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ろう・難聴者に適したバスケットボール試合中の情報伝達法―片手サインの提案と情報伝達手の導入―

 ろう・難聴者に適したバスケットボール試合中の情報伝達法―片手サインの提案と情報伝達手の導入―

このスライドは、情報処理学会 アクセシビリティ研究会第24回研究会(2024-03-11)の発表で使用されたものです。

概要:バスケットボールでは攻守の切り替えが激しいスポーツであり,試合中に正確な情報を迅速に伝える必要がある.しかし,ろう・難聴者は,補聴器・人工内耳の有無に関わらず,特に背後から指示を受け取るのが難しい.したがって,本研究では,試合中のプレイへの影響が少ない「片手サイン」を提案するとともに,その指示内容の認識を常時可能とする「情報伝達手」を新たに導入する.ここで,情報伝達手は,コートの周囲に複数人配置し,選手の表出する片手サインを読み取ると同時に,同じサインを表出することで背後からの指示を理解できるようになる.本論文では,提案した片手サインの妥当性と情報伝達手の最適配置の評価実験を行うとともに,実利用に向けた課題について議論する.

論文:http://hdl.handle.net/10460/0002000154

Shiraishi Lab

May 20, 2024
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Transcript

  1. 研究背景 デフスポーツ︓聴者が楽しむ・競い合うスポーツの基本的なルー ルと変わらない[1] デフバスケットボール l参加条件︓補聴器・⼈⼯内⽿を外した状態で 聴⼒の平均値が55dB以上 l補聴器・⼈⼯内⽿の装⽤禁⽌ l各競技に応じて情報保障が⽤意 フラッグマン 選⼿

    審判 合図 旗を振る l審判の合図や「テーブルオフィシャル」による ブザー⾳をフラッグマンが選⼿に⽬⽴つ⾊の旗 を振って伝達[2] テーブル オフィシャル ブザー⾳ 試合進⾏のための情報保障 ブザー⾳ 合図 [1]⽩⽯優旗, 設楽明寿, デフスポーツにおける⽀援技術: 競技特性・ルールと技術の関係, 第151回⽇本⾳響学会研究発表会講演論⽂集, 2024年, No?.2-6-1, p.p.1-2 [2] I. T. I. C. of Sports for the Deaf, Deaflympics - regulations, retrieved February 15, 2024 from https://www.deaflympics.com/icsd/deaflympics-regulations (2009). 2
  2. 競技上の特性 バスケットボール n攻守の切り替えが激しい競技[3] デフバスケットボール n基本的なルールは変わらない n参加条件︓補聴器・⼈⼯内⽿を外した状態で聴⼒の平均値が 55dB以上 n補聴器・⼈⼯内⽿の装⽤禁⽌ 3 [3]岡村幸恵,

    柴⽥雅貴, ⼤⾨芳⾏, バスケットボール競技における状況判断と戦術⾏動に関する⼀考察: 状況を設定したトレーニングに着⽬して. ⽇本⼥⼦体育⼤学紀要, 39: pp.17-26, 2009.
  3. 関連研究01 陸上・⽔泳競技 光刺激 バスケットボール競技 l 反則・得点時に応じてゴールボードの枠が光る l 光によるスタート合図 第21回夏季デフリンピック⼤会帯同報告[4]によると などの⽀援技術がある

    5 [4]第21回夏季デフリンピック⼤会帯同報告,中島幸則,帝京⼤学医療技術学部スポーツ医療学科, 帝京⼤学スポーツ医療研究,3巻,pp.13-16,2011,http://hdl.handle.net/10682/1029
  4. 関連研究02 報知·警告システムの開発[5] l 触覚刺激を与える振動により審判の合図を掲⽰通知する l スポーツ全般に対応される l バスケットボールでは、コート付近または競技の妨げに ならない場所に振動装置を設置する 6

    [5]穂苅 真樹, 沖 俊典, 聴覚障害者スポーツのための報知·警告システムの開発, スポーツ産業学研究, 2015, 25 巻, 1 号, p. 1_89-1_95, 公開⽇ 2015/05/27, Online ISSN 1884-2534, Print ISSN 1343-0688, https://doi.org/10.5997/sposun.25.1_89,
  5. 実験⽅法01 実験協⼒者⼈数: 5名 対象: l デフバスケットボールの参加条件を満たす者 l バスケットボールクラブまたは部活動の所属 経験がある者 情報伝達⼿の配置

