ALISがEthereum PoA プライベートチェーンを選定した理由

ALISがEthereum PoA プライベートチェーンを選定した理由

#17 CryptoBowl 新規事業開発におけるブロックチェーンの選び方

・登壇者
ALIS / 共同創業者兼CMO / 水澤 貴
2009年ベネッセコーポレーションに入社。わずか1年目にして全社マーケティング部門MVPを受賞し、学生向けSNSや学習用タブレットの新規事業を経験。その後、リクルートで教育、HR領域を中心とした複数サービスの市場創造をリードする中でコミュニティ共創型の事業開発に没頭する。2017年に安、石井と共にALISを立ち上げ、一人ひとりの持ち味や信頼情報を個々人が利活用できる社会の実現を目指す。

企業URL:https://alis.to

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Shintaro Sasahara

October 04, 2019
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Transcript

  1. ALISがEthereum PoA プライベートチェーンを選定した理由 株式会社ALIS Chief Marketing Officer 水澤 貴

  2. 自己紹介 水澤 貴 Twitter : takashi_mizu • ALIS共同創業者兼Chief Marketing Officer

    • 2017年に安、石井と共にALISを創業 • 一人ひとりの持ち味や信頼情報を個々人が利活用できる社会へ • 自分で立ち上げたプロダクトを自分でグロースする経験を10年 • ベネッセ(C向けメイン) • 中高生向けソーシャルメディア、小学生向けポータル、進研 ゼミのタブレット講座など • リクルート(B向けメイン) • MOOC、スキル可視化、リファラル採用ツールなど • 趣味はサウナ(草加健康センター、オリエンタル、レスタ)
  3. 先月のサ活レポート 3

  4. 4

  5. ALIS openβ version • 個人が投稿した記事をみんなで評価するソーシャルメディア • いいねを獲得した記事を書いた人と、信頼できる記事にいち 早くいいねした人に報酬としてALISトークンを配布す(ALIS トークンは外部の取引所でビットコインのように交換が可能) •

    上記のトークン配布ロジックが、従来は記事を見てもらえな かった投稿者へのフィードバックを起こす https://alis.to/ 5
  6. メディアで新しい価値を検証。再現可能な事例を企業向けにも展開 6 ALIS 企業向けサービス Future Creation 国内では希少な、1年以上の ブロックチェーン・トークン搭載 サービスの実稼働経験 Market

    Creation ALISで得た最先端のFindingsを 企業の課題解決に活かす。 ブロックチェーンの社会適応を促進 他に、金融、ゲーム、人材、音楽、 不動産、商社、教育、メディア など多くの業界をサポート
  7. ブロックチェーンに関する協業・受託の一例(公開できるもののみ) 7 ▪ マイクロソフト様との協業 ▪ 博報堂様との協業 https://github.com/AlisProject/tip-verification

  8. 当時なぜEthereum PoA プライベートチェーンを選定したのか? せっかくなので激動の2017年を振り返りながらご紹介 笑’ 本題 8

  9. Ethereumのスケーリング問題が顕在化 9

  10. 当時あった選択肢は3つ 10 • Ethereumメインネットで実装する場合、当時のレートで毎日20万円前後のgasがかかる計算 • 毎日のトークン配布、投げ銭などトークンの動きが重視されるALISにとっては軽視できない • PoS移行、Sharding、レイヤー2のPlasmaやState Channel等のソリューションが同時並行的に進行 •

    まだ実運用の段階にはなく、安定した環境の実現まで1~2年程度はかかるだろうという予測 【1】 無理を承知で メインネット 一本で実装 【2】 通常のWeb アプリとして 実装する 【3】 プライベート チェーンを 使用する
  11. 【1】無理を承知でメインネット一本で実装 11 × 〇 • どうしても許容できないUX • 当時、メインネットに構築したÐapps利用には実質MetaMaskが必須 • gas用のETHはどう用意すればいい?

    • gasプライスの設定は? • トランザクションが失敗したら? • 秘密鍵の適切な管理ってどうすればいいの? • 非中央集権の考え方に沿っている • 『The Web3 Community』を掲げているALISにとっては大きな意義 • インフラの運用も不要 • ユーザの資産を預かる場合、そのシステムや運用への欠陥は致命的であ り、リスクと必要リソースが大きいことを意味し、メインネットに寄せ ればその観点でも大きなメリットが得られる
  12. 【2】通常のWebアプリとして実装する 12 × 〇 • ミッションクリティカルなシステムの実装・運用が容易ではない • トークンは金銭に準じる存在 • ちゃちゃっと実装して「はいできました」とはいかない

    • (実際そのように作られているものも多々あるのが業界の現状…) • 色々と残念すぎる • ブロックチェーンの利点を理解していない or 利用する技術力が無いと 言っているようなもので、何よりも楽しくない • UXが担保できる • Webの技術は歴史があり枯れていて妥当な選択肢
  13. 【3】プライベートチェーンを使用する 13 × 〇 • メインネット実装に比べ、非中央集権的な管理との親和性が弱い • インフラの運用が若干発生する • 金銭に準ずるトークンを堅牢に扱うことが可能

    • コストの低さ • ブロックチェーンを用いれば、そのプロトコルがカバーする金銭にまつ わる部分にはテスト不要か最小限で済む • 結果、大幅な工数削減(=実装期間の短縮,費用の削減)が可能 • UXもちゃんと担保できる
  14. 結果 14 ブロックチェーンを含むシステム全体を リリースから約1年半の間 1度も落とさず無事故・無停止で運用中(今も)

  15. 結果 15

  16. 技術の詳細はこちらをぜひ! 16 ALISブロックチェーンブログ https://alis.to/users/AB2 • ALISのシステム概観 • フロントエンドアーキテクチャ • サーバサイドアーキテクチャ

    • Decentralizationとは • Radical Market • Quadratic voting • Majority Judgement • トークネコノミー • ALISがEthereumを使う理由 などなど
  17. (ちょっと脇道)企業向けサービスを開始してのFindings共有 17

  18. Thank you! Twitter: @takashi_mizu 18