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アジャイル・ラインマネージャー 自社へのアジャイル推進と自チームへのアジャイルリーダーシップの...

アジャイル・ラインマネージャー 自社へのアジャイル推進と自チームへのアジャイルリーダーシップの試行 - Agile Middle Manager

エンタープライズアジャイル勉強会の2023年1月セミナーの資料です。
講演:『アジャイル・ラインマネージャー 自社へのアジャイル推進と自チームへのアジャイルリーダーシップの試行』
講演要旨:アジャイルを推進する立場のマネージャーは自社へのアジャイル導入を推進するとともに自チームの良き理解者としてリーダーシップを発揮する必要があります。どちらも急にできるようなものではなく、泥臭く試行錯誤を繰り返し、チームや組織と共に少しずつアジャイルなラインマネージャーに変わっていくものです。
本講演ではSIerでアジャイルを推進する立場のラインマネージャーとして実際の取り組みをご紹介します。
前半は組織やお客様向け案件に対してアジャイルを導入するために実践したアジャイル導入支援、教育、組織開発、コミュニティ運営などのアジャイル推進の取組みをご紹介します。
後半は自チームを活性化するために実践した権限移譲、心理的安全性の確保、1on1、感謝イベントなどのラインマネージャーとしての取組みをご紹介します。

Sonjin Yamamoto

January 23, 2023
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  1. アジャイル・ラインマネージャー 自 社 へ の ア ジ ャ イ ル

    推 進 と 自 チ ー ム へ の ア ジ ャ イ ル リ ー ダ ー シ ッ プ の 試 行 2023/1/23 SCSK株式会社 山本 尊人
  2. Copyright © 2022 SCSK Corporation 会社概要 3 会社名 SCSK株式会社 設立

    1969年10月 資本金 21,285百万円(2022年3月期連結) 売上高 414,150百万円(2022年3月期 連結) 営業利益 47,555百万円(2022年3月期 連結) 従業員数 14,938名(2022年3月現在 連結)
  3. Copyright © 2022 SCSK Corporation 本日の講演内容 4 アジャイル・ラインマネージャー Part.2 アジャイル

    リーダーシップ の試行 プレゼン 30分 ディスカッション 15分 Part.1 組織への アジャイル推進 プレゼン 30分 ディスカッション 15分
  4. Copyright © 2022 SCSK Corporation 複雑性によるプロジェクト運営の違い 秩序のある状態 複雑な状態 (適応可能) 6

    カオスな状態 (複雑&適応不可能) ウォーターフォール アジャイル 行動あるのみ ゴールが 設定できない 自律したチームを 軸とする
  5. Copyright © 2020 SCSK Corporation 相談・導入事例 7 相談・支援 事例 お客様もベンダーもみんなアジャイルの導入に悩んでいる

    主にDX推進組織や情報システム部、情報子会社のご相談 ・やってみたがうまくいかない ・導入やマネジメント、標準、品質に関するお悩み あらゆる 業種 開発 以外も あらゆる 立場 なんちゃって アジャイル
  6. Copyright © 2022 SCSK Corporation 従来ビジネスの成功体験 9 従来ビジネスの成功体験が 価値創造・共創型のビジネスへの転換を 阻害する

    得意としてきたこと 「要求を忠実に実現すること」 従来のビジネスモデル 大規模 プロジェクト 正確さ 従来型 開発
  7. Copyright © 2022 SCSK Corporation 仕組みや標準にこだわる文化 10 複雑な状況には複雑さで臨む 共通の仕組みや標準で解決しようと してもうまく対処できない

    すべてを手順化し 統制・監査しようとする 制約を設けた中で 行動に裁量を与える 良い仕組みを作れば 良い成果が出ると考える 多様な人やチームが 改善を繰り返して成長する 画一的な仕組みやルールを 作ろうとする 個々に経験を繰り返し 最低限の仕組みを補強していく 複雑な状況に直面すると 経験則や標準的な仕組みなどに よって複雑さを軽減しようとする
  8. Copyright © 2022 SCSK Corporation 従来型のマネジメント 11 「顧客の要望を忠実に実現する」 ためのマネジメント 「顧客の価値を共に実現する」

    ためのマネジメント 正しいやり方を求める 価値を見つけること を支援する 原因や因果関係にこだわる 複雑な現状を 受け入れ適応する ゴールを固定し 完璧に計画しようとする 実践からの学びと 成長を促す リスク回避を徹底し 失敗を許容しない 安全な環境を作り 挑戦を促す
  9. Copyright © 2022 SCSK Corporation それでもアジャイル変革はやってくる 12 従来からのビジネスが成功している プロセスや仕組みにこだわる文化 従来型のマネジメント

