Lock in $30 Savings on PRO—Offer Ends Soon! ⏳
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
フィッシュボウルのやり方 / How to do a fishbowl
Search
Pauli
December 21, 2025
Technology
1
80
フィッシュボウルのやり方 / How to do a fishbowl
Pauli
December 21, 2025
Tweet
Share
More Decks by Pauli
See All by Pauli
子育てで想像してなかった「見えないダメージ」 / Unforeseen "hidden burdens" of raising children.
pauli
2
300
技術広報のOKRで生み出す 開発組織への価値 〜 カンファレンス協賛を通して育む学びの文化 〜 / Creating Value for Development Organisations Through Technical Communications OKRs — Nurturing a Culture of Learning Through Conference Sponsorship —
pauli
5
830
「経験の点」の位置を意識したキャリア形成 / Career development with an awareness of the “point of experience” position
pauli
3
210
仮説行動で実現する豊かなふりかえり / Rich Reflection Achieved through Hypothetical Actions
pauli
2
360
意見交換での思いやり 〜会議ファシリテーションその前に〜 / Consideration in the exchange of opinions
pauli
1
420
スクラムマスターの活動と組織からの期待のズレへの対応 / Dealing with the gap between Scrum Master activities and organizational expectations
pauli
3
1.6k
今年一年で頑張ること / What I will do my best this year
pauli
1
700
EMConf JP の楽しみ方 / How to enjoy EMConf JP
pauli
3
1.8k
LTでの伝え方基礎 / Basics way of Communicating in LT
pauli
6
530
Other Decks in Technology
See All in Technology
生成AI時代におけるグローバル戦略思考
taka_aki
0
210
業務のトイルをバスターせよ 〜AI時代の生存戦略〜
staka121
PRO
2
230
30分であなたをOmniのファンにしてみせます~分析画面のクリック操作をそのままコード化できるAI-ReadyなBIツール~
sagara
0
180
Identity Management for Agentic AI 解説
fujie
0
180
AI駆動開発の実践とその未来
eltociear
1
400
MariaDB Connector/C のcaching_sha2_passwordプラグインの仕様について
boro1234
0
930
Amazon Connect アップデート! AIエージェントにMCPツールを設定してみた!
ysuzuki
0
110
ExpoのインダストリーブースでみたAWSが見せる製造業の未来
hamadakoji
0
170
大企業でもできる!ボトムアップで拡大させるプラットフォームの作り方
findy_eventslides
1
860
re:Invent 2025 ~何をする者であり、どこへいくのか~
tetutetu214
0
230
AIプラットフォームにおけるMLflowの利用について
lycorptech_jp
PRO
1
170
Jakarta Agentic AI Specification - Status and Future
reza_rahman
0
110
Featured
See All Featured
How to Think Like a Performance Engineer
csswizardry
28
2.4k
Principles of Awesome APIs and How to Build Them.
