所  東京都渋⾕谷区恵⽐比寿南  3­−5­−7           恵⽐比寿アイマークゲート  2F 事業⽬目的  地球からポイ捨てごみを無くす

    事業内容  ごみ拾拾いSNS「ピリカ」の運営           ポイ捨てごみの数量量調査 株式会社ピリカはテクノロジーの⼒力力を使って、地球 からポイ捨てごみを無くすことに取り組む会社です。 2010年年に創業者の⼩小嶌が世界を旅する中で、世界中 のあらゆる場所にごみが落落ちていることを知り、 この問題を解決するためにピリカは⽣生まれました。 14 北北海道東部に⽣生息する海⿃鳥「エトピリカ」 が会社のシンボルです。