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Tomohiro Kimura
February 05, 2019

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●モンテッソーリ教育概要(序章)
モンテッソーリ教育とは マリア・モンテッソーリ モンテッソーリ教育が生まれたきっかけ マリア・モンテッソーリの発見 モンテッソーリ教育の現在
●モンテッソーリ教育の本質
モンテッソーリ教育で育った人の特徴 モンテッソーリ教育の鍵 どうすれば集中現象に至るか フロー状態にどう至るか? 敏感期(臨界期) 観察のポイント 観察の活かし方は? モンテッソーリ教育の児童観、成長観 それをどう活かすか? 大人の役割 環境の整備 環境の整備の活かし方は? 提示 誤りの訂正 誤りの訂正の活かし方は? 繰り返しの活動 繰り返しの試行錯誤の鍵の活かし方は?
●モンテッソーリ教育の5分野
日常生活の練習 教具の特性 感覚教育 PGS 体験→具象→抽象 思考力獲得の道すじ 体験→具象→抽象の活かし方は? モンテッソーリ教育の特徴 プロセス重視の活かし方は? 縦割りの活かし方は? モンテッソーリ教育の小中学校 小中学校の内容
●モンテッソーリ教育を超えて
他の教育法との違い
●マリア・モンテッソーリの人生
●マリア・モンテッソーリの言葉

Tomohiro Kimura

February 05, 2019
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  1. 資料概要 • モンテッソーリ教育概要(序章) ◦ モンテッソーリ教育とは ◦ マリア・モンテッソーリ ◦ モンテッソーリ教育が生まれたきっかけ ◦

    マリア・モンテッソーリの発見 ◦ モンテッソーリ教育の現在 • モンテッソーリ教育の本質 ◦ モンテッソーリ教育で育った人の特徴 ◦ モンテッソーリ教育の鍵 ◦ どうすれば集中現象に至るか ▪ フロー状態にどう至るか? ◦ 敏感期(臨界期) ◦ 観察のポイント ▪ 観察の活かし方は? ◦ モンテッソーリ教育の児童観、成長観 ▪ それをどう活かすか? ◦ 大人の役割 ◦ 環境の整備 ▪ 環境の整備の活かし方は? ◦ 提示 ◦ 誤りの訂正 ▪ 誤りの訂正の活かし方は? ◦ 繰り返しの活動 ▪ 繰り返しの試行錯誤の鍵の活かし方は? • モンテッソーリ教育の5分野 ◦ 日常生活の練習 ◦ 教具の特性 ◦ 感覚教育 ◦ PGS ◦ 体験→具象→抽象 ◦ 思考力獲得の道すじ ▪ 体験→具象→抽象の活かし方は? ◦ モンテッソーリ教育の特徴 ▪ プロセス重視の活かし方は? ▪ 縦割りの活かし方は? • モンテッソーリ教育の小中学校 ◦ 小中学校の内容 ▪ どう活かすか? • モンテッソーリ教育を超えて ◦ 他の教育法との違い • マリア・モンテッソーリの人生 • マリア・モンテッソーリの言葉
  2. 自己紹介 日本モンテッソーリ教育綜合研究所実践教室、また家庭で行うモンテッソーリ教育 について2年間、夫婦でエンジェルズハウス研究所(AHL)所長 田中昌子先生より 学ぶ。モンテッソーリ園に通う4児の父。 ガイアックス ブランドマネージャー • 早稲田大学卒業後、2004年にガイアックスに入社。 •

    営業、新卒採用、広報IR、経営企画、SNS事業立ち 上げから国内トップシェア獲得、一般社団法人や 出資先スタートアップの広報に従事。 • 2015年より管理部門に異動。現在は、人事労務・ 広報IR・全社行事を担当。経営会議メンバー。 • 今年、コミュニティビルNagatachoGRiDでのイベン トやGaiax Community、会社のコミュニティ化を推 進中。 • モンテッソーリ園、体験型学習中心の自由学校 (きのくにこどもの村小中学校)に通うの4女の父 • ポジティブサイコロジー・プラクティショナー (セリグマン博士) • 国家資格キャリアコンサルタント
  3. モンテッソーリ教育の支持者 • ヘレン・ケラーとサリバン先生 ◦ 重複障碍を抱えながら教育と福祉の発展に尽力したヘレン・ケラーとアン・サリバン先生。同時代を生きた彼女 たちは、その教育法の熱烈な支持。 ◦ 1913年7月には、アメリカを訪問していたマリア・モンテッソーリと面会。 この時、ヘレンたちがモンテッソー リに送った感謝状に同封した自分たちの写真と署名が今も残されています。

