Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
Rustで対戦型Tetrisを作った話
Search
しゅん🌙
August 03, 2023
Technology
0
280
Rustで対戦型Tetrisを作った話
しゅん🌙
August 03, 2023
Tweet
Share
More Decks by しゅん🌙
See All by しゅん🌙
文字数の話の続き 〜Unicodeの楽しくない話〜
shunshobon
0
130
文字数の話 〜Unicodeの楽しい話〜
shunshobon
0
210
Haskellの並列・並行処理
shunshobon
1
280
Other Decks in Technology
See All in Technology
ずっと昔に Star をつけたはずの思い出せない GitHub リポジトリを見つけたい!
rokuosan
0
150
Storage Browser for Amazon S3
miu_crescent
1
140
サイバー攻撃を想定したセキュリティガイドライン 策定とASM及びCNAPPの活用方法
syoshie
3
1.2k
GitHub Copilot のテクニック集/GitHub Copilot Techniques
rayuron
26
11k
レンジャーシステムズ | 会社紹介(採用ピッチ)
rssytems
0
150
re:Invent をおうちで楽しんでみた ~CloudWatch のオブザーバビリティ機能がスゴい!/ Enjoyed AWS re:Invent from Home and CloudWatch Observability Feature is Amazing!
yuj1osm
0
120
How to be an AWS Community Builder | 君もAWS Community Builderになろう!〜2024 冬 CB募集直前対策編?!〜
coosuke
PRO
2
2.8k
権威ドキュメントで振り返る2024 #年忘れセキュリティ2024
hirotomotaguchi
2
730
フロントエンド設計にモブ設計を導入してみた / 20241212_cloudsign_TechFrontMeetup
bengo4com
0
1.9k
複雑性の高いオブジェクト編集に向き合う: プラガブルなReactフォーム設計
righttouch
PRO
0
110
プロダクト開発を加速させるためのQA文化の築き方 / How to build QA culture to accelerate product development
mii3king
1
260
AWS re:Invent 2024で発表された コードを書く開発者向け機能について
maruto
0
190
Featured
See All Featured
Mobile First: as difficult as doing things right
swwweet
222
9k
Building a Modern Day E-commerce SEO Strategy
aleyda
38
7k
JavaScript: Past, Present, and Future - NDC Porto 2020
reverentgeek
47
5.1k
Producing Creativity
orderedlist
PRO
341
39k
ReactJS: Keep Simple. Everything can be a component!
pedronauck
665
120k
[Rails World 2023 - Day 1 Closing Keynote] - The Magic of Rails
eileencodes
33
1.9k
Fantastic passwords and where to find them - at NoRuKo
philnash
50
2.9k
Raft: Consensus for Rubyists
vanstee
137
6.7k
How to Think Like a Performance Engineer
csswizardry
22
1.2k
Dealing with People You Can't Stand - Big Design 2015
cassininazir
365
25k
Scaling GitHub
holman
458
140k
Intergalactic Javascript Robots from Outer Space
tanoku
270
27k
Transcript
Rustで対戦型 Tetrisを作った話 限界LT #⌊π⌋ しゅん
自己紹介 名前: しゅん Twitter: @shun_shobon / GitHub: @shun-shobov
学校: 長野高専 電子情報工学科 5B 興味: Web Frontend / Web Frontend Ops / A11y な$ 研究: ホログラフィ / ヒューマンインタフェースな$ 趣味: ゲーム / 自作キーボーI 一言: コンピュータと人との関わり方を模索しています
作ったもの
作ったもの Q 対戦型のTetriD Q ライン消去で相手にお邪魔を送れG Q なるべく既存のルールに忠実に実B Q Tスピンや回転入れも可能
経緯
ネットワークプログラミングIIの課題 ぼく「自分が作りたいように作るか〜〜」
何を作ろう 先生「適当でいいやって人は例年授業中に作った三目並べを四目並べにして提出いますね」 先生「あと過去にすごいもの作った人は麻雀とか作ってました」 他の人「Siv3Dでゲームでも作ろうかな」 ぼく「僕もTetrisでも作ろうかな」
僕のゲーム制作記 ゲーム1: 中3にPythonで作ったオセロ ゲーム2: 中3にPythonで作ったブロック崩し 以上 >> 5年ぶりのゲーム制作 << まあ去年にC言語でミニゲーム作ったけどそれは入れない方針で...
技術選定 言語→TSは飽きたからRustでも使うか フレームワーク→なないが触ってたBevy使うか 通信→WebRTCで作ったらええやん 雑に技術スタック決定
Bevyの概要
Bevyの概要 a Rust純正のゲームエンジD a 2D・3Dどちらも対0 a 画像・音声対0 a キーボード・コントローラ・タッチ対0 a
クロスプラットフォーS a Wasmも対応 a ECSというアーキテクチャを採用
ECSとは Entity: ただの識別用ID Component: Entityに紐づくデータ(構造体) System: 上記2つやリソースなどを操作する関数 Entity,Component,Systemの3つを組み合わせていくデータ指向アーキテクチャの一種.
EntityとComponent Entityには0つ以上のComponentを持っていて,Componentや位置情報やマテリアル,ゲームの ロジックで使用するデータなどを持っている. Entity (1) Translation (10, 5, 3) Name
(Alice) Player Health (20) Entity (2) Translation (3, 10, 3) Name (Bob) Player Health (40) Entity (3) Translation (5, 20, 2) Enemy Health (40)
EntityとComponent Commandsを使用して新しくEntityをSpawnさせたり,逆にDespawnさせたりできる.
System 特定のタイミングで実行される関数.EntityやComponentの操作が主.Queryを使うことで Entity内の特定のComponentを取得でき,参照や変更が可能.
Resource 特定のEntityに紐づかない,大域的なデータを扱うためのもの.
Event 主にSystem間で処理をやり取りするのに使える.
ネットワーク
Bevy Assets BevyにはAssetsというページがあり, いろんな3rd partyライブラリがジャン ル別に紹介されている. 今回はMatchboxというライブラリを採 用した.
Matchboxとは Rust製のWebRTC用ライブラリ.Wasmに対応しており,低レイヤーのことを考えずにWebRTC通 信ができる.シグナリングやサーバー用のライブラリも提供されており,bevy_matchboxでBevy のResourceやComponentとしても使用することができる.
今回の通信 フィールドのブロック情報を全て送受信すると重たいので,ミノが設置されたタイミングでフィー ルド更新情報をブロードキャスト. v ミノが設置された位置・向き・種` v 消去されたラインの位p v せり上がったお邪魔の数・穴の位置
今回の通信 フィールドのブロック情報を全て送受信すると重たいので,ミノが設置されたタイミングでフィー ルド更新情報をブロードキャスト.その他お邪魔の送信やゲームオーバーなども送信するようにし ている.
作ってみての感想
作ってみての感想 本気でTetris作ろうとするとTetris自体が非常に複f Super Rotation System,Lock Down,Next..r ECSアーキテクチャは非常に使いやすいが癖が強%
System間の実行順序が難しい→なるべくそれらに依存しないように作 Rustの型の厳しさのお陰で大幅な設計変更もそこまで苦がなくできた
今後の展望 A これどうにかしたV A Pluginを使って全体的なリファクタリン6 A 多人数戦への対 A ロビーシステÉ A
Wasm対応+WebApp化