    それでも アジャイル変革はやってくる 突然のアジャイル案件受注 お客様からのアジャイルに関するご相談 危機意識からの試行がうまくいかない
  10. Copyright © 2022 SCSK Corporation アジャイル推進の基本方針 13 従来ビジネスの 成功体験 仕組みや標準に

    こだわる文化 従来型の マネジメント MVP 価値が出せるものから =困っている現場最優先 人と組織のマインド変革優先 人と組織を本質的に変える 仕組み・制度後回し 長期戦 変革を小さく積み上げる 短期/単独では困難 今 や れ る こ と を 効 果 的 に 行 う
  11. Copyright © 2022 SCSK Corporation アジャイル推進チームによる企業変革へのアプローチ 14 ① トップダウン ③

    ボトムアップ ② ミドル アップダウン ④ ネットワーク 状況は複雑 状況に応じ最適・複数のアプローチをとる 変革をリードする トップが存在する 場合 現場のリーダー がチームの傍で変 革を支援する 現場のチームから 変革を始める 有志コミュニティ から変革する
  12. Copyright © 2022 SCSK Corporation ジョン・P・コッター 企業変革の8アクセル 15 大きな機会 1

    危機感を 生みだす 2 変革主導 チームを築く 3 戦略ビジョン と変革施策を 策定する 4 ボランティア の数を増やす 5 障害を取り除き 行動を可能に する 6 短期的な成功 を創造する 7 加速を 維持する 8 変化を組織内に 定着化させる スケールのアジャイルの方法論 SAFeもScrum@Scaleも 8アクセルをベースとした 企業変革の推進を推奨 自社・顧客導入支援の経験から トップダウンのみによる変革 「危機感醸成」 「変革チーム形成」 「ビジョン形成」 がうまくいくとは限らない
  13. Copyright © 2022 SCSK Corporation アジャイル推進チームによる企業変革へのアプローチ 16 大きな機会 1 危機感を

    生みだす 2 変革主導 チームを築く 3 戦略ビジョン と変革施策を 策定する 4 ボランティア の数を増やす 5 障害を取り除き 行動を可能に する 6 短期的な成功 を創造する 7 加速を 維持する 8 変化を組織内に 定着化させる ④コミュニティ ①支援 ③コンテンツ ②教育 ⑤組織啓蒙 ⑥社内制度 社内外の案件支援 コンサルティング 全社教育・顧客教育 キャリア検討 開発ガイドやツール Tipsの提供 社内の各組織に 向けての啓蒙 勉強会・イベントの開催 Teamsの運営 PMO・人事・法務・広報 等と随時会話・支援 アジャイル 推進チーム アジャイル推進チームによる企業変革へのアプローチ アジャイル推進 バックログ
  14. Copyright © 2022 SCSK Corporation 支援:アジャイル導入支援サービス 17 効果を発揮できるチームを作りましょう。 チームが働きやすくなるためのルール作りも 行います。

    アジャイル開発をはじめるための最終的な準 備をしましょう。 アジャイルの実施 目的を確認しま しょう。 1.目的確認 5.初期バックログ作成 4.チームビルディング アジャイルとしての準備 既存業務に少しずつアジャイル の要素を取り入れ慣れていきま しょう。 2.助走期間 Go Agile 利害関係者がアジャイルを理解 することはとても重要です。 3.関係者の理解 プロジェクトとしての準備 コミュニティ 支援 コンテンツ 教育 組織啓蒙 社内制度
  15. Copyright © 2022 SCSK Corporation 支援:アジャイル導入支援サービス 18 コミュニティ 支援 コンテンツ

    教育 組織啓蒙 社内制度 ◆2週間で集中して立上げるケースでも実施しています ◆別業務をしながら2カ月で立上げるケース Week5 2 か 月 目 1 か 月 目 アジャイルの学習 キックオフ(ビジネス説明) キックオフ(自己紹介) インセプションデッキ作成 ワーキングアグリーメント合意 スクラム実践の認識合わせ 振り返りの実践 振り返りの実践 見積体験・基準の検討 完了の定義の作成 スプリントの試行 バックログ作成単位の検討 スタート前の最終確認 Week1 スキルマップ作成 Week6 Week2 Week7 Week3 Week8 Week4 アジャイルの学習
  16. Copyright © 2022 SCSK Corporation チームの状況に合わせ、段階的にプラクティスを導入しチームを徐々に立ち上げていきます。 19 Week1 Week2 Week3

