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Kubernetesによる インフラ共通基盤 - JapanTaxi Kubernetes E...

Quentin Plessis
September 09, 2019

Kubernetesによる インフラ共通基盤 - JapanTaxi Kubernetes Ecosystem (JKE)の紹介

Quentin Plessis

September 09, 2019
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  1. 1 Proprietary and Confidential ©2019 JapanTaxi, Inc. All Rights Reserved

    Kubernetesによる インフラ共通基盤 JapanTaxi Kubernetes Ecosystem (JKE)の紹介
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    Introduction Introduction Quentin Plessis (プレシ カンタン) Software Engineer (SREチーム) @ JapanTaxi株式会社 経験と興味 - 画像処理 - GPUを使ったコンピュータビジョンとAR - モバイル通信のデータ解析と統計モデリング - Web開発 - インフラ(環境構築と運用) - ...
  3. 3 Proprietary and Confidential ©2019 JapanTaxi, Inc. All Rights Reserved

    目次 1) 背景 a) JapanTaxiのインフラ背景 b) なぜKubernetes? 2) Kubernetesでの運用 3) JapanTaxi Kubernetes Ecosystem (JKE)
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    JapanTaxiのインフラ背景 1) 1年半前からの状況 2) なぜKubernetes?
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    1年半前からの状況 Azure ホスト:Terraformで構築 プロビジョニング:Ansible 仮想化技術:Docker オーケストレーション:手動 スケール:手動 課題:ログ、デプロイ、監視 Azure AKS ホスト:AKS プロビジョニング:無 仮想化技術:Docker オーケストレーション:K8S スケール:K8S 統一:ログ、デプロイ、監視 Amazon EKS ホスト:Terraform プロビジョニング:無 仮想化技術:Docker オーケストレーション:K8S スケール:K8S 統一:ログ、デプロイ、監視 K8Sへ移行 AWSへ移行
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    なぜKubernetes? アプリケーションに集中したいですが、 ネットワーク (VPC, subnet…) オートスケール デプロイ、ロールバック 監視、アラート ログ送信、収集、閲覧 ... SSL 認証、認可 ... 回復力 再現性
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    なぜKubernetes? Kubernetesを利用すると、全てのアプリケーションが同様 に使える共通なインフラ基盤ができる (PaaS) マルチクラウド コミュニティドリブン 開発スピード プラグイン オンプレミス PaaSの実現方法 ...
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    Kubernetesでの運用 1) クラスタ構築 2) K8Sリソース管理 3) 運用して気づいたこと
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    クラスタ構築 - オンプレミス → 大変 - クラウドサービス - GUI → テストレベルまでOK、実際の運用には再現性が足りていない - 構築ツール (kops, eksctl ...) → 悪くないですが汎用性は足りていない - Terraform → 全クラウドサービスがサポートされている、K8S以外のリソース管理もできる
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    K8Sリソース管理 - YAML+ kubectl apply - (+) シンプル - (+) コード化可能 - (-) クラスタのコンテキスト切り替えに注意 - (-) テンプレート機能がない - (-) 複数のリソースを一つのパッケージとして管理するのも複雑 (依存関係...) - パッケージングツール (helm …) - (+) コード化可能 - (+) テンプレートエンジン - (+) パッケージング - (+) ビルドとデプロイを分ける - (-) クラスタのコンテキスト切り替えに注意 - (-) 学習コスト
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    運用して気づいたこと - PodDisruptionBudget(PDB)は大事 - ポッド数が決まったしきい値より少なくならないように (クラスタのローリングアップ デート時など) - ServiceのExternalTrafficPolicyは大事 - 冗長化可能なアプリケーションしか作らない方がいい - 同時に1つのポッドしか動かせないアプリケーションの運用は大変 - アプリケーションはホストに依存しないようにする - ログファイルなどはNG - データベースはマネージドサービスのほうがいい - データの保存、管理、移行などを避けるためStatefulSetは使わない - 全てのアプリケーションに設定すべきな共通なリソースがある - Deployment, Service, HorizontalPodAutoscaler, PDB, Secret, (Ingress) ...
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    運用して気づいたこと - KubernetesのServiceリソースは一番便利 - DNSレコードを追加しなくてもいい、dev/prod環境と関係なく同じエンドポイントなど - Kubernetesのコンテキスト切り替えは混乱する - 開発環境で操作しようと思ったら本番環境だった - 学習コストが高い - アプリケーションエンジニア全員に教えるのは難しい - (+) 柔軟性が高い - 「これをKubernetesで実現するのは難しい」と言ったこと(ほぼ)ない - (-) 柔軟性が高すぎる - コントロールしないとアプリケーションによる構成の差異が大きくなって管理が難しく なる
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    JapanTaxi Kubernetes Ecosystem (JKE) 1) JKEとは 2) JKE CLI で新しいアプリケーションを動かすには
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    JapanTaxi Kubernetes Ecosystem (JKE) Kubernetesで運用するために、 SREチームが考えた方針と その方針を簡単に適用するためのツール 記事:本番環境へのKubernetesの導入やk8s共通基盤JKEの開発により苦労のないサーバ運用を実現
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    JKE - JKE クラスター - SREメンバーが管理している - インフラの共通機能が提供されている(ログ収集、監視、デプロイ …) - 新しい機能をどんどん追加していく - JKE CLI - SREチームがRubyで開発したCLI - アプリケーションエンジニアが使う - jkeさえインストールすれば、 - 新しいアプリケーションを簡単に作成できる - 統一されたやり方でアプリケーションを管理できる - jke以外のツールのインストールは不要
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    JKEで新しいアプリケーションを動かすには フォーカスはアプリケーションに → アプリケーションエンジニアの視点で新しいアプリケーションを追加してみましょう > cd my_application > docker build & docker push > jke init --port 80 > jke build > jke dev deploy > jke stg deploy > jke prod deploy 5分でビルド& デプロイ!
  17. 18 Proprietary and Confidential ©2019 JapanTaxi, Inc. All Rights Reserved

