企業価値とデータ分析(#白金鉱業登壇資料)

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November 28, 2019

 企業価値とデータ分析(#白金鉱業登壇資料)

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t.noguchi

November 28, 2019
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  1. 企業価値とデータ分析 TOMOHIRO NOGUCHI

  2. ⾃⼰紹介 n 野口友熙 (Twitter : @tnoguchi15) データサイエンティスト n 趣味はゴルフ n

    放送メディアのサイトの各種コンテンツ/ユーザ分析 • 番組アンケート / ポイント施策 / メルマガ / etc… n 製造業における売上管理BIダッシュボード構築 / 需要予測PJ n 企業間ビッグデータ連携PJの立ち上げ支援/分析デリバー/プロジェクトマネジメント
  3. LTにあたって注意点 n 今日はクセで受託分析っぽい視点で語るかもですが、 事業会社のDSの人ももちろん対象 n 会計の数値/指標にも踏みこんで話すが絶賛勉強中です ← 鉞投げてください n ウソは言わないように詳しい人レビューいれてます

  4. 目次 1. なぜこのLTをするのか? | モチベーションの共有 2. 企業価値とは? | 目線合わせ。LT内の言葉の定義 3.

    分析が「企業価値」与えるインパクトについて | 需要予測を例に ~ 4. まとめ
  5. n なぜこのLTをするのか?

  6. 今日お話したいこと 【自分の経験から】 n 数多の分析を世に放ってきたが、なにか”価値”を出せたんだっけ? n レポート納品後、読まれない/使われない分析結果… n 施策へ落ちない分析… n 半端じゃないリターンをクライアント様にもたらせたか…?

    DSとしてビジネスにおいて、どんな価値を自分は出しているのか?悩みますねぇ ※ これだけだと独りよがりなLTですので…
  7. 今日お話したいこと【ありがちなシチュエーションから】 n データ分析のPJに取り組んでいると色々会話するシチュエーションありますよね。 様々なレイヤーの人と話しますよね? この「意思決定者/経営陣」の方になにを伝える? 意思決定者:経営陣 初回/最終報告によく出現 対面のマネージャ:PJリード 現場の人:ドメイン知識の塊 あなた

    具体的 抽象的 【気にしていること】 ・機会損失を防ぐのだ!売上アップ! ・在庫コストを低減! ・予測モデルで意思決定をスムーズに?! ・現場の負担を下げる!! ・発注量?とかいまはKKD!! ・分析って何すんの?AI?機械学習…!! 【気にしていること】 ・? 【話すこと】 ・現状を教えていただきたく~ ・いつ時点で予測走らせます? ・モデル劣化の検知は…? ・予測値の上振れ/下振れ どっちがつらいですか? ・機械学習とはですねぇ~ ・(てか、データあるんかな?) ・(説明変数どうしよ…) 【話すべきこと】 ・…? <例>製造業における需要予測PJ
  8. 今日お話したいこと 【こういうモノにも触れながら】 n 「財務三表」っていうモノがあるんでしょ?偉い人ってこういうの見ているんでしょ? n バランスシート(B/S)、損益計算書(P/L) 会計ってビジネスの共通言語*っていいますよね! BP直近四半期の貸借対照表(B/S) & 損益計算書(P/L)

    | 開示情報
  9. 本日のLTの対象と目標 n 対象: n 経営レイヤーと近いところで仕事をすることになりそうなDSの方々 n 自分の分析ってどこに通じているんだっけ?という方々 n 目標: n

    「企業価値と分析」のお気持ちを感じてもらう このへんまで ニノピラさんのLTより
  10. n 企業価値とは

  11. 企業価値とは? 【プロ?の実務で飛び交う定義?】 n 企業価値とは、会社全体の経済的価値。具体的には、企業が将来にわたって生み出 すキャッシュフローの現在価値(将来発生するキャッシュが現時点でどのくらいの価値 があるかを判断する指標)を指す。 ←という立場があります (グロービス経営大学院 | https://mba.globis.ac.jp/about_mba/glossary/detail-12131.html

    ) n 企業価値という言葉があるが、言葉の意味は広く、 企業や株式の価値といっても企業価値、事業価値、株主価値など、様々な用語が使 われている。 (M&Aキャピタルパートナーズ株式会社 | https://www.ma-cp.com/about_ma/about_ev.html) 投資家、経営陣、経営企画/管理部、 M&A部隊の方々、日々考えているはず
  12. 企業価値とは? 【わかりやすくイメージで】 n 企業価値とは、会社全体の経済的価値 投資家、経営陣、経営企画/管理部、 M&A部隊の方々、日々考えているはず ウルトラお好み焼き屋さん のぐちのお好み焼き屋さん 職人の数 /