    Week4 Week5 Week6 スクラム運営方針 認識合わせ バックログ作成 トライアル アジャイル研修 インセプションデッキ ワーキング アグリーメント ツールに関する 認識合わせ 初期バックログ作成 完了の定義 リファインメント 受入基準の記載 スプリントの試行 ペルソナ ベロシティの活用 リリース バーンダウン Readyの定義 次週の進め方を 事前検討 SM、PO 事前の認識合わせ ステークホルダー 理解促進 支援:アジャイル導入支援サービス SM、POの役割 ユーザーストーリー マッピング 振り返りの実践 スタート前の 最終確認 チ ー ム 立 上 げ キ ー マ ン と の 事 前 検 討 キーマンとコーチでフィードバックサイクルを回し チームの自律と成長をサポート チームの特性に合わせてできること をひとつひとつ増やしていきます 次週の進め方を 事前検討 次週の進め方を 事前検討 次週の進め方を 事前検討 次週の進め方を 事前検討 振り返り 実施 振り返り 実施 振り返り 実施 振り返り 実施 振り返り 実施 バックログ 全体の見積 チーム全員で実施 SMがファシリテート POと実施 コミュニティ 支援 コンテンツ 教育 組織啓蒙 社内制度
  17. Copyright © 2020 SCSK Corporation 支援:アジャイル導入支援サービス 20 11月 ア ジ

    ャ イ ル ・ ス ク ラ ム の 基 礎 研 修 ス ク ラ ム の 運 営 方 針 を 決 定 準 備 ス プ リ ン ト を 開 始 イ ン セ プ シ ョ ン デ ッ キ を 作 成 初 期 バ ッ ク ロ グ を 作 成 開 発 ス プ リ ン ト を 開 始 完 了 の 定 義 を 作 成 ペ ル ソ ナ ・ 共 感 マ ッ プ を 作 成 ベ ロ シ テ ィ 算 出 を 開 始 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン が 活 発 化 優 先 順 位 を 意 識 し た 行 動 に 開 発 し た 現 物 で の レ ビ ュ ー リ リ ー ス バ ー ン ダ ウ ン を 作 成 ラ フ イ メ ー ジ で 会 話 す る よ う に フ ァ シ リ テ ー タ ー を ロ ー テ ー シ ョ ン 化 リ フ ァ イ ン メ ン ト を 定 期 開 催 バ ッ ク ロ グ 粒 度 を 小 さ く デ イ リ ー ス ク ラ ム で の 課 題 確 認 立上げ 準備 プロセス改善しつつ開発 7月 8月 9月 スクラム開発初期 10月 導入バックログ アセスメント アジャイル導入支援報告 スクラムパターン アジャイル開発ガイド 概要・実践・立上げ編 コミュニティ 支援 コンテンツ 教育 組織啓蒙 社内制度
  18. Copyright © 2022 SCSK Corporation 全社研修 教育:アジャイル研修 21 顧客向け1日研修 アジャイル基礎研修+チームの活性化

    アジャイル基礎 レクチャー・ディスカッション 紙飛行機ワーク スクラム基礎 レクチャー・ミニワーク 感謝のワーク お互いを知るワーク プロフィールインタビュー・価値観共有 クロージング スクラムパターン 『アジャイル入門編』 『アジャイル事例編』 『アジャイル立上げ編』 認定研修 Scrum Inc.認定 スクラムマスター研修 社内開催中 e-learning アジャイル基礎 コミュニティ 支援 コンテンツ 教育 組織啓蒙 社内制度
  19. Copyright © 2022 SCSK Corporation アジャイル開発ガイド 22 概要編 2020/7/21 SCSK株式会社