    JKE init jke init:JKE設定の自動生成 ... containers: app: ports: - name: http containerPort: 80 protocol: TCP resources: limits: cpu: 1.0 memory: 2Gi requests: cpu: 1.0 memory: 2Gi replicaCount: 2 autoscale: enabled: true minReplicas: 2 maxReplicas: 10 targetCPUUtilizationPercentage: 70 terminationGracePeriod: 30 ... サーバを2台 用意 オートスケール で最大10台まで 拡張 アプリケーションポート 最低と最高CPUとメモリー
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    JKEで新しいアプリケーションを動かすには jke initコマンドだけでス ケーラブルなサーバ環境 を瞬時に構築!
  19. 20 Proprietary and Confidential ©2019 JapanTaxi, Inc. All Rights Reserved

    JKE / アプリケーションデプロイフロー
  20. 21 Proprietary and Confidential ©2019 JapanTaxi, Inc. All Rights Reserved

    JKEで使える便利な機能 jkeで使える便利な機能 ▶ jke dev connect Switched to context "arn:aws:eks:redacted:redacted:cluster/redacted". user@my-application-b8fd49798-98d6q:/app# ps ax PID TTY STAT TIME COMMAND 1 ? Ss 0:00 /bin/bash /docker-entrypoint.sh bundle exec puma 27 ? Sl 0:11 puma 3.12.1 (unix:////app/tmp/sockets/puma.so 121 ? Sl 0:16 puma: cluster worker 1: 27 [app] 165 ? Sl 0:13 puma: cluster worker 0: 27 [app] コンテナに接続 ▶ jke stg connect ... ▶ jke prod connect ... 環境の選択や認証などは jkeに任せる!
  21. 22 Proprietary and Confidential ©2019 JapanTaxi, Inc. All Rights Reserved

    JKEで使える便利な機能 jkeで使える便利な機能 ▶ jke dev logs 10.100.xxx.xxx - - [02/Jul/2019:10:27:53 +0000] "GET / HTTP/1.1" 401 12 "-" "Mozilla/5.0 AppleWebKit/ Chrome/ Safari/" 10.100.xxx.xxx - - [02/Jul/2019:10:27:55 +0000] "GET /test HTTP/1.1" 401 12 "-" "Mozilla/5.0 AppleWebKit/ Chrome/ Safari/" 10.100.xxx.xxx - - [02/Jul/2019:10:28:01 +0000] "GET / HTTP/1.1" 200 15 "-" "kube-probe/1.12" ... ログを閲覧 ▶ jke stg logs ... ▶ jke prod logs ...
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    JKEで使える便利な機能 jkeを使ってアプリケーションを作ると、下記の機能が使えます - デプロイの仕組み (デプロイ、ロールバック、Slack通知、CloudWatch Logs) - アプリケーションログ:Amazon Athena/BigQueryで閲覧できる - 監視:NewRelicのダッシュボード、PagerDutyでの死活監視 ... - SSL証明書の自動生成 - オートスケール - … - これから追加される機能も
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    まとめ 1) 問題:アプリケーションに集中できない 解決方法: → Kubernetes (k8s) をベースに共通なインフラ基盤 2) 問題:K8Sの使い方がありすぎて混乱する、学習コストが高い 解決方法: → SREチームの方針を実現するJKE → jke initを使うことで5分で運用しやすくて安定的なアプリケーションが作れる → アプリケーションに集中できる
  24. 〒102-0094 東京都千代田区紀尾井町3-12 3-12 Kioicho Chiyoda-ku, Tokyo 102-0094 Japan TEL 03-6265-6265 FAX 03-3239-8115

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