    ◦ 手書きで、”To Dottoressa Maria Montessori with our admiration and gratitude signed, Helen Keller and Anne Sullivan Macy, July 1913.(マリア・モンテッソーリ女史へ、私たちの敬愛と感謝を込めて、ヘレン・ケラー&ア ン・サリバン、メイシーにて1913年7月)” とあります • フロイト ◦ If everyone had your schools, they wouldn’t need me!(もし、全ての人があなたの学校に行っていれば、私など必 要なかっただろう!) • ガンジー ◦ 1931年に行われたモンテッソーリ教師養成大学における講演の中で,子どもが人間の尊厳と一致した自然の法則 を通して学んでいくこと,幼い時から沈黙の美徳を理解し教師のささやくような声に反応し子どもたちが次々と 静粛へと向かう「沈黙(静粛)の訓練」に共感を示し,また真の平和の実現は子どもから達成されるべきである と言及するなど,子どもの内面性を重視するモンテッソーリ教育を好意的に評価している。 https://up-to-you.me/article/240
  4. ローマ大学初の女性 医師 ローマ大学を主席で卒業 • 1896年、ローマ大学で初めて医学部を卒業。 初の女性医師。 • 1907年、こどもの家カサデバンビーニりを 設立 •

    1929年、国際モンテッソーリ協会を開設 • 1938年、インドで活動 • 1946年、オランダ、ヨーロッパ、インドで 活動 • 1950年、ノーベル平和賞の候補に。世界平 和と子供の尊厳を訴える運動を世界各国で 展開 • 1952年、81歳で生涯を終える
  5. 知的障害があるとさ れる幼児たちが、パ ンくずで遊ぶ姿に注 目する 知的な刺激を本能的に求めていることを発 見 • 注意深く観察し、子ども達がパン屑を拾う のは、空腹を満たすためではなく、知的な 刺激を本能的に求めていると確信。

    • そして指先を動かす玩具を与える。感覚を 刺激することによって知能の向上が見られ る。 • パンくずを拾う指先の運動、これしかない のが問題。円柱さしが生まれる https://www.youtube.com/watch?v=qfHuoq8MLaw Maria Montessori. La película
  6. 子どもを科学的にみ たこと モンテッソーリ教育は子どもを科学する教 育 • 観察という方法を最重視。子供が先生。環 境の構成や提示に反映。 • 子どもは感覚に訴えて、動きを伴った活動 を通じて発達を遂げることを認識。

    • 子供を見る目に科学を導入。モンテッソー リ教育は子どもを科学する教育。 • 治療、教育の両方が重要で、療育に注目 • 「モンテッソーリの発見」
  7. モンテッソーリが発 見した3-6歳の子ども の内側にある12のこ と マリア・モンテッソーリは、3歳から6歳 の子供達を見て、子供の内側にある12 のことを発見しました。 • 驚くべき集中力 •

    繰り返し作業の愛好心 • 秩序の愛好心 • 自由選択による活動の欲求 • 遊びより仕事を好む心 • 賞罰が無用なこと • 静けさの愛好心 • 個人の尊厳の自覚 • 書くことに対する爆発的興味 • 読むことへの興味 • 自発的な自己訓練 • 宇宙の法則(生れながらにして持っている勘 所)
  8. 敏感期(臨界期)とは • 敏感期ともいう。元来は植物発生上の用語。発芽後、ある一定期間の日光照射は植物の 成長に大きな効果があるが、その期間を外すと激減するなどの現象をさしていた。 • 現在は拡張されて、人間や動物の行動発生の過程において、潜在している機能が具現化、変容、抑制 されるうえで、環境要因の作用、とくに特定刺激の提示に高い感受性を示す、限ら れた発生期間をいう。 • カモ、ガチョウなど大形離巣性鳥類を人工孵化(ふか)後、生後何時間内かに動く物体に接触させると、

