Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
コストに関するヒヤリハットのお話 ~コスト超過で手遅れにならないためにすべきこと~
Search
Red Frasco
December 21, 2023
Technology
0
510
コストに関するヒヤリハットのお話 ~コスト超過で手遅れにならないためにすべきこと~
2023/12/07 に開催された 2023年ヒヤリハット大反省会@新宿(
https://findy.connpass.com/event/302579/)の登壇資料です
。
Red Frasco
December 21, 2023
Tweet
Share
More Decks by Red Frasco
See All by Red Frasco
レガシーで硬直したテーブル設計から変更容易で柔軟なテーブル設計にする
red_frasco
9
1.6k
5年間のDB技術選定・運用を振り返る Aurora MySQL, RDS MySQL, RDS PostgreSQL が混在した理由と今後の展望
red_frasco
0
57
ゼロから構築!6年間で1,760%成長した「いい部屋ネット」を支えるデータ分析基盤
red_frasco
0
86
“後発優位”で挑んだ 「いい部屋ネット」再構築: 4年間のAWS移行で実現した成果とその舞台裏
red_frasco
0
2.6k
Datadog Synthetics 活用事例紹介
red_frasco
0
650
バッチ処理が終わらない!? -処理時間を90%削減した話-
red_frasco
1
390
不動産情報サイトにおけるデータ収集で頑張ったこと
red_frasco
0
340
不動産情報サイトにおけるリアルタイムデータ分析基盤の活用
red_frasco
1
330
Spring Boot 2 から 3 へバージョンアップしてみた
red_frasco
4
18k
Other Decks in Technology
See All in Technology
歴史から学ぶ、Goのメモリ管理基礎
logica0419
10
2.3k
松尾研LLM講座2025 応用編Day3「軽量化」 講義資料
aratako
15
4.9k
ESXi のAIOps だ!2025冬
unnowataru
0
480
「アウトプット脳からユーザー価値脳へ」がそんなに簡単にできたら苦労しない #RSGT2026
aki_iinuma
9
4.2k
Bill One 開発エンジニア 紹介資料
sansan33
PRO
4
17k
#22 CA × atmaCup 3rd 1st Place Solution
yumizu
1
130
2025年のデザインシステムとAI 活用を振り返る
leveragestech
0
710
Oracle Database@Azure:サービス概要のご紹介
oracle4engineer
PRO
3
270
Master Dataグループ紹介資料
sansan33
PRO
1
4.2k
Oracle Database@AWS:サービス概要のご紹介
oracle4engineer
PRO
2
720
AIエージェントを5分で一気におさらい!AIエージェント「構築」元年に備えよう
yakumo
1
140
AWS re:Invent 2025 を振り返る
kazzpapa3
2
110
Featured
See All Featured
Save Time (by Creating Custom Rails Generators)
garrettdimon
PRO
32
1.9k
The Myth of the Modular Monolith - Day 2 Keynote - Rails World 2024
eileencodes
26
3.3k
GitHub's CSS Performance
jonrohan
1032
470k
The World Runs on Bad Software
bkeepers
PRO
72
12k
Crafting Experiences
bethany
0
26
Evolution of real-time – Irina Nazarova, EuRuKo, 2024
irinanazarova
9
1.1k
We Are The Robots
honzajavorek
0
130
brightonSEO & MeasureFest 2025 - Christian Goodrich - Winning strategies for Black Friday CRO & PPC
cargoodrich
2
78
Lightning talk: Run Django tests with GitHub Actions
sabderemane
0
97
Fight the Zombie Pattern Library - RWD Summit 2016
marcelosomers
234
17k
The Curious Case for Waylosing
cassininazir
0
200
B2B Lead Gen: Tactics, Traps & Triumph
marketingsoph
0
40
Transcript
コストに関するヒヤリハットのお話 2023年ヒヤリハット⼤反省会@新宿 コスト超過で⼿遅れにならないためにすべきこと
⽬次 1. ⾃⼰紹介/弊社紹介 2. コストに関するヒヤリハット事例(おしながき) 1. Datadogの外形監視(Synthetics)を追加しただけなのに請求額 が︕︖ 2. GCP
