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属人化を防ぎ、スプリントゴールを達成するために開発者が始めた取り組み

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October 04, 2025

 属人化を防ぎ、スプリントゴールを達成するために開発者が始めた取り組み

スクラムガイドで開発者は次のように定義されています。

開発者はスクラムチームの⼀員である。各スプリントにおいて、利⽤可能なインクリメントのあらゆる側⾯を作成することを確約する。

開発者が必要とする特定のスキルは、幅広く、作業の領域によって異なる。ただし、開発者は常に次の結果に責任を持つ。

スプリントの計画(スプリントバックログ)を作成する。
完成の定義を忠実に守ることにより品質を作り込む。
スプリントゴールに向けて毎⽇計画を適応させる。
専⾨家としてお互いに責任を持つ。
このことからも、開発者は専門性を持ちながらも自身が得意としない領域にも取り組むことが求められます。

それぞれの開発者が専門性を発揮して、得意な領域ばかりを着手するようになっていると、他の開発者からは何をしているか理解できなかったり、スプリントゴールが達成可能であるかの検査も個人依存で機能不全になってしまいます。

私達のチームでも、メンバーの入れ替わりを経験し、

「XXXさんがしているのでわからない」

「順調だったはずが直前でゴール達成が怪しくなる」

など、属人化のリスクを身を以て体験しました。

現在は、属人化を防ぐために行っているいくつかの取り組みが機能しているように感じています。

その取り組みについて共有し、持ち帰ってもらって明日からあなた達のチームで属人化を減らす手助けができればと思います。

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October 04, 2025
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Transcript

  1. チームについて メンバー 開発者 最大8 名いたときもあった 2025 年3 月から3 名体制 プロダクトオーナー

    1 名 スクラムマスター 1 名←私です 環境 スプリントは1 週間 フルリモート プラットフォームチーム 社内のエンジニアが ステークホルダー 4
  2. 詳細見積もりのやり方 1. スプリントに積んだPBI に仮に個人をランダムにアサイン 2. どのように着手して進めるのか各自作業計画を立てる 3. その後、各自作業計画を発表して、疑問点や考慮漏れなどを 皆で洗い出す 4.

    最後に仮のアサインを外し、アサインし直す すべてのアサインを決めることはせず、デイリースクラムで 調整する 詳細見積もりではコードも見つつ、関数や何行目という粒度まで 話し合います 「計画者」と「実装者」をあえて分ける 20