    以後その物体を親として追尾するようになる刷り込み(刻印づけ)は有名な例である。 • 人間では、たとえばアメリカの神経生理学者レネバーグEric Lenneberg(1921―1975)は言語獲得の臨界期は12~ 13歳までに限られるとする。モンテッソリは、幼児期までが人格教育や認知的学習の敏感期をなすという。 • 臨界期とは、神経回路網の可塑性が一過的に高まる生後の限られた時期。脳の神経回路は、生 後の体験・経験により成長する。 特に、視覚や聴覚などの感覚の機能や、母国語の習得に関わる神経回路は、臨界 期の経験によって集中的に形成される https://kotobank.jp/word/%E8%87%A8%E7%95%8C%E6%9C%9F-150241
  9. 補足:モンテッソーリ教育の児童観 自己教育力、自己開発能力 • 子どもは自分を内発的に発達させるプログラムを持っている • 教え込もうとしてしまう。話しかける、一斉保育では無理。 • 敏感期に自己教育力が発達。ある時期に高まり、その後下がる。 • 最も心を許せる人に反抗する。反抗期。

    • 反抗期、秩序への敏感期は混合されやすい。自分自身に対する理不尽さ。観察して原因がわかれば楽になる • 子どもにあった環境、これを大人が用意、それを大人が手本をみせる。自由な判断のもと。 • 一人の人格者として扱う。大人として接する。 • 子どもにやたら話しかけるのって、大人にはしない。 環境から無意識的、意識的、吸収精神によって知識を吸収し人格を形成する • 三歳までは無意識的に吸収。三歳から六歳においては意識的に吸収。体系だって整理して理解しようとする。意識的に行動できるよう になる 敏感期に適応した運動を通じて行われる • 整えられた環境。押し付けはいけない。 • 自分をで選ぶ。関わる。表現できる。こと。 • 動物園での絵
  10. 環境の整備と提示 (お手本を見せる) を通じて関わる 子供の自己教育力を信じる。 だからこそ、押し付けない 教え込むのではない。 環境や提示を通じて子どもに関わる。 一人の人格者、大人として接する。 • 人間の自由のために幼児に仕える

    • 教師(大人)の価値観で一方的に教え込も うとするのではなく、子どもの興味や発達 段階を正しく理解し、子どもが触ってみた い、やってみたいと思う環境を適切に用意 し、その環境と子どもを「提示」などによ って結びつけ、子どもの自発的活動を促し ます。
  11. 大人の役割 1,環境を整える • そのために、子供を観察。何に関心がある のか。それに合わせて提示 2.提示 • 見本を動作でみせる。模倣してもらうため に、分析してわかりやすくみせる。 •

    そのままやってくれることはない。その通 りにやらせようとすると押し付けになる • 優しすぎるのは敏感期を過ぎている。やれ るかやれないかの瀬戸際がよい
  12. The greatest sign of success for a teacher... is to

    be able to say, “The children are now working as if I did not exist.” 教師にとって成功した最高の証は… こ う言えることです 「子どもたちは今, まるで 私などいないかのように夢中 になっている」
  13. When you have solved the problem of controlling the attention

    of the child, you have solved the entire problem of its education. 子どもの注意力をコントロールする と いう問題を解決したら, その子の教育 の全ての問題を解決しています
  14. 環境を整える際の留意点 • 1.子どもがじぶんで活動を選べること。分野ごとに。簡単なものから難しい ものへ、左から右へ並べる。 • 2.作業しやすい場所の設定 ◦ 地べたで活動するほうが安定する。 • 3.環境の全体像をできるだけ、変えない

    • 4.教具や用具はいつも子どの目に触れているように。やってみたいという動 機づけになるから。 • 5.教具は多すぎず、適当な制限と簡素化 ◦ 自己コントロール力。他人への配慮。自由と規律
  15. 提示:動きを分析・ 分解して見せる。言 葉は最小限で。 • 子どもの発達は自分自身で子どもには自己 教育力、その表れが敏感期、それにあった 環境を、準備し、主体的に関われるように 提示する • こどもは出来ないのではなく、どうやった

    らよいかを知らないだけ。一人でやりたい という意欲、一人でできたという自信 • 模倣したい、模倣期 • 子どもは模倣したい、子どもができるよう な形で抜き出し提示、子どもは繰り返し練 習 • 目的を知り、分析、見せることを中心にこ とばがけは最小限 • 見ると聞くは一緒は難しい • こどもは八分の一くらいのスピード •
  16. 提示:椅子を引いて 座る 椅子がありますね、みてて下さいね。椅子 の前にうごく、目標確認、てをつける、 お尻をつける、てを前におく 立つ、手をそえるから 握る、もたあげる、足をおく、てを離す、 移動する、もつ、 手本をみせればやってもらえる。否定型で は伝わらない。

