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AIの最新技術&テーマをつまんで紹介&フリートークするシリーズ:はじめてのローカルLLM

 AIの最新技術&テーマをつまんで紹介&フリートークするシリーズ:はじめてのローカルLLM

本資料は次のイベントの投影資料です。

<イベント名>
IBM Tech Developer/Dojo 「AIの最新技術&テーマをつまんで紹介&フリートークするシリーズ:はじめてのローカルLLM」

<イベントページ>
https://ibm-developer.connpass.com/event/363094/

<概要>
本セッションでは、オープンソースLLMをローカル環境で動かすローカルLLMの基本から、実際に動かしてみた体験談、活用事例までをコンパクトにご紹介します。
「クラウドに頼らず、手元でAIを動かしたい」「データを安全に使いたい」といった方におすすめの内容です。

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Shunsuke Tanaka

September 17, 2025
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Transcript

  1. スナップショット 録画 資料公開 SNS拡散 ◯ × 後日公開します ◯ ◯ #IBMTechXchange

    #Dojo #AI 注意事項 Copyright ©2025 NS Solutions Corporation, IBM Corporation.
  2. 当イベントは日本 IBM および日鉄ソリューションズの有志エンジニアによって企画された勉強会です。 クラウドネイティブやマイクロサービスなどのテーマを中心に、今後も色々な勉強会・イベントを開催する予定です。 本勉強会の内容は、エンジニア個人の見解であり、所属する企業の公式見解ではありません。 セッション中はマイクミュートでの参加にご協力お願いします。 本イベントは録画してアーカイブ公開する予定ですので、その点ご了承ください。 本発表で利用している製品の名称およびロゴは下記の個人、組織または企業の商標となります。 IBM は、

    世界の多くの国で登録された International Business Machines Corporation の商標です。他の製品名およびサー ビス名等は、それぞれ IBM または各社の商標である場合があります。現時点での IBM の商標リストについては、 www.ibm.com/legal/copytrade.shtmlをご覧ください。 NS(ロゴ)、NSSOL、NS Solutions は、日鉄ソリューションズ株式会社の登録商標です。 GPT は OpenAI 社の商標または登録商標です。 Ollama は Ollama 社の商標または登録商標です。 その他本⽂記載の会社名及び製品名は、それぞれ各社の商標⼜は登録商標です。 ※本資料で参照している URL は2025 年 9 月 15 日時点のものです。 はじめに Copyright ©2025 NS Solutions Corporation, IBM Corporation.
  3. • ゴール • ローカル LLM とは何か理解する • 自身の PC でローカル

    LLM を開始するための道筋が分かる • 注意 • スピーカーは LLM の専門家ではありません • (普段はクラウドネイティブ技術や SRE を取り扱っています) • 対象者 • AI の最新動向に興味のある方(初心者歓迎) • ローカル LLM を知らない、知っているが導入したことはない方 このセッションについて Copyright ©2025 NS Solutions Corporation, IBM Corporation.
  4. 喜多 司(きた つかさ) [email protected] <所属> 日鉄ソリューションズ システム研究開発センター <経歴> 2019 年に日鉄ソリューションズに入社。

    Azure 上にシステム構築するクラウドネイティブ案件に参画し、 アーキテクトや DevOps・SRE 等を経験。 <趣味など> (フレッシュで酸のある)日本酒が好き (長崎県のスーパーで売られている、甘い)ごま豆腐が好き (マルチプレイで仲間とドキドキを共有できる)FPS が好き メインスピーカー自己紹介 Copyright ©2025 NS Solutions Corporation, IBM Corporation.
  5. LLM(Large Language Model)とは、 膨大なテキストデータを使って訓練された AI モデル 特徴 • 人間のように自然言語を理解・生成する能力を持つ •

    プロンプト(テキスト入力)→ →レスポンス(テキスト出力) 例 • OpenAI 社の GPT シリーズ、Meta 社の Llama シリーズ、 Google 社の Gemma シリーズ、…etc 主な用途 • ⽂章生成、要約、翻訳、質疑応答、コード生成など LLM とは Copyright ©2025 NS Solutions Corporation, IBM Corporation.
  6. • Transformer と呼ばれるニューラルネットワークを用いたアーキテクチャ が基本構造として広く採用されています • (GPT も Generative Pretraining Transformer