    ⾓度: 20° 40° 60° 80° 距離: 1.75m 3.5m 7m 14m 中⼼視野と周辺視野[6]に基づき設定 ⿊半円:ろう・難聴者の選⼿ 緑半円:情報伝達⼿の配置 ⾚星:視点固定のタブレット 10 [6]須⾒芳紀, ⼩林昰禎, 吉⽥公基, ⼯藤義昭, 周辺視の反応時間について(第1報), 1972-09 ⾒えやすい⽚⼿サイン+情報伝達⼿の適切な配置の決定 14m 15m
  6. 実験⽅法02 3つの⽚⼿サイン シュート パス GO 11 実験協⼒者 情報伝達⼿ ※情報伝達⼿と実験協⼒者は⽴って実施する シュート

    パス GO 0 目線の高さを合わせる 情報伝達⼿は実験時は⿊い⻑袖を着⽤・⼿には何も装⽤しない
  7. 実験⽅法03 情報伝達⼿の ⽚⼿サインを認識 ⽚⼿サインに 従った動作の開始 12 ⽚⼿サイン し終えた瞬間 シュート パス

    GO 実験協⼒者 情報伝達⼿ 情報伝達⼿ 実験協⼒者 反応時間の範囲 フレームレート60iのビデオカメラにて撮影 反応時間の分析はELANにより⾏う
  8. 実験⽅法04 正順 逆順 ⾓度: 20° 40° 60° 80° 距離: 1.75m

    3.5m 7m 14m ⾓度: 80° 60° 40° 20° 距離: 1.75m 3.5m 7m 14m ⿊半円:ろう・難聴者の選⼿ 緑半円:情報伝達⼿の配置 ⾚星:視点固定のタブレット 順序効果を消すために正順と逆順合わせて 2回の実験を⾏なった 情報伝達⼿:それぞれの配置ごとに10回⽚⼿サインを乱数により表⽰ 乱数条件:3つの種類のサインのうち、それぞれ最低2回以上最⾼4回まで表⽰ 13
  9. 実験⽅法05 実験中の5段階評価リッカート尺度 各配置で10回片手サインを表示し終えた後に 2つの質問をする 質問1 質問2 回答 はっきりそう思う ややそう思う どちらとも⾔えない

    あまりそう思わない 全くそう思わない 本研究で使⽤した⽚⼿動作サインは⾒やすい 本研究で使⽤した⽚⼿動作サインの⾒えやすさによりストレスを感じる 14
  10. 実験⽅法06 実験後の5段階リッカート尺度 実験を終えた後にアンケートを集計する 質問1 質問2 質問3 質問4 質問5 質問6 質問7

    質問8 質問9 回答 はっきりそう思う ややそう思う どちらとも⾔えない あまりそう思わない 全くそう思わない 本研究での⽬的について [ろう・難聴者におけるバスケットボールの発展に期待できる] 本研究での情報伝達⼿の提案について [情報伝達⼿の起⽤によるろう・難聴者のバスケットボール発展に 期待できる] 本研究で使⽤した⽚⼿動作サインについて [⾳声の代替となる⽚⼿動作サインの開発は望ましい] 本研究で使⽤した⽚⼿動作サインは⾒やすい [GO] 本研究で使⽤した⽚⼿動作サインは⾒やすい [パス] 本研究で使⽤した⽚⼿動作サインは⾒やすい [シュート] 本研究で使⽤した⽚⼿動作サインの意味は理解できると思う [パス] 本研究で使⽤した⽚⼿動作サインの意味は理解できると思う [GO] 本研究で使⽤した⽚⼿動作サインの意味は理解できると思う [シュート] 15
  11. 実験協⼒者の個⼈特性 情報/ ID No.1 No.2 No.3 No.4 No.5 実年齢 22歳