    アジャイル開発ガイド Copyright © 2020 SCSK Corporation このドキュメントは、CC BY-SA ライセンス(クリエイティブ・コモンズ・ライセンス 表示-継承 4.0 国際)で提供されています。 ライセンスの内容を知りたい方は、 http://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0/ でご確認ください。 Copyright © 2020 SCSK Corporation スクラム 18 ◼ スクラムは、一定期間毎に、優先度の高いものから、動くものを作成・評価することを繰り返して開 発を進めます。スクラムでは、どのようにタスクを実施するかについての記載はありません。それは、 スクラムの考え方をソフトウェア開発以外にも適用できる、ということです。 3つの役割 ・プロダクトオーナー ・スクラムマスター ・開発チーム 5つのイベント ・スプリントプランニング ・デイリースクラム ・スプリントレビュー ・レトロスペクティブ ・バックログリファインメ ント 3つの成果物 ・プロダクトバックログ ・スプリントバックログ ・インクリメント スプリント(1~4週間) ToDo Doing Done インクリメント スプリント バックログ プロダクト オーナー スクラム マスター 開発 チーム プロダクト バックログ スプリント プランニング デイリー スクラム スプリント レビュー レトロ スペクティブ バックログ リファインメント Copyright © 2020 SCSK Corporation 1-5. 各役割のスプリントでの過ごし方 10 プロダクトオーナー スクラムマスター 開発チーム ・プロダクトバックログの提示 ・スプリントバックログの提示 ・バックログアイテムの説明 ・スプリントゴールの合意 ・プランニングのファシリテーション ・プランニングについてのプロダクトオー ナーと開発チームの合意形成 ・プロセスの最適化 ・問題の解決 ・ベロシティの確認 ・バックログアイテムの理解 ・ストーリーポイントの見積り ・サブタスクの洗い出しと作業計画 ・スプリントゴールの合意 ・プロダクトデザイン ・ユーザヒアリング ・ステークホルダーとのコミュニケーション ・受入テスト ・開発チームとのQ&A ・開発チームのファシリテーション ・プロダクトオーナーの支援 ・阻害要因の除去 ・日々のプロセスの最適化 ・アジャイルコーチング ・デイリースクラム ・開発 ・インクリメントのフィードバック ・ステークホルダーに対するフォロー ・バックログアイテムのDoneの決定 ・スプリントゴールに対する評価 ・スプリントレビューのファシリテーション ・完成したインクリメントのデモンスト レーション ・開発チームとしてのフィードバック ・任意参加 ・レトロスペクティブのファシリテーション ・プロセスの改善に関する気付きの提示 ・プロセスを振り返る ・プロセスの改善案の提示 ・実施する改善策の合意 スプリント プランニング ・バックログリファインメント タスクの実施 スプリント レビュー レトロ スペク ティブ Copyright © 2020 SCSK Corporation スクラムチーム 体制上の具体的な工夫の例 53 スクラム マスター (SCSK/開発パートナー) プロダクト オーナー (お客様-ビジネス部門) 開発チーム ( SCSK/開発パートナー) チームが成熟していない場合にはアジャ イルコーチを設置します。中立性を持た せる場合には社外のコーチを検討します。 ステーク ホルダー (SCSK) ステーク ホルダー (お客様) アジャイル コーチ プロダクト オーナー支援 (SCSK) 開発やアジャイルに対してお客様の理解が不 足している場合、 SCSKが支援します。 アジャイル開発の経験が少ないメンバーに対して、社外の 教育サービス(研修参加や資格取得)を有効に活用します。 プロダクト オーナー (お客様-情報シス部門) 支援 必要に応じて教 育を検討します。 支 援 概要編 実践編 コミュニティ 支援 コンテンツ 教育 組織啓蒙 社内制度 標準・手順書ではなくアジャイルの考え方を知るための初心者向けガイド (ご連絡いただければご提供可能)
  20. Copyright © 2022 SCSK Corporation 月次勉強会「Agile Journey Meeting」 23 #

    開催内容 開催日 25 『SIer × Agile』セミナーを皆でふりかえろう! 2021/11/11 23 ビブリオバトル 自分の好きな本を紹介しよう 2021/8/23 22 アジャイルで困ってることディスカッション 2021/7/19 21 ムダを自慢して解消しよう 2021/06/22 20 変革の作戦を練ろう ・チェンジキャンバス等を利用 2021/05/26 19 DXレポート2 ディスカッション 2021/04/14 18 Agile Japan サテライトアフターミーティング 2021/03/17 17 スクラム開発体験ワークショップ ・チームでZoom画像でお絵かき 2021/03/05 16 新人たちによるアジャイル実践研修報告 2021/01/27 15 スクラムガイド2020でディスカッション 2020/12/15 14 SAFe(ScaledAgileFramework)って何だ? 2020/11/25 13 モブワークを体験してみよう 2020/11/11 12 アジャイルプロダクトを支えるツールを知ろう 2020/10/14 # 開催内容 開催日 35 スクラムチーム ケーススタディ 2022/12/26 34 複雑さに立ち向かうための 計画・OODAループ・システム思考 2022/11/18 33 現場アジャイル奮戦記③ 「アジャイルマインドを持ったプロジェクト運営」 2022/10/18 32 現場アジャイル奮戦記② 「8チームで挑むスクラムオブスクラム」 2022/9/14 31 現場アジャイル奮戦記① 「2週間に1回リリースを2年間継続させた秘訣」 2022/8/24 30 理想のチームを「幸せ」から考える 2022/7/25 29 あるぞ、アジャイル導入支援事例 2022/5/24 28 アジャイル開発者がWFを経験して感じた 4つ のギャップ 2022/4/19 27 Regional Scrum Gathering℠ Tokyo 2022 の動 画を観よう! 2022/3/22 26 スクラムパターンでディスカッション 2022/1/20 B1 安心した気持ちで働くってどんな感じ? みんなでやってみよう! 2021/12/16 講師 講師 講師 講師 講師 講師 講師 講師 講師 コミュニティ 支援 コンテンツ 教育 組織啓蒙 社内制度
  21. Copyright © 2022 SCSK Corporation 組織啓蒙・社内制度 これまでの取り組み例 25 コミュニティ 支援

