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データ基盤の再構築と DATA Saber挑戦を機に データイネーブルメントを進めた話@中小企業向けTableauユーザー会

データ基盤の再構築と DATA Saber挑戦を機に データイネーブルメントを進めた話@中小企業向けTableauユーザー会

▼概要:
本資料は2023年4月24日、Tableau社主催の「中小企業向けユーザー会」の講演資料です
※一部抜粋

▼イベントURL:
一般公開なし

▼詳細:
正社員70名規模のベンチャー企業において、下記2点を実行することで、データイネーブルメントを推進した事例紹介
・Snowflakeによるデータ基盤の再構築
・社長を含む14名がTableauのDATA Saberへの挑戦

Ryo Suzuki

April 24, 2023
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Transcript

  1. © 2023 HR Force Inc. 2 本日の内容 お話しすること ・全社へデータ基盤を導入の経緯、その影響 ・DATA

    Saber挑戦の経緯、その影響 ・DATA Saberに全社をあげてどのように挑戦したか(してもらったか) お話ししないこと ・データ基盤をどのように構築したのか ・DATA Saberについての詳しい内容
  2. © 2023 HR Force Inc. 4 4 自己紹介 所属 役割

    趣味 株式会社HR Force(創業5年) 名前 Salesforce / Tableau / データ基盤 管理者 データエンジニア バスケットボール、ラーメン屋巡り 鈴木 凌(Suzuki Ryo) Twitter: @suzupappa 会社 DX部
  3. © 2023 HR Force Inc. 9 これまで 求人データ / 市場データ

    大きなデータを用いた市場分析や 過去データの確認 DX部 顧客データ / 営業データ / 請求データ リアルタイム性のある日々の ビジネスデータの確認や分析 各部署のユーザ / DX部 Salesforce × Tabelau によって、日々の業務・データ活用を推進 ただし、データが分断され、作成者も異なる データ 作成者 活用内容
  4. © 2023 HR Force Inc. 10 これまで 求人データ / 市場データ

    大きなデータを用いた市場分析や 過去データの確認 DX部 顧客データ / 営業データ / 請求データ リアルタイム性のある日々の ビジネスデータの確認や分析 各部署のユーザ / DX部 Salesforce × Tabelau によって、日々の業務・データ活用を推進 ただし、データが分断され、作成者も異なる データ 作成者 活用内容
  5. © 2023 HR Force Inc. 12 生まれてきた課題 1.どのデータが正しいのかわからない状況になりかけていた ≫ データを直接Tableauにアップロードするやり方や、特定の部署のみでのBigQuery利用では

    正しいデータがどれなのかわからず、誤ったデータを参照してしまう可能性が出てきていた 2.データ抽出、ダッシュボード作成などの依頼が捌けなくなっていた ≫ 業務で必要となるデータ、及び指標が増えてきたことにより、SQLでのデータ抽出、 ダッシュボードの作成依頼など、諸々の対応が難しくなってきた
  6. © 2023 HR Force Inc. 13 必要性 1.信頼できる全社データ基盤を構築する必要性 ≫ 全社のデータ基盤の構築と、それによるSSOTの実現

    2.ビジネスユーザがTableauダッシュボード作成する必要性 ≫ 実務者が自身でデータを自由に扱い、ダッシュボード作成やデータ活用を進められる状態の実現 とはいえ・・ ・設立5年、正社員70人規模のベンチャー企業で、専門的な人材を採用することは難しい ・すべての部署の人にSQLを覚えてもらうことは現実的ではない
  7. © 2023 HR Force Inc. 15 実行したこと 1.信頼できる全社データ基盤を構築する必要性 → データ基盤をSnowflakeで再構築し、全社へ展開する

    ≫ Google BigQueryを導入していたが、DX部を含む限られた部署でのみ活用されていた状態だった 今後のデータ活用を見据えてSnowflakeを導入し、SSOTの実現を目指した 2.ビジネスユーザがTableauダッシュボードを作成する必要性 → 14/70名の正社員に「DATA Saber」に挑戦してもらう ≫ 社長、マネージャーを含む意思決定の中心となる正社員や、その他にも希望者を合わせて、 総勢14名が同時にDATA Saberに挑戦することになった ≫ 全員が認定された場合には正社員のDATA Saber比率20%(元々2名のDATA Saberがいます)
  8. © 2023 HR Force Inc. 17 DATA Saberとは DATA Saber:

    DATA Driven文化を推進する人材の育成・増加を目的とした3か月間の無償学習プログラム Tableauのスキルだけではなく、データを正しく読み取る力、伝える力も鍛えられる 今後のキャリアをも左右するような、濃密な3か月間となるが、負荷もかかる データを通して世界を理解し、それを人に正しく伝える努力を怠らず、人の心を動かし、行動を促す。 これがDATA Saberである。(公式サイトより引用)
  9. © 2023 HR Force Inc. 18 どうやって参加を決めた? どのようにして興味を持ってもらい、挑戦してもらったのか? ≫ 「百聞は一見に如かず」

    今後の重要な指標となるデータを、Snowflakeでテーブルを作成、Tableauで可視化し、 ダッシュボードからインサイトを得る、という体験をしてもらった Small Start, Quick Win ≫ データを自在に扱えることによる良さ、データを可視化することによる意義、 その後のアクションへのつながり、をまずは感じてもらい、魅力を感じてもらった ≫ データ活用の重要性は認知されていたため、実際の体験が最後の後押しとなった
  10. © 2023 HR Force Inc. 20 結果 データ基盤の構築と、Tableauの強みがそのまま、前述の課題解決に繋がった 1.全社データ基盤によるSSOTの状態、データソースの一元管理を実現 ≫

    ダッシュボードを作成するユーザが増加により、参照データが不明な野良ダッシュボードの 乱立という予測される問題に対し、データ基盤の構築も進めたことで一元管理される状態に (今後もその状態の維持に努める必要はあり) 2.ビジネスユーザが様々な切り口でインサイトを得られるようになった ≫ データを管理する人とデータを利用する人の距離が一気に縮まり、インサイトを得やすくなった ≫ ビジネスユーザが自身でデータを見て、インサイトを得て、そしてアクションを起こすという サイクルが回るようになり、DATA Drivenな文化ができてきた
  11. © 2023 HR Force Inc. 22 今後の展望 1.実はDATA Saberの挑戦はまだ終わっていないので、まずは全員合格 ≫

    挑戦したことによって既に大きな成果を得ていますが、せっかくなら全員合格したい 2.DATA Saberに挑戦するような人材を育てる ≫ 挑戦中の人材が、既に他の人に良さを教えており、リーダーからメンバーに対し、 「もし認定されたら師匠になってください」といったコミュニケーションが生まれてきている 3.データ基盤の整備を進める ≫ ディメンショナル・モデリングの実現と、データエンジニア人材の育成 ≫ BI人材が増えることによってデータソースとなるデータ基盤への対応も増加するはず