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#26 JAWS-UG主催 週刊AWSキャッチアップ(2024/4/1週)

#26 JAWS-UG主催 週刊AWSキャッチアップ(2024/4/1週)

ShigeruOda

April 12, 2024
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  1. Amazon EC2 で Red Hat Enterprise Linux (RHEL) を稼働する際に、1 時間単

    位の課金から、1 秒単位にアップデートしました。この変更により、利用時 間に応じてよりきめ細かく料金が算出されるようになり、短時間の利用でも 無駄な支払いを抑えられるようになります。例えば、10 分間のみ利用した 場合でも、従来は 1 時間分の料金が発生していましたが、今回の変更により 実際の利用時間に応じて計算され、安価に利用しやすくなりました。留意点 として、最小課金下限として 1 分が定義されています。RHEL を起動して 1 分を越えた場合に、1 秒単位の粒度で料金が計算されます。また、RHEL の 料金体系そのものも変更がアナウンスされています。12 vCPU 以下のイン スタンスは安価になる一方、16 vCPU 以上のインスタンスは上昇する傾向 にあります。 Announcing per-second billing for EC2 Red Hat Enterprise Linux (RHEL)-based instances
  2. Amazon EKS の延長サポートが一般提供を開始し、EKS クラスターのサポー ト期間が最大 26 か月間に延長されました。従来の EKS では、新しい Kubernetes

    バージョンが利用可能になってから 14 か月間が標準のサポート 期間でした。延長サポートを利用することで、標準サポート期間の終了後、 最大 12 か月間の追加サポートを受けられるようになります。延長サポート 期間では、Kubernetes コントロールプレーン、Amazon VPC CNI、kube- proxy、CoreDNS アドオン、EKS 最適化 AMI、EKS Fargate ノードのセキュ リティパッチと重要なパッチが提供されます。Kubernetes バージョン 1.21 以降で延長サポートが利用可能です。延長サポートの料金について、1 個の EKS クラスターに対して、1 時間あたり 0.60 USD の料金が発生します。 Amazon EKS extended support for Kubernetes versions now generally available
  3. AWS マネジメントコンソールのプライベートアクセスが、すべてのリ ージョンで利用ができるようになりました。この機能の主なユースケー スは、組織内の端末から AWS マネジメントコンソールにアクセスする 際に、個人利用の AWS アカウントのアクセスを制限することがあげら れます。誤解されやすい点ですが、Private

    Access 機能は閉域網などの プライベートネットワークで、完全に閉じた環境で利用できるのではあ りません。Web Proxy の利用など、インターネットのアクセスは必要で す。画像や JavaScript、CSS はインターネット経由で取得が必要です。 また、Private Access で利用できないサービスも存在します。 Private Access to the AWS Management Console is now available in all commercial AWS Regions
  4. Amazon RDS for SQL Server で、シングル AZ リードレプリカをサポー トしました。以前はデータベースインスタンスをマルチ AZ

    構成にする 必要がありましたが、今回の変更によりシングル AZ データベースイン スタンスでもリードレプリカを使用できるようになります。リードレプ リカは、ソースデータベースインスタンスとレプリカ間でデータベース を非同期的に複製します。このアップデートで、マルチ AZ が不要な場 合でもパフォーマンスを損なうことなく可用性と耐久性が向上します。 Amazon RDS for SQL Server supports Single-AZ Read Replica
  5. Amazon Aurora MySQL と Amazon Redshift 間のゼロ ETL 統合が、東京 と大阪リージョンを含めた、11

    のリージョンで追加サポートしました。 ゼロ ETL 統合を使用すると、Aurora MySQL のデータを Amazon Redshift に自動レプリケートできます。データ連携の仕組みを構築する 負担を軽減して、データ分析基盤や機械学習に活用いただけます。レプ リケーションのデータフィルタリング機能を利用でき、柔軟なゼロ ETL 統合をご利用いただけます。 Amazon Aurora zero-ETL integration with Amazon Redshift now in additional regions
  6. ETL : ・Extract(抽出) ・ Transform(変換) ・ Load(格納) ELT ・Extract(抽出) ・

    Load(格納) ・ Transform(変換)・・・Redshiftで変換することになる Amazon Aurora zero-ETL integration with Amazon Redshift now in additional regions
  7. AWS Deadline Cloud をサービスを新たに提供開始しました。 AWS Thinkbox Deadline のフルマネージドサービスとなっており、映画、テ レビ、CM、ゲーム、産業デザインのビジュアルアセットのレンダリン グ管理を支援するサービスです。Autodesk