    コンテンツ 教育 組織啓蒙 社内制度 ビジネス創出組織 DX実践手引書 作成支援 法務部 アジャイル案件 契約書レビュー グループ会社 アジャイル 推進組織 との連携 開発組織トップ層 定期意見交換会 人事部・労務部 チーム活性化 ワークショップ PMO組織 アジャイル勉強会 分室コミュニティ アジャイル勉強会 ビジネス創出組織 マネージャー向け 認定スクラム マスター研修 R&D 社内向け 技術啓蒙記事執筆 開発組織 メタバース体験& 組織開発イベント ソリューション 製品×アジャイル 共催セミナー
  22. Copyright © 2022 SCSK Corporation アジャイル推進チームによる企業変革へのアプローチ 26 大きな機会 1 危機感を

    生みだす 2 変革主導 チームを築く 3 戦略ビジョン と変革施策を 策定する 4 ボランティア の数を増やす 5 障害を取り除き 行動を可能に する 6 短期的な成功 を創造する 7 加速を 維持する 8 変化を組織内に 定着化させる ④コミュニティ ①支援 ③コンテンツ ②教育 ⑤組織啓蒙 ⑥社内制度 社内外の案件支援 コンサルティング 全社教育・顧客教育 キャリア検討 開発ガイドやツール Tipsの提供 社内の各組織に 向けての啓蒙 勉強会・イベントの開催 Teamsの運営 PMO・人事・法務・広報 等と随時会話・支援 アジャイル 推進チーム アジャイル推進チームによる企業変革へのアプローチ アジャイル推進 バックログ
  23. Copyright © 2022 SCSK Corporation まとめ カルチャーバブル 27 相性の良い 組織文化

    中立の 組織文化 変化を好まない 組織文化 人と価値が中心の 新しい組織文化 歴史ある 組織文化 カルチャーバブルは儚い バブルがつぶされると 従来の文化のリーダーに変わり あっという間に元に戻る ボトムアップ・ネットワークでの 推進を大事にする バブル同士でつながり力をつける 同時多発的に バブルが発生 従来制度や抵抗勢力 に対応するための 緩衝材・アダプタ が必要 https://shift314.com/how-to-build-a-culture-bubble/
  24. Copyright © 2022 SCSK Corporation まとめ カルチャーバブルを広げる 28 カルチャーバブルを 守って育てる

    アジャイル組織変革は 時間がかかる 組織変革自体が多様・複雑であり 変化への適応のために アジャイルを活用する チームだけでなく マネージャーも一体となって 変革を始める
  25. Copyright © 2022 SCSK Corporation ディスカッション1 アジャイル推進 29 アジャイル推進について ディスカッションしましょう

    ・自己紹介 ・講演の内容の感想・質問 ・アジャイル導入について -うまくいっていること・良いアイデア -うまくいっていないこと・お悩み 15min.
  26. Copyright © 2022 SCSK Corporation 後半の講演内容 31 アジャイル・ラインマネージャー Part.2 アジャイル

    リーダーシップ の試行 プレゼン 30分 ディスカッション 15分 Part.1 組織への アジャイル推進 プレゼン 30分 ディスカッション 15分
  27. Copyright © 2022 SCSK Corporation カルチャーバブルの中の話 33 アジャイル 推進部 アジャイル

    開発課 アジャイル 推進チーム 案件支援 メンバー アジャイルリーダーシップ 試行の背景 激変する状況への対応 変化に適応する自律チームを支える 後進育成 若手・コーチには新しいマインドが必要 リーダーシップの実践の場 「新しいマネジメントやってます」と言えるようにする 自身の振舞いこそ変革する アジャイル推進組織が挑戦から学ぶ
  28. Copyright © 2020 SCSK Corporation アジャイル推進の運営もアジャイルで 36 従来型運営 巨大な計画 精緻な要件