    の略) • アテンションヘッド・フィードフォワード・正規化・残差接続などで構 成される層を何度も積み重ねた構造 • FYI:LLM 大規模言語モデル講座2024講義スライド - 東京大学松尾・岩澤 研究室(松尾研)- Matsuo Lab LLM の仕組み Copyright ©2025 NS Solutions Corporation, IBM Corporation.
  7. • ステップ 2: アテンションで関係性を捉える • 「⽂法的関係」「意味的関係」など複数の異なる観点(アテンション ヘッド)で、どのトークンが互いに関係しているかを分析 • 「日本」のベクトルが「首都」に関連する⽂脈を強く反映され更新 •

    ステップ 3: フィードフォワード層で情報加工 • モデルが学習済みの「日本の首都は東京」という情報から、 「日本」のベクトルが「東京と結びついた情報」として更新 • ステップ 4: 正規化と残差接続 • 処理を安定化させる • 入力を足し合わせて情報の欠落を防止 「日本の首都は?」を LLM がどう処理するか② Copyright ©2025 NS Solutions Corporation, IBM Corporation.
  8. • ステップ 5: 層(ステップ 2-4)の繰り返し • 初期層では単語の基本的な意味を捉え、後半の層では質問全体の⽂脈や 答えの生成に必要な情報を整理 • ステップ

    6: 出力の生成 • 「日本」「の」「首都」「は」「東京」「です」といったように トークンを一つ一つ順に予測しながら回答を生成 「日本の首都は?」を LLM がどう処理するか③ Copyright ©2025 NS Solutions Corporation, IBM Corporation.
  9. • メリット • 汎化能力の向上:未知のデータにも柔軟に対応 • パフォーマンス向上:自然な⽂章生成や高度な推論が可能 • 多様なタスクへの適応:翻訳、要約、感情分析など幅広く対応 • デメリット

    • 計算コスト増加:GPU やメモリの消費が大きくなる • 過学習のリスク:データ量とのバランスが重要 LLM のパラメータ数が多いということ② Copyright ©2025 NS Solutions Corporation, IBM Corporation.
  10. 自分の PC やサーバ上で動作する LLM のこと 特徴 • インターネット接続不要のためオフラインでも動作する • データが外部に送信されない

    • モデルの調整や拡張が可能 • 使うモデルによっては高性能な GPU やメモリが必要 ローカル LLM とは Copyright ©2025 NS Solutions Corporation, IBM Corporation.
  11. • PC に Ollama をインストールしてローカル LLM 使ってみた • naisho-master/practice/ollama at

    main · tofuchic/naisho-master • 余談:なぜ Ollama か? • Ollama は MIT license の オープンソースのプラットフォーム • 私の PC には AMD 製の RX6900XT というグラボが積まれています • 私が調べた限り Ollama だけが、対応を明言していました • ollama/docs/gpu.md at main · ollama/ollama デモ Copyright ©2025 NS Solutions Corporation, IBM Corporation.
  12. 田中 俊介(Shunsuke Tanaka) <所属> 日本IBM カスタマーサクセスマネージャー <経歴> 2013- 主にWebシステムの開発に携わる 2022-

    日本IBMに中途入社 Automation、特にObservability製品のカスタマーサクセスマネージャーとして、業種・業態問わずサポート <趣味> スポーツ(観るのもやるのも)、旅行 パネルスピーカー自己紹介
  13. 藤原 円央(ふじわら まお) [email protected] <所属> 日鉄ソリューションズ システム研究開発センター <経歴> 2024年に日鉄ソリューションズに入社。 クラウドネイティブ技術について学習中

    <趣味など> 卓球、野球観戦(ホークスファン)、麻雀、旅行(温泉) パネルスピーカー自己紹介 Copyright ©2024 NS Solutions Corporation, IBM Corporation.
  14. • 事前にいただいた質問 • Granite についても触れていただけると嬉しいです • ローカル LLM+オンプレミス RDB で非クラウド

    RAG を構築したいと考 えているのでヒントを探しています • 製造業におけるローカル LLM 活用 • トークデッキ • Ollama 対応のモデル • 他サービスとの連携 フリートーク Copyright ©2025 NS Solutions Corporation, IBM Corporation.