Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
コミュニティマネージャーが組織の知性を上げる
Search
ため
January 03, 2024
Technology
1
93
コミュニティマネージャーが組織の知性を上げる
コミュニティマネジメント×ソーシャル物理学
ため
January 03, 2024
Tweet
Share
More Decks by ため
See All by ため
優秀な人材を離職から守る 部長のための実践ガイド
tame
0
3
DX戦略立案書 読書メモ
tame
0
12
AIエージェントとは
tame
0
130
人間知能を目指す第4世代AIとは
tame
0
32
かんたん振り返りフレームワーク
tame
0
90
企業内コミュニティの価値
tame
0
70
ちょっと分かりづらい「プロンプトの精度を向上させる26の方法」を再整理して体系化した
tame
0
740
十二国記に学ぶ自分の心づくり
tame
0
56
良いチームを作るためのふりかえり(アジャイル レトロスペクティブズ)
tame
0
100
Other Decks in Technology
See All in Technology
BrainPadプログラミングコンテスト記念LT会2025_社内イベント&問題解説
brainpadpr
1
170
AIのAIによるAIのための出力評価と改善
chocoyama
2
570
セキュリティの民主化は何故必要なのか_AWS WAF 運用の 10 の苦悩から学ぶ
yoh
1
180
データプラットフォーム技術におけるメダリオンアーキテクチャという考え方/DataPlatformWithMedallionArchitecture
smdmts
5
640
Node-REDのFunctionノードでMCPサーバーの実装を試してみた / Node-RED × MCP 勉強会 vol.1
you
PRO
0
120
"サービスチーム" での技術選定 / Making Technology Decisions for the Service Team
kaminashi
1
150
M3 Expressiveの思想に迫る
chnotchy
0
110
生成AI活用の組織格差を解消する 〜ビジネス職のCursor導入が開発効率に与えた好循環〜 / Closing the Organizational Gap in AI Adoption
upamune
5
3.7k
5min GuardDuty Extended Threat Detection EKS
takakuni
0
160
ドメイン特化なCLIPモデルとデータセットの紹介
tattaka
0
130
【PHPカンファレンス 2025】PHPを愛するひとに伝えたい PHPとキャリアの話
tenshoku_draft
0
120
2年でここまで成長!AWSで育てたAI Slack botの軌跡
iwamot
PRO
4
740
Featured
See All Featured
Being A Developer After 40
akosma
90
590k
Reflections from 52 weeks, 52 projects
jeffersonlam
351
20k
How to Think Like a Performance Engineer
csswizardry
24
1.7k
The MySQL Ecosystem @ GitHub 2015
samlambert
251
13k
We Have a Design System, Now What?
morganepeng
53
7.7k
Navigating Team Friction
lara
187
15k
Balancing Empowerment & Direction
lara
1
380
A Tale of Four Properties
chriscoyier
160
23k
Scaling GitHub
holman
459
140k
CSS Pre-Processors: Stylus, Less & Sass
bermonpainter
357
30k
JavaScript: Past, Present, and Future - NDC Porto 2020
reverentgeek
48
5.4k
Embracing the Ebb and Flow
colly
86
4.7k
Transcript
コミュニティマネージャーが 組織の知性を上げる 為安圭介
2 為安 圭介 https://linktr.ee/keisuketameyasu 経歴 札幌在住。 普段の仕事はシステム開発やチームマネジメントなど。 AIコミュニティ”CDLE”の運営にも携わる。 好きなこと 心地よい場で過ごすこと。あるいはそんな場を作ること。
友情とか努力とかチームワーク。 大事にしていること 楽(楽しいこと) 技(得意なスキルを発揮できること) 価(まわりに価値を提供できること) 益(利益を生むこと)
創造性とは個人の才能ではなく群衆の英知 3
✕ 優れたアイディアは、ごく少数の頭の良い人から短時間で生み出される ◯ 優れたアイディアは、異なる視点を持つ人々や異なる意見を探求する行為 により、長い時間をかけて生まれる 創造性とは 「創造力とは、物事を結びつける力だ」 スティーブ・ジョブズ
アイディアを生み出すための探究力 ⚫探求とは、新しい価値あるアイディアを探すプロセスのことで、多様な人々から形成 されるソーシャルネットワークを構築しながら、あるいはその中を動き回りながら行 われる。 ⚫チームの探究力を高めるために必要なこと ⚫交流・・・メンバー間の直接的な交流数が多く、繰り返し交流が行われている ⚫協力・・・チーム内の全メンバーが、チームの一員であるという意識を持っている。目標設定、 業績達成の各アクティビティに多くのメンバーが関わっている ⚫信頼感・・・人々の間で交わされたやり取りから生まれる
チームの探究力を高めるためには、人々の間に立って 相互作用を起こすメンバーの存在が重要。 それを実現できるのは「社会的知性」を持つメンバー。 6
社会的知性とは 社会的知性(Social Intelligence)とは、他人と効果的に相互作用し、適切に対応し、協力し、理 解し合うスキル。以下のような要素を含む。 1. 感情理解・・・他人の感情や動機を読み取り、その背景にある心理状態を理解する能力。 2. 対人関係の構築・・・共感や信頼をベースにした関係を築き、人々との関わりを深める能力。 3. コミュニケーションスキル・・・効果的にコミュニケーションをとり、自己表現をしながらも他人
の意見や感情を尊重する能力。 4. 社会的認知・・・社会的な状況や文脈を理解し、それに応じて適切に行動する能力。 5. 共感・・・他人の立場に立って物事を理解し、感情を共有する能力。
社会的知性を持つ「カリスマ仲介者」 「MITで行われた経営者向け集中講義で行われた実験では、優れた結 果を出したチームには、「カリスマ仲介者」が存在した。 彼らは人々の間を熱心に歩き回り、短時間だが熱意に満ち溢れた会 話を通じてグループ内の学習を促進し、花粉を集めるミツバチのよう に行動する。このカリスマ的仲介者が多く含まれるチームほど、コース の終わりのビジネスプランコンテストで高い評価を受けていた。」
カリスマ仲介者の特性 ⚫社会的知性を持つ ⚫人に興味がある ⚫常に好奇心を持っている ⚫休憩所や人のいるところに訪れて、様々な人と会話をする ⚫今何が起きているのか、何に困っているのか、どう対処しているのかを聞き、彼らの アイディアと他の人から聞いたアイディアを交換する ⚫自分の人脈を広げて多様な人から情報が入ってくるようにする
社会的知性を持つ「カリスマ仲介者」とは、優れた コミュニティマネージャーに求められる要件である 優れたコミュニティマネージャーの存在が、チームの交流を促進し、 探究力を高め、グループ知性を高める コミュニティマネージャー 高い社会的知性を持つメンバー カリスマ仲介者