Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Sign up for free
Menu
Search
Features
All features
Private URLs
Password Protection
Custom URLS
Scheduled publishing
Remove Branding
Restrict embedding
Deck Collections
Notes
Features
All features
Private URLs
Password Protection
Custom URLS
Scheduled publishing
Remove Branding
Restrict embedding
Deck Collections
Notes
Explore
Featured decks
Featured speakers
Programming
Technology
Storyboards
Explore
Featured decks
Featured speakers
Programming
Technology
Storyboards
Pricing
Search
Sign in
Sign up for free
【Aiming】共通基盤なのに「共通化しない」課金・認証基盤「LINK」が選び取ったシングルテ...
Search
sikeda
August 19, 2026
Technology
330
0
Share
Embed
Copy iframe code
Copy JS code
Copy link
Start on current slide
【Aiming】共通基盤なのに「共通化しない」課金・認証基盤「LINK」が選び取ったシングルテナント戦略と運用の秘訣
CEDEC2026で使用した資料
sikeda
August 19, 2026
Other Decks in Technology
See All in Technology
20260912_スクラムにジェネラリストは必要か
ryugen04
0
220
現場に行くだけでは足りない——プロダクトエンジニアが業務の流れを捉える観点と、その鍛え方
takumiengineering
0
370
AIに丸投げしないトイル削減 / Eliminating Toil Without Leaving It All to AI
kohbis
4
1k
2026/09/10 Spring_Bootから_Jakarta_EE_MicroProfileへの移行
megascus
0
280
Sigmaユーザーのための有用リソース一挙公開 & Sigmaで使えるMCP #sigma_ucj /useful-resources-for-sigma-computing-users-and-mcps-with-sigma
shinyaa31
0
170
AI 駆動 Terraform 開発/SRE_BizReach_MIXI_2
visional_engineering_and_design
3
2k
ペアプロの価値はコードを書くことだけじゃない
codmoninc
PRO
0
150
Reactの設計論
uhyo
12
5.5k
AI活用の現在地、 ちゃんと見えてますか?/XPfest-2026
visional_engineering_and_design
0
170
When Does a Local Qwen Start to Break
morshoto
0
190
「図書館」という名前のままでいいのか -Code4Lib JAPANカンファレンス2026 アンカンファレンス報告- / Code4Lib JAPAN Conference 2026: Unconference Report
ykiyota
0
130
20260912_スクフェス三河
kgnkhkr
0
160
Featured
See All Featured
Measuring & Analyzing Core Web Vitals
bluesmoon
9
990
実際に使うSQLの書き方 徹底解説 / pgcon21j-tutorial
soudai
PRO
202
76k
HDC tutorial
michielstock
2
860
Code Review Best Practice
trishagee
74
20k
DBのスキルで生き残る技術 - AI時代におけるテーブル設計の勘所
soudai
PRO
68
57k
Abbi's Birthday
coloredviolet
3
9.9k
Principles of Awesome APIs and How to Build Them.
keavy
128
18k
How to make the Groovebox
asonas
2
2.4k
Mozcon NYC 2025: Stop Losing SEO Traffic
samtorres
1
520
Site-Speed That Sticks
csswizardry
13
1.5k
[RailsConf 2023] Rails as a piece of cake
palkan
59
7k
How to Grow Your eCommerce with AI & Automation