    正確な見積 共通のプロセス アジャイルな運営 ・取り巻く状況は複雑 →複雑には複雑で臨む ・四半期計画でさえ長すぎる ・リスクと機会を歓迎する ・計画の正確さよりも適応
  29. Copyright © 2022 SCSK Corporation 四半期スプリントによる組織運営 37 4月 5月 6月

    四半期スプリント 四半期スプリント 四半期スプリント 四半期スプリント 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 四半期スプリント • 四半期毎に計画、成果共有、振り返りを実施 • 四半期計画をボードに可視化 • Epicレベルで四半期の状況を把握する 1週間スプリント • 状況が常に変化→すぐにタスク増加 • 優先順位を頻繁に入れ替える • 優先順位の高いものにスウォーミング 計画主導型組織運営から投資型組織運営へ • 激変する状況に対応するため、年次計画ではなく四半期計画にて運営 • 計画は仮説。現実の結果を正として考え、チームのペースを尊重する • 優先順位が低くなり、実施できなくなったものはあきらめる 四半期スプリント プランニング 四半期スプリント レビュー 四半期スプリント レトロスペクティブ スプリント プランニング スプリント レビュー レトロ スペクティブ デイリー スクラム バックログ リファインメント
  30. Copyright © 2022 SCSK Corporation 組織のパーパス 39 組織のパーパス 課長から提示 「こうありたい」

    四半期の目標 チームで作成 パーパスと現状を踏まえて 目指すもの 2023/1/10 四半期スプリントプランニングにて合意した内容 存 在 意 義
  31. Copyright © 2022 SCSK Corporation 41 行動の動機 恐れや義務感、褒賞 自主的な 「やりたい」気持ち

    初動 指示を受けてから行動 会話をする前から行動 リーダーとの コミュニケーション 機嫌を伺う 余計なことを言わない 対等に自由に話す 業務遂行中の意識 役割や指示内容を 忠実に遂行する 共に価値あるものを 作っている リーダーとの信頼関係 人として あまり信頼していない 人として 信頼している 業務遂行を繰り返して 身に付けるもの 慎重、確実 自己中心的、支配的 挑戦、柔軟 協調、貢献 アウトプット 言われた通りに 言われたことだけ アウトカムを考えて 工夫する 支配型リーダーの部下 サーバントリーダーの部下 ペルソナ 部下のイメージ
  32. Copyright © 2022 SCSK Corporation アジャイル・リーダーシップ 42 Being Agile 手本を

    示す チームの 活性化 アジャイル・リーダーシップ スケーリングの方法論を解釈するとこの3つになる?
  33. Copyright © 2022 SCSK Corporation 43 リーダーこそがアジャイルな存在であり続ける Being Agile 人と価値を

    中心に置く 変化に 適応する 透明性 計画や要求や論理を 仮説と捉える 組織の経験を受け入れて 適応する 過去や未来よりも 「いまここ」を大切にする 人を尊重する 利用者・顧客・開発者 みんな人 ポジティブに考える 感情・感覚・直感を 大事にする エゴや見栄を捨て 弱さを見せる バイアスを客観視する
  34. Copyright © 2022 SCSK Corporation 44 実践・失敗 から学ぶ 変化・新しい ものを好む

    マネージャー として変わる 手本を 示す アジャイル 導入の 手本 スクラム導入 コーチング アジャイル マインドセット コーチング 変革 エージェント 共進化のきっかけになる 自ら知識を身に付け、変化に身を投じて挑戦する姿勢を取る 変革の 手本 外部セミナー 参加 得た知識を 実践で使い倒す 学びの 手本 資格取得 Scrum@Scale Management3.0 Scrum Trainer SAFe
  35. Copyright © 2022 SCSK Corporation チームが活性化する環境をマネージする 46 チームの安全な環境 心理的安全性 の確保

    1on1 個性を生かす 幸福と感謝 権限移譲 ①育む ②守る ✓ 自律を妨げる要因から社員を守る ✓ 超えてはいけない境界・制約を合意する ③方向を示す ✓ パーパスを提示し ゴールを共有する チームが活性化するために安全な環境を維持する
  36. Copyright © 2022 SCSK Corporation チームが活性化する環境をマネージする 47 チームの安全な環境 心理的安全性 の確保

    1on1 個性を生かす 幸福と感謝 権限移譲 ①育む ②守る ✓ 自律を妨げる要因から社員を守る ✓ 超えてはいけない境界を合意する ③方向を示す ✓ パーパスを提示し ゴールを共有する チームが活性化するために安全な環境を維持する
  37. Copyright © 2022 SCSK Corporation 権限委譲 48 https://management30.com/practice/delegation-poker/ (*登録要) チーム

