Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
open source 2
Search
sakakendo0321
June 18, 2019
Technology
0
46
open source 2
科学技術史 中間発表
オープンソース・ソフトウェアの起源に関する調査
sakakendo0321
June 18, 2019
Tweet
Share
More Decks by sakakendo0321
See All by sakakendo0321
meister chapter4
sakakendo0321
0
26
Introducing static site
sakakendo0321
0
29
inner study
sakakendo0321
1
59
pass the test
sakakendo0321
1
200
meister 2018 final
sakakendo0321
0
34
Other Decks in Technology
See All in Technology
Storage Browser for Amazon S3
miu_crescent
1
290
Working as a Server-side Engineer at LY Corporation
lycorp_recruit_jp
0
370
組み込みアプリパフォーマンス格闘記 検索画面編
wataruhigasi
1
140
メンタル面でもつよつよエンジニアになる/登壇資料(井田 献一朗)
hacobu
0
120
2024年にチャレンジしたことを振り返るぞ
mitchan
0
150
C++26 エラー性動作
faithandbrave
2
820
[Oracle TechNight#85] Oracle Autonomous Databaseを使ったAI活用入門
oracle4engineer
PRO
1
100
レンジャーシステムズ | 会社紹介(採用ピッチ)
rssytems
0
280
3年でバックエンドエンジニアが5倍に増えても破綻しなかったアーキテクチャ そして、これから / Software architecture that scales even with a 5x increase in backend engineers in 3 years
euglena1215
9
3.6k
LINEヤフーのフロントエンド組織・体制の紹介【24年12月】
lycorp_recruit_jp
0
550
TypeScript開発にモジュラーモノリスを持ち込む
sansantech
PRO
2
660
ゼロから創る横断SREチーム 挑戦と進化の軌跡
rvirus0817
3
280
Featured
See All Featured
Intergalactic Javascript Robots from Outer Space
tanoku
270
27k
The Invisible Side of Design
smashingmag
298
50k
Rails Girls Zürich Keynote
gr2m
94
13k
Principles of Awesome APIs and How to Build Them.
keavy
126
17k
BBQ
matthewcrist
85
9.4k
A better future with KSS
kneath
238
17k
"I'm Feeling Lucky" - Building Great Search Experiences for Today's Users (#IAC19)
danielanewman
226
22k
Keith and Marios Guide to Fast Websites
keithpitt
410
22k
XXLCSS - How to scale CSS and keep your sanity
sugarenia
248
1.3M
CSS Pre-Processors: Stylus, Less & Sass
bermonpainter
356
29k
Improving Core Web Vitals using Speculation Rules API
sergeychernyshev
1
110
Build The Right Thing And Hit Your Dates
maggiecrowley
33
2.4k
Transcript
科学技術史 発表第⼆回 Open Source ⽂化はいかに⽣まれたのか
テーマ open source の開発⽂化がどのように⽣まれ、根付いたのかについて知 りたい そのために権威とされるESR ⽒の発⾔から⾃⾝がopen source 開発に移 ⾏した経緯について調べる。
Eric Steven Raymond 通称ESR という名前で活動しているプログラマ、作家。 GNU/Linux の開発に携わっており、彼⾃⾝もオープンソースソフトウェ アであるfetchmail の開発に携わった。 代表作である「伽藍とバザール」はその時の経験をもとに執筆した。
経歴 1957 年 Boston で⽣まれる 1980 年~1985 年 私有ソフトウェアの開発。 1996
年 Open Source でfetchmail を開発 1997 年 「伽藍とバザール」を発表
論⽂・テクニカルライティングの推移
open source に関する代表的な⽂献 伽藍とバザール 従来の開発モデルとopen source 開発に関する考察 魔法のおなべ open source
の資⾦⼿当を受けるためのビジネスモデルについて ハロウィーン⽂書 Microsoft のopen source に対するリアクションについて
伽藍とバザールとは 伽藍建築⽅式 中央集権的でコアな部分は少⼈数によって慎重に組み⽴てられる形 式。 e.g. FSF,Emacs のコア部分 バザールモデル コードや開発をオープンにして、良いものならば誰からでも受け⼊ れる⽅式。
e.g. Linux, Lisp
「伽藍とバザール」での発⾔ 法則 ユーザを共同開発者として扱うのは、コードの⾼速改良と効率よい デバッグのいちばん楽ちんな⽅法 はやめのリリース、ひんぱんなリリース。そして顧客の話をきくこ と ベータテスタと共同開発者の基盤さえ⼗分⼤きければ、ほとんどす べての問題はすぐに⾒つけだされて、その直し⽅もだれかにはすぐ わかるはず。 「⽬⽟の数さえ⼗分あれば、どんなバグも深刻ではない」、「デル
フォイ効果」 “ “
「伽藍とバザール」での発⾔ 条件 最初からコードは勝⼿には⽣まれない、なにか動いて、テストでき るものが必要 バグや雑さ、ドキュメントの不⼗分さはあまり問題ではなくて、ソ フトとして⽬に⾒えて可能性を感じられるものであることが⼤事 他の⼈たちのデザインからいいアイディアを認識できること( 必ずし も⾃分でいいアイディアを最初から持っている必要はない) 、⾔い出
しっぺの⼩利⼝さで制御するのではなく、シンプルであることが⼤ 事。 リーダーが開発者を惹きつけられること
まとめ・感想 今回ESR ⽒のオープンソース開発に移⾏する経緯を調べる中で、 Microsoft やnetscape などの会社が抵抗したり、⾃社のソフトウェアを 公開しているなどのリアクションがあったことを知り気になった。
bibliography Eric S. Raymond's Home Page http://www.catb.org/~esr/ Eric S. Raymond(wikipedia)
https://en.wikipedia.org/wiki/Eric_S._Raymond 伽藍とバザール ⼭形浩⽣ YAMAGATA Hiroo 訳 https://cruel.org/freeware/cathedral.html