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【Aiming】共通基盤なのに「共通化しない」課金・認証基盤「LINK」が選び取ったシングルテ...
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sikeda
August 19, 2026
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【Aiming】共通基盤なのに「共通化しない」課金・認証基盤「LINK」が選び取ったシングルテナント戦略と運用の秘訣
CEDEC2026で使用した資料
sikeda
August 19, 2026
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Transcript
共通基盤なのに「共通化しない」 課⾦‧認証基盤「LINK」が選び取ったシングルテナント戦略と運⽤の秘訣
⽬次 • • • • • • • 登壇者紹介‧会社紹介 課⾦‧認証基盤「LINK」の紹介
誕⽣と共通基盤への成⻑ 運⽤と苦難の歴史 シングルテナントで得た価値 今取り組んでいる課題 まとめ
登壇者紹介 講演者プロフィール 2004年よりゲーム業界にて主にモバイル向けタイトルの開発‧運営に従事。 バンダイナムコスタジオではサーバーアーキテクト、テクニカルディレクターとし て技術的品質を担う業務を経て、エンジニアリングマネージャーとして組織開発 ‧⼈材育成へと活動の幅を広げる。 2021年9⽉弁護⼠ドットコム株式会社に⼊社後は、電⼦契約サービス「クラウドサ イン」の開発部⻑を務める傍ら、政府情報システムのためのセキュリティ評価制 度(ISMAP)取得‧維持のための活動に従事。 事業⽀援部
シニアマネージャー 井⽥ 浩義 2025年10⽉より株式会社Aimingに⼊社。 特技は打ち上げ花⽕。
登壇者紹介 講演者プロフィール 2011年株式会社Aiming⼊社。 開発基盤、認証基盤、コミュニティサイト開発、ゲーム開発、マネージャーなど 様々なプロジェクトを担当し、現在はエキスパート職として認証‧決済基盤の開 発を担当。 事業⽀援部 シニアスペシャリスト 堀井 啓真
会社紹介
株式会社Aimingについて 面白いを カタチに変える。 社 名 :株式会社 Aiming 設 立 :2011年5月12日
所在地 :〒 151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷五丁目 31-11住友不動産新宿南口ビル 5F 事業内容:オンラインゲーム開発・企画プロデュース・運営
株式会社Aimingについて Aimingの強み‧特徴 従業員数:約700名 市場:グロース市場上場 ゲーム事業に特化した「開発⼒」 ベンチャー気質の「挑戦‧スピード感」
開発実績 剣と魔法のログレス いにしえの⼥神 陰の実⼒者になりたくて!マスターオ ブガーデン ドラゴンクエストタクト (スクウェア‧エニックス)
開発体制
使⽤している技術の紹介 開発ツール ゲームエンジン ⾔語/フレームワーク クラウドサービス データベース コンテナ技術 ネットワーク通信
イントロ
「共通基盤」といえば、ふつうは相乗り
相乗りモデルのメリットとデメリット • メリット ◦ ⼀つに集約するほど、コスト効率と⼀括運⽤が効く ◦ ミドルウェア対応もセキュリティ対応も⼀度で全体反映できる • デメリット ◦
全員が同じルール‧同じ更新‧同じ制約に従う ◦ タイトルごとの個別の事情には応えにくい
しかし、Aimingの現実はバラバラだった • タイトルごとに利⽤するクラウドが異なる • 運⽤の途中で決済事業者の追加が起きる • 運営移管(他社への委託‧受け⼊れ)の検討が⼊る ステークホルダーの要望は、多岐にわたった…
単⼀の基盤では、価値を届けきれない
課⾦‧認証基盤「LINK」紹介
「LINK」とは 定義した共通のルール‧フローで決済が⾏えるシステム
「LINK」導⼊⾃体のメリット • ストア決済のトランザクションを LINK で管理できる ◦ ◦ 商品管理対応、決済のみなど、ストア特性に依存しない ストアごとに異なるタイミングを⼀意に制御できる •
ストア決済のトランザクションの状況を LINK で確認できる • ゲーム側でストア決済処理をコーディングする必要がなくなる
対応決済ストア etc...
「LINK」の技術スタック 言語/フレームワーク データベース クラウドサービス コンテナ技術
「LINK」 SDK ゲームクライアントと LINK及び決済プラットフォームとの連携ツール 各タイトルごとに課⾦決済処理を作ったり、 決済事業者特有の処理を作ったりしなくて済むようになっている
「LINK」 SDK実態 Unity Package エディタ上でのimport
「LINK」 SDK実態
None
「LINK」サーバー構成図
「LINK」の歴史 〜誕⽣と共通基盤への成⻑〜 ❏ ❏ ❏ ❏ 開発のきっかけ 共通基盤化の壁 運⽤の壁 インフラ⾯の困難
開発のきっかけ
LINK誕⽣前は全て⾃前で実装していた タイトル内で個別に課⾦、認証を制作し ていた 切り出して共通化する考えもなかった。
某タイトル開発がLINK誕⽣のきっかけ 海外タイトルの国内運営のために、 認証と課⾦処理のシステムとして実装 課⾦と認証だけが作られており、切り出 しやすい構造だった 開発後、他タイトルチームから需要があり、 だんだんと活⽤されるように。
評判の⼀⽅で…… なし崩し的なシステムの広まりに、 現場では不安と危機感が⾼まる。
トップメッセージによる後押し
企業資産としてのシステムへ エンジニアリーダーのメッセージから 本格的に共通基盤化することに!
