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設計の話をする前にすり合わせしたい言葉 / Reconcile our word before...
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ShinkuFencer
January 10, 2019
Technology
1
2k
設計の話をする前にすり合わせしたい言葉 / Reconcile our word before start designing architecture
App Client Melting Pot #1「設計」
https://app-client-mp.connpass.com/event/112973/
にて飛び込みLTした資料です。
ShinkuFencer
January 10, 2019
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Transcript
設計の話をする前に すりあわせをしたい言葉 App Client Melting Pot #1 飛び込みLT枠
しんくう 最近はRailsエンジニア 過去を振り返ると PHPやったり Android開発したり Unityでアプリ作ったり 浅く広くいろいろやってきました Twitter : @shinkufencer
2 自己紹介
3 自己紹介 Webアプリケーション開発者から見た、 MVCとMVP、そしてMVVMの違い - Qiita https://qiita.com/shinkuFencer/items/f2651073fb71416b6cd7
設計に関して理解が深まって 「メンバーのみんなと知識を共 有しよう!」 と言う前にすり合わせておくと いいかもしれない言葉を 雑にあげてみました 4
意味をすりあわせしたい言葉 5
ドメイン 6
• 「ドメイン」という言葉、人によって受け取 り方が違う • 設計の場で語られるのはドメイン駆動設計で 使われるドメイン • domainという言葉が由来であるはずだが、 言葉そのもの意味はあまり説明されていない •
日本語としてはURLのドメインを連想する人 もいる(気がする)(体験談) 7 ドメイン
• 説明例としては以下 8 ドメイン “ドメインとは、広い意味でいうと、組織が 行う事業やそれを取り巻く世界のことだ。事 業が市場を定義して、プロダクトやサービス を販売する。組織にはそれぞれ、自分たちの 対象とする領域についてのノウハウや物事の 進めかたがある。その領域、そして業務を進
めていくための方法がドメインだ。” 実践ドメイン駆動設計 第2章の冒頭より引用
• ドメインという言葉はすっと入りづらい言葉 • さっきの回答例通りいくと「業務」や「サー ビス」の主たる部分のことを指すのでそのよ うな形で言葉のありかたの共通認識をとると 良さそう 9 ドメイン
モデル(Model) 10
• 日本語としても意味が複数ある言葉なのでま ずそこで認識の土台が変わる • Modelと認識できても細かい部分は三者三様 ◦ 特定のクラスの役割を意味するものと勘違いするこ とがある極端な例だけど、Ruby on Railsだけやって
きたひとだとActiveRecord = Model という勘違い ◦ JSONとHashだけで終わる世界観だとモデルという 観点を考えない場面もある • 設計などにおいては「データのモデル」とい う側面で使われるのでデータモデリングとい う言葉で考えると良さそう 11 モデル(Model)
• 説明例としては以下 12 モデル(Model) “組織内での意思疎通を改善し、それによってよ り柔軟で安定したアプリケーション環境に導く、 真の情報の部分集合を正確に説明するシンボ ルとテキストの集合を使う、事業とIT専門家の両 方のための、道筋を見つける道具である” Wikipediaのデータモデルのページより引用
• これもドメイン同様に日本語で端的に表現し にくい言葉 • モデリングすることについても「広義の意味 だとこうだけど、この開発においては◯◯だ よね、みたいで話しておくと良いかもしれな い」 13 モデル(Model)
使うことによるメリットを すりあわせたい言葉 14
レイヤード アーキテクチャ 15
• 責務ごとに レイヤーに分けて作る アーキテクチャ • 例示としてよくでてくる のは横の4つのレイヤー ◦ ヘキサゴナル、オニオン クリーン、いずれも
基本はこの概念の発展形 16 レイヤードアーキテクチャ UIレイヤー Applicationレイヤー Domainレイヤー Infrastructureレイヤー
• 分けるメリット ◦ 関心事の分離ができる ◦ 隣り合う層同士は依存するが 離れたところは分離可 17 レイヤードアーキテクチャ UIレイヤー
Applicationレイヤー Domainレイヤー Infrastructureレイヤー 関心ごとの分離をして 疎な状態に保ってあげることで レイヤードアーキテクチャの メリットを得ることができる
• 無意識にメリットが損なわれるケース 18 レイヤードアーキテクチャ UIレイヤー Applicationレイヤー Domainレイヤー Infrastructureレイヤー ユーザの年齢と名前 を表示したい
保存領域には JSONで保存
• 無意識にメリットが損なわれるケース 19 レイヤードアーキテクチャ UIレイヤー Applicationレイヤー Domainレイヤー Infrastructureレイヤー JSONから変換するほど でもないから
JSONのStringを UIレイヤーまで そのままリレーして 変換して使おう JSON
• 無意識にメリットが損なわれるケース 20 レイヤードアーキテクチャ UIレイヤー Applicationレイヤー Domainレイヤー Infrastructureレイヤー JSON JSON
JSON JSON ちゃんと各レイヤーごとに 渡しているから分離してるし 簡便にデータを渡せてるよね!
• 無意識にメリットが損なわれるケース 21 レイヤードアーキテクチャ UIレイヤー Applicationレイヤー Domainレイヤー Infrastructureレイヤー JSON JSON
JSON JSON 言葉通りにはしている 気がするが なにか違う気がする…
• 実質こうなってしまっている 22 レイヤードアーキテクチャ UIレイヤー Applicationレイヤー Domainレイヤー Infrastructureレイヤー JSON JSON
• 疎じゃなくなってる ◦ そのままのリレーだと UIレイヤーが隣り合わない Infraレイヤーの情報を そのままつかっていることに ◦ 右図のように UIが2つのレイヤーに
依存する形になってしまう ◦ 疎にするなら、JSONをまま ではなく、JSON形式の違う データとしてリレーすると 問題はなくなる(はず) 23 レイヤードアーキテクチャ UIレイヤー Applicationレイヤー Domainレイヤー Infrastructureレイヤー
• 言葉通りにやってみたが 実際はメリットが得られて いない • 設計の用語は さらりと概念だけなぞると 本質的な部分の把握が 抜け落ちがち ちゃんとすり合わせながら
つかっていきたい 24 レイヤードアーキテクチャ UIレイヤー Applicationレイヤー Domainレイヤー Infrastructureレイヤー
• 設計に使われるドメイン、モデル、割と日本 語由来ではない表現や複数の意味を持つ言葉 は認識がブレるので意識合わせが大切 • 言葉でメリットを理解しても、無意識にメ リットを享受できてない使い方をしてしまう ことがあるので、言葉と実体験を交えながら すり合わせられるとハッピーかも 25
まとめ
ありがとうございました 26