    23歳 22歳 19歳 22 ⾝⻑ 159cm 176.5cm 181cm 171cm 163cm 性別 ⼥性 男性 男性 男性 ⼥性 視⼒ (左⽬) 0.5 1.2 1 1.5 1 視⼒ (右⽬) 0.5 1.2 1 1.5 1 聴⼒(左⽿) 95dB 85dB 105dB 80dB 95dB 聴⼒(右⽿) 91dB 85dB 105dB 90dB 90dB 経歴 1年 7年 7年 3年 4年 バスケ経験有無 いいえ はい はい はい はい デフバスケ経験有無 はい はい はい いいえ はい 16
  12. 分析 17 l 個別正答率 l 誤答率 l 反応時間 l 実験中の5段階評価リッカート尺度によるアンケート

    l 実験後の5段階評価リッカート尺度と⾃由記述を含む アンケート
  13. 個別正答率結果01 正順 逆順 正順 逆順 正順 逆順 正順 逆順 正順

    逆順 20度 100 100 100 100 90 100 100 100 90 100 98 40度 100 100 100 100 100 90 100 100 100 100 99 60度 100 100 70 70 100 100 90 100 90 90 91 80度 90 60 90 100 80 100 70 90 70 70 82 20度 100 100 90 100 100 100 100 100 100 100 99 40度 100 100 80 100 100 100 100 90 80 100 95 60度 70 100 80 90 70 100 90 90 90 90 87 80度 50 60 70 60 70 50 40 60 50 50 56 20度 90 100 100 100 100 100 100 90 90 100 97 40度 80 80 100 100 80 100 100 100 90 100 93 60度 90 100 70 50 70 100 100 80 70 50 78 80度 40 50 70 30 60 80 40 50 0 10 43 20度 90 90 100 100 100 90 100 100 100 100 97 40度 60 90 100 100 70 80 70 80 80 40 77 60度 80 0 80 80 50 50 70 20 50 40 52 80度 0 0 50 50 50 20 30 60 0 0 26 1.75m 3.50m 7.00m 14.00m 100 95以上 90以上 60未満 ID No.4 No.2 No.3 No.5 No.1 平均値 視⼒ 1.5 1.2 1 1 0.5 18 90%以上占められている配置 1.75m︓40度以下 3.5m︓40度以下 7.0m︓20度 14.0m︓20度
  14. 指⽰内容 回答 ⾓度/距離 20度 40度 60度 80度 1.75m 0 0

    1 3 4 3.50m 0 2 2 14 18 7.00m 1 3 5 8 17 14.00m 2 11 6 4 23 合計 3 16 14 29 62 s g 合計 s : シュート g : GO 誤答率結果02 シュート GO 動作⽅向 動作⽅向 前後動作 前後動作 指⽰内容 回答内容 1.75m40度以下 3.50m20度 誤答数が0である配置 動作⽅向が同じ場合、⼿形の違いが認識しにくい 21
  15. 指⽰内容 回答 ⾓度/距離 20度 40度 60度 80度 1.75m 0 1

    1 0 2 3.50m 0 0 2 4 6 7.00m 4 5 5 9 23 14.00m 7 5 9 7 28 合計 11 11 17 20 59 g 合計 s s : シュート g : GO 誤答率結果03 シュート GO 動作⽅向 動作⽅向 前後動作 前後動作 指⽰内容 回答内容 1.75m20度以下 3.50m40度 誤答数が0である配置 動作⽅向が同じ場合、⼿形の違いが認識しにくい 22
  16. 指⽰内容 回答 ⾓度/距離 20度 40度 60度 80度 1.75m 0 0

    0 0 0 3.50m 0 1 2 0 3 7.00m 0 0 7 1 8 14.00m 1 5 0 0 6 合計 1 6 9 1 17 s : シュート p : パス p 合計 s シュート パス 指⽰内容 回答内容 動作⽅向 動作⽅向 左右動作 前後動作 動作⽅向が異なる場合、同じ場合であるときよりも 認識可能な距離が広くなっている 誤答数が0である配置︓1.75m80度以下 3.50m20度 7.00m40度以下 23 誤答率結果04
  17. 指⽰内容 回答 ⾓度/距離 20度 40度 60度 80度 1.75m 0 1

