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AIサービス立ち上げにAWS Amplifyを使ってわかったPros & Cons
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tsmiyamoto
August 26, 2022
Technology
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AIサービス立ち上げにAWS Amplifyを使ってわかったPros & Cons
シード期の人的・資金的リソースが少ない中で「AWS Amplify」を選定することの是非について纏めました。
結論、「Amplifyの採用はあり」という持論を持っています。
tsmiyamoto
August 26, 2022
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Transcript
A I サ ー ビ ス 立 ち 上 げ
に AWS Am p lif y を 使 っ て わ か っ た Pros & Co ns 株 式 会 社 T e c h S w o r d 取 締 役 C T O 宮本 大輝
Contents ▪自己紹介 ▪サービス概要 ▪Amplifyとは ▪Pros & Cons & Tips ▪おわりに
Self Introduction 自己紹介
自己紹介 宮本 大輝 みやもと たいき ▪ 株式会社TechSword 取締役CTO ▪ 岡山大学大学院自然科学研究科
▪ 楕円曲線暗号に関する研究 ▪ ssh-keygen –t ed25519のやつ ▪ バックグラウンド ▪ アメリカでの研究インターンシップで機械学習に触れる ▪ IoTスタートアップ・ソラコムでのインターン
好きなAWSサービス Amazon SageMaker AWS IoT Greengrass AWS Amplify
本登壇の目的 ▪シード期スタートアップのプロダクト開発においてAmplifyを 選定することの利点&欠点 結論 ▪スピード感を持って開発するならAmplifyは大いにあり
About Our Service サービス概要
名称 株式会社TechSword 住所 〒700-8530 岡山県岡山市北区 津島中3丁目1番1号 会社概要 事業内容 ノーコードAIプラットフォームの開発・販売 設立
2021年5月19日 代表者 長島慶樹
ノーコードAIプラットフォーム TechSword Platform ▪ 知識0・スキル0でも画像認識AIを開発 ▪ 容易な実装が可能 ▪ 安価な導入コスト
None
アーキテクチャ
About AWS Amplify AWS Amplifyとは
AWS Amplifyとは? (スケーラビリティとコストに配慮しつつ) サクッとアプリ開発ができるサービス
Amplifyの構成要素 https://speakerdeck.com/jaguar_imo/aws-amplify-overview-in-brief?slide=8
Amplifyがラップするサービス Cognito DynamoDB AppSync S3 Lambda API Gateway Kinesis Pinpoint
Sumerian Elasticsearch Location Service Translate 認証・認可 DB GraphQL ストレージ 関数 REST API 分析 通知 AR/VR 全文検索 Geo 翻訳 etc・・・ 基本&主要機能
Pros & Cons & Tips 利点と欠点とTips
利点 ▪爆速開発 ▪開発環境の構築が容易 ▪サーバーレス構成となる ▪型安全な開発
利点① 爆速開発 サービスに必要な 認証・ストレージ・データベースを AWSのベストプラクティスに則って CLIでコマンドを実行するだけで構築
Amplify CLI ▪CloudFormationテンプレートを生成 ▪ amplify push で反映 $ amplify add
auth $ amplify add storage $ amplify add api
CI/CD ▪GitHub等との接続だけでCI/CD
PRごとにレビュー
enough? 🤔 AWSで同じことをやれるならそれがいいのでは? ▪Activateを利用することでコスト0 ▪ただし、パフォーマンスの差は未検証
ローカルモック $ amplify mock ▪ローカルでAPI・ストレージ・認証を再現 ▪毎回 amplify push をする必要なし ▪
1回のpushで大体2~5分は要する(そんなに待てない)
開発環境の構築が容易 1. Dev containerをビルド 1. TypeScript-nodeイメージをpull 2. Javaをインストール(for Amplify mock)
3. pipenv/pyenvをインストール(for Python Lambda) 4. amplify cliをインストール 2. amplify pull --appid abcdxyz –envName dev 3. npm start
総じて アプリケーションの機能開発以外のところに 脳みそも時間も使わなくていい CTO1人+非フルコミットメンバー4人で 半年で正式版リリース
利点② サーバーレス構成となる Pay-as-you-go (使った分だけ課金)
シード期のスタートアップ ▪AWSの利用料金はできるだけ減らしたい ▪ Activateのクレジットもできるだけ節約 ▪ユーザーが少ない段階で、EC2など立てるだけで課金される サービスは少し痛い ▪ もちろん、必要ならば使う サーバーレスで実現すれば安い (トラフィックが増えたとしても?🤔)
サーバーレス構成にすることで ▪スケーリングも(そんなに)気にしなくてもよい https://www.ragate.co.jp/blog/articles/5505
利点③ 型安全な開発 GraphQLのクエリ変数やレスポンスの 型を自動生成
開発の流れ 1. schema.graphqlにデータ構造を定義 ▪ nullable or non-nullable ▪ 他テーブルとのrelation 2.
