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ファミリーワーケーション(親子ワーケーション)事例報告/family_workation

 ファミリーワーケーション(親子ワーケーション)事例報告/family_workation

#短期移住 #ファミリーワーケーション #親子ワーケーション
https://note.com/tkimura12/n/nb698c7f6c315

Tomohiro Kimura

February 10, 2023
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  1. 2.実施内容 企業所在地:東京都千代田区 マッチングモデル地域名:和歌山県那智勝浦町 株式会社ガイアックス 参加したワーケーション等実施形態 1.福利厚生型 4.サテライトオフィス型 ◦2回目 2.地域課題解決型 ◦3回目

    5.ブレジャー型 ◦2回目 3.合宿型 ◦1回目 事業成果 ▪以下の実績の確保と各種知見の蓄積によるリピート率向上施策の発見 ・①小学生1年、6年の2名の現地小学校での受け入れ。 ②3家族の幼児3名の現地保育園 での受け入れ。 ③会社主導では最長の6泊7日での実施。 ④部署中心ワーケーション ⑤部 署横断ワーケーション ⑥他社交流・現地交流のあるワーケーション ▪学校受け入れによる小学生、幼児など子連れの親子ワーケーションの遂行ノウハウの蓄積 ▪1週間の滞在&通常業務従事のワーケーションの遂行・準備ノウハウの蓄積 ▪現地の地域課題を新規事業で解決に向けた取り組みの開始や推進ノウハウの蓄積 ▪全国各地から従業員有志が集まる滞在型テレワークのニーズや課題の把握 今後の課題及び次年度以降の取組 ▪ワーケーションにおける移動の金銭コストの軽減 ・ワーケーション開催場所によっては、往復航空券が約5万円。1ヶ月前以上予約で半額程度の割引チケットがあるのでそれを利用する。またはその他移動費の補助制度の調査。 ▪「ワーケーション」という名称の見直し。バケーションではない「滞在型リモートワーク」などへ ・滞在中も通常業務を遂行する中、「バケーション」という言葉があるのが誤解を与え不適切。バケーションではないことが分かるような工夫が必要。 ▪小学校での児童受け入れの常態化、私立学校やフリースクールでの受け入れの検証 ・小規模な小学校では、受け入れを歓迎していただける。ただし先生方への負担がある。また、フリースクールや私立学校での有償受け入れの検討がありえる。 ワーケーション等の導入における現行の規程・制度上の課題 ▪小学生の子連れ参加 ワーケーションは実施してきたが、子育てパパ・ママ層の参加が一番の普及の障害。 現地の保育園や小学校での子どもの受け入れができることが普及を左右。 ▪1週間のワーケーションに耐えられる仕事環境 ▪ワーケーション参加のリピート率向上 参考資料・画像等 アドバイザー及びコーディネーターによる助言・指導 ▪ファミリー・ワーケーションにおけるお子様の受け入れの工夫(アドバイザー派 遣) ▪ワーケーション開催の経済面における持続性の高め方(アドバイザー派遣) ▪レジャーや観光から、人とのつながり訴求スタイルの追求(コーディネーター派 遣) 最終報告書〈企業〉 【概要版】 P-1 熊野新聞、1面(2023年2月4日)
  2. 1.モデル企業の概要 (1)企業概要 ガイアックスは、ソーシャルメディアサービスとシェアリングエコノミー領域で、新規事業を生み出すことに注力している ”スタートアップスタジオ”という形態の会社。 独立した事業部ごとの自由な働き方で、“働き方を選択できる社会づくり”の実現を目指す。 多様な働き方や文化は「Work Story Award」「Work Design Award」「D&Iアワード2021」などの賞を受賞。