keavy
127
17k
Being A Developer After 40
akosma
91
590k
Prompt Engineering for Job Search
mfonobong
0
110
Effective software design: The role of men in debugging patriarchy in IT @ Voxxed Days AMS
baasie
0
170
Believing is Seeing
oripsolob
0
10
Leveraging LLMs for student feedback in introductory data science courses - posit::conf(2025)
minecr
0
83
Claude Code どこまでも/ Claude Code Everywhere
nwiizo
61
47k
CSS Pre-Processors: Stylus, Less & Sass
bermonpainter
359
30k
Optimizing for Happiness
mojombo
379
70k
Code Reviewing Like a Champion
maltzj
527
40k
Self-Hosted WebAssembly Runtime for Runtime-Neutral Checkpoint/Restore in Edge–Cloud Continuum
chikuwait
0
21
Transcript
フィッシュボウル 解釈を深め、全員で共有する対話手法ガイド
フィッシュボウルとは? 対話の構造 フィッシュボウルは、少人数の「話し手」を内 側に、その他の「聞き手」を外側に配置して 行う対話手法です。金魚鉢(Fishbowl)の中 を覗き込むような構造から名付けられまし た。 基本コンセプト 全員が一度に対話に参加するのではなく、 話す役割と聴く役割を明確に分けることで、
質の高い「傾聴」と、深いレベルでの「共有」 を促進することを目的としています。
3つの主要な目的 傾聴の促進 外側の円にいる参加者は「聴くこと」 に集中できるため、普段よりも相手 の意見を深く理解し、異なる観点を 受け入れることができます。 全員での共有 一部の人だけで議論が終わるのを 防ぎ、参加者全員が対話のプロセス と内容を共有し、認識を合わせること
が可能です。 対話の深化 内側の円(話し手)を少人数に限定 することで、散漫な議論を防ぎ、テー マについて深く掘り下げた対話を実 現します。
内側の円(インナーサークル) 中心に2〜10脚の椅子を円形に配置します。ここ が対話を行うステージとなります。 外側の円(アウターサークル) 内側の円を囲むように、残りの椅子を同心円状 に配置します。ここは対話を観察し、傾聴する席 です。 会場レイアウトと準備
2つの進行スタイル 1. オープン・スタイル(動的) 内側の円に「空席」を一つ設ける方法です。外側の人は いつでもその空席に座って対話に参加でき、代わりに誰 かが外に出ます。参加者の自発性を促し、議論を活性化 させます。 2. クローズド・スタイル(固定) 話し手のメンバーを固定して一定時間対話を行う方法で
す。時間経過後、合図とともにメンバーを総入れ替えしま す。全員に均等に話す機会を与えたい場合に適していま す。
オープン・スタイルの特徴 空席の活用 常に一つ空席がある状態を維持します。 自発的な参加 話したい人は外側から空席に移動して発言権を得ます。 新陳代謝 誰かが入ったら、既存のメンバーの一人が席を譲り、外側 に戻ります。 効果 議論の停滞を防ぎ、多様な視点をダイナミックに取り入れ
ることができます。
クローズド・スタイルの特徴 メンバー固定 指定されたメンバーが中心に座り、一定時間集中して対話 し、常に一つ空席がある状態を維持します。 タイムマネジメント ファシリテーターが時間を管理し、区切りがついた時点で ベルなどを鳴らします。話したい人は外側から空席に移動 して発言権を得ます。 総入れ替え 時間が来たら話し手全員が外側の席へ移動し、次のグ
ループと交代します。誰かが入ったら、既存のメンバーの 一人が席を譲り、外側に戻ります。 効果 落ち着いて議論を深めることができ、全員が「一度は中心 で話す」という公平感を醸成できます。
標準的な進行プロセス セットアップ テーマ設定と座席配置。 最初の話し手を決定し、 内側の円に着席します。 対話・観察 内側の円で対話を開始。 外側の人はメモを取りながら 静かに傾聴・観察します。 交代・参加
スタイルのルールに従い、 話し手を入れ替えたり、 空席を使って参加します。 全体共有 対話終了後、ペアなどで 感想や気づきを共有し、 理解を深め合います。
成功のための 3つのポイント 対話の可視化 グラフィックレコーディングなどを活用 し、議論の内容を可視化することで、 認識のズレを防ぎ、振り返りを容易に します。 全員参加の意識 「一度は中心に入る」という意識を持つ ことで、外側にいる間も当事者意識を
持って深く聴く姿勢が生まれます。 概念の具体化 抽象的なテーマ(ビジョン等)の場合、 概念構造を具体化する工夫をすること で、より建設的な議論が可能になりま す。
導入のメリット 大規模グループでの対話 大人数(50人以上など)でも、全員が議論の プロセスを共有しながら、秩序ある対話を行 うことができます。バズセッションとの組み合 わせも有効です。 本音と深い理解 立場の異なる参加者がお互いの話を遮らず に聴く構造があるため、表層的な議論に終 わらず、相手の背景や意図を深く理解するこ
とにつながります。