    • 椅子の前に立つ • 前かがみになる • 椅子に手をかける • 指に力を入れ、握る • 持ち上げる • 移動させる • 位置を確認する • 椅子の足を床につける、一つずつ • 椅子のすべての足が床につく • 手を離す
  17. モンテッソーリ教育現場での子どもの活動(活動サイクル) 本人の敏 感期に応 じた環境 を整える 大人が提 示する 自己選択 する 繰り返し

    の試行錯 誤 満足感、 達成感 正常化。 個の確立 選択の機会を用意し、 自由な判断のもとに 子どもは活動や体験を選択する 集中現象 (フロー状 態) 環境の整備、提示、自己選択、繰り返しの活動、集中現象、満足度、 達成感、そして新たな興味へ。全人格的成長へ。
  18. 繰り返し活動におけ る鍵 試行錯誤が重要 できなかった自分を認める 褒められて満足は意味がない • 試行錯誤、褒めるではなく認める、受容す る。できなかった自分を認められなくなる。 こうしたほうがよかったと思うのは自分を 認めている。周りが認めないと自分を認め

    られない。 • だからこそ、誤りの訂正ができる教具。 • ここで集中現象が起こる。これが鍵。 • 満足感、達成感においては、試行錯誤が大 切。 • 褒められて満足では意味がない。見せにく るのは集中できていない • 結果、個の確立 • 正常化。落ち着きがでてくる。自信がつい て、自己肯定感がある。全人格的成長につ ながる
  19. Never help a child with a task at which he

    feels he can succeed. 子供が、上手くゆくと感じて取り組ん でいるときは、決して手助けしないよ うに。
  20. We teachers can only help the work going on, as

    servants wait upon a master. 私たち教師は子どもの作業が 続けられ るよう 手助けすることしかできません, 召使いが主人に仕えるように
  21. 日常生活の練習とは、 運動の敏感期 • 日常生活の練習は運動の敏感期、一つひと つの動きを孤立して伝えることで自分の意 志通りに動く身体に。 • 子どもは発達を遂げるために生まれてくる • 例)ティシュを取り出すのは、指先や手首

    の運動。 教具の5要件 • 子どもサイズでできていること • 本物であること(本物を使った実体験が子 どもには必要です) • 実際に日常の生活で使用されているもの • 魅力的で子どもが手を出したくなるもの • 衛生的であること http://fieldnote.co.jp/clantete/afterschool/program/tool.html
  22. 雑多な感覚を整理し、 秩序化。視覚なら視 覚、触覚なら触覚 • 「感覚教育」はモンテッソーリ教育で 最も重要なもの。感覚を洗練させ、感 覚器官を通して入ってくる情報を整 理・分析するちからを育むことは、 「知性(考えるちから・判断するちか ら)」の基盤。

    • モンテッソーリは一つひとつの感覚器 官を別個に刺激し、子どもがそれまで に吸収した雑多な感覚を整理し、秩序 化しようと試みた。感覚教具は、視覚 なら視覚だけを、触覚なら触覚だけを 刺激する特別な構造になっている。 http://fieldnote.co.jp/clantete/afterschool/program/tool.html
  23. 感覚教育とはP,G,Sに よって伸びていく知 性 • ペアリング(対にする)とは、 同じ色のもの、同じ重さのもの、 同じ大きさのものを見つけるこ と • グレーディング(段階づける)

    とは、比較をして、大きい順、 太い順、長い順、熱い順など、 順番にしていくこと • ソーティング(分類する)とは、 形は違うが同質(木製や金属 製)のものなど、同じ性質のも のをより分ける分類作業のこと http://fieldnote.co.jp/clantete/afterschool/program/tool.html
  24. 余談:おもちゃはいいの? • ”日本のおもちゃは電動のものが多いですね。子どもが主 体的に働きかけるおもちゃではなく、極めて優秀なエン ジニアが子どもの心理を研究し尽くして開発したおもち ゃ。視覚や聴覚へ強く訴求するようにプログラミングさ れたおもちゃ。しかしそうしたものよりも、素朴なパズ ルや積み木のようなおもちゃを与えたいと私たちは思い ます。子どもたちの自由な発想や想像力が広がるおもち ゃを。

