$30 off During Our Annual Pro Sale. View Details »

グライダースポーツの世界へようこそ / Welcome to the gliding worl...

グライダースポーツの世界へようこそ / Welcome to the gliding world 2025

公益財団法人日本学生航空連盟
2025 年度関東地区新人講習会
2025年6月22日
早稲田大学戸山キャンパス38 号館AV 教室

Avatar for TEAM MARU

TEAM MARU

June 23, 2025
Tweet

Other Decks in Technology

Transcript

  1. 自己紹介 丸山 毅(まるやま たけし) 54歳 総飛行時間 4,100 時間 クロスカントリー距離 17万km

    サラリーマンパイロットとしてグライダー競技へ挑戦 グライダー世界選手権 1999年、2008年、2014年、2018年、2022年(最高成績27位) 2012年以降継続してヨーロッパでのグライダー競技会(ハンガリー、チェコ、ポーランド、ドイツ) TEAM MARU パイロット ブログ http://maru-wgc.blogspot.jp/ Facebook https://www.facebook.com/teammaru 家族 妻 外資系IT企業 エンジニア (公社)日本グライダークラブ(板倉滑空場) 理事・チーフインストラクター (公社)日本滑空協会 理事 2
  2. 学生時代 1年生春 早稲田大学入学・航空部入部 2年生春 1stソロ 同期ではかなり遅い方 2年生夏 2ndソロ 同期ではかなり遅い方 早い同期は銅賞

    3年生夏 自家用操縦士取得 4年生冬 関東大会 予選落ち(写真失敗) 挫折 全国大会 団体優勝 仲間に感謝 8
  3. クロスカントリーフライトとは • 目に見えない上昇気流を使って高度を獲得 (ソアリング)、さらに遠くへ行く! • 必要とされる能力 • 操縦能力 • 気象観察・判断力

    • 意思決定力 • 体力 • レベルが上がる→上昇気流の予測が当たる→ 様々な気象条件でのクロスカントリーフライトが 可能になる! • さらに遠くを目指したくなる! 出典:https://www.ssa.org/lift-sources/ 12
  4. グライダー世界選手権とは? • 1937年~ 隔年開催(2018年~クラス毎隔年で毎年開催)、2025年は第39回大会 • 開催国 • ポーランド x 6、ドイツ

    x 6、アメリカ x 5、フランスx 5、オーストラリア x 5、リトアニア x 3、イタリア x 3、 ハンガリー x 3、スエーデン x 3、アルゼンチン x 2、フィンランド x 2、イギリス x 2、スペイン x 2、スロバキア x 2 • 世界チャンピオン輩出国 • ドイツ x 26、フランス x 25、ポーランド x 23 、イギリス x 15、アメリカ x 7、オーストラリア x 5、イタリア x 5、オランダ x 5、他 • 直近10年 ドイツ x 7、ポーランド x 6、フランス x 4、イギリス x 2、オランダ x 2、 他 • 参加国数 • 25ヶ国~30ヶ国 • 参加選手数・機体数 • 各国2名/クラス、各クラス最大 50名程度 • 3クラストータル 120機程度(各クラス40機前後) • 日本からの参加者 • 1956 年~参加、延べ 52人、34大会、最高成績 2位 出典:https://www.wgc2025.cz/ 19
  5. グライダー世界選手権とは? • クラス • 機体の翼長等で6クラスにカテゴリー • クラス毎に隔年開催 • 奇数年:スタンダードクラス、クラブクラス、 15mクラス

    • 偶数年:18mクラス、 20mクラス、オープンクラス • タスク • 250km - 700km 平均速度 70 km/h – 140km/h 3時間-6時間 • 試合期間 • 13日間 20
  6. 22

  7. 23

  8. 24

  9. 25

  10. 26

  11. グライダーでやりたいことをみつけるには? まずは視野を広く持とう!情報を集めよう! • 世界とつながる = 自分の世界が広がる = やりたいことが見えてくる • グライダー

