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RyokaNAKAI
December 22, 2018
Design
0
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コンセプトデザインガイド
ノンデザイナにも分かりやすくデザインの概念とやり方を解説
RyokaNAKAI
December 22, 2018
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Transcript
コンセプトデザインガイド 〜研究テーマデザインを例に〜 所属 公⽴はこだて未来⼤学 専攻 メディアデザイン、情報デザイン ⽒名 中井崚⽇ 情報デザイナ式
このスライドの位置づけ はじめに 情報デザインに4年間関わってきた私の視点からコンセプトを デザインする際に必要な分析⽅法を共有いたします。 お読みになられた⽅はフィードバックを下さい。 このスライドで学んだ知識はなにに活かせるか? ・研究テーマ、開発テーマのデザイン ・新規性のあるプロダクトや企画のデザイン など
「デザイン」の意味を理解しよう デザインとアートは全く違う
デザインとアートの違い ⽬的 主軸 必要なもの 作業該当者 デザイン ・課題解決 ・ユーザ ・お客さん ・合理性
・論理性 ・情報収集⼒ ・分析⼒ ・コミュニケーション⼒ ・創造⼒ ・UI設計者 (プロダクト、アプリ、ポスターなど) ・研究者 ・建築家 など アート ・⾃⼰表現 ・⾃⼰ ・感性 ・創造⼒ ・⾳楽家 ・画家 など ※デザインの⼿法としてアートを活⽤している事例もある
デザインの基礎 基本フロー 調査(問題発⾒) → 分析(原因分析) → 提案(解決策) 調査 フィールドワーク/インタビュー/アンケート/論⽂や書籍のサーベイ 分析
本スライドで説明 ポイント × デザインはセンスが重要 ◦ デザインは論理が重要
ノンデザイナによるデザインに対する誤認 デザインとは × 外装やグラフィックのこと ◦ 課題解決、および課題解決のための⼿法や思考 ※ デザイナはデザインという⾔葉を名詞ではなく動詞として扱うことが多い 〜〜を 誤認の原因
ポスターなどのGUIをデザインしているデザイナが多いので 「デザイン=グラフィック」という誤った認識が広まった ※ポスターは情報と閲覧者の境界を担っているのでGUIに含まれる
コンセプト分析を実践しよう 今回は研究テーマを例に挙げる
コンセプトデザインフロー 1. 可能な限りマクロレベル(荒い粒度)で概念を対象にする 2. 対象の概念の定義を調べる 3. ⾃分なりに概念を再定義してみる 4. マインドマップを制作して付随する概念を分析して可視化 5.
可能な限りミクロレベルまで概念の構成要素を掘り下げる 6. ミクロレベルの要素をコンセプトに利⽤する
1. 可能な限りマクロレベル(荒い粒度)で 概念を捉える いきなり具体的なものを考えない • 例:テキストデータを利⽤したものを考案する場合 ×:⼩説 ×:専⾨書 △:本 ◦:書物
← まずはここをベースに考える
2. 対象の概念を改めて味わう そもそも書物とはなんなのか? (例:書物) • 調べてみる • 定義は?起源は?どんな特徴がある?どんな条件を満たしたものが書物? • じっくり味わってみる
• 関連概念は?どんなシーンで利⽤されている?書物がこの世になかったら? • できるだけ広い意味で捉える
広い意味で捉えるとは これは書物と⾔えるのか? 「⽂字が記されていること」を書物たる条件とするならばこれも書物? ↑遠くから⾒ると⽂字が浮かび上がる ↑LIFEという⽂字に⾒える ↑時刻表
3. 対象の概念を再定義してみる 結局、書物ってなんだろう ⾃分が書物が書物たるために必要だと思う条件を明⽂化し 仮説としてリストアップしてみる 書物の条件仮説の例 以下の条件を満たしたものはすべてを書物と定義 • ⽂字が記されている •
⼈またはコンピュータが記している • 記さている内容が晴眼者ならば誰でも認知可能(錯視は含めない)
4. マインドマップを制作 付随する概念の分析・可視化 書物 本 種類 媒体 専⾨書 雑誌 ⼩説
辞書 ←下位概念も随時再定義 本が本たらしめている条件は? ディジタル アナログ マインドマップの設計⽅針 認知⼼理学における 意味ネットワークモデル
どんどん具体化 媒体 アナログ 紙 プラスチック プリント紙 ⽅眼紙 ダンボール ⽊ ケント紙
⾒えてくるもの 新たな検討可能性 媒体 アナログ 紙 プラスチック プリント紙 ⽅眼紙 ダンボール ⽊
ケント紙
⽬を向けていなかった要素に気づく 書物の例:普通紙以外の媒体の本を検討 • 紙 • ⽅眼紙、ダンボール、ケント紙 • ⽊ • プラスチック
さらなる分析 • それぞれの媒体の特徴、⻑所短所 • 使⽤に適したシーンや5W1Hの想定 • 関連事例 最も本に適した媒体は本当に紙なのか? それぞれの媒体の特性ってなんだろう? 快適な読書に影響する要素は? 硬度?軽さ?薄さ?弾⼒?触覚?⾊? 透明度?強度?フレキシビリティ? →実験して調べてみよう →研究テーマに
5. 可能な限りミクロレベルまで 概念の構成要素を掘り下げる ⽂字 間隔 ⼤きさ ⾊ フォント 透明度 ⾓度
太さ 丸み セリフの有無 ⾔語 サンセリフ体 セリフ:装飾 和⽂なら、とめ、 はね、はらい など 欧⽂ 和⽂ アラビア
6. ミクロレベルの要素をコンセプトに利⽤ ⽂字 間隔 ⼤きさ ⾊ フォント 透明度 ⾓度 太さ
⽂字の⾓度に関する研究テーマの例 (ポイントはミクロな視点、マクロからミクロへの収束) • 游明朝体の⽂字の⾓度と幼児の認識速度の関係 • ⽂字の⾓度と後天弱視者が抱く印象の関係 • 新たな強調表現の提案 • 重要な⽂を⽂字の⾓度を -20°〜20°の範囲で傾けてみる • 和⽂セリフ体フォントのランダム提⽰を利⽤した認証システム
おわりに • 今回はコンセプトデザインに必要な分析プロセスの⼀部を紹介した • 他にも沢⼭ノウハウはある • ポイントは3つのサイクル • 調査 →
分析 → 提案 • かける時間の割合は調査が7割、分析2割、提案1割 • 問題の分析ができていれば提案は⼀つに収束する • 真のデザイナはポッと出のアイディアを採⽤しない • どんなに突拍⼦がないように⾒えるアイディアも背景には緻密な調査と分析が存在 • 建築家は思いつきで家を建てない • 法律、地質、周辺施設などを調査した上で図⾯を書いてから家を建てる • 研究もUI設計も基本的な思考フローは建築と全く同じ ※ デザイナ≠グラフィックやUIに詳しい⼈(間違いではないが正しくもない) ※ デザイナ=課題解決の専⾨家 (ものづくり界のコンサル)