    2.本事業実施前の取組や課題 (1)これまでの取組 ガイアックスではリモートワークを積極的に取り入れており、自分の好きな場所で仕事をすることができます。 実際に90%のメンバーがリモートワークをしており、オフィスに出社をしているのは1割ほど。 また、リモートワークでは主にコミュニケーションに関する問題が起こりがちですが、ガイアックスでは地域で集まり テレワークをする「ローカルハブ」など、メンバー同士の交流も実施。月に1回程度の合同リモートワークで、 近所に住む異なる部署のメンバーと仕事やランチをしたり、仕事後には海岸で散歩やBBQ。 オフラインだからこそ生まれる思いがけない出会いとつながりから、社内副業になるなど新たな仕事が生まれています。 (2)本事業の取組目的 ガイアックスは、リモートワーク率が90%まで普及し、地方・海外居住者割合は、37%となりました。 だからこそ、メンバーが一同に集まり数日間滞在しながら合同で仕事をするワーケーション機会を 定期的に持つことで、従業員のウェルビーイングを高め、チーム力とクリエイティビティの向上を通じた 事業推進の加速を目指しています。 (3)ワーケーション等の導入における現行の規程・制度上の課題 規定・制度上の問題はほぼ解消されています。しかし、開催運用上の課題があります。 多様な人材がワーケーションを実施できるよう、家族連れでのワーケーションの実施が課題です。 託児・ベビーシッター・保育所通園、デュアルスクール(住民票を異動させることなく、 都市圏の小中学生が地方の公立学校に通う仕組み)の充実が必要と考えています。 2.実施内容 株式会社ガイアックス P-2 最終報告書〈企業〉 企業所在地:東京都千代田区 マッチングモデル地域名:和歌山県那智勝浦町 組織名 株式会社ガイアックス 所在地 東京都千代田区平河町2-5-3 従業員数 180名(連結) 業種 情報・通信 • 部署単位でオフサイトMTGやワーケーション開催の文化 がない • 合同ワーケーション開催は社内に普及していない • 子育て中のワーキングパパ・ママには参加ハードルが高い 地方・海外居住者割合 リモートワーク活用率 多拠点滞在型オフィス(ワーケーション) が必要に しかし、現状のワーケーションの課題
  3. 2.実施内容 株式会社ガイアックス 3.モデル事業の実施内容 (1)事業の実施概要 チーム単位での4半期や半期毎のワーケーション開催が、リモートワーク中心の組織において、メリットや効果を感じ、定期開催する文化の醸成のために、以下を実施。 ▪親子連れなどのワーケーション参加障壁の解消の検証 ・親子での参加ニーズへの対応として、滞在先での子ども向け体験プログラム、一時的な保育利用などを活用についての検証 ・3家族の子どもが現地保育園で受け入れ ・小学校1年生、6年生が現地小学校で受け入れ ▪1週間滞在のワーケーション

    ・5名が6泊7日のワーケーションを実施し、通常業務に従事。 ▪部署横断の社内有志のワーケーション ・社内へのワーケーション参加募集への反応検証 ・部署を越えた交流の満足度検証 ▪部署・チーム単位での新規事業開発を含めたワーケーション ・「新規事業(DAO)×地域課題(廃寺の改修・保全)」への 取り組みの可能性を検証。 (2)トライアルプログラム参加報告 ▪1回目(1月29日(日)~2月1日(水)) 参加者属性:合計大人5名参加(5部署全員異なる部署メンバー。うち事業窓口担当者1名) 求めていた効果:第2回、3回の開催にあたっての知見の蓄積。部署横断の交流の満足度 実施後の効果: ・3泊4日以上よりも長期滞在したいという声が複数。 ・体験のプログラムは朝昼夜の食事時間にあわせたが、 各種現地プログラムと通常業務の並走は、想像よりも負担が高いことがわかった。 ・食事の準備(現地食材や調味料や調理器具の把握、メニュー考案、食材リストアップ、食材買い出し、精算)は 負荷が高い。滞在者の中で1名はその食事まわりの指揮や事前準備が必要なことが分かった。 P-3 最終報告書〈企業〉 企業所在地:東京都千代田区 マッチングモデル地域名:和歌山県那智勝浦町 ワーケーション (滞在型リモー トワーク) 親子参加 •小学校受け入れ •保育園受け入れ 6泊7日の 長期滞在 部署横断・ 有志参加 部署単位 × 地域課題
  4. 2.実施内容 株式会社ガイアックス ▪2回目(2月1日(水)~ 2月4日(土) ) 参加者属性:合計大人7名参加(エンジニア職2名、マーケ・事務職5名、うち事業窓口担当者1名)、そして、子ども3名 求めていた効果:親子ワーケーション(ファミリーワーケーション)、現地の保育園、小学校での子どもの受け入れ、長期滞在3泊6日の検証 実施後の効果: ・現地小学校での受け入れは、入学側児童だけでなく、受け入れ側児童においても満足度が高いことが分かった。 特に、小規模な学校においては、クラスメートが増えることを子ども達はたいへん楽しみにしており、大変歓迎され、双方満足度が高い。

