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ngx_mrubyとfiberの話 (未完成版)

Ryo Okubo
January 24, 2018

ngx_mrubyとfiberの話 (未完成版)

ngx_mruby のかんたんな紹介と、 fiber を組み込んで色々やりたかったけど挫折してる話

Ryo Okubo

January 24, 2018
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Transcript

  1. whoami • @syu_cream • 仕事で Go, Scala, mrubyは趣味 • mruby

    の実装に関する同人誌書いた ◦ https://www.amazon.co.jp/dp/B06XZ9LXSB • 作った mruby 関連プロダクト ◦ mruby-rspec ◦ mruby-serverspec ◦ mruby-k2hash ◦ mruby-rocksdb ◦ ts_mruby(mruby extension for Apache TrafficServer)
  2. ngx_mruby • 設定や簡単なロジックを mruby で拡張可能にする nginx モ ジュール ◦ https://github.com/matsumotory/ngx_mruby

    • ngx_mruby 利用例: ◦ ランダムに upstream を切り替える ◦ 特定 IP アドレス以外からのアクセスを遮断する
  3. ngx_mruby における非同期処理 • 依存 mrbgems で容易に I/O でブロックする ◦ ノンブロッキング

    I/O のサポートはしていない ◦ なので性能面でつらい場面が出る可能性がある • h2oでも試行錯誤してた ◦ https://www.slideshare.net/ichitonagata/h2o-x-mruby-72949986 • ngx_lua はノンブロッキング処理を頑張っている ◦ ngx.sleep, ngx.location.capture ◦ ngx.socket.tcp, ngx.socket.udp ◦ さらに気になる人は “nginx実践入門” もチェック!
  4. ngx_mrubyでもノンブロッキングI/Oしたい! • nginx を使う以上イベント駆動の恩恵を受けたい • lua ならコルーチンで処理の継続ができる • mruby の場合...

    継続可能な処理は fiber で表現可能 • まずノンブロッキング sleep を実装してみる ◦ 実用性で言うと subrequest が欲しいが難易度が高い ◦ 第一歩は簡単で分かりやすい目標にする
  5. ngx_mruby fiber • ngx_mruby で fiber サポートを試みた ◦ まずは mruby

    の実行コードを fiber に包んで VM に実行させる ◦ その後 fiber の具体利用例として sleep を実装する ▪ Nginx::Async.sleep という名前付けた
  6. 事前調査・学習の流れ • mruby の ソースコードをざっくり読む ◦ include/ 以下のヘッダと必要なら src/, mrbgems/mruby-fiber/

    • ngx_mruby のソースコードを読む ◦ 特に src/http/ngx_http_mruby_module.c ◦ VM の実行部分を触ることになるので mrb_run() 周りを • echo-nginx-module のソースコードを読む ◦ ノンブロッキング sleep を実装している module ▪ えっ、 echo module って何だよ(哲学) ▪ src/ngx_http_echo_sleep.c が参考になった • nginx のソースコードをざっくり読む ◦ 上記で解決しなかった場合はサボらない
  7. 実装 • forkした以下のリポジトリにあります ◦ https://github.com/syucream/ngx_mruby • やったこと ◦ mrb_run() で実行する

    RProc 構造体の値を fiber でラップ ◦ fiber を yield されるまで実行 ◦ Nginx::Async.sleepのC関数内で yield して nginx の timer をセット ▪ ngx_add_timer() にハンドラと秒数を渡す ◦ ハンドラ内で fiber を resume & nginx のイベントを進める ▪ ngx_http_core_run_phase() 経由で操作
  8. ngx_mruby によるノンブロッキング処理の展望 • sleep だけでは用途は限定される • subrequest が扱えるとやれることが多くなる ◦ ACL

    設定を他 HTTP サーバに分離してそれを参照など • ngx_lua の ngx.socket.tcp など欲しいが、険しい道 ◦ mruby-redis とか使いたいライブラリに手を入れるの? ◦ 片っ端から ngx_mruby 用の修正入れるのは高コスト • Thread Pool と連携してなにかできないかな? ◦ https://www.nginx.com/blog/thread-pools-boost-performance-9x/ ◦ ブロックする処理の実装は無理して変更しない ◦ Thread Pool に投げるようにして、終わったら resume する
  9. 実装でハマった(ハマってる)箇所1 • mruby の fiber 操作の C 関数がつらい ◦ yield/resume

    関数の 2 つしかない ◦ new する C 関数が無いので funcall 経由でオブジェクト生成 ▪ proc オブジェクトと fiber class の mrb_value を用意 ▪ mrb_funcall_with_block() に渡してオブジェクトを得る ◦ その後 mrb_fiber_resume() するも... • 本スライドでは Fiber を Proc オブジェクトでラップして Proc#call 経由で操作するメソッドを Ruby で実装☺
  10. 実装でハマった(ハマってる)箇所2 • 生成された mruby のコードの OP_STOP 命令問題 ◦ yield した後もちろん別の

    mruby コードが実行される可能性ある ◦ そしてそのコードは末尾に OP_STOP を持つ ▪ mrb_generate_code() で生成されたコードは持つはず ◦ OP_STOP で VM が停止し、 fiber が resume できない事態に! ◦ 一旦 OP_STOP を OP_RETURN に置換するという荒業で対応 ▪ 過去に h2o がこの対策取ってたらしい ▪ 本来どうするべきなんだろうか ...