Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
コンピュータサイエンスにおけるキューとスタックの解説
Search
Satoshi Kaneyasu
January 28, 2024
Programming
0
840
コンピュータサイエンスにおけるキューとスタックの解説
Satoshi Kaneyasu
January 28, 2024
Tweet
Share
More Decks by Satoshi Kaneyasu
See All by Satoshi Kaneyasu
密集、ドキュメントのコロケーション with AWS Lambda
satoshi256kbyte
0
190
【PHP】破壊的バージョンアップと戦った話〜決断と説得
satoshi256kbyte
0
140
今更聞けないセキュリティ用語の基礎知識 2025新春
satoshi256kbyte
0
110
AWS re:Invent 2024個人的まとめ
satoshi256kbyte
0
200
今年一番支援させていただいたのは認証系サービスでした
satoshi256kbyte
1
300
おもにクラウドの話してます#4 OPスライド
satoshi256kbyte
0
60
AWS認定資格を勉強した先に何があったか
satoshi256kbyte
2
270
Amazon Aurora Serverless v2のアプデと、Amazon Aurora PostgreSQL Limitless DatabaseのGAについて
satoshi256kbyte
0
170
GitHub Actionsのキャッシュと手を挙げることの大切さとそれに必要なこと
satoshi256kbyte
5
480
Other Decks in Programming
See All in Programming
Amazon Q Developer Proで効率化するAPI開発入門
seike460
PRO
0
110
GoとPHPのインターフェイスの違い
shimabox
2
190
Honoとフロントエンドの 型安全性について
yodaka
7
1.3k
2024年のWebフロントエンドのふりかえりと2025年
sakito
3
250
Djangoアプリケーション 運用のリアル 〜問題発生から可視化、最適化への道〜 #pyconshizu
kashewnuts
1
250
第3回関東Kaggler会_AtCoderはKaggleの役に立つ
chettub
3
1k
プログラミング言語学習のススメ / why-do-i-learn-programming-language
yashi8484
0
130
Ruby on cygwin 2025-02
fd0
0
150
Honoをフロントエンドで使う 3つのやり方
yusukebe
7
3.3k
パスキーのすべて ── 導入・UX設計・実装の紹介 / 20250213 パスキー開発者の集い
kuralab
3
800
コミュニティ駆動 AWS CDK ライブラリ「Open Constructs Library」 / community-cdk-library
gotok365
2
150
Writing documentation can be fun with plugin system
okuramasafumi
0
120
Featured
See All Featured
Navigating Team Friction
lara
183
15k
The Art of Programming - Codeland 2020
erikaheidi
53
13k
Visualization
eitanlees
146
15k
Facilitating Awesome Meetings
lara
52
6.2k
Building Applications with DynamoDB
mza
93
6.2k
The MySQL Ecosystem @ GitHub 2015
samlambert
250
12k
Design and Strategy: How to Deal with People Who Don’t "Get" Design
morganepeng
129
19k
Mobile First: as difficult as doing things right
swwweet
223
9.3k
Refactoring Trust on Your Teams (GOTO; Chicago 2020)
rmw
33
2.8k
It's Worth the Effort
3n
184
28k
Designing Dashboards & Data Visualisations in Web Apps
destraynor
231
53k
VelocityConf: Rendering Performance Case Studies
addyosmani
328
24k
Transcript
コンピュータサイエンスにおける キューとスタックの解説 2024.01.31 SATOSHI KANEYASU
⾃⼰紹介 ⽒名︓兼安 聡 職種︓クラウドエンジニア 最近のお仕事︓DevOpsの推進 趣味︓サックス、筋トレ、CS ゲーム 資格︓ X(Twitter)︓@satoshi256kbyte 1/9
追加
はじめに • また情報処理技術者試験の季節が近づいてきてますね。 • 個⼈の感想ですが、勉強は意味を知らないと頭に⼊りません。 • 昔はピンとこなかった、キューをここ数年使いまくってるので、 その解説をします。 • ついでにスタックも解説します。
キュー(Queue)とスタック(Stack) • どちらもデータの格納・取り出し⽅法の⽤語 • それぞれ、データの格納・取り出しのルールが決まっている • ルールが決まっているのがポイント • ルールが決まっている=保証されている
キュー(Queue) • 先⼊れ先出し⽅と呼ばれるデータ格納⽅式 • First-In-First-Out、略してFIFO • 現実世界で⾔うと、病院の受付番号など • 病院に⾏く •
受付して、受付番号をもらう • 受付番号順に診察
キューは受付番号のようなもの
キューがなかったどうなるか︖ • 同時に対処できる数を超えて訪問者を受けいれてしまう • 訪問者がいつまで待てばいいのかわからない • ↑による焦りから更なる混雑を招く • 多少処理時間が伸びたとしても、 負荷を平準化し安定化させることが必要なシチュエーションがある
スタック(Stack) • 後⼊れ先出し⽅と呼ばれるデータ格納⽅式 • Last-In-First-Out、略してLIFO • 現実世界で例えるのは難しい • ブラウザの戻る •
エディタのUndo機能 • プログラムでエラーが発⽣した時のスタックトレース
ブラウザの戻るの例 番号 訪問履歴 4 https://example.com/page2 3 https://example.com/page1 2 https://example.com/calendar 1
https://example.com 現在のページ︓https://example.com/page3
キューの使⽤例 – キュー未使⽤ DOWNLOAD Server • 画⾯の内容のPDFでダウンロードする機能を考える
キューの使⽤例 – DLする⼈が増えたら DOWNLOAD Server • 受け付けたら⼀気にPDFをDLさせる⽅式だと混雑しやすい • 受け付ける •
PDFを作成する • 受け付ける • PDFを作成する • 受け付ける • PDFを作成する • 受け付ける • PDFを作成する ❌ ❌ 重たい処理が、 同時発⽣する混雑する
キューの使⽤例 – 混雑は混雑を⽣む DOWNLOAD Server • 混雑が発⽣すると何度も試す⼈が増えて余計混雑を⽣む • 受け付ける •
PDFを作成する • 受け付ける • PDFを作成する • 受け付ける • PDFを作成する • 受け付ける • PDFを作成する ❌ ❌ ❌ ❌ ❌ ❌ ❌
キューの使⽤例 – キューを活⽤する Server • キューを活⽤してDOWNLOADの受付とPDF出⼒を分ける • 受け付ける • PDFを作成する
• 受け付ける • 受け付ける • 受け付ける キュー DOWNLOAD4 DOWNLOAD2 DOWNLOAD2 DOWNLOAD1 4 DOWNLOAD
キューの使⽤例 – システムを分ける Server • キューを活⽤してDOWNLOADの受付とPDF出⼒を分ける • 受け付ける • PDFを作成する
• 受け付ける • 受け付ける • 受け付ける キュー DOWNLOAD4 DOWNLOAD2 DOWNLOAD2 DOWNLOAD1 4 DOWNLOAD
まとめ • キューは先⼊れ先出し、スタックは後⼊れ先出し • 多数の⼈が使うシステムだと、キューはかなり有⽤ • クラウドとも相性が良い • クラウド絡めるとキューはめちゃめちゃ使います。 •
何に使うかわからない技術があれば教えてください できる限り答えられるようにします