    学校の受け入れは、特別なイベント的なことはせず、あくまでも体験入学という位置づけであることは学校の負担を軽減できる。 とはいえ、学校の先生の受け入れにあたる業務増があるため、県教委など含めた幅広い関係者の理解や一時的な人員増などがあるのも望ましいと思われる。 ・ノートPCのために用意した液晶モニターは大変人気。快適なデスクワーク環境が求められている。 ・一方、ワークスペースの机の高さがたいへん重要。僅かな机の低さは、首への負担につながる。またエアコンの吹き出し口の風が直接長時間あたる位置は身体への負担が高 く、加湿器など配慮が必要。さらに、寝具の質への配慮(敷き布団に十分な厚さがあるか)も重要。デスクワークの合間のコーヒー・カフェ・菓子など嗜好品が満足度を上げる。 P-4 最終報告書〈企業〉 企業所在地:東京都千代田区 マッチングモデル地域名:和歌山県那智勝浦町 滞在中の体験 6泊7日でわかる必要な デスクワーク環境 複式学級の全校児童19名の小学校に通学 最終登校日にクラスメートから 頂いた寄せ書きや色紙 あたたかく受け入れて もらえ馴染んだ5,6年 生クラスでの集合写真 校内のカレン ダーに「お友達 が増える」と受 け入れを心待ち に。 2学年で1教 室の複式学 級という新 鮮な体験
  5. 2.実施内容 株式会社ガイアックス ▪3回目(2月4日(土)~2月7日(火)) 参加者属性:合計大人10名参加(経営陣執行役1名、事業責任者3名、他、うち事業窓口担当者1名)、そして、子ども6名(幼児、子ども) 求めていた効果:親子ワーケーションの検証、現地地域課題を踏まえたビジネス創造、現地滞在の他社との交流 実施後の効果: ・現地の廃寺の改修・保全を目的とした事業が進捗する見込み。視察や情報交換を十分に行えた。 ・幼児連れの参加において、一次保育の満足度は大変高く。一方で、16時半までではなく延長保育のニーズが高い。 また、空港のコワーキングスペースでのテレワークは可能だが、保育がないため子連れにおいては利用が困難。 ・現地の課題の把握については、提案に対する住民アンケートはたいへん状況理解が深まりやすく、価値が高い。

    ・テントサウナ、牡蠣収穫・船・朝ヨガは人気の体験。心身を整えるものと食関連はデスクワーク従事者において満足度が高い。 ・他企業との交流は、全体での食事会や合同での体験ではあまり進まない。小グループに分かれるなどの工夫が必要。 (3)アドバイザー及びコーディネーター派遣における指導・助言の内容 ▪ファミリー・ワーケーションにおけるお子様の受け入れの工夫(アドバイザー派遣) ・特認校制度を活用している地域の事例紹介 ・現地児童とワーケーション児童が仲良くなるには、両者の子どもの出会いを、両者にとってのアウェイでの出会いになるようにする。 ▪ワーケーション開催の経済面における持続性の高め方(アドバイザー派遣) ・産業振興につなげるには、地方側に関係案内人的組織(例:自治体・商工会議所・銀行・経済同友会・新聞メディアなど地域における信頼性を担保できる組織)との 連携があると望ましい。 ▪レジャーや観光から、人とのつながり訴求スタイルの追求(コーディネーター派遣) ・観光やレジャーを訴求したものでは長期的な関係や開催になりづらい。それよりも、人とのつながりができる取り組みが重要で、その方法として、現地の小学校への通学はたい へん価値が高い。 P-5 最終報告書〈企業〉 企業所在地:東京都千代田区 マッチングモデル地域名:和歌山県那智勝浦町 川でのテントサウナ 川を水風呂の代わりに 朝の座禅体験 牡蠣の収穫体験 「お寺ステイ」でお寺に泊まるからこそ 繋がれる人やできる貴重な体験。 廃寺の改修・保全活動が開始。
  6. 2.実施内容 (4)上記以外に独自に実施した取組 ・親子ワーケーション実施関係での各種取り組み ・滞在先の教育委員との情報交換 ・児童受け入れ先の学校見学、開催後振り返り ・受入れ保育園との事前のオンライン保護者面談 ・児童受入れの親子ワーケーションのプレスリリース発信(学校長のコメント付き) ・開催のためのメディアリレーション、また関係する組織への情報提供 ・児童の通学校との学校欠席についての事前コミュニケーション ・他地域での親子ワーケーション事例、教育留学事例のヒアリング、インタビュー記事発信