    腕 ウルトラお好み屋さん のぐちのお好み屋さん(学園祭レベル) 100人 / 神 1人 / 2日間練習した 世界中から調達 業務用スーパで購入 10億円 150万円 50% 30% 原材料 年間売上高 利益率 このウルトラお好み焼き屋さんをあなたは、いくらで買う? | 100万、50億、100億? どうすれば、お店の価値は上がる? | 味 / 職人の腕の向上、原材料、利益率改善?
  13. 企業価値とは? 【みなさんも普段、企業価値を高めている!】 n 売上UPに貢献! n 業務を効率化させ、利益率改善! n 投下したお金の何倍もリターンを得る新規ビジネスを立ち上げましたー! n 勉強会

    / Twitter / 外部LTなど、対外アピール!採用コスト削減 & 仲間が増えましたー! n 「私は神だ!解けない問題はない!」 ユニークなスキルセットを持っている 存在だけで企業価値UP? n データ活用を通じて持続可能な社会を作った! 日々の全ての活動が企業価値の向上に寄与している(と信じている)
  14. n 分析が企業価値に与えるインパクト

  15. 本題に入る前に 【開示情報から誰でも出せるよ!】 n 以降出てくる数値 / 指標は全て開示情報から導きだせます。直接載ってたりもします 以下のような感じで集計も可視化も可能 n 売上高/利益も企業価値向上における重要な指標です 弊社すごい?!

    … 単体じゃなにもわからんぞ…こんなグラフ、ダメ絶対 BP 直近四半期の貸借対照表(B/S) & 損益計算書(P/L) | 開示情報 売上高(百万円) BP sample ※ みなさん「International Business Machines Corp」さんって知ってますか?
  16. 本題に入る前に 【IBM : International Business Machines Corpさん】 n 分析の基本は”比較”ですね。Apple to

    Apple?で並べましょう。 n EBITDAで比較。利払前・税引前・減価償却前・のれん償却前の利益 n EBITDA = 営業利益 + 減価償却費 + のれん償却費 グローバルでの比較はEBITDAを用いるらしいです ……..Japanだけ&事業セグメント別の比較にしたら違うから…!!!Apple to Appleじゃなかっただけだから! 直近四半期の貸借対照表(B/S) & 損益計算書(P/L) | 開示情報 出所:https://www.macrotrends.net/stocks/charts/IBM/ibm/ebitda EBITDA*($) BP IBM Sample ポンチ絵 ! NGグラフ Earnings Before Interest, Taxes Depreciation and Amortization
  17. 企業価値向上において重要な指標たち 【効率性指標】 n 企業価値と整合的な経営指標は資本利益率と言われている(*1) (投下コストに対して、どれほどリターンを獲得できたか) n 資本利益率の指標 n ROE(自己資本利益率):当期純利益/自己資本 n

    ROA(総資産利益率):当期純利益/総資産 n ROIC(投下資本利益率):当期純利益 or 営業利益/投下資本 n ROICは、ROAやROEに比べ企業価値との関連性が高いといわれています 資源(ヒト・モノ・カネ)を効率的に利用することが企業のつとめ 経営資源をどれだけ効率的に利用しているか ← 今日の主役
  18. ROIC経営 【オムロンさんの事例】 n オムロンさん n 2012年から本格的にROICを活用した経営をスタートさせている(*1) 【オムロンROIC経営における特徴】 n ROIC翻訳式 n

    ROIC逆ツリー展開 わかりやすく、かつ現場が具体的に実施する改善ドライバーを明確にしている オムロン ROIC経営2.0より 出所:https://www.omron.co.jp/ir/irlib/pdfs/ar15j/ar15_17.pdf ※ ROIC経営 稼ぐ力の創造と戦略的対話 より 製造 営業 経企 製造 購買部 現場
  19. ★ ROIC逆ツリー展開 【オムロンの事例】 n ROICツリー展開による改善において、各要素間のトレードオフに注意が必要* https://www.omron.co.jp/ir/irlib/pdfs/ar15j/ar15_17.pdf 製造 開発 マーケ etc…

    製造 購買部 営業 etc… 現場(みんなで改善)
  20. 企業価値を高めるためのKPIである「ROIC」における主役と言っても過言ではない ★ トレードオフ!分析で価値がでそうな言葉! n ROICツリー展開による改善において、各要素間のトレードオフに注意が必要 n コストダウンのために生産部門が生産量を増加させる場合、 単位あたりの固定費が減らせる一方で、売上高が増加しなければ 棚卸し資産回転率の悪化*を招き。過剰在庫による損失の可能性も n