    • こうした「拡散的思考」でのびのびと多様な答え・アイ デアを追い求めることができるのは幼児期の限られた時 期だけです。学校教育ではどちらかというと集中的思考 が求められます。重要なことは1つの答えを見つけだす ことですから。 • しかし社会に出ると違います。答えは1つじゃない。多 様な人生があり、多様なアイデアで勝負することが可能 です。だからこそ、私たちは学校に入る前の幼児期に豊 富な遊びの体験を子どもたちに思いっきり味わってほし いと思うのです。” 夏見台幼稚園・保育園(船橋市) http://www.treponte.jp/9sai/asobi-06.html
  25. 体験を知へとつなげるモンテッソーリ教育 • “大切なことは、あるとき突然「算数教育」が始まるの ではないということです。 まだ子どもが数に興味など まったくない段階から、いずれやってくる数に興味を持 つ日のための準備を、子どもが意識しないうちに感覚教 具として用意しているのです。 • 数の準備として最初に子どもが手にするのは、重さや長

    さを実感できる具体物、量です。数の世界を理解するた めの出発点は数(数詞)を唱えることでも、数字を読め ることでもなく、量の経験から出発するからです。 このように教具の中に、先につながっていく要素が盛り 込まれていることを「鉤(かぎ)の手の原理」と呼びま す。とても重要なモンテッソーリ教育の原理の1つです。 感覚教具の「長さの棒」は、「鍵の手の原理」として、 算数教具の「算数棒」の準備になっているのです。” クランテテ モンテッソーリ教育の教具 http://fieldnote.co.jp/clantete/afterschool/program/tool.html
  26. モンテッソーリ教育の特徴 1.大人と子どもは違う。 • プロセスと結果。子 どもはプロセスに充 実感をかんじる。結 果に喜びを感じない。 集中して取り組んで るときに喜びを感じ る。粘土をこねるの

    が楽しい。 2.大人の役割は、観察 し援助者。 • 教え込もうではない • 直接体験の場を提供 する • テーチではなく、ガ イド 3.子どもは、自由が尊 重 • 自分が選んだ作業、 環境の中から選べる。 • 成功感を味わい、達 成感を味わい、自ら 成長していく • なんどでもできる。 4.異年齢の縦割り保育 • お互いから学び合う • 年下の子どもは、年 上の子どもの活動を 見て学び、憧れを抱 く • 年上の子どもは、年 下の子どもに世話を し、教えることによ って自信をもち、思 いやりの心を育てる • 社会性と協調性を自 ら学び、小さな社会 を築く
  27. モンテッソーリの小学校 3年生のとある一日 • 8:30 (30分) 日報にイラストを書きました • 9:00 (15分) 漢字やりました

    • 9:15 (35分) 同意語カードをやりました • 9:50 (35分) 人間の基本的ニーズを学びました • 10:25 (35分) 説明文を書きました • 11:00 (15分) 写真を撮りました • 11:15 (25分) ハリーポッターを読みました • 11:40 (20分) お弁当を食べました • 12:20 (50分) 学校のお庭へ行きました • 13:30 (10分) 秋について先生が本を読んでくれました • 13:40 (30分) 先生の葉のレッスンを見ました • 14:10 (10分) 算数をやりました • 14:20 (50分) 音楽室へ行きました • 15:10 (15分) 算数をやりました 何をいつやるかは自分が決める モンテッソーリスクールに通うお子さんの保護者吉川さんのプレゼンより
  28. モンテッソーリの小学校 • モンテッソーリ小学校、まず時間割、教科書、先生、 テストがない。 • 何をやるかは子ども自身が決める。 • 午前中3時間は誰にも邪魔されない時間として設定されている。 • 何を学ぶかは子どもたちが決める。毎年新年度に大きな絵、Five