    ・自治体ワーケーション担当とのコミュニケーション ・和歌山県庁のワーケーション担当職員との受け入れ学校訪問、また、合同での滞在 ・各種メディアや機関へのメディアリレーションおよび取材対応 ・事前に関係者コメントを取得。さらに、メディアリレーションを実施 ・紀南新聞、熊野新聞、読売新聞等からの取材対応を実施 ・その他 ・会社PR、SNS発信のための動画・写真撮影 ・本事業参加対象者以外からの任意・自己負担でのワーケーション参加 (5)本事業で得られた効果 参加期間: 3泊4日または6泊7日 参加者属性: 計大人22名(ユニーク17名)参加。7部署以上のメンバー。営業企画職からエンジニア職から管理部門系まで。また、経営陣、事業責任者も参加。 計子ども9名(ユニーク6名)参加。 0歳~12歳まで。乳幼児4名、小学生2名) 効果: ・全国各地から従業員有志が集まって合同での滞在型テレワーク開催実績と運営の知見、各種参加者のニーズや開催上の課題の把握。 ・様々な年齢の子連れ(小学生、幼児)に対応しての準備や開催ノウハウの蓄積。 ・受け入れにおける必要なステップ・準備・仕事環境の事前チェック項目の把握。子連れワーケーションの満足度向上と業務への影響を下げるポイントの把握。 ・6泊7日での開催のニーズの高さと、長期滞在における食事(自炊)準備やデスクワーク環境整備の細かなニーズの把握。 ・現地の地域課題を新規事業での解決に向けた取り組みの開始、またそのための取り組み推進ノウハウの蓄積。 P-7 株式会社ガイアックス 最終報告書〈企業〉 企業所在地:東京都千代田区 マッチングモデル地域名:和歌山県那智勝浦町 取り組みはワーケーション開催前各種メディアに掲載 大人22名 子ども9名 6泊7日
  7. 2.実施内容 株式会社ガイアックス 4.今後の目標・取組 (1)ワーケーション等の制度導入において目指す姿 ▪ワーケーションから、多拠点分散型オフィス(滞在型リモートワーク)へ 全国各地で従業員有志が集まって合同テレワークやワーケーション(滞在型リモートワーク)開催の普及。リモートワークが普及したからこそ、仕事以外での交流・雑談といった 関係性を深める機会が必要で、ワーケーションはそれを満たす未来の職場である。 ▪ワーケーションをすべての人にとって可能にできるように参加障害の解消 合宿やワーケーションのダイバーシティ対応の実現。様々な子連れ(小学生、幼児)などに対応し、多くの人が活用できるワーケーションの実施を容易に。 ▪観光やレジャーのための滞在より、リピート率の高い

    人とのつながりが生まれるワーケーション(長期滞在)「ワーケーション2.0」へ 観光やレジャーをインセンティブにした場合、通常業務との兼ね合いが難しい。また、「バケーション」という表現が参加者への精神的プレッシャーが高めマイナスに作用する。 それよりも、人との出会い、地域の住民になる感覚が生まれる滞在型リモートワークこそ、再訪する価値や事業開発する情熱を滞在者にもたらす。 ▪教育留学、親子ワーケーション(ファミリーワーケーション)といった形での従業員家族含めてのウェルビーイング向上 ワーケーションができる企業の一歩先へ。学校や保育園での受け入れなど、家族全員にとって貴重な体験となり、家族関係が深まり、家族や地域から応援されるワーケーション へ。 (2)目指す姿・目標に対して今後障壁となる課題 ▪交通費(特に航空券。搭乗率が低い時期は解決可能性あり) 滞在費用は自炊などにより負荷軽減できるが、航空券は往復で5万円ほどになるケースがある。そのため、早割などの活用が望ましいが限界がある。 搭乗率の低い飛行機や乗車率の低い公共交通においては、リーズナブルに利用できる方法があることが望ましい。 ▪一時保育だけでなく、小学校・フリースクールでの子どもの受け入れ 小規模な小学校での受け入れニーズは高く、受け入れ児童、入学児童双方の満足度が高いものの、受け入れる学校の先生へのインセンティブや負荷軽減や謝礼支払いの 方法が現状ない。そのため、継続的に開催していくには、人事権のある県教育委員会の理解や働きかけ、教育留学、デュアルスクールへの自治体関係者や住民が必要。一 次保育についても同様に理解を高めることで延長保育などが可能になることが望ましい。 ▪デスクワーク環境が充実し、滞在先で出会いが生まれるコワーキングスペースの充実 人との出会い、地域の住民になる感覚が生まれる滞在型リモートワークこそ価値があり、その地域の人との出会いを作るのがコワーキングスペース。 そして、コワーキングスペースのような仕事に最適な机や椅子や嗜好品やオンライン会議スペースや休憩スペースなど、デスクワーク環境が重要。 ▪ワーケーションという表現。バケーションではなく、長期滞在(暮らし)、滞在型リモートワーク 「バケーション」という表現が、通常通り業務に取り組む参加者に不要なプレッシャーを高め、参加のハードルを高めてしまっている。あくまでも部署間交流やチームビルディングの ための滞在型リモートワークであり、現地での暮らしの体験こそが観光以上の価値であることが認識・周知されてほしい。 P-8 最終報告書〈企業〉 企業所在地:東京都千代田区 マッチングモデル地域名:和歌山県那智勝浦町
  8. 2.実施内容 株式会社ガイアックス ワーケーションにおいて目指す姿の背景、期待する効果。 また、目指す姿・目標に対して今後社内外含め望まれる取り組み(4.(1)(2)を図解) P-9 最終報告書〈企業〉 企業所在地:東京都千代田区 マッチングモデル地域名:和歌山県那智勝浦町 つまり、「観光・レジャー」から「暮らし」へ 教育留学、デュアルスクールの普及