共通基盤化への壁
「共通化」を前にした現実 新規機能が互換性に影響 コスト問題 運営中タイトルへの導⼊は困難 縮退運営中のタイトルはアップデートコストがかけられない ことも……。
「共通化しない」― これが私たちの開き直り シングルテナントで運⽤!
共通化への⽅針は定まったものの‥‥‥
「運⽤」の課題 • 汎⽤機能にパブリッシャー側の 制約が混⼊ • 他タイトルの固有機能が混⼊
状況を打破するために
必要機能を選択可能にする、3つの戦略 コードベースの統合 フィーチャーフラグで 必要機能を選択 互換性のバージョン管理
コードベースの統合 • まずは⼀つに統合する • パブリッシャー制約は抽象度を⾼ めて⼀般化して統合した • タイトル固有機能も⼀定の汎⽤化 を⾏った上で統合した
フィーチャーフラグの導⼊ • 各タイトルで必要な機能をフィー チャーフラグで選択させるように • 環境変数やビルドパラメータ、管 理ツールでの切り替えなど、⽤途 に応じて必要なパラメータを操作 できるように
互換性のバージョン管理 • セマンティックバージョニングを ⽤いアップデートコストを可視化 • タイトルがアップデートを⾏うか どうかを判断できるように
インフラ⾯の困難
従来の課題 オンプレミス環境での 不安定なインフラ構築
インフラのモダナイゼーションで解決! IaC(Infrastructure as Code) や コンテナ化の普及により、 安全かつ低コストな運⽤体制を実現
「LINK」を シングルテナントで 運⽤するメリット ❏ ❏ ❏ ❏ ❏ 運⽤負荷分散 ミドルウェア対応コスト減
⾃社環境への円滑な合流 セキュリティ診断も1度でOK 運⽤の柔軟性
シングルテナントモデルの採⽤で 負荷分散
スパイクが発⽣しても、他のタイトルへ影響しない 1つのシステムだと… シグナルテナント(LINK) スパイクが他タイトルへ及ぶ 影響が隔離され、運⽤負荷も低い
ミドルウェアへの対応コスト減
ミドルウェアへの対応は⼀度で完了! 各タイトルへの個別対応が不要に!
⾃社環境への円滑な合流
委託時は権限渡すのみでOK 委託時は権限を渡すだけ 他タイトル情報へ アクセスされる恐れがない
堅牢で安価なセキュリティ
無駄のないセキュリティ診断 ⼀度の診断で監査済みシステムを各タイトルへ適⽤できる!
タイトルの状況に合わせた、柔軟な対応
好調タイトルへの対応 • 課⾦誘因施策の実装 • 決済⼿段追加による利便性の 向上 • タイトル固有の要望対応 アクティブな施策を積極的に導⼊!
縮退運営タイトルへの対応 • コストをかけない運⽤ • バージョンを積極的には上げ ない • セキュリティリスクなど最⼩ 限の対応 コストの最適化を図る
現在の取り組み 更なる成⻑と進化のために ❏ 課⾦状態の⼀元管理化 ❏ 認証と課⾦の分離 ❏ チームの成⻑
「LINK」の、その先へ ― これからの全体像 課⾦状態の⼀元管理で、サ 認証と課⾦の分離で、複雑 開発者体験そのものを担う ポートコストを下げる 性‧認知負荷を下げる プラットフォームエンジニ アリングチームへ
課⾦状態の⼀元管理 決済業者ごとに異なる状態管理を⼀元化し、サポートコストを軽減
認証と課⾦の分離 それぞれの特性に合わせた最適化を可能にし、認知負荷を軽減
チームの成⻑ LINK以外にもCI/CDや分析基盤など、開発者体験向上を担うチームへ!
それでも、まだ道半ば ― 残る宿題 • リアーキテクチャや分離は進⾏中― ⼀度に終わるものではない • 取り組みの最中にも新たな要望や経営判断が⼊り、計画通りに は進まない •
だからこそ、呼吸を乱さず進められる個別配布の構成が効いて くる
まとめ
共通化しない共通基盤の正体と価値 要望の集約と個別配布 選択的バージョンアップ リスクまで共有しない 各タイトルの要望を集約して作ること で分散を防ぎつつ、配布は個別にする ことで⾃由度を上げている 共通基盤の運⽤が各タイトルの 運営の呼吸を乱さない 共通基盤のメリットを資産とし
て共有しながらも、各種リスク は分散している
もう⼀度設計しても、同じ構成を選ぶ • 要望は集約しつつ、配布は個別に 。この分離が効いた • タイトルの状況に合わせ、運営の呼吸を乱さず運⽤できた • メリットは資産として共有し、リスクは分散できた 「共通化しない」という開き直りは、結果として正しかった
我々はこれからも 「共通化しない」共通基盤と歩んでいく
ご清聴ありがとうございました