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tohokutech_3_AIで加速する新人教育_AIを活用したできる社員への近道

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September 25, 2024

 tohokutech_3_AIで加速する新人教育_AIを活用したできる社員への近道

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  1. ❏ はじめに ❏ 新人教育におけるAI活用の概要 ❏ プロンプトの重要性 ❏ 事例 1 :

    AIチャットボットによる24時間サポート ❏ 事例 2 : 模擬問題作成 ❏ 事例 3 : 仮想トレーナーによるレビュー体制 ❏ AI活用における新人教育の変化 ❏ AI活用の課題と対策 ❏ 今後の展望
  2. はじめに ❏ ターゲット層 ❏ AI に相談と言うけれど、具体的にどうすればいいの? ❏ 効果的な回答を得られる 生成 AI

    のプロンプトについて知りたい ❏ 新人育成の人手が足りない ❏ 本発表での育成事例 ❏ AWSテクニカルサポートエンジニア
  3. 新人教育におけるAI活用の概要 ❏ 今回利用する AI サービス ❏ AI-Starter ❏ 特徴: 1つの画面で、Claude、GPT、Gemini

    など複数の生成AIサービスを操作可能 ※本発表の内容は、個別に各 AI サービスを利用することでも同様の成果 が得られます 実際の画面紹介
  4. 新人教育におけるAI活用の概要 ❏ テクニカルサポート分野でのAI活用の利点 ❏ 必要なスキルを効果的にサポート ❏ IT(AWS) 知識 ❏ 課題読み取り能力

    ❏ 文章能力 ❏ 技術面でのサポートだけではなく、文章構成においても力を発揮 ❏ 育成のための模擬問題作成も可能
  5. プロンプトの重要性 ❏ プロンプトの定義と役割 ❏ 定義: ❏ AIシステムに対する指示や質問のこと ❏ AIの動作や出力を制御するための入力テキスト ❏

    役割: ❏ AIの行動や応答を特定の目的に合わせて導く ❏ 期待される出力の質と関連性を高める ❏ AIとのコミュニケーションを効果的に行うための鍵
  6. プロンプトの重要性 ❏ システムプロンプト と ユーザープロンプト ❏ システムプロンプト ❏ AIシステムの全体的な動作や役割を定義する指示 ❏

    会話の文脈や AIの「人格」を設定する ❏ ユーザーには直接表示されないことが多い ❏ ユーザープロンプト ❏ ユーザーが直接AIに入力する質問や指示 ❏ 特定のタスクや情報要求を表現する
  7. プロンプトの重要性 ❏ 効果的なプロンプト設計の基本原則 ❏ 明確性と具体性: ❏ 曖昧さを避け、具体的な指示を与える ❏ 例: "技術的な問題について説明して"

    ではなく、"プリンターの 紙詰まりトラブルの解決手順を5つのステップで説明して" ❏ コンテキストの提供: ❏ 背景情報や状況設定を含める ❏ 例: "あなたはプリンターメーカーのサポートエンジニアです。顧 客から以下の質問が来ました..."
  8. プロンプトの重要性 ❏ 効果的なプロンプト設計の基本原則 ❏ 出力フォーマットの指定: ❏ 望ましい回答の形式や構造を明示する ❏ 例: "回答は箇条書きで、各項目は50字以内でまとめてくださ

    い" ❏ 制約条件の設定: ❏ AIの回答に制限を設ける ❏ 例: "専門用語は避け、一般ユーザーにも分かりやすい言葉で 説明してください" ❏ 段階的なアプローチ: ❏ 複雑なタスクを小さなステップに分割する ❏ 例: "まず問題の症状を確認し、次に考えられる原因を列挙し、 最後に解決手順を説明してください"
  9. 事例 1 : AIチャットボットによる24時間サポート ❏ 困りごと ❏ 新人育成の専属担当者がいない… ❏ 新人が多くてサポートが行き届かない…