    地域のコワーキングスペースの普及 ワーケーション2.0 「バケーション」から「暮らし」へ 暮らし型リモートワーク 解決策:多拠点分散型オフィス 全国各地での合同テレワーク、滞在型リモートワーク 関係の希薄化 “弱い紐帯”の減少 ⇒ ウェルビーイング、クリエイティビティの低下リスク 業務外の関係性や雑談や偶然の減少 部署横断の関係性の希薄化 ガイアックスの従業員が全国に点在 地方・海外居住者割合37%に上昇 リモートワーク活用率90% コロナ禍による、リモートワークの普及
  9. 2.実施内容 株式会社ガイアックス (3)制度導入の意向(または予定) 現状、テレワークや地方移住など長期テレワークが普及また活用されており、ワーケーションだからこその追加での制度は必要としていない。 しかし、ワーケーションの効果を鑑み、既存社内制度のワーケーションでの活用の普及に取り組む。詳細は(5)に記載。 (4)今年度事業でマッチングした地域との次年度以降も継続する取組及び地域側へ求める事 ▪過疎地域の寺社仏閣の改修・保全×DAOの事業開発 ▪現地の保育園、小中学校での子どもの受け入れ。さらに県教育委員会や自治体の移住関係の担当者の見学 ▪移住関係事業との連携 ▪地元お祭りへの参加

    (5)次年度以降の取組(予定) <社内制度の運用関連事項> (4.(3)制度導入ではなく制度運用での解決) ▪社内の部活動支援制度のワーケーションへの活用 現状、テレワークや地方移住など長期テレワークが普及また活用されており、ワーケーションだからこその追加での制度は必要としていない。 しかし、従業員有志での合同ワーケーションの充実は必要であり、弊社内の部活動支援制度(複数部署での集まりにかかる費用の補助(年間上限金額あり)を活用した ワーケーションの普及が望ましい。 そのため、 2023年度は、既存制度の合同滞在型テレワーク(ワーケーション)への適用を促進し、社内の事例普及に努める。 ▪合同テレワーク(ワーケーション)時の一時保育への補助適用の検討 複数部署のメンバーが集まる場は、会社にとって重要な取り組みであり、その際に発生する一次保育の費用についても、業務上必要となる一時保育の補助検討と同様に、補 助や既存制度の適用についての検討を2023年度中に行う。 <調査・検証事項> ▪ワーケーションにおける移動の金銭コストの軽減 ・ワーケーション開催場所によっては、往復航空券が約5万円。1ヶ月前以上予約で半額程度の割引チケットがあるのでそれを利用する。またはその他移動費の補助制度の調 査。 ▪「ワーケーション」という名称の見直し。「滞在型リモートワーク」などへ ・滞在中も通常業務を遂行する中、「バケーション」という言葉があるのが誤解を与え不適切。バケーションではないことが分かるような工夫で参加障壁を下げる。 ▪小学校での児童受け入れの常態化、フリースクールや私立学校での受け入れの検証 ・複小規模な小学校では、受け入れを歓迎していただける。ただし先生方への負担がある。また、フリースクールや私立学校での有償受け入れの検討がありえる。 5.その他、備考・特記事項等(記載任意) 「観光やレジャー」→「人との出会いや繋がり」、「バケーション」→「暮らし」といった滞在型・体験移住型のリモートワークの価値を感じていま す。 P-10 最終報告書〈企業〉 企業所在地:東京都千代田区 マッチングモデル地域名:和歌山県那智勝浦町 次年度に向けて 既存制度 のワー ケーショ ンへの適 用 移動の金 銭負担の 軽減 名称の見 直し(誤 解の解 消) 児童受入 れの常態 化 私立校や フリース クールで の受け入 れ