    反対に、棚卸し資産回転率のみを改善しようとすれば、 在庫不足により販売面で機会損失が生じる ※ 厳密さの補足: • 棚卸資産回転率自体はあんまり意味のあるものでは無いらしい、 値引販売や廃棄による在庫ロスと相関があるから取り上げられることが多い、これらが発生しないなら在庫自体は害がない • つまり厳密には「過剰在庫による損失」は在庫が不良在庫になり、それが減損するなどして生じるもの • 販売面での機会損失の低減がコア。単純に「利益増える」 → 「企業価値増える(ついでにroic増える)」という捉え方が安全 数学の式展開コツコツしてきたみたいな感覚
  21. どんな分析も企業価値をちゃんと高めてくれると信じてもよさそう ROICも万能ではないんよ 【他の例も、ひとつ】 n 事業が置かれた状況に応じて、重視すべきKPIは変化する n ROICが整合すると言ったが… n 新規事業や市場が拡大中の事業では、ROIC(効率性)が事業の成長を妨げる場合もある n

    車のアクセルとブレーキのように… n 成長性を評価するKPIを重視する際は、 「売上高、粗利益、EBITDA」などの成長性を重視することももちろんある n ケース:調達した資金を全部広告費につぎ込む!! • 広告予算配分の最適化 • CV率をあげるためのモデリング/要因分析 • ナイーブなクロス集計による可視化ターゲットユーザの分析/特定 など
  22. n まとめ

  23. まとめ n 企業価値について、ベーシックな内容を本LTでご紹介 n 企業価値 → 経営効率性を図る指標 ROIC → 各要素に対し、「分析」は意味あるよ話

    n 今回需要予測を例に出したが他のタスクでもちゃんと寄与 n 広告予算配分、画像案件、マーケ案件。なんでも寄与するはずです! n 偉いヒトにも視座高く、色々言えるようになったかも (主張がちゃんと届くかは別の議論) n レイヤーの壁を超える方法は様々。研鑽は依然として必要。話聞いてもらうに足る力を n 会計はビジネスの共通言語というが、きっと終わりなき旅だろう。精進します 意思決定者 / 経営陣 初回/最終報告によく出現 視座高いあなた 【いきなり色々言われてきっと思うこと】 ・(こいつ誰…?) ・(ビジネス視点も持ってる?のかな…) ・「あ、、、頑張ってくれ!」 【話せるようになったこと】 ・本PJにおける需要予測は、 貴社の企業価値を高めることに寄与し、 財務会計文脈でいうと経営効率性指標が ~ ROICが~ (早口)
  24. いつものオープニングトークのやつ チームで備えていればOK。役割だけです。会計“チョットワカル” マンの登場に期待 会計完全に理解したマン

  25. n Appendix

  26. 参考本 / 引⽤ n ROIC経営稼ぐ⼒とroic経営 稼ぐ⼒の創造と戦略的対話 | KPMGFAS ※1 n

    はじめての企業価値評価 | 砂川信幸、笠原真⼈ ※2 n 会社四季報から始める企業分析 最強の会計⼒ |東洋経済新報社
  27. 棚卸し資産回転数 n 運転資本の指標 n 1.売上債権回転期間 : 売上債権/1⽇あたりの売上 n 2.棚卸し資産回転期間 :

    棚卸資産/同上 n 3.仕⼊れ債務回転期間 : 仕⼊れ債務/同上 n CCC(1+2-3) : 現⾦化のサイクル はじめての企業価値評価より(*2)
  28. なぜROICか n SSコード:スチュワードシップコード n 投資家も企業をしっかり見て、投資と対話を通じて企業の持続的成長を促しましょう。 (https://www.fsa.go.jp/singi/stewardship/index.html) n CGコード:コーポレートガバナンスコード n 持続的成長に向けた企業の自律的な取組を促すため東京証券取引所が新たにコーポ

    レートガバナンス・コードを策定する」 n 「持続的成長に向けた企業の自律的な取組」とは、企業が中長期で資本生産性(ROE (Return on Equity)、ROIC(Return on Invested Capital)等の指標)を向上させ、グローバ ル競争に打ち勝つ強い企業経営力を取り戻す取り組みです (https://www.nri.com/jp/knowledge/glossary/lst/ka/corporate_gov) n 伊藤レポート n 「持続的成長への競争力とインセンティブ ~企業と投資家の望ましい関係構築~」プロ ジェクト(伊藤レポート) (http://www2.nomura-ir.co.jp/irweb/column/dialogue01.html)