Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
6年ほど育ったiOSプロジェクトを刷新した話 / Renewed iOS project th...
Search
ryokosuge
July 24, 2019
Technology
2
760
6年ほど育ったiOSプロジェクトを刷新した話 / Renewed iOS project that grew up for about 6 years
potatotips #63 @スマートニュース株式会社
https://potatotips.connpass.com/event/134616/
ryokosuge
July 24, 2019
Tweet
Share
More Decks by ryokosuge
See All by ryokosuge
広告実装、こうすると幸せだよ
ryokosuge
6
1.5k
アプリ開発とSDK開発の違い
ryokosuge
1
640
広告実装の苦しみ
ryokosuge
0
400
アプリを十数個作った僕が初めて書いたテストの話
ryokosuge
2
2.3k
広告SDKを駆使して 売り上げを5倍にした
ryokosuge
2
4.1k
早期発見プロジェクト
ryokosuge
0
57
Other Decks in Technology
See All in Technology
隙間時間で爆速開発! Claude Code × Vibe Coding で作るマニュアル自動生成サービス
akitomonam
3
250
【Λ(らむだ)】最近のアプデ情報 / RPALT20250729
lambda
0
230
マルチモーダル基盤モデルに基づく動画と音の解析技術
lycorptech_jp
PRO
5
560
【CEDEC2025】『Shadowverse: Worlds Beyond』二度目のDCG開発でゲームをリデザインする~遊びやすさと競技性の両立~
cygames
PRO
1
300
帳票構造化タスクにおけるLLMファインチューニングの性能評価
yosukeyoshida
1
240
LLMで構造化出力の成功率をグンと上げる方法
keisuketakiguchi
0
580
AIに頼りすぎない新人育成術
cuebic9bic
3
180
LLMをツールからプラットフォームへ〜Ai Workforceの戦略〜 #BetAIDay
layerx
PRO
1
900
AIエージェントを現場で使う / 2025.08.07 著者陣に聞く!現場で活用するためのAIエージェント実践入門(Findyランチセッション)
smiyawaki0820
6
810
Vision Language Modelと自動運転AIの最前線_20250730
yuyamaguchi
3
1.2k
Rubyの国のPerlMonger
anatofuz
3
730
2時間で300+テーブルをデータ基盤に連携するためのAI活用 / FukuokaDataEngineer
sansan_randd
0
130
Featured
See All Featured
Performance Is Good for Brains [We Love Speed 2024]
tammyeverts
10
1k
Testing 201, or: Great Expectations
jmmastey
45
7.6k
Connecting the Dots Between Site Speed, User Experience & Your Business [WebExpo 2025]
tammyeverts
8
430
The MySQL Ecosystem @ GitHub 2015
samlambert
251
13k
Fight the Zombie Pattern Library - RWD Summit 2016
marcelosomers
234
17k
XXLCSS - How to scale CSS and keep your sanity
sugarenia
248
1.3M
Code Review Best Practice
trishagee
69
19k
Fantastic passwords and where to find them - at NoRuKo
philnash
51
3.4k
Product Roadmaps are Hard
iamctodd
PRO
54
11k
Principles of Awesome APIs and How to Build Them.
keavy
126
17k
A Tale of Four Properties
chriscoyier
160
23k
4 Signs Your Business is Dying
shpigford
184
22k
Transcript
6年ほど育った iOSプロジェクトを 刷新した話 potatotips #63 2019/07/24 ryokosuge
自己紹介 • 株式会社fluct ◦ SSP開発本部 SDKチーム ▪ 主にFluctSDK iOSの 開発してます
◦ 入社して9ヶ月くらい ◦ 前職はマンガアプリ作って ました Twitter: @ryo_kosuge GitHub: ryokosuge
アジェンダ • 6年かけてどう育ったか • 刷新作業(やったこと) • 刷新した結果 • まとめ
6年かけてどう育ったか
“git log --reverse” (噂ではSVN時代があるからもっと古い説あり)
広告SDKの開発について • 継続的な開発ではない ◦ がっつり作るのは新しいフォーマット対応のみ • テストはしっかり書く ◦ ほぼ100%網羅されている ◦
品質は絶対 • 作る前にしっかり設計して100%作り込んでリリースする ◦ 作ったものは容易に捨てられない世界
広告SDKのプロジェクト • 初期はstaticなSDKしか提供できなかったので`lib~.a`を生成する方式 ◦ `.framework`へ移行 ◦ スクリプトで対応(Makefile) • すごい古いプロジェクトなのでターゲットがおかしい ◦
1つの実装ファイルにたくさんのtargetが参照している ▪ 無謀なテストもかけてしまう
広告SDKのプロジェクト • ターゲットがおかしいからindexがうまくはられない ◦ テストを書く時にサジェストが出ない ◦ import error ▪ Headerファイルが見つからないらしい
• CIも時間がかかる ◦ キャッシュなど活用しても根本が解消されない ◦ 1つPRのjobに10分以上かかってしまうこともある
流石にやばい
刷新作業(やったこと) • 別ディレクトリに1からプロジェクト作成 ◦ しっかりターゲット選定をする ▪ FluctSDKとXCTestは1つのプロジェクトにして、依存するターゲット は別プロジェクトにする • 作業はworkspaceでまとめる
• ファイルはコピーして持ってきてプロジェクトに追加していく ◦ 命名規則などもこのタイミングで統一する
刷新作業(やったこと) • ターゲットを分けたことで依存しちゃいけない実装をしていた箇所を修正す る ◦ これは力技 ◦ ターゲット設計をしっかりしてちゃんと閉鎖できるようにした • テストもmockを使用することで対応可能
刷新作業(やったこと) • プロジェクトが綺麗になったタイミングでドキュメント更新 ◦ Makefileの分割 ◦ 無駄なファイルを削除 ◦ READMEもわかりやすく
結果
昔のプロジェクト すごい多いターゲット数
FluctSDKのプロジェクト
SDKに依存するプロジェクト
刷新した結果 • indexがしっかり貼られるようになったのでサジェストでる • 開発時に無駄なbuildが走らなくなった • `lib~.a`なファイルではなく、xcode標準の`.framework`をbuildで生成でき るようになった ◦ Static
+ bundleの提供方法は変えてない ▪ dynamicにすると導入手法が変わるためやらなかった
刷新した結果 • CIで落ちなくなった ◦ Travisで起きる謎のクラッシュがなくなった ▪ しっかり実行できるようになったからかな • キャッシュも効くようになったので2分ほどjobの時間を短縮 •
Warningsがほぼ0 ◦ deprecatedしているクラスのwarning以外はない
まとめ
まとめ • 6年続いたプロジェクトにまずは敬意を持つ • 何が依存していてどういう構成になっているか知るいいキッカケになった ◦ やる際はタスクをしっかり書き出してどうなると成功なのか示す必要あ る • outputは変えちゃいけない
◦ 要は大規模リファクタリング
ご静聴 ありがとうございました