    お客様 ベンダー ビジネス・市場 ステークホルダー お客様 マネージャー ベンダー マネージャー チャレンジする 任せる・支える 協調 どのような作業をどのレベルで権限委譲するか リーダーとメンバーで合意する 権限は委譲する/しないだけではなく、7つのレベルで考える 変化に迅速に対応するために ビジネスや市場に最も近い チームに権限を委譲する 完璧な権限移譲をお互い求めない 大切なのは協力と尊重
  38. Copyright © 2022 SCSK Corporation 助言プロセス 49 助言プロセス チームメンバー 良い助言

    を探す 経験 事業目的 ユーザ体験 意思決定 説明責任 オーナーシップ ✓ より良い意思決定 ✓ モチベーションの向上 ✓ 育成 権限委譲と心理的安全性の 確保がなされた状態において チームメンバーが助言を求め、 自身で意思決定を行う 参照 https://shift314.com/2016/11/advice-process/ ×助言を指示と受け取る ×無意識に従う
  39. Copyright © 2022 SCSK Corporation チームの自由度を高める 50 https://www.scrum.org/resources/blog/how-can-agile-leaders-create-right-context-ownership チームの自由度と成熟度の バランスを取ることでチームの

    オーナーシップを高める 2つのBad Zone • カオス:自由度が高すぎる チームは混乱・迷走し、効果的な意思 決定ができない • 従属的:自由度が低すぎる 命令に従うだけとなり、チームとして の成長や独自の改善を妨げる Ownership Model 目的達成のための成熟度 カオス 従属的 自 由 度 自律
  40. Copyright © 2022 SCSK Corporation スキル カオス 自律 従属的 自

    由 度 チームの自由度を高める 51 自由度を高める ・方向性を合わせる ビジョン ・意思決定を任せる 権限移譲/助言プロセス ・挑戦を褒める 感謝イベント ・個性と長所を伸ばす 1on1 ・創造の機会の提供 デザイン思考 成熟度を高める ・アウトカムにこだわる ・学びの促進 ・内発的なモチベーションを高める アジャイル推進チームの若手育成に Ownership Modelを活用
  41. Copyright © 2022 SCSK Corporation チームが活性化する環境をマネージする 52 チームの安全な環境 心理的安全性 の確保

    1on1 個性を生かす 幸福と感謝 権限移譲 ①育む ②守る ✓ 自律を妨げる要因から社員を守る ✓ 超えてはいけない境界を合意する ③方向を示す ✓ パーパスを提示し ゴールを共有する チームが活性化するために安全な環境を維持する
  42. Copyright © 2022 SCSK Corporation 感謝のワークショップ 54 ▪概要 年度末に課員全員で1年間を振り返えると共に お互いに感謝しあい、褒めあう

    ▪やったこと ・全員が年間の感情曲線を記載して1年を振り返る ・ひとりひとりが振り返った内容を発表、その間他の その間、課員全員で感謝したり、褒めたり、気づきを付箋で貼る Thanksgiving
  43. Copyright © 2022 SCSK Corporation チームが活性化する環境をマネージする 55 チームの安全な環境 心理的安全性 の確保

    1on1 個性を生かす 幸福と感謝 権限移譲 ①育む ②守る ✓ 自律を妨げる要因から社員を守る ✓ 超えてはいけない境界を合意する ③方向を示す ✓ パーパスを提示し ゴールを共有する チームが活性化するために安全な環境を維持する
  44. Copyright © 2022 SCSK Corporation 安全とは何か ポリヴェーガル理論 56 進化 神経系

    リラックス 防衛反応 身体の影響 霊長類の一部 腹側迷走神経系 つながり 鎮静 コミュニケーション 適応 横隔膜より上 心臓・気管支 顔・耳・舌 哺乳類 交感神経系 遊び 「積極的な行動」 逃走 or 闘争 血管周辺 全身 爬虫類 背側迷走神経系 ひとり 「不動」 死んだふり 凍りつき 温存 横隔膜より下 消化器官 心臓 社会的関わり 可動化 闘争・逃走 不動化 温存 認知可能 反射のみ 認知可能 神経科学者のスティーブン・ポージェス博士が1995年に提唱した、自律神経の発達に関する理論
  45. Copyright © 2022 SCSK Corporation 耐性の窓 人はなぜ挑戦できなくなるのか 57 過覚醒 最適な

