Upgrade to PRO for Only $50/Year—Limited-Time Offer! 🔥
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
ネットビジネスとサービスデザイン
Search
Recruit Technologies
November 09, 2018
Technology
0
750
ネットビジネスとサービスデザイン
2018/11/9_Service Design Global Conference 2018 報告会での、反中の講演資料になります
Recruit Technologies
November 09, 2018
Tweet
Share
More Decks by Recruit Technologies
See All by Recruit Technologies
障害はチャンスだ! 障害を前向きに捉える
rtechkouhou
1
730
Flutter移行の苦労と、乗り越えた先に得られたもの
rtechkouhou
3
12k
ここ数年間のタウンワークiOSアプリのエンジニアのチャレンジ
rtechkouhou
1
1.6k
大規模環境をAWS Transit Gatewayで設計/移行する前に考える3つのポイントと移行への挑戦
rtechkouhou
1
1.9k
【61期 新人BootCamp】TOC入門
rtechkouhou
3
42k
【RTC新人研修 】 TPS
rtechkouhou
1
41k
Android Boot Camp 2020
rtechkouhou
0
41k
HTML/CSS
rtechkouhou
10
51k
TypeScript Bootcamp 2020
rtechkouhou
9
46k
Other Decks in Technology
See All in Technology
大企業でもできる!ボトムアップで拡大させるプラットフォームの作り方
findy_eventslides
1
840
生成AI時代におけるグローバル戦略思考
taka_aki
0
200
AI時代のワークフロー設計〜Durable Functions / Step Functions / Strands Agents を添えて〜
yakumo
3
640
2025-12-18_AI駆動開発推進プロジェクト運営について / AIDD-Promotion project management
yayoi_dd
0
110
.NET 10の概要
tomokusaba
0
120
Sansanが実践する Platform EngineeringとSREの協創
sansantech
PRO
2
930
初めてのDatabricks AI/BI Genie
taka_aki
0
210
AlmaLinux + KVM + Cockpit で始めるお手軽仮想化基盤 ~ 開発環境などでの利用を想定して ~
koedoyoshida
0
110
Amazon Quick Suite で始める手軽な AI エージェント
shimy
0
310
IAMユーザーゼロの運用は果たして可能なのか
yama3133
2
490
Amazon Bedrock Knowledge Bases × メタデータ活用で実現する検証可能な RAG 設計
tomoaki25
2
300
AI時代の新規LLMプロダクト開発: Findy Insightsを3ヶ月で立ち上げた舞台裏と振り返り
dakuon
0
220
Featured
See All Featured
Distributed Sagas: A Protocol for Coordinating Microservices
caitiem20
333
22k
My Coaching Mixtape
mlcsv
0
6
From π to Pie charts
rasagy
0
86
世界の人気アプリ100個を分析して見えたペイウォール設計の心得
akihiro_kokubo
PRO
63
35k
Statistics for Hackers
jakevdp
799
230k
Understanding Cognitive Biases in Performance Measurement
bluesmoon
32
2.8k
Bootstrapping a Software Product
garrettdimon
PRO
307
120k
The Language of Interfaces
destraynor
162
25k
Typedesign – Prime Four
hannesfritz
42
2.9k
Side Projects
sachag
455
43k
職位にかかわらず全員がリーダーシップを発揮するチーム作り / Building a team where everyone can demonstrate leadership regardless of position
madoxten
47
33k
Fashionably flexible responsive web design (full day workshop)
malarkey
407
66k
Transcript
ネットビジネスと サービスデザイン Nozomu Tannaka Recruit Technologies Co. Ltd., 2018/11/09 SDGC報告会