    = 「世界とつながれる共通言語」を習得しよう! (中学レベルの英語でok!) • 世界のグライダー界で何がおきているか、に関心を持とう どこからはじめればよい?? 32
  12. 1. 「グライダー能力」の強化 自分の考えを持つ、自分の人生をコントロールする意志を持つ • グライダーは意思決定のスポーツ • Why、What を考える習慣を持つ 一人でグライダーをハンドリングできる力 •

    機体組立、点検、トレーラーハンドリング(本質的に個人スポーツ) • 気象知識、気象観察力→気象判断力 人生をグライダーに最適化して設計 • 安定した生活基盤(仕事/職業選択(休暇が取れる、稼げる、業界の将来性等)、家庭) • コミニケーション力、英語力、一般教養 35
  13. 2. 良きメンターを得よう(私の場合) 19歳 21歳 24歳 37歳 38歳 43歳 28歳 グライダー

    開始 滝川 サマトレ チームスチャレンジ 日本選手権 1999 世界選手権 2008 世界選手権 2014 世界選手権 トレーニング Soarist ユースキャンプ Yuji Higuchi Yoshiyuki Kawashima Mitsuru Marui Janus Centka 44歳 2015 ポーランド トレーニング Toru Ikeda 46歳 2017 ナミビア トレーニング 50歳 2021 ナミビア トレーニング Wolfgang Janowitch 36
  14. 「TEAM MARU」結成 2008年夏 世界選手権大会参加(ドイツ・リュッセ) 37歳 1999年夏 世界選手権大会 初参加(ドイツ・バイロイト)28歳 ・とりあえず勢いで出てみた大会 ・クルー日本から1名(彼女)現地在住NZ人クルー1名

    ・大学OB会、勤務先からの支援 ・技量向上させたいと出た大会 ・クルー日本から3名(同期友人2名、妻) ・大学OB会からの支援 クルーやサポーターがいないと大会に出られない。仲間内だけでは限界が… 2013年春 TEAM MARU 結成(42歳) ・「個」から「公」へ ・世界選手権に継続参加可能な環境作り ・MARUに続くパイロットのための環境づくり 2014年夏 世界選手権(ポーランド・レシュノ)に向けTEAM MARU活動開始 2014年、2018年、2022年の世界選手権に参戦(2026年大会へ向けて準備中) 39
  15. 3つの目標 1 世界の トップ10 入り! 2 3 グライダー 認知アップ! 若手を

    世界へ! 普及 勝利 育成 トリプルミッションモデル 42
  16. 将来、全国大会で良い成績を残せるような確かな腕前を 持つ滑空機乗りになるために、初心者がまず突破すべき 関門はなにか、またいかにして突破すべきか。 • ある程度量を飛ぶのは必要 • 観察して、自分で考えて、決める力を養う • 良い成績を出したい =

    結果目標(コントロールできないこと) • 結果目標に目が行くと良いフライトをすることは難しくなる(雑念にとらわれる) • 行動目標(コントロールできること)にフォーカス • 結果目標を達成するために必要と思われる要素に分割 • 楽しめるようになる、自分のパフォーマンスを出しきれるようになる 64
  17. グライダーをしてて良かったと思ったこと。 グライダーを通して学べること。 日本と世界のグライダーのレベルや規模感の違い。 • 良かったこと • 「ゾーン」の状態の時に気持ちよさ(人馬一体、空がよく読める(次に行くべき場所が自然に分かる) • 各国に友人が出来る •

    学べること ・チャレンジする面白さ ・グローバルでの考え方 • レベル、規模感の違い • グライダーが「文化」になっていること(家族の遊び場) • グライダーファミリーの概念が形成されていること 66
  18. 仲間とのやりとりで1番苦労したことはなんですか? • 私は人の気持ちを理解することが苦手 • 衝突したことも多々あり • お互いに相手の強み、弱み、長所、短所を理 解 →相手の良さ、得意なこと、苦手なことを理解 •

    グライダーの運航 = 安全がベース → 忖度はしていられないことがある • ぶれないこと、信頼を得られる行動を継続する こと→理解してもらえるようになる 69