katarinadahlin
PRO
1
270
Transcript
共通基盤なのに「共通化しない」 課⾦‧認証基盤「LINK」が選び取ったシングルテナント戦略と運⽤の秘訣
⽬次 • • • • • • • 登壇者紹介‧会社紹介 課⾦‧認証基盤「LINK」の紹介
誕⽣と共通基盤への成⻑ 運⽤と苦難の歴史 シングルテナントで得た価値 今取り組んでいる課題 まとめ
登壇者紹介 講演者プロフィール 2004年よりゲーム業界にて主にモバイル向けタイトルの開発‧運営に従事。 バンダイナムコスタジオではサーバーアーキテクト、テクニカルディレクターとし て技術的品質を担う業務を経て、エンジニアリングマネージャーとして組織開発 ‧⼈材育成へと活動の幅を広げる。 2021年9⽉弁護⼠ドットコム株式会社に⼊社後は、電⼦契約サービス「クラウドサ イン」の開発部⻑を務める傍ら、政府情報システムのためのセキュリティ評価制 度(ISMAP)取得‧維持のための活動に従事。 事業⽀援部
シニアマネージャー 井⽥ 浩義 2025年10⽉より株式会社Aimingに⼊社。 特技は打ち上げ花⽕。
登壇者紹介 講演者プロフィール 2011年株式会社Aiming⼊社。 開発基盤、認証基盤、コミュニティサイト開発、ゲーム開発、マネージャーなど 様々なプロジェクトを担当し、現在はエキスパート職として認証‧決済基盤の開 発を担当。 事業⽀援部 シニアスペシャリスト 堀井 啓真
会社紹介
株式会社Aimingについて 面白いを カタチに変える。 社 名 :株式会社 Aiming 設 立 :2011年5月12日
所在地 :〒 151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷五丁目 31-11住友不動産新宿南口ビル 5F 事業内容:オンラインゲーム開発・企画プロデュース・運営
株式会社Aimingについて Aimingの強み‧特徴 従業員数:約700名 市場:グロース市場上場 ゲーム事業に特化した「開発⼒」 ベンチャー気質の「挑戦‧スピード感」
開発実績 剣と魔法のログレス いにしえの⼥神 陰の実⼒者になりたくて!マスターオ ブガーデン ドラゴンクエストタクト (スクウェア‧エニックス)
開発体制
使⽤している技術の紹介 開発ツール ゲームエンジン ⾔語/フレームワーク クラウドサービス データベース コンテナ技術 ネットワーク通信
イントロ
「共通基盤」といえば、ふつうは相乗り
相乗りモデルのメリットとデメリット • メリット ◦ ⼀つに集約するほど、コスト効率と⼀括運⽤が効く ◦ ミドルウェア対応もセキュリティ対応も⼀度で全体反映できる • デメリット ◦
全員が同じルール‧同じ更新‧同じ制約に従う ◦ タイトルごとの個別の事情には応えにくい
しかし、Aimingの現実はバラバラだった • タイトルごとに利⽤するクラウドが異なる • 運⽤の途中で決済事業者の追加が起きる • 運営移管(他社への委託‧受け⼊れ)の検討が⼊る ステークホルダーの要望は、多岐にわたった…
単⼀の基盤では、価値を届けきれない
課⾦‧認証基盤「LINK」紹介
「LINK」とは 定義した共通のルール‧フローで決済が⾏えるシステム
「LINK」導⼊⾃体のメリット • ストア決済のトランザクションを LINK で管理できる ◦ ◦ 商品管理対応、決済のみなど、ストア特性に依存しない ストアごとに異なるタイミングを⼀意に制御できる •
ストア決済のトランザクションの状況を LINK で確認できる • ゲーム側でストア決済処理をコーディングする必要がなくなる
対応決済ストア etc...
「LINK」の技術スタック 言語/フレームワーク データベース クラウドサービス コンテナ技術
「LINK」 SDK ゲームクライアントと LINK及び決済プラットフォームとの連携ツール 各タイトルごとに課⾦決済処理を作ったり、 決済事業者特有の処理を作ったりしなくて済むようになっている
「LINK」 SDK実態 Unity Package エディタ上でのimport
「LINK」 SDK実態
None
「LINK」サーバー構成図
「LINK」の歴史 〜誕⽣と共通基盤への成⻑〜 ❏ ❏ ❏ ❏ 開発のきっかけ 共通基盤化の壁 運⽤の壁 インフラ⾯の困難
開発のきっかけ
LINK誕⽣前は全て⾃前で実装していた タイトル内で個別に課⾦、認証を制作し ていた 切り出して共通化する考えもなかった。
某タイトル開発がLINK誕⽣のきっかけ 海外タイトルの国内運営のために、 認証と課⾦処理のシステムとして実装 課⾦と認証だけが作られており、切り出 しやすい構造だった 開発後、他タイトルチームから需要があり、 だんだんと活⽤されるように。
評判の⼀⽅で…… なし崩し的なシステムの広まりに、 現場では不安と危機感が⾼まる。
トップメッセージによる後押し
企業資産としてのシステムへ エンジニアリーダーのメッセージから 本格的に共通基盤化することに!
共通基盤化への壁
「共通化」を前にした現実 新規機能が互換性に影響 コスト問題 運営中タイトルへの導⼊は困難 縮退運営中のタイトルはアップデートコストがかけられない ことも……。
「共通化しない」― これが私たちの開き直り シングルテナントで運⽤!