Lightning Talk
反中 望(たんなか のぞむ) 株式会社リクルートテクノロジーズ ITマーケティング本部 サービスデザイン3部 RSCサービスデザインG 株式会社リクルート住まいカンパニー ネットビジネス統括本部 プロダクトデザインユニット
横断UXデザインG
本日のお話 • 大規模なネットビジネスを日々改善している中で、どのように サービスデザイン的アプローチを取り入れるか、という悩み • そんな悩みに対するちょっとしたヒントが得られたよ、という 話
リクルートのネットビジネス組織(一例) プロデューサー プロダクト マネジメント担当 マーケティング 担当 プロダクト デザイン担当 開発担当 戦略立案
数字周りの計画・管理 プロダクトの作り 込みはここで主導 マーケティング SP PC AP SP PC AP Ad SEO CRM
いろいろな組織体制を試した上で 現時点でのベストプラクティスではある
いくつか気になる点や 課題感もあり
課題感 ① トータルでのカスタマージャーニーをどう担 保するか? プロデューサーはあくまでもビジネス観点での統括 カスタマージャーニーは、マーケ・プロデザで分担され ている
なんなら、さらに領域別にも分担されている (賃貸/中古/新築マンション/注文住宅…) プロデザの担当も“デバイス別”になりがち
課題感 ② サービスデザイン的アプローチをどう組み込 むか? 既存プロダクトは、どうしても短期の改善(グロース ハック)に偏りがち 中長期目線で価値自体を見直すという活動をどう組み込 むべきか
そんな疑問に対して 2つのヒントをもらってきました
ヒント① 「ジャーニーマネージャー」
None
None
None
None
None
None
ジャーニーマネージャー
ジャーニーマネージャー • 顧客の一貫したジャーニーを統括する役割 • タッチポイント横断 • イギリス中心に欧州で少しずつ増えてきている(らしい)
ジャーニーマネージャーの役割 • Strategy(戦略) • Agile & Lean(アジャイル&リーン) • Collaboration(コラボレーション) •
Measurement(計測)
ジャーニーマネージャーの採用
ジャーニーマネージャー:所感 • 日本でもときおり見かける「CX部」のような存在に近いイメー ジを感じた • ただ、日本の「CX部」は現業部門と別に作られ、権限がなくて 結局何も動かせない、みたいなケースをよく見かける • そういう意味で、Empowerせよ、という提言はとても大事
プロセスマネージャー
プロセスマネージャー • 美術館の実例 • 顧客体験を支える業務プロセスを統括する役割 • ジャーニーマネージャーよりもバックステージに注目した感じ • 人による業務が多い場合はそういう言い方のほうが受け入れら れやすいかも
ヒント② 「プロダクトマネジメント」と 「サービスデザイン」
None
None
None
プロジェクトマネジメント →プロダクトマネジメントへ • プロジェクト型 =「スコープ・納期・コスト」にフォーカス • デジタルプロダクトマネジメント =「フロー効率・クオリティ・価値」にフォーカス
None
None
プロダクトマネジメント →サービスデザインへ • どちらも「価値」フォーカス。多くの共通点がある • サービスデザイン =サービス提供プロセスを簡略化してコストを抑える方法を見 つけ出すことで、一見不可能なカスタマー体験の改善を実現す るものである
None
None
共通点 • アジャイル性 • 顧客中心 • 学際的 • イテレーティブ •
成果ドリブン
相違点 Product Management Service Design • 執念深い ←→ 楽しい •
漸進的 ←→ 再構想 • 独立したチーム ←→ 会社をまたぐチーム • タッチポイントフォーカス ←→ ジャーニーフォーカス • どちらかというとリーン ←→ どちらかというと協働的 • 成長&利益ドリブン ←→ 妥当性&効率性ドリブン • 定常期アジャイル性 ←→ 変革におけるアジャイル性
None
None
ざっくりいうと • 「プロダクトマネジメント」は継続改善に向いたアプローチ • 「サービスデザイン」は中長期目線の価値の見直しに向いたア プローチ • デジタルトランスフォーメーションの時代に置いて、両者は対 立するものではなく、相互補完的なもの •
なので、両者をうまく併用する必要がある
個人的理解 • 「プロダクトマネジメント」は平時・「サービスデザイン」は 有事に力を発揮する、ということ • ただし、有事への備えは常にしておく必要がある。特に変化の 早い近年の状況では、あっという間に既存の収益構造が陳腐化 する可能性もある。 • なので、日々はプロマネをきちんとやりつつ、変化のタネを見
つけたら、サービスデザインアプローチで検証してみる→大き くするにはプロマネアプローチ、というサイクルも回していく 必要あり
まとめ
ネットビジネスにサービスデザインを持ち込むた めに • タッチポイントを一気通貫で見る、ジャーニーマ ネージャー/プロセスマネージャーという観点 • 短期・継続的なプロダクトマネジメントと、中長 期で非連続的なサービスデザインのアプローチを 補完的に使うこと
fin