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リクルートのエンジニア組織を下支えする 新卒の育成の仕組み
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March 03, 2025
Technology
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850
リクルートのエンジニア組織を下支えする 新卒の育成の仕組み
2025/2/20に開催したRecruit Tech Conference 2025の高橋の資料です
Recruit
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March 03, 2025
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Transcript
リクルートのエンジニア組織を下支えする 新卒の育成の仕組み RECRUIT TECH CONFERENCE 2025 エンジニアの人材育成戦略 高橋 陽太郎 株式会社リクルート プロダクトディベロップメント室
マネジャー
高橋 陽太郎 家事育児・プロセス改善(昨年登壇しました↓) 経歴 / Career HR領域のエンジニア組織と、アーキテクト組織のグルー プマネジャーとして、HR領域の新人エンジニアの成長支 援を担当。 人事とともに、エンジニア新卒研修(BootCamp)の企
画にも携わっている。 趣味 / Hobbies プロダクトディベロップメント室 HR領域プロダク トディベロップメントユニット アプリケーション ソリューション部 エンジニアリンググループ ↑HR領域のエンジニア組織のマネジャー 兼プロダクトディベロップメント室 組織開発推進 グループ ↑新卒研修等の企画手伝い https://speakerdeck.com/recruitengineers/techconference2024-poohsunny
株式会社リクルートの組織体制について(2025/2 時点) 株式会社リクルート プロダクト統括本部 プロダクト開発統括室 スタッフ統括本部 Division統括本部 データ推進室 プロダクトマネジメント統括室 プロダクトデザイン・マーケティング統括室
プロダクトディベロップメント室 本プレゼンの対象範囲組織は こちら
Agenda 1. リクルートが求めるエンジニア像について 2. リクルートの育成の仕組み紹介 3. まとめに代えて
新卒入社一年目の育成の話です
リクルートが求めるエンジニア像 https://www.recruit.co.jp/employment/students/engineer/
キーワードは「成長」 例えば入社直後に配布する研修シラバスを見てみると
一年間の間に新人が体験するもの 年間を通し、技術スキル、ソフトスキル、内省を促すイベントや施策 入社後人事面談 朝会・夕会 先輩キャリア紹介会 研修日報 懇親会・自己紹介会 人事よもやま 月次振り返り GM・新人顔合わせ面談
オンボーディングサーベイ ようこそプロディべ室へイベン ト メンターアサイン(Wメンター 制度) 現場オンボーディング WCMすり合わせ面談 中間面談 現場よもやま(GM・メンター) JDP 考課・フィードバック 新人成長発表大会
配属前研修:BootCamp 多様なコンテンツ 導入研修 攻撃と防御で実践するプロダクトセキュリティ演習 詳細設計講座 MPケーパ ブラウザ ユニットテスト講座 配属前導入研修 WEBアクセシビリティ入門
連結・総合テスト講座 エンジニアの心がまえ パフォーマンス系演習 WEBアプリケーション総合研修 ガイダンス テスト駆動開発 データベース アーキテクチャ講座 自己学習力講座 テキスト生成AI活用 システム開発(MVC/SpringBoot) 基礎学習ガイダンス A/Bテスト チーム開発講座 アウトプット講座 プロンプトデザイン Linux講座 JavaScript/TypeScript 開発プロセス Git/GitHub講座 React セキュリティ研修 Docker講座 NextJS Java 基礎(OOP/コレクション/例外処理等) AWS講座 Javaで学ぶオブジェクト指向応用 SQL基礎 Java 追加学習 スピードハッカソン React講座 データベースSQL(追加学習) アプリ開発の概論 要件定義講座 フロントエンド基礎 HTML/CSS 現代的システム開発概論 基本設計講座 フロントエンド基礎 JavaScript 基礎(OOP/コレクション/ 例外処理等) フロントエンド基礎 DOM 基礎・通信
特徴的な施策をピックアップしてお伝えします 数が多いので、 1. ティーチング系コンテンツ(BootCamp) 2. メンタリング系コンテンツ a. メンター制度 b. JDP/成長発表会
特徴的な取り組み 数が多いので、ピックアップします。 1. ティーチング系コンテンツ(BootCamp) 2. メンタリング系コンテンツ a. メンター制度 b. JDP/成長発表会
BootCampのこだわり 1. 新卒入社メンバーそれぞれの状況に応じた成長支援 2. 第一線で活躍するエンジニアや、業界の著名人が講師 3. 技術スキルだけでないコンテンツ 第一線で活躍するメンバーに協力してもらい、全力で育成する