Dataflowでインスタンスが80台に・・・︕︖ 3. iOSアプリで爆速開発︕でもCircleCIからの明細が・・・ 3. 事故(⼿遅れ)にならないために何ができるか 4. まとめ
⾃⼰紹介 猪熊 朔也 ( いのくま さくや ) / @sinocloudon -
株式会社 Red Frasco - インフラエンジニア u経歴 - ⾦融系 SIer, リクルート(SUUMO), ⾦融系スタートアップ, 現職 uその他コメント - うどんが好きです - ラーメン⼆郎が好きです - うどん脳 をプロフィールアイコンにすることが多いです 3
株式会社Red Frasco • https://www.red-frasco.com/ • 不動産業界に特化したプロダクト開発・集客⽀援を実施 4
5 導⼊編
みなさんコスト管理してますか︖ • インフラはもちろんですが、開発を営むためには多くのコスト を管理しなければなりません • インフラ利⽤料 • AWS, GCP, Azure
など • 開発ツール • GitHub Enterprise, CircleCI, TablePlus, InteliJ など • 監視・モニタリングツール • Datadog, PagerDuty, Sentry など 6
コスト管理は難しい • コスト管理のよくあるお悩み • そもそも予算計画を思いっきりはずしてしまう • 計画外の案件追加によるコスト増 / 案件中⽌・延期によるコスト減 •
予測できないドル円レート • コスト運⽤作業を⾃動化したいと思いつつ結局⼿作業 • 予実の差分理由を解明するまで時間がかかる • 請求書を⾒てビックリする 7
8 実際にあったコストに関する ヒヤリハット事例を共有します
9 本編
10 Datadogの外形監視(Synthetics)を追加しただけなのに請求額が︕︖
11 テスト実⾏数が通常時の4倍に跳ね上がっている ⇩ 通常の使⽤量
Datadog Synthetics がすべてのリージョンからテスト実⾏していた • 新規構築中のシステム向けの監視設定を夏休み前に追加 • 夏休み明け、Datadog Synthetics のテスト実⾏が爆発的に増えて いることに気づく
• デフォルト設定のままだと Datadog Synthetics は全世界23リー ジョンから1分間隔でテストを実⾏する • その結果、3週間で通常時の1.5倍のコストがかかってしまった • 契約量の⾒直しやログ量削減によるコストカットによりトータルでの 予算超過を回避 12
13
14 GCP Dataflowでインスタンスが80台に・・・︕︖
マネージドサービスが勝⼿に⼤量のリソースを使⽤しまう • Dataflow で重い処理を実⾏していた • 最⼤インスタンス数を指定していなかった • 処理量に応じてインスタンスが80台くらいに跳ね上がる • すぐ気づいたので慌てて処理を停⽌
15
16 iOSアプリで爆速開発︕でもCircleCIからの明細が・・・
マネージドサービスが勝⼿に⼤量のリソースを使⽤する • iOS アプリのリニューアルを実施 • 案件も佳境に⼊り、毎⽇ビルドしまくる • 1回のビルド時間は⼤体30分前後 • ⾯⽩いように
CircleCI のクレジットが⾶んでいく • 必要経費ではあるが、想定よりも多くのコストがかかってし まった 17
18 (再)コスト管理は難しい…
19 では事故を起こさないためには どうすればよいのでしょうか︖
アラートの活⽤と定例での定点観測でコスト超過リスクを最⼩化 • アラートの活⽤ • Datadog の場合、推定使⽤量メトリクス が取得できるため、使⽤量ア ラートを設定することが可能 • https://docs.datadoghq.com/ja/account_management/billing/usage_metrics/
• ツール次第だが、アラート設定できるものは積極的に活⽤ • しきい値監視と異常監視とセットで運⽤ • しきい値を超えてからでは⼿遅れになる可能性 • 急激なリソースの増減は異常監視によって早期に検知しやすい • ⼤量の ECS の vCPU/Mem を増強した • 機械学習⽤インスタンスを⼤量に起動した など 20
21
アラートの活⽤と定例での定点観測でコスト超過リスクを最⼩化 • 定例での定点観測 • アラート設定ができないものは定期的なモニタリングでカバー • CircleCI は 定期的に使⽤量ダッシュボードを⾒るしか⼿段がない •
定例の中でコスト最適化施策も議論する • AWS の場合、アカウント軸 -> サービス軸 の順にドリルダウンしてコスト⽐率の⼤きい ところから最適化施策を考える • 例えば、こんなことを取り組んできました • 不要なVPC Endpoint を削除 • CloudWatch Logs への PutLogEvents を必要最⼩限にする • S3に保存されたログのライフサイクル設定 • Fargate SPOT を開発環境に導⼊ • CircleCI の残余クレジットを使い切る 22
23 まとめ
無駄を省いて筋⾁質なインフラを⽬指しましょう︕ • コストに関するヒヤリハット事例を3つ紹介しました • アラート・定期的なモニタリングだけでなく、⽇頃からコスト 削減策を実⾏することで超過リスクに備える • インフラ利⽤料だけでなく、開発で使⽤するツールについても コスト最適化の余地がないか検討する 24
Thanks for listening!