    ❏ 実施したこと ❏ 一次相談窓口として常時利用可能な AI チャットボットを作成 ❏ システムプロンプトは業務に合わせてカスタマイズ ※用意が難しい場合は ChatGPT でも代用可能だが、業務情報の扱 いには要注意 ❏ 結果 ❏ 一次窓口をAIが担当することによって、育成担当者の負担減 ❏ 新人もいつでも気軽に聞けるので、抱え込むことが減る
  10. 事例 1 : AIチャットボットによる24時間サポート ❏ システムプロンプト例 あなたは最高のトレーナーとして、ユーザーであるテクニカルサポート チームメンバーの依頼や質問に答えてください。 お客様のお問い合わ せに対して、当社のテクニカルサポートチームが調査した内容をお客様

    に回答します。 テクニカルサポートメンバーはお客様からのAWSに関連した技術的な 質問に回答します。 目的はお客様の本質的な困りごとを解決できる最高のサポートを提供 することです。 そのため、チームメンバーをヘルプしてください。
  11. 事例 2 : 模擬問題作成 ❏ 困りごと ❏ 研修のための模擬問題の作成工数が取れない… ❏ 複数人がチェックすることもあり、担当者に寄って確認の品質に差

    が出ることがある ❏ 実施したこと ❏ 模擬問題作成のユーザープロンプトを作成し、模擬問題を複数作 成 ❏ 結果 ❏ 短期間で複数の模擬問題が用意できた ❏ 正答例もセットのため、教育担当者によって確認の品質に差が出る ことが無くなった
  12. 事例 2 : 模擬問題作成 ❏ ユーザープロンプトの例 AWSのテクニカルサポートエンジニアの教育用問題を考えています。 ドキュメントを調べれ ば簡単にわかる内容で、模擬お問い合わせを考えてください。 対象は社会人になりたての新卒です。技術レベルはまだ低いです。

    文章がちゃんと書ける か、ドキュメントがきちんと案内できるか。を中心に見ようと思っています。 まずはお客様からのお問い合わせ件名と本文を考えてください。 そのうえで、以下の内容で回答例を提示してください - お客様のこまりごと - 回答の方針 - 回答文 回答文を作る時の注意事項として、お客様の問い合わせ文を引用して、質問にはすべてイ ンラインで回答するようにしてください。 また、案内の根拠となるドキュメントをその場で提示するようにしてください。 参考ドキュメントを提示するときは、必要箇所の抜粋も合わせて添えてください 手順を案内する時も、その都度参考ドキュメントを提示してください。
  13. 事例 3 : 仮想トレーナーによるレビュー体制 ❏ 困りごと ❏ 文章レビューをしているが、教育担当者の人員が追いつかず待た せてしまうことが多い ❏

    戻しが多く、最終チェック完了までに何度もやり取りがある ❏ 実施したこと ❏ レビュー用のユーザープロンプトフォーマットを作成 ❏ 教育担当者にレビューを出す前に AI を使ってセルフチェックを実施 ❏ 結果 ❏ セルフチェックで誤りが解消されるため、レビュー依頼数が減少。新 人の待ち時間も減った。
  14. AI活用の課題と対策 ❏ 顧客情報や技術的な機密情報の取り扱い ❏ データの匿名化と暗号化の徹底 ❏ 定期的なセキュリティ監査と従業員教育の実施 ❏ AIへの過度の依存による人間の判断力低下 ❏

    AI活用と人間の判断のバランスを明確にしたガイドラインの策定 ❏ 定期的な人間主導のケーススタディやロールプレイングの実施
  15. 今後の展望 ❏ 育成カリキュラム刷新の相談役 ❏ 現状の課題に合わせた、解決策の提示サポート ❏ パーソナライズされた AI トレーナー活用 ❏

    個別回答事例を蓄積し、個人特有のクセや課題感を分析 ❏ 特性にあわせて、適切なアドバイスが出来る AI トレーナーを用意 ❏ 類似課題を抱えた新人への、適切な育成方法の分析サポート