    Great Lessonsを見せ、何を学ぶかは子 どもに任せる。小3くらいまでは教具があるが、学年とともに教具はなくなり抽象的に。 • 一斉授業はしない。教えるのではなく子どもが発見する仕掛け。体系的に考え、応用できる仕組み。 • みんながバラバラにやっている。その結果他の子がやってるのをやりたくなり、結果、いろんなことを やる。 • 具体から抽象に変化していく。教科書がないので、調べてまとめていく。レポートにしていく。 • 学びがちゃんと終わらないと次の段階には進めないようにはなっている。 • 通常の小学校のテスト、宿題とか、最初はすぐになれないが数ヶ月後には適応している。 • モンテッソーリは一芸?合う合わないがある?個別に合わせるから大丈夫 • ブロックアワーに近い。 • 義務教育ではない。アメリカはチャータースクール。新設にはモンテッソーリが多い。 • 自由で、何をしたいかわからない、そういう問題がなくなる
  29. 他の教育法との違い • シュタイナー教育 • レッジョ・エミリア・アプローチ • ドルトン・プラン • イエナプラン •

    サドベリー・バレー・スクール • 自由教育(サマーヒルスクール、A.S.ニイル)
  30. 他の教育法との違い • シュタイナー教育 ◦ 敏感期は存在しない • レッジョ・エミリア・アプローチ ◦ 方法論化されていない ◦

    ヴィゴツキー(ロシアの発達心理学者)「最近接領域」の影響を受けている ◦ ヴィゴツキー(ロシアの発達心理学者)は子どもが自力で到達できる発達の水準と大人や仲間が少し援助した時に達成され得 るレベルの差を「最近接領域」と定義し、子どもの可能性を広げる意味においてしっかりと援助することの重要性を明確に提 示。 • 自由教育(サマーヒルスクール、A.S.ニイル) ◦ 押し付けの社会規範ではなく、子どもたちが創造する規範や道徳心。個性が育つ=より自由になること、自分自身の生き方が できること。成長とは、外面的な権威への依存をやめて、自分自身の人生の主人公になる過程。 • サドベリー・バレー・スクール ◦ 幼少期がない • ドルトン・プラン ◦ モンテッソーリに類似。しかし、自由は手段。 • 誤りから学ぶ教育 ◦ ピアジェ、スキナー、モンテッソーリ、ニイル、ロジャーズ ◦ 人間は誤りを犯す存在である。試行錯誤の過程で人は批判的精神と主体性を身につけて成長し、文化も知識も成長する。 ◦ 生徒は「伝達」による知識の受容者ではなく、能動的、自発的に学ぶ実践者でなければならない。 ◦ ポパーの批判的合理主義の思想
  31. 他の教育法との違い • モンテッソーリ への批判は、創造する自由がない、抽象度が高い、限られた自由、既成の道徳に挑戦す る自由を認めない • ”進歩主義教育学者であるデューイは、モンテッソーリが重 視するr自由」について、次のように分析し ている。モンテッソーリ・ク ラスの子どもたちは、「身体的には自由であるが、しかし知的にはそれほ

    ど自由ではない」41としている。デューイによれば、活動するための自由 や教具を選択する自由は与 えられているが、教具の目的や使用方法は限定 されていて、自分で考えて工夫した使用方法で試してみ るなどの「創造す る自由」は与えられていないという。42モンテッソーリ理論に対する批判 を同じ見 解からまとめた著作として、弟子であるキルパトリックの『モン テッソーリ・システムの検討』 (TheMontessoriSystemExamined, 1914)は、余りにも有名で、当時コロンビア大学教育学部教授と いう地位 も影響力が大きかったこともあってアメリカにおける第一次モンテッソー リ・ブームの衰退 の大きな要因となった。” https://ci.nii.ac.jp/els/contentscinii_20180903161030.pdf?id=ART0007737489
  32. マリア・モンテッソーリ、医学部卒業後 • 精神病院の知能遅れの子供達を独自に教育するプロジェクト を推進している精神科教授ジュゼッペ・モンテサーノに共感 し一緒に仕事を始め恋に落ち、妊娠。 • 夫婦間以外で子供を産む事は最大のタブーとされていた時代、 プロジェクト推進の妨げにならないよう子供の事は世間に隠 す。生まれた男の子は、マリオ(マリアの男版の名前)。モ ンテサーノ家の養父母に預けられます。

    • 自分の子供を育てられない事を苦しみながらも、自分が母親 だという事を本人にも伝える事ができず、苦悩の日々を過ご しながらも、知能遅れの子供達全員を見事小学校入学試験に 合格させる。それでプロジェクトが国に認められ、国の補助 金を受けられる事になります。 引用:モンテッソーリ教育の子育て ~イタリアから~ http://fanblogs.jp/montessori/archive/31/0
  33. • その後、ローマのサンロレンツォ地区に初めての「子供の家」が建て られ、独自の教育法で荒れ放題に荒れていた子供達を教育する事に成 功し、3歳~の子供達にアルファベットを習得させる事にも成功しま す。 • この「子供の家」でのサクセスを基にモンテッソーリ教育法が確立さ れます。その教育法で世界中で有名になったマリアですが、息子マリ オへの思いは捨てきれず、息子がフィレンツェの小学校~高校を卒業 し、ローマに戻って来た時点で自分が母親である事を明かし、ジュゼ