新卒入社メンバーそれぞれの状況に応じた成長支援 入社前のスキルアセスメントと、入社後の状況を加味して最適な内容に スキル アセスメント ベーシックなコンテンツ多め 応用系コンテンツ多め 専門系コンテンツ多め
第一線で活躍するエンジニアや、業界の著名人が講師 https://speakerdeck.com/recruitengineers/browser-2024 https://speakerdeck.com/recruitengineers/productsecurity-2024 「現場ではこう使われてるよ」も含めた深みのある内容のコンテンツ
技術スキルだけでないコンテンツ https://speakerdeck.com/recruitengineers/engineer-2024 https://speakerdeck.com/recruitengineers/engineering-2024 技術スキルを「上げ続ける」「活かす」ためにどうするかもカバー
研修コンテンツについて詳しくは https://techblog.recruit.co.jp/article-4635/
特徴的な取り組み 数が多いので、ピックアップします。 1. ティーチング系コンテンツ(BootCamp) 2. メンタリング系コンテンツ a. メンター制度 b. JDP/成長発表会
メンタリングも手厚く実施 Wメンター制度 役割の違うメンターを複数ロール設定し、 複眼的に成長を支援する。 それぞれのロールが定期的に「よもやま」 を実施。 気になることがあればメンター同士で共有 業務・生活メンター 日々の困り事サポー トとエンゲージ
キャリアメンター 仕事の動機づけや、 悩み相談 メンターリーダー メンター達への関わ り方FBや、悩み相談
一緒に働く同僚が、本人の内省&育成支援するJDP Junior Development Program:自他認知のGAPから、成長課題に向き合う 自分の行動がまわ りからどう見えて いるかを可視化 自身の行動特徴やそ れによる影響を見立 て、成長課題と改善
方法を策定 内容をチームメンバー に共有し、とことんす りあわせる。今後のま わりのサポートの仕方 もすりあわせ 同期+個人で 2+days チーム全員で 3+hours 360度サーベイ 研修&内省 職場フィードバック
職場フィードバックの雰囲気(本番はとことん深堀り) 本人の話 同僚達のからのフィードバック 「意見を述べるだけでなく、進んで行動している」 は、自分も同僚もハイスコアだったんですが、「職場 のチームワークに気を配っているか」って項目はズレ てました。自分は高くつけたけど同僚のスコアは低 かったです。 「確かにふりかえりのTryを進んでやってくれてる印 象はあるね」
「相談せずに勝手に突き進んでるとかありそう」 「アラート見てほしかったけど、自分の案件ばっかり やってたよね」 「でもアラート対応を優先だと思わかなかったし、自 分の開発案件も締め切りギリギリだったんですよね」 「締切を守ろうとする意識は大事だから、優先順位を 自分で確認できるとよりよかったかもね。どうして確 認しなかったの?朝会とかでは聞いてくれることもあ るじゃん?」 「確かに。ちょっと案件がギリギリで慌ててたかもで すね。ちょっと慌てると周り見えなくなることあるか もです。」 「でもこの前初めての障害対応やってもらったことが あったけど、ちゃんとやること優先順位相談できてた じゃん?あれは慌ててなかったの?」 「言われてみればそうですね。あれは明確に案件 STOPしてアサインされたので、そこが違いなのか な?」 「そうすると、『自分にアサインされた』かどうかが 重要なのかな?そうだとすると、チームに必要な行動 とかへの主体性がなく見えちゃうこともあるね」
一年間の「成長」をふりかえる発表会 準備するなかで周りもとことんフィードバックし、とことん内省する。 こんなこと成 長したかな SOLID原則とか 知ったのこの頃だ ね DDDの勉強会とか 始めたのよかった コーディング力が上
がったのもそうだけ ど、そういうの企画 してまわり巻き込む ようになったのも成 長じゃない? 一番成長したのこ こじゃないと思う んだけど この周りの動きを 認知したのは成長 なのでは むしろこのメタ認知を獲 得したことこそが翌年度 の成長角度をあげるので ここが押しでしょ 盛り込み過ぎて 何が伝えたいの かわからない 資料読みづらい からもっと図を いれなよ もっと早口で 喋ってOK
特徴的な取り組み ここまで紹介してきた内容 1. ティーチング系コンテンツ(BootCamp) 2. メンタリング系コンテンツ a. メンター制度 b. JDP/成長発表会
時間と手間がめちゃめちゃかかる
育成への情熱 次の代に受け継ぎたくなるほど思いっきり情熱を注ぐ • 新卒一年目は、社会人としての「出会いの場」。ここでの経験が未来の可能性を大きく左右 する。 • 私達は、次の世代に受け継ぎたくなるような「良い型」を築き上げたい。 • もちろん、コンセプト設計は欠かせない。しかし、最も重要なのは「ハート」。成功体験が 芽生えることで、熱意は連鎖し、恩送りが広がっていく。情熱は伝播し、次の世代を力強く
育んでいく。
ご清聴ありがとうございました!