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論文紹介:「COLA: Improving Conversational Recommender Systems by Collaborative Augmentation」

論文紹介:「COLA: Improving Conversational Recommender Systems by Collaborative Augmentation」

This deck explains the paper "COLA: Improving ConversationalRecommender Systems by Collaborative Augmentation."

Ryutaro Asahara

November 08, 2023
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Transcript

  1. 紹介する論文 COLA: Improving Conversational Recommender Systems by Collaborative Augmentation 紹介する理由

    • 人気さや知名度を考慮した知識グラフを構築していた点に惹かれた
  2. 推薦対話の前提知識 • CRS • 推薦対話システムのこと • アイテム • 映画名や観光地名など,推薦対象のこと(例:富士山,ハリーポッター) •

    大きく2種類ある • 推薦モジュールと応答生成モジュールに分かれているもの • 推薦も応答生成も1つのモデルで行うもの
  3. 背景・課題 • CRS(Conversational Recommendation System)では以下が重要 • 良質な推薦アイテムの表現の獲得 • ユーザの好みを上手く抽出する •

    既存のCRSの問題点 • アイテムの人気を考慮していない • そもそも知名度がない,最近有名だから行ってみたい,など • 少ない対話履歴からではユーザの好みを把握しにくい
  4. アプローチ • 先行研究の問題点 • アイテムの人気を考慮していない • 少ない対話履歴からではユーザの好みを把握しにくい • 本研究でのアプローチ •

    全対話中から各アイテムに対する興味を抽出し,それを考慮した 知識グラフを構築 →人気を考慮した知識グラフ • 類似する対話を検索することでユーザの好みを拡張 • ◯◯が好きなら〇〇も好きかも,など
  5. 提案手法 - ユーザ好みによる知識グラフの拡張 • DBpediaから知識グラフを構築 → 通常グラフ • 人気度を考慮した知識グラフを構築 →

    人気グラフ • アイテムに対するユーザの好き or 嫌いをルールベースで抽出 • 例: • Julia, like, The Matrix Reloaded • Jack, dislike, The BFG
  6. 提案手法 - 知識グラフのエンコード(R-GCN) • 通常グラフ • 人気グラフ • アイテムノードとユーザノードを別々に計算 𝑘!

    " :𝑙層目におけるノード𝑒の表現 𝑍!,$ :正規化のための係数 𝑣%,! " :𝑙層目におけるアイテムノード𝑒の表現 𝑣%,& " :𝑙層目におけるユーザノード𝑢の表現
  7. 実験 - ベースラインモデル • ReDial(Li et al.2018) • 推薦モジュールをAE,応答生成モジュールにHREDというモデルを採用 •

    KBRD(Chen et al.2019) • 対話履歴中のアイテムから知識グラフを構築して応答生成に使用 • TG-ReDial(Zhou et al.2020c) • 対話のトピックと推薦アイテムを予測し,それを元に応答を生成 • KECRS(Zhang et al.2021) • 高品質な知識グラフとBag-of-Entityという損失を採用
  8. 実験 - ベースラインモデル • KGSF(Zhou et al.2020a) • ConceptNetとDBpediaの両方を用いてユーザ表現とアイテム表現をマッチ ングするフレームワーク

    • NTRD(Liang et al.2021) • テンプレートとなる発話を生成し,そこに推薦アイテムを挿入することで応答 する • CR-Walker(Ma、Takanobu、Huang 2021) • 推薦モジュールに動的な知識グラフを使用 • RevCore(Lu et al.2021) • 推薦モジュールにレビューデータを使用して知識を拡張
  9. 実験 – データセット • RecDIAL • 映画に関する10006対話で構成 • ユーザのアイテム対する「好き」or「嫌い」ラベルが存在するためそれを使用 •

    TG-ReDial • 映画に関する10000対話 • 事前にキーワードセットを定義して使用 • 面白い,良かった→好き • 怖すぎ,嫌だった→嫌い
  10. 実験 –評価指標 • Recall@k (k=1, 10, 50) • (上位k個の予測に含まれる正解数) /

    (総正解数) • MRR@k (k=1, 10, 50) • 最初に出現した𝑖の順位を𝑟𝑎𝑛𝑘4 • PPL(パープレキシティ) • BLEU • DIST(DISTINCT)