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コストに関するヒヤリハットのお話 ~コスト超過で手遅れにならないためにすべきこと~
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Red Frasco
December 21, 2023
Technology
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コストに関するヒヤリハットのお話 ~コスト超過で手遅れにならないためにすべきこと~
2023/12/07 に開催された 2023年ヒヤリハット大反省会@新宿(
https://findy.connpass.com/event/302579/)の登壇資料です
。
Red Frasco
December 21, 2023
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Transcript
コストに関するヒヤリハットのお話 2023年ヒヤリハット⼤反省会@新宿 コスト超過で⼿遅れにならないためにすべきこと
⽬次 1. ⾃⼰紹介/弊社紹介 2. コストに関するヒヤリハット事例(おしながき) 1. Datadogの外形監視(Synthetics)を追加しただけなのに請求額 が︕︖ 2. GCP
Dataflowでインスタンスが80台に・・・︕︖ 3. iOSアプリで爆速開発︕でもCircleCIからの明細が・・・ 3. 事故(⼿遅れ)にならないために何ができるか 4. まとめ
⾃⼰紹介 猪熊 朔也 ( いのくま さくや ) / @sinocloudon -
株式会社 Red Frasco - インフラエンジニア u経歴 - ⾦融系 SIer, リクルート(SUUMO), ⾦融系スタートアップ, 現職 uその他コメント - うどんが好きです - ラーメン⼆郎が好きです - うどん脳 をプロフィールアイコンにすることが多いです 3
株式会社Red Frasco • https://www.red-frasco.com/ • 不動産業界に特化したプロダクト開発・集客⽀援を実施 4
5 導⼊編
みなさんコスト管理してますか︖ • インフラはもちろんですが、開発を営むためには多くのコスト を管理しなければなりません • インフラ利⽤料 • AWS, GCP, Azure
など • 開発ツール • GitHub Enterprise, CircleCI, TablePlus, InteliJ など • 監視・モニタリングツール • Datadog, PagerDuty, Sentry など 6
コスト管理は難しい • コスト管理のよくあるお悩み • そもそも予算計画を思いっきりはずしてしまう • 計画外の案件追加によるコスト増 / 案件中⽌・延期によるコスト減 •
予測できないドル円レート • コスト運⽤作業を⾃動化したいと思いつつ結局⼿作業 • 予実の差分理由を解明するまで時間がかかる • 請求書を⾒てビックリする 7
8 実際にあったコストに関する ヒヤリハット事例を共有します
9 本編
10 Datadogの外形監視(Synthetics)を追加しただけなのに請求額が︕︖
11 テスト実⾏数が通常時の4倍に跳ね上がっている ⇩ 通常の使⽤量
Datadog Synthetics がすべてのリージョンからテスト実⾏していた • 新規構築中のシステム向けの監視設定を夏休み前に追加 • 夏休み明け、Datadog Synthetics のテスト実⾏が爆発的に増えて いることに気づく
• デフォルト設定のままだと Datadog Synthetics は全世界23リー ジョンから1分間隔でテストを実⾏する • その結果、3週間で通常時の1.5倍のコストがかかってしまった • 契約量の⾒直しやログ量削減によるコストカットによりトータルでの 予算超過を回避 12
13
14 GCP Dataflowでインスタンスが80台に・・・︕︖
マネージドサービスが勝⼿に⼤量のリソースを使⽤しまう • Dataflow で重い処理を実⾏していた • 最⼤インスタンス数を指定していなかった • 処理量に応じてインスタンスが80台くらいに跳ね上がる • すぐ気づいたので慌てて処理を停⽌
15
16 iOSアプリで爆速開発︕でもCircleCIからの明細が・・・
マネージドサービスが勝⼿に⼤量のリソースを使⽤する • iOS アプリのリニューアルを実施 • 案件も佳境に⼊り、毎⽇ビルドしまくる • 1回のビルド時間は⼤体30分前後 • ⾯⽩いように
CircleCI のクレジットが⾶んでいく • 必要経費ではあるが、想定よりも多くのコストがかかってし まった 17
18 (再)コスト管理は難しい…
19 では事故を起こさないためには どうすればよいのでしょうか︖
アラートの活⽤と定例での定点観測でコスト超過リスクを最⼩化 • アラートの活⽤ • Datadog の場合、推定使⽤量メトリクス が取得できるため、使⽤量ア ラートを設定することが可能 • https://docs.datadoghq.com/ja/account_management/billing/usage_metrics/
• ツール次第だが、アラート設定できるものは積極的に活⽤ • しきい値監視と異常監視とセットで運⽤ • しきい値を超えてからでは⼿遅れになる可能性 • 急激なリソースの増減は異常監視によって早期に検知しやすい • ⼤量の ECS の vCPU/Mem を増強した • 機械学習⽤インスタンスを⼤量に起動した など 20
21
アラートの活⽤と定例での定点観測でコスト超過リスクを最⼩化 • 定例での定点観測 • アラート設定ができないものは定期的なモニタリングでカバー • CircleCI は 定期的に使⽤量ダッシュボードを⾒るしか⼿段がない •
定例の中でコスト最適化施策も議論する • AWS の場合、アカウント軸 -> サービス軸 の順にドリルダウンしてコスト⽐率の⼤きい ところから最適化施策を考える • 例えば、こんなことを取り組んできました • 不要なVPC Endpoint を削除 • CloudWatch Logs への PutLogEvents を必要最⼩限にする • S3に保存されたログのライフサイクル設定 • Fargate SPOT を開発環境に導⼊ • CircleCI の残余クレジットを使い切る 22
23 まとめ
無駄を省いて筋⾁質なインフラを⽬指しましょう︕ • コストに関するヒヤリハット事例を3つ紹介しました • アラート・定期的なモニタリングだけでなく、⽇頃からコスト 削減策を実⾏することで超過リスクに備える • インフラ利⽤料だけでなく、開発で使⽤するツールについても コスト最適化の余地がないか検討する 24
Thanks for listening!