    覚醒領域 低覚醒 可動化 緊張・興奮・不安 怒り・混乱・抑圧 交感神経 不動化 無気力・うつ 凍りつき・シャットダウン 背側迷走神経 腹側迷走神経 背側迷走神経 安全・リラックス 社会的交流 耐性領域の幅 個人毎に異なる 健康状態や置かれた状況や 刺激によっても変動する レジリエンス 耐性領域を拡げるもの ・承認体験 ・マインドフルネス ・活動と休息のバランス ・呼吸 ・リラックス トラウマ 耐性領域を狭めるもの ・つらい体験 ・非承認体験 ・ストレス ・不眠 ・その他固有の体験 拡がる 狭まる 狭まる 拡がる
  46. Copyright © 2022 SCSK Corporation 耐性の窓 人はなぜ挑戦できなくなるのか 58 過覚醒 最適な

    覚醒領域 低覚醒 可動化 緊張・興奮・不安 怒り・混乱・抑圧 交感神経 不動化 無気力・うつ 凍りつき・シャットダウン 背側迷走神経 腹側迷走神経 背側迷走神経 安全・リラックス 社会的交流 拡がる 狭まる 狭まる 拡がる 慢性的に検査の対象になる ということは生理学的反応 は防衛に転じる 創造的で拡張的なアイデア と防衛的な生理反応は共存 しえない by ポージェス
  47. Copyright © 2022 SCSK Corporation 1on1 59 姿勢:人に向き合う コーチングスキル •

    相手の個性や生き方に向き合う • 短所にフォーカスせず長所を伸ばす • 仕事やキャリアの目標だけを見ない 仕事とプライベート含むその人 すべてに目を向ける • 10~20年後の在りたい姿や 夢について話す • 安全な環境を整える • ロジャーズの3原則 • 共感的理解 • 無条件の肯定的関心 • 自己一致 • 相手の鏡となる • 現状を維持したい裏の目標を探る • 感情・感覚・感性を大事にする • 内省:自身へのダイブを手伝う
  48. Copyright © 2022 SCSK Corporation 1on1 60 内的傾聴 クライアントの話により 自分に意識が向いている

    集中的傾聴 クライアントの話により 相手に意識が向いている 全方位的傾聴 クライアントの話により 全体に意識が向いている 内省 コーチの話により 自分に意識が向いている 会話 コーチの話により 相手に意識が向いている フロー コーチの話により 全体に意識が向いている コーチ クライアント 傾 聴 レ ベ ル を 上 げ る 1 o n 1 を フ ァ シ リ テ ー ト す る
  49. Copyright © 2022 SCSK Corporation 1on1の時間配分イメージ 61 仕事のキャリア (1~3年後) 35min.

    課題 15min. 雑談 5min. 仕事のキャリア (1~3年後) 15min. 課題 5min. 長所 10min. プライベート含む人生のキャリア 10~20~30年後にありたい姿 10min. 雑談 5min. 従来型マネージャーの時の1on1 現在の1on1 雑談 5min. 雑談(身体・感情の状態確認) 5min. 将来を踏まえて今のありたい姿 10min.
  50. Copyright © 2022 SCSK Corporation アジャイルリーダーシップ 試行の効果 62 多様性 透明性

    自律 ポジティブ リーダーシップも変化に適応し成長する チーム・個人の改善・成長できる部分は無数にある 試行錯誤は続く • 指示待ちの姿勢はなくなり、 チームでの意思決定をするよ うになってきた • 助言前提でマネージャーに 意見を確認するようになった • 手段(How)に加え、なぜ必要 か(Why)、何をもたらすか (What)を考えるようになった • 画一的なキャリア像を持たな くなった • 1on1で自身の独自の将来や 長所を話すようになった • 1on1で個々の人生について 考えるようになった • スクラムの中で先輩後輩や役 職関係なく発言・行動するよ うになった • 自ら学ぶ姿勢が身に付いた • リスクをよく認識したうえで 成果の最大化を考えるように なってきた • 感謝をするのが普通になった
  51. Copyright © 2022 SCSK Corporation まとめ アジャイル・ラインマネージャーとして実施していること 65 カルチャーバブルの外 カルチャーバブルの中

    コミュニティ 支援 コンテンツ 教育 組織啓蒙 社内制度 アジャイル組織運営 組織のパーパス 助言プロセス 権限移譲 1on1 幸福指標 感謝イベント アジャイル・リーダーシップ アジャイル推進 1週間スプリント 四半期スプリント
  52. Copyright © 2022 SCSK Corporation ディスカッション2 アジャイル・リーダーシップ 69 アジャイルリーダーシップについて ディスカッションしましょう

    ・講演の内容の感想・質問 ・リーダーシップについて -うまくいっていること・良いアイデア -うまくいっていないこと・お悩み 15min.