    Arnold、Autodesk Maya、 Foundry Nuke、Luxion KeyShot、SideFX Houdini などの組み込み統合機 能と、幅広いカスタマイズツールが用意されています。東京リージョン を含めた 8 リージョンでサービスが提供されています。 Announcing AWS Deadline Cloud
  8. Amazon Bedrock で Mistral AI 社が開発した Mistral Large モデルを一般 提供開始しました。トップクラスの推論能力、特定の指示に従う能力、

    そして多言語翻訳能力で広く知られています。コーディングと数学的タ スクに優れ、英語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、イタリア語に 堪能です。バージニア北部、オレゴン、パリの 3 リージョンで提供され ています。 Mistral Large foundation model now available on Amazon Bedrock
  9. モデルとしては3つ ・Mistral 7B 自然コーディング機能を備えた英語のテキスト生成 ・Mixtral 8x7B テキスト要約、テキスト分類、テキスト保険、コード生成 ・Mistral Large …

    new! 合成テキスト生成、コード生成、推論を必要とする複雑なタスク処理 Mistral Large foundation model now available on Amazon Bedrock
  10. Amazon EC2 で、新たに G6 インスタンスの一般提供を開始しました。 G6 インスタンスは、NVIDIA の L4 Tensor

    Core GPU を搭載しており、 グラフィックス処理や機械学習の利用に適しています。G4dn インスタ ンスと比較して、ディープラーニングの推論およびグラフィックスワー クロードのパフォーマンスを最大 2 倍に向上させています。G6 インス タンスは現在、バージニア北部、オハイオ、オレゴンの 3 つのリージョ ンで利用可能です。 Announcing general availability of Amazon EC2 G6 instances
  11. AWS Lambda で Ruby 3.3 のランタイムをサポートしました。この新し い Ruby 3.3 ランタイムは、Amazon

    Linux 2023 の minimal コンテナイ メージを基に作られています。以前の Amazon Linux 2 ベースと比べる と、より小さなリソースで効率的なデプロイが可能になりました。この Ruby 3.3 ランタイムは、AWS Lambda が利用可能なすべてのリージョ ンで提供されています。 AWS Lambda adds support for Ruby 3.3
  12. Amazon CodeCatalyst のアップデートで、課題管理の Issue ボードに新 しい機能が追加されました。これまでは 1 つの Issue に対してサブタス

    クを設定することができませんでしたが、今回のアップデートで 1 個の Issue に最大 100 個のサブタスクを紐づけられるようになりました。プ ロジェクトを進めていく上で、大きな課題を細かなサブタスクに分割し て管理することは重要です。この新しいサブタスク機能を活用すれば、 Issue 単位で進捗を把握しやすくなります。例えば、「新しい機能を実 装する」という大きな Issue に対して、「設計を行う」「コーディング を行う」「テストを行う」などのサブタスクを設定することができます。 Amazon CodeCatalyst now supports adding tasks to issues
  13. Amazon IVS で SRT (Secure Reliable Transport) プロトコルを使って、 映像や音声を配信できるようになりました。これまでの RTMPS

    に加え て、SRT が利用できるようになった形です。SRT は、信頼性の低いネッ トワークでのストリーミングを改善し、ジッター、パケットロス、ネッ トワーク帯域幅の変動から保護するように設計されたプロトコルです。 視聴者にとっては、バッファリングが少なく、より高品質の視聴体験が 得られやすくなりました。 Amazon IVS Low-Latency Streaming now supports SRT ingest
  14. Amazon EKS で IPv4 アドレスの枯渇の対応しやすくするため、Enhanced Subnet Discovery の機能を提供開始しました。デフォルトでは、VPC CNI プラグインは、EKS

    ワーカーノードが稼働する Subnet 上の IPv4 アドレス を Pod に割り当てます。表現を変えると、ワーカーノードが接続されてい ない Subnet の IPv4 を Pod に割り当てることはできませんでした。 Enhanced Subnet Discovery の機能により、VPC 内でタグ付けされたすべて のサブネットを利用して Pod の IP アドレスを設定できるようになりました。 VPC 上で IP アドレスが枯渇した場合にも、VPC として CIDR を拡張する機 能があり、これも併せることで柔軟な拡張が可能です。Enhanced Subnet Discovery を利用するには、バージョン EKS 1.25 以上、VPC CNI 1.18.0 以 上といった前提条件があります。 Amazon VPC CNI now supports automatic subnet discovery