    ッペを説得し、やっとマリオを引き取る事ができたのでした。 • しかし、親子である事は世間には秘密にしたままにしなければならず、 マリオに「家の中ではマンマと呼んでも良いけれど、家を出たらあな たは私の甥っ子という事にしなければならない」と伝えると、マリオ は「今まで通り、家の中でもマリアと呼ぶよ。もし外に出た時に間違 えるといけないから」と答え、マリオはマリアの助手という事で、モ ンテッソーリ教育法の紹介でアメリカに渡ったマリアに同行します。
  34. 動き出した電車が止まり、警官が電車の中に入って来ます。 探しているのは、反ファシズム運動に参加していたマリオ。 警官 マリオに向かって 「身分証明書を提示下さい」 身分証明書を探そうとするマリア 警官 「あなたがどなたかは分かっています。マリア・モンテッソーリ女史。残念ながらあなたの助手に逮 捕状が出ています。」 警官

    マリオに向かって 「署まで同行願いたい」 マリオ あきらめた顔で 「行きましょう」 マリア 「ちょっと待って下さい。彼を逮捕するなら私も刑務所へ同行致します。」 困ったように警官 「ノー。あなたは関係ありません」 マリア 「彼は私の助手ではありません。。。。私の息子です。」
  35. 警官 驚いて 「すみません。何と言いました?」 マリア ちょっと泣きそうな声で 「私の息子です。」 見つかりましたか?と聞く部下の警官に対して、 この警官が「ここにはいない。電車を出発させてくれ」 マリア 驚いて「あなたは?

    前に会った事がありますか?」 警官「私の母は、以前、あなたに花束をプレゼントした事がありました。あなたが私にしてくれた事全てに とても感謝しています。」 マリア 懐かしそうに「ジョバンニ。。。(サンロレンツォ時代の子供)」 警官、にこっと笑って立ち去る。 電車が再び動き出すとマリオ「ママ....誰だったの?」 マリア「ひとりの子供よ。。。。」
  36. マリア・モンテッソーリの原動力 • ”世界中の子供の母と言われているマリア・モンテ ッソーリ、皮肉な事に自分の息子は、自分の手で 育てる事ができませんでした。ただ、母でありな がら母と名乗れない、その苦悩があったからこそ、 深い愛情を持って子供達を理解する事を始め、モ ンテッソーリ教育法を確立する事が出来たのだと 思います。 •

    ドラマにも反映されていますが、マリアはジュゼ ッペとの愛に絶望してから、喪に服す意味で、生 涯、黒い服しか着なかったそうです。” 引用:モンテッソーリ教育の子育て ~イタリアから~ http://fanblogs.jp/montessori/archive/31/0 息子マリオはその後、母の教育事 業を手助けし、モンテッソーリ協 会会長として同教育法の普及に力 を尽くしました。
  37. Early childhood education is the key to the betterment of

    society. 早期幼児教育は 社会を改善する鍵です
  38. One test of the correctness of educational procedure is the

    happiness of the child. 教育課程の正しさの一つの基準は, 子 どもが幸せかどうかです
  39. The child is not an empty being who owes whatever

    he knows to us who have filled him up with it. No, the child is the builder of man. 子どもはその子が知ってることが何で あれ 私たちが満たしてきたものである ような, 空っぽの存在ではありません いいえ,子どもは人を作りあげる存在 です
  40. Free the child's potential, and you will transform him into

    the world. 子どもの潜在能力を解放してあげなさ い, そうすればその子は世の中に出て 行かれるよう 変身するでしょう
  41. Joy, feeling one's own value, being appreciated and loved by

    others, feeling useful and capable of production are all factors of enormous value for the human soul. 喜び,自分自身の価値を感じること, 他者 から感謝され愛されること, 自分が役に立 ちものを作る能力が あると感じること, こ れら全ては人間の魂にとって 莫大な価値の ある要因です