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リスクベースドアプローチで機能テストの方針を決めたの

 リスクベースドアプローチで機能テストの方針を決めたの

tsutomun

July 22, 2021
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Transcript

  1. リスクベースドアプローチで
    機能テストの方針を決めたの
    JaSST nano vol.2
    つとむ(@tsutomun1985121)

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  2. 自己紹介
    ◇名前:つとむ (@tsutomun1985121)
    ◇職業:QAエンジニア/テストエンジニア
    (B to B プロダクト)
    ◇趣味:猫と遊ぶ/フットサル/読書
    ◇今、頑張っていること:
    ・JSTQB AL TMの学習
    ・ブログ記事作成

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  3. 目次
    1. はじめに
    2. 困っていたこと
    3. 何をしたか
    4. どうなったか
    5. まとめ

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  4. 1. はじめに
    開発体制
    ◆2つのフィーチャーチームで
    プロダクトを開発
    ◆1チーム7名で構成

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  5. 1. はじめに
    開発手法
    アジャイル開発
    ◆タイムボックス
    1スプリント2週間
    ◆QAの役割
    ・各フィーチャーチームでQAエンジニアとして活動
    ・詳細設計のレビュー
    ・開発が完了したユーザストーリ、不具合のテスト設計/テスト実施
    ・不具合分析を実施し、開発チームへのフィードバック

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  6. 2. 困っていたこと
    課題 顕在化していたリスク
    開発者テストとQAのテスト
    内容が重複
    QAがボトルネックとなり、
    リリースできない機能改修が
    発生
    QAが全てのリリース対象に
    対して、手動で機能テストを
    する

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  7. 開発チーム全体でテストを
    できるようにしたいなあ。。。

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  8. 3. 何をしたか
    ⚫リスク分析を用いて、
    機能テストにおけるQAの関わり方を定義
    ⚫QAの役割を整理

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  9. リスク分析を用いて、機能テストにおける
    QAの関わり方を定義
    ⚫5段階(XL、L、M、S、XS)のリスクレベルを定義
    ⚫ユーザストーリーや不具合の修正内容、影響範囲を確認し、
    欠陥によって引き起こされる問題の重大性を評価する
    ⚫評価したリスクレベルを合意
    リスクレベルがXL:法要件を満たしていない/お金に関わる問題(未払い、過剰請求など)
    リスクレベルがL :エラーとなるべきデータが登録できる
    リスクレベルがM :画面が意図通り表示されない
    リスクレベルがS :英語のスペルミス/分かりにくいメッセージ

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  10. リスク分析を用いて、機能テストにおける
    QAの関わり方を定義
    1.リスクが高い開発
    (リスクレベルがXL)に対して、
    QAがテスト設計を行う
    リスクレベルがXL:法要件を満たしていない/お金に関わる問題(未払い、過剰請求など)
    リスクレベルがL :エラーとなるべきデータが登録できる
    リスクレベルがM :画面が意図通り表示されない
    リスクレベルがS :英語のスペルミス/分かりにくいメッセージ

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  11. リスク分析を用いて、機能テストにおける
    QAの関わり方を定義
    2.リスクが高くない開発
    (リスクレベルがXLではない)に対して、
    QAが開発者のテストを支援する
    • テストケースのレビュー
    • テスト技法のレクチャー

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  12. リスク分析を用いて、機能テストにおける
    QAの関わり方を定義
    3.全てのリスクレベルの開発に対して、
    QAがアドホックテストを1~3時間実施
    目的
    • 開発チームに早く、簡単にフィードバックする
    • テスト対象の学習
    • テストケース作成にフィードバックする

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  13. リスク分析を用いて、機能テストにおける
    QAの関わり方を