amplify mock ▪ 内部ではamplify codegenが実行 ▪ API.ts(型定義)とqueries.ts, mutation.ts, subscription.tsが生成 3. 型定義に沿ってquery/mutationを実行 type Project @model { id: ID! name: String team: Team @hasOne } type Team @model { id: ID! name: String! } const project = { name: “New project", team: “uuidv4" }; await API.graphql(graphqlOperation(createProject, {input: project}));
Amplify Graphqlの恩恵 ▪定義をもとに自動生成されることで、人為的ミスがなくなる ▪RDBMSと似たリレーション ▪ ただし、設計パターンは複数あり ▪ シングルテーブル ▪ マルチテーブル
▪ https://aws.amazon.com/jp/blogs/news/single-table-vs-multi-table- dynamodb-appsync/
欠点 ▪GraphQL + AppSyncの取り扱い ▪Cognitoのエイリアス属性 ▪環境の共有が難しい ▪柔軟性の低さ ハマりポイント
①GraphQL + AppSyncの取り扱い ▪list系query 良さげ?👀 allTodos取ってこれないことがある!😭 const allTodos = await(
API.graphql({ query: queries.listTodos }) as Promise<ListTodoResult> );
なぜなら ▪list系queryは必ず全部取ってくることを保証しない ▪実績として、たった5個のitemsでもlistAllできないことがあった ▪ フロントから見ると「あれ、データ消えた!?」となってしまう 必ず全部取ってこないといけない場合は とする(たとえ5個、10個でも) do {listHoge} while(nextToken)
GraphQLのDepthにも注意 発生した問題 ▪ Amplify: Resolver invocation limit reached. 原因 ▪
一部の深いネストのデータを取るためにAPIのdepthを7にしていた ▪ モデルの中に循環参照がある関係で、1回のQueryで取ってくるデータが とんでもないことに type Model @model @auth(rules: [{ allow: owner }]) { id: ID! name: String! status: ModelStatus! type: ModelType! images: [Image] @connection(keyName: "byModel", fields: ["id"]) ・ ・ } type Image @model @auth(rules: [{ allow: owner }]) @key(name: "byModel", fields: ["modelID"]) { id: ID! modelID: ID! model: Model @connection(fields: ["modelID"]) width: Int! height: Int! ext: String! objects: [Object] @connection(keyName: "byImage", fields: ["id"]) }
None
GraphQLのDepth ▪デフォルトの2に ▪深くまで取ってくる必要があるときは独自でQueryを書く
②Cognitoのエイリアス属性 ▪エイリアス属性は 後から変更できない! https://hiroga.hatenablog.com/?page=1569198704
対処策 ▪まだアカウント数が片手で数えられるくらいだったので… ▪ Cognitoを完全に初期化して再セットアップ ▪Amplify上でのやり方 ▪ 通常通りamplify add authを実行 ▪
サインイン方法はUsernameを想定(←このUsernameは変更不可) ▪ (projectRoot)/amplify/backend/auth/testapp/cli-inputs.json の一部を次のように変更 ▪ "aliasAttributes": ["email", "preferred_username"], ▪ この変更はAmplify CLIを通してはできないので、jsonを書き換える他ない(もし くは後述のCDKか?)
③環境の共有が難しい ▪toB向けアプリあるある 一般ユーザー 用 アプリ 管理者 用 アプリ
amplify import storage ▪いい感じに別プロジェクトのDynamoDBをインポートしてくれそ うな雰囲気があるが… ▪DynamoDBへのアクセス権をプロジェクトにインポートするのみ で、AppSync(GraphQL)が共有されるわけではない ▪ 結果的にExpress+Node.jsやFastAPI+PythonでREST APIサーバーを
構築する必要あり ▪ それなら最初からREST API組んだ方がいいかも…
④柔軟性の低さ ▪Amplifyが対応していないものを別で作成しなければならない ▪ 例えば、S3/DynamoDB/Cognito以外のLambdaトリガーを設定したい とき ▪サブドメインによるマルチテナント運用は(たぶん)できない ▪ Slackでいうtechsword.slack.comなど ▪送信元IPに基づいたルーティングなど、インフラ寄りのことを 触るのは無理
ただし🖐️
進むCDK対応 上手くやれるかも🦆
To the End おわりに
まとめ ▪スピード感が求められるスタートアップの初期フェーズ においてAmplifyは最適 ▪TypeScriptとの相性もGood👍 ▪GraphQL+AppSyncの仕様には注意 ▪柔軟性の観点からCDKの活用 or 脱Amplifyの時は来る かもしれない
エンジニア BizDev 絶賛募集中!
メディア出演 ▪NewsPicksのメイクマネーに出演 https://www.youtube.com/watch?v=MrBfP3I8hQ0
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