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SA Night #3 知識ブースト時代の生存戦略: AIの「正解」を超える、アーキテクトの直...

SA Night #3 知識ブースト時代の生存戦略: AIの「正解」を超える、アーキテクトの直感と手触り/SA Night #3 Finatext session

https://finatext.connpass.com/event/387807/

AIが調べ物を効率よくやってくれるようになり、今まさにコーディングもしてくれる時代になりました。
アーキテクトが何をするのか。AIが何をするのか。の考察をとおして統計的な尤もらしさを越えて、システムに独自の意志を刻み込むための、アーキテクトの生存戦略を紐解きます。

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Satoshi Imai

March 31, 2026
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  1. Copy right © Finatext Ltd. All rights reserved. 1 Copy

    right © Finatext Ltd. All rights reserved. 1 2026.3.31 SA Night #3 知識ブースト時代の生存戦略: AIの「正解」を超える、アーキテクトの直感と手触り Finatext Ltd. アーキテクト 今井 聡
  2. Copy right © Finatext Ltd. All rights reserved. 2 Index

    目次 1. 生成AI 2. 設計者 3. 何をするのか 4. その先へ
  3. SPEAKER 話者略歴 3 Copy right © Finatext Ltd. All rights

    reserved. • 筑波大学理学部数学科卒業後,総務省統計局で統計集計システムの システムアーキテクトおよび統計調査企画実施を担当.国連欧州経 済委員会(UNECE)CPI専門家会合および物価指数に関するオタワグ ループ会合に政府代表として参加するなどした. • 2015年に株式会社ナウキャストに参画.ナウキャストの創業プロダ クトである日経CPINowに新たにS指数を加えて世に送り出す.その 後データアーキテクトとして投資家向けPOSデータソリューション の構築を担当. • 2020年より株式会社Finatextに移籍し,FintechSHIFT事業にてアーキ テクトとして活動中. • 三菱UFJ銀行の資産形成総合サポートサービスMoneyCanvas プロジェクトの総責任者 • 証券業,保険業におけるデータ活用を軸にしたシステム化コン サルタント Image generated by Gemini (Nano Banana 2)
  4. DIRECTIONS for USE 用法・容量 4 Copy right © Finatext Ltd.

    All rights reserved. 本スライドの内容は メッセージ性を強調するため ライブでの補足を前提とするため 物事をデフォルメして表現している箇所があります. 事実の正確な理解のために,ご自身での正確な学習と判断 をなさってください. !
  5. Who are they? 生成 AI 5 Copy right © Finatext

    Ltd. All rights reserved. Image generated by Gemini (Nano Banana 2) 調べ物を効率よく AI がやってくれる時代 そして今まさにコーディングも担ってくれる時代がやってきた • コードリファレンスを上から眺めて… Stack Overflow® を検索して… 書籍を購入して… 知識を構築する必要はなくなった. 今必要な最適な知識を高速に手に入れることができる. • さらに, API リファレンスの行間を読んで Mock で模索しながら Try and Error でコーディングする… 模索・試行錯誤の手間がなくなった. やりたいことを言語化するだけでコードを手に入れることができる. Stack Overflow® is a registered trademark of Stack Exchange, Inc.
  6. Architect 設計者 6 Copy right © Finatext Ltd. All rights

    reserved. Likelihood ははたして設計の夢を見るのか? 「彼ら」は常に誠実に対応してくれている ```terraform # Old (Deprecated) global_secondary_index { name = "MyIndex" hash_key = "Key" range_key = "Sort" projection_type = "ALL" } # New (Using key_schema) global_secondary_index { name = "MyIndex" key_schema = [ { attribute_name = "Key", key_type = "HASH" }, { attribute_name = "Sort", key_type = "RANGE" } ] projection_type = "ALL" } ``` • LLMはなにをしているのか? • 究極的には,高次元の特徴量空間(ベクター空間)におけ る,条件付き確率分布のサンプリングをしている • つまり極めて乱暴に言えば膨大な学習データの統計的 な重心を引き出し続けることをしている (高次元空間における最尤値の連続) • 右のterraformの例はAWS DDB の GSI の Deprecated 記法の例 • Old記法はNew記法と(現在は)まったく同じ結果を出す • AIに修正をさせると,結構な頻度でNew -> Old の修正をし てくる • AI は「新しい記法」「正しい記法」を出してくるのでは なく,多いほう「統計的重心」に寄って行く
  7. Who are we ? 何をするのか 7 Copy right © Finatext

    Ltd. All rights reserved. 出典・参考: • ナカシマプロペラ株式会社「テクノロジー・製造」 Image generated by Gemini (Nano Banana 2) 最後に残るものはなんなのか? それはそもそも最後に残るものなのか? • 船舶のスクリューに対して職人が 「ピッチを出す」「鳴音(めいおん)止め」※ をするのはなぜか? • そもそもアーキテクト(もっと広く IT エンジニア)がやっているこ とは,船舶のスクリュー生産のように工業化がされつくしたものな のか? • ハンマーで叩いて仕上げる以前に,そもそもスクリューの形を 成す工程から「芸」になっているのでは? • むしろ我々は AI に今任せられる最初から最後までに対して 「ピッチを出す」必要があるのでは? • アーキテクトが最後作らなければいけないものは 必ずしも常に「統計的重心」ではない
  8. Beyond その先へ 8 Copy right © Finatext Ltd. All rights

    reserved. • 「ピッチを出す」ためには,最終系,仕上がりに向かっていく 「職人的勘」が必要になる • 「知らない構成はプロデュースできない」 「知らないものは探さない」※ • そもそも現在享受できるコード生成の学習元はなんだったのか? • 今後すべてのコードが生成されたもので形成されていったら? • 統計的重心にすべてが収束していくことを続けていけば それは熱的死に他ならない • 誰が,この先の尤もらしさ(新しい統計的重心)を提供するのか? Image generated by Gemini (Nano Banana 2) では これからのために何をしていくのか? 「知らないものは探さない。君の言葉だ」 さる老人;『攻殻機動隊 S.A.C』第1話「公安9課 SECTION-9」より
  9. Fin Copy right © Finatext Ltd. All rights reserved. 9

    “少佐の外部記憶を頼りに、俺なりにクゼを語っちゃみたが……。 なんとかうまくいったかな” バトー;『攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG』第22話「無人街 REVERSAL PROCESS」より
  10. Join the Crew 仲間 10 Copy right © Finatext Ltd.

    All rights reserved. • AIの「正解」で設計できない領域があるとしたら, あなたはどう描きますか? • 業務内容 • ビジネス要件を理解し、上流工程の設計から複数の実現方法のメリ ット・デメリットをロジカルに整理する • 適切なアーキテクチャーや技術選択、コードレビューや品質管理等 、開発に関わる調整や実装等の対応をする • プロジェクト全体を俯瞰して、品質、開発に関わる障害を取り除く Image generated by Gemini (Nano Banana 2) 次の尤もらしさを 提供する側へ