    1 0 2 3.50m 0 0 2 4 6 7.00m 4 5 5 9 23 14.00m 7 5 9 7 28 合計 11 11 17 20 59 g 合計 s s : シュート g : GO 指⽰内容 回答 ⾓度/距離 20度 40度 60度 80度 1.75m 0 0 1 3 4 3.50m 0 2 2 14 18 7.00m 1 3 5 8 17 14.00m 2 11 6 4 23 合計 3 16 14 29 62 s g 合計 s : シュート g : GO 指⽰内容 回答 ⾓度/距離 20度 40度 60度 80度 1.75m 0 0 0 0 0 3.50m 0 1 2 0 3 7.00m 0 0 7 1 8 14.00m 1 5 0 0 6 合計 1 6 9 1 17 s : シュート p : パス p 合計 s 誤答率結果05 ⽚⼿サインに適切でない配置 動作⽅向が異なる場合 7.0m︓60度以上 14.00m:80度以下 動作⽅向が同じ場合 7.0m︓80度以下 14.00m:80度以下 24
  18. 反応時間結果 20度 40度 60度 80度 1.75m 302(165)[100] 271(127)[100] 305(158)[100] 378(130)[100]

    3.5m 311(129)[100] 326(164)[100] 402(161)[99] 451(169)[100] 7.0m 360(153)[100] 389(146)[100] 455(149)[100] 608(291)[84] 14.0m 406(143)[100] 478(163)[96] 636(311)[89] 687(209)[50] 平均ms 300未満 350未満 400未満 600以上 平均 ms(標準偏差ms) [n数] 1.75m80度以下 3.5m40度以下 7.0m40度以下 ⽚⼿サインの反応しやすい配置 25
  19. 実験後のアンケート結果 質問1 質問2 質問3 質問4 質問5 質問6 質問7 質問8 質問9

    回答 はっきりそう思 う ややそう思う どちらとも言え ない あまりそう思わな い 全くそう思わない 本研究で使用した片手動作サインの意味は理解できると思う [パス] 本研究で使用した片手動作サインの意味は理解できると思う [シュート] 本研究での目的について [ろう・難聴者におけるバスケットボールの発展に期待できる] 本研究での情報伝達手の提案について [情報伝達手の起用によるろう・難聴者のバスケットボール発展に期待 できる] 本研究で使用した片手動作サインについて [音声の代替となる片手動作サインの開発は望ましい] 本研究で使用した片手動作サインは見やすい [GO] 本研究で使用した片手動作サインは見やすい [パス] 本研究で使用した片手動作サインは見やすい [シュート] 本研究で使用した片手動作サインの意味は理解できると思う [GO] 質問内容 回答結果 2 3 2 1 3 2 1 2 2 2 1 2 3 4 3 3 3 1 2 1 2 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 質問9 質問8 質問7 質問6 質問5 質問4 質問3 質問2 質問1 はっきりそう思う ややそう思う どちらとも⾔えない あまりそう思わない 全くそう思わない 28
  20. 実験後のアンケート結果 質問内容 回答結果 質問4:本研究で使⽤した⽚⼿動作サインは⾒やすい︖[GO] 質問4: 質問内容 回答結果 質問6:本研究で使⽤した⽚⼿動作サインは⾒やすい︖[シュート] 質問6: 2

    3 2 1 3 2 1 2 2 2 1 2 3 4 3 3 3 1 2 1 2 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 質問9 質問8 質問7 質問6 質問5 質問4 質問3 質問2 質問1 はっきりそう思う ややそう思う どちらとも⾔えない あまりそう思わない 全くそう思わない 2 3 2 1 3 2 1 2 2 2 1 2 3 4 3 3 3 1 2 1 2 質問9 質問8 質問7 質問6 質問5 質問4 質問3 質問2 質問1 ⾒えにくいことがわかる 2 3 2 1 3 2 1 2 2 2 1 2 3 4 3 3 3 1 2 1 2 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% はっきりそう思う ややそう思う どちらとも⾔えない あまりそう思わない 全くそう思わない 29
  21. まとめ l本研究では、ろう・難聴者同⼠でバスケ試合中に適した⽚⼿サイン と情報伝達⼿の導⼊の決定をするための実験を⾏なった l⽚⼿サインの⾒やすさ、⾒やすさによるストレスの質問、実験後の ⾃由記述を含むアンケートより、総合的に最も情報伝達しやすい配 置を分析した 結果: 情報伝達⼿の適切な配置︓1.75m40度以下 3.50m40度以下 7.0m20度

    14.0m20度 ⾒やすい⽚⼿サイン︓ 動作⽅向が同じ場合︓動作を繰り返す回数で区別する 動作⽅向が異なる場合︓適切な配置として決定された距離と⾓度内で識別が可能 今後の課題︓実際に試合中に使⽤可能かどうかを検証するために、情報伝達⼿の適 切であると決められた配置に情報伝達⼿を起⽤してろう・難聴者が実際の試合を想 定して⾏う。 30
  22. 参考⽂献 [1]⽩⽯優旗, 設楽明寿, デフスポーツにおける⽀援技術: 競技特性・ルールと技術の関係, 第151 回⽇本⾳響学会研究発表会講演論⽂集, 2024年, No?.2-6-1, p.p.1-2

