全社的にスクラムを導入してみたが生産性は上がらず、むしろ下がったように感じる…
アジャイルに取り組みはじめてから競争力が落ちている気がする…
エンジニアは楽しそうだが、顧客を向いていない気がする…
こういった声はアジャイル変革中の上位マネジャーや経営層から良く聞かれる台詞です。実際問題、こういった声が上がり始めると改革のスピードは遅くなり、最悪の場合中断せざる得ません。
ここで重要なのは、アジャイルの取り組みに対しささやかれる台詞がファクトに基づくものなのか?それとも誰かの意見なのか?これらを判断する仕組みが組織に織り込まれているかどうかです。
「LeanとDevOpsの科学」という書籍があります。
この本に書かれた研究成果は継続的にアップデートされており、毎年Googleから「Accelerate State of DevOps Report(*1)」という名でレポートが一般公開されます。
「LeanとDevOpsの科学」の骨子は、four keysと呼ばれるパフォーマンス指標と、four keysの改善促進が高いとされるケイパビリティが紹介されており、ビズリーチではこれらの指標を計測しています。この計測結果をファクトとし、より良く・速く・安全にプロダクト開発を続けていくことを目指しています。
今回の講演では「LeanとDevOpsの科学」を実践して収集したファクトからどのようにカイゼンを進めているか、事例や書籍では読み取りにくい勘所をお伝えし、アジャイルを推進するにあたってマネジャー視点で大事なポイントにも触れたいと思います。