共通化への⽅針は定まったものの‥‥‥
「運⽤」の課題 • 汎⽤機能にパブリッシャー側の 制約が混⼊ • 他タイトルの固有機能が混⼊
状況を打破するために
必要機能を選択可能にする、3つの戦略 コードベースの統合 フィーチャーフラグで 必要機能を選択 互換性のバージョン管理
コードベースの統合 • まずは⼀つに統合する • パブリッシャー制約は抽象度を⾼ めて⼀般化して統合した • タイトル固有機能も⼀定の汎⽤化 を⾏った上で統合した
フィーチャーフラグの導⼊ • 各タイトルで必要な機能をフィー チャーフラグで選択させるように • 環境変数やビルドパラメータ、管 理ツールでの切り替えなど、⽤途 に応じて必要なパラメータを操作 できるように
互換性のバージョン管理 • セマンティックバージョニングを ⽤いアップデートコストを可視化 • タイトルがアップデートを⾏うか どうかを判断できるように
インフラ⾯の困難
従来の課題 オンプレミス環境での 不安定なインフラ構築
インフラのモダナイゼーションで解決! IaC(Infrastructure as Code) や コンテナ化の普及により、 安全かつ低コストな運⽤体制を実現
「LINK」を シングルテナントで 運⽤するメリット ❏ ❏ ❏ ❏ ❏ 運⽤負荷分散 ミドルウェア対応コスト減
⾃社環境への円滑な合流 セキュリティ診断も1度でOK 運⽤の柔軟性
シングルテナントモデルの採⽤で 負荷分散
スパイクが発⽣しても、他のタイトルへ影響しない 1つのシステムだと… シグナルテナント(LINK) スパイクが他タイトルへ及ぶ 影響が隔離され、運⽤負荷も低い
ミドルウェアへの対応コスト減
ミドルウェアへの対応は⼀度で完了! 各タイトルへの個別対応が不要に!
⾃社環境への円滑な合流
委託時は権限渡すのみでOK 委託時は権限を渡すだけ 他タイトル情報へ アクセスされる恐れがない
堅牢で安価なセキュリティ
無駄のないセキュリティ診断 ⼀度の診断で監査済みシステムを各タイトルへ適⽤できる!
タイトルの状況に合わせた、柔軟な対応
好調タイトルへの対応 • 課⾦誘因施策の実装 • 決済⼿段追加による利便性の 向上 • タイトル固有の要望対応 アクティブな施策を積極的に導⼊!
縮退運営タイトルへの対応 • コストをかけない運⽤ • バージョンを積極的には上げ ない • セキュリティリスクなど最⼩ 限の対応 コストの最適化を図る
現在の取り組み 更なる成⻑と進化のために ❏ 課⾦状態の⼀元管理化 ❏ 認証と課⾦の分離 ❏ チームの成⻑
「LINK」の、その先へ ― これからの全体像 課⾦状態の⼀元管理で、サ 認証と課⾦の分離で、複雑 開発者体験そのものを担う ポートコストを下げる 性‧認知負荷を下げる プラットフォームエンジニ アリングチームへ
課⾦状態の⼀元管理 決済業者ごとに異なる状態管理を⼀元化し、サポートコストを軽減
認証と課⾦の分離 それぞれの特性に合わせた最適化を可能にし、認知負荷を軽減
チームの成⻑ LINK以外にもCI/CDや分析基盤など、開発者体験向上を担うチームへ!
それでも、まだ道半ば ― 残る宿題 • リアーキテクチャや分離は進⾏中― ⼀度に終わるものではない • 取り組みの最中にも新たな要望や経営判断が⼊り、計画通りに は進まない •
だからこそ、呼吸を乱さず進められる個別配布の構成が効いて くる
まとめ
共通化しない共通基盤の正体と価値 要望の集約と個別配布 選択的バージョンアップ リスクまで共有しない 各タイトルの要望を集約して作ること で分散を防ぎつつ、配布は個別にする ことで⾃由度を上げている 共通基盤の運⽤が各タイトルの 運営の呼吸を乱さない 共通基盤のメリットを資産とし
て共有しながらも、各種リスク は分散している
もう⼀度設計しても、同じ構成を選ぶ • 要望は集約しつつ、配布は個別に 。この分離が効いた • タイトルの状況に合わせ、運営の呼吸を乱さず運⽤できた • メリットは資産として共有し、リスクは分散できた 「共通化しない」という開き直りは、結果として正しかった
我々はこれからも 「共通化しない」共通基盤と歩んでいく
ご清聴ありがとうございました