    [2] I. T. I. C. of Sports for the Deaf, Deaflympics - regulations, retrieved February 15, 2024 from https://www.deaflympics.com/icsd/deaflympics-regulations (2009). [3]岡村幸恵, 柴⽥雅貴, ⼤⾨芳⾏, バスケットボール競技における状況判断と戦術⾏動に関する⼀ 考察: 状況を設定したトレーニングに着⽬して. ⽇本⼥⼦体育⼤学紀要, 39: pp.17-26, 2009. [4]第21回夏季デフリンピック⼤会帯同報告,中島幸則,帝京⼤学医療技術学部スポーツ医療学科, 帝京⼤学スポーツ医療研究,3巻,pp.13-16,2011,http://hdl.handle.net/10682/1029 [5]穂苅 真樹, 沖 俊典, 聴覚障害者スポーツのための報知·警告システムの開発, スポーツ産業学研 究, 2015, 25 巻, 1 号, p. 1_89-1_95, 公開⽇ 2015/05/27, Online ISSN 1884-2534, Print ISSN 1343-0688, https://doi.org/10.5997/sposun.25.1_89, [6]須⾒芳紀, ⼩林昰禎, 吉⽥公基, ⼯藤義昭, 周辺視の反応時間について(第1報), 1972-09 31
  23. 個別正答率結果01 正順 逆順 正順 逆順 正順 逆順 正順 逆順 正順

    逆順 20度 100 100 100 100 90 100 100 100 90 100 98 40度 100 100 100 100 100 90 100 100 100 100 99 60度 100 100 70 70 100 100 90 100 90 90 91 80度 90 60 90 100 80 100 70 90 70 70 82 20度 100 100 90 100 100 100 100 100 100 100 99 40度 100 100 80 100 100 100 100 90 80 100 95 60度 70 100 80 90 70 100 90 90 90 90 87 80度 50 60 70 60 70 50 40 60 50 50 56 20度 90 100 100 100 100 100 100 90 90 100 97 40度 80 80 100 100 80 100 100 100 90 100 93 60度 90 100 70 50 70 100 100 80 70 50 78 80度 40 50 70 30 60 80 40 50 0 10 43 20度 90 90 100 100 100 90 100 100 100 100 97 40度 60 90 100 100 70 80 70 80 80 40 77 60度 80 0 80 80 50 50 70 20 50 40 52 80度 0 0 50 50 50 20 30 60 0 0 26 1.75m 3.50m 7.00m 14.00m 100 95以上 90以上 60未満 ID No.4 No.2 No.3 No.5 No.1 平均値 視⼒ 1.5 1.2 1 1 0.5 33
  24. 指⽰内容 回答 ⾓度/距離 20度 40度 60度 80度 1.75m 0 0

    1 3 4 3.50m 0 2 2 14 18 7.00m 1 3 5 8 17 14.00m 2 11 6 4 23 合計 3 16 14 29 62 s g 合計 s : シュート g : GO 誤答率結果(距離) シュート GO 動作⽅向 動作⽅向 前後動作 前後動作 指⽰内容 回答内容 1.75m40度以下 3.50m20度 誤答数が0である配置 動作⽅向が同じ場合、⼿形の違いが認識しにくい 指⽰内容が⾒えないことによ り回答不可の回答があったこ とにより数値が減少している 37
  25. 考察 情報伝達⼿の適切な配置︓ 1.75m40度以下 3.5m40度以下 7m20度 14m20度 正答率+誤答率+反応時間+実験中のアンケート+実験後のアンケート ⽚⼿サインの決定 l 動作の⽅向が同じである「シュート」と「GO」では動作⽅向が同じである場

    合、⼿形の識別がしにくいと考えられる l 同じ⽅向へ動作を⾏う場合は動作の回数を2回繰り返すなど回数に区別をつけ ると良いと考えられる l ⽩い⼿袋を⽤いてサインを掲⽰すると⼿形の区別がつくと考えられる 総合結果より 実際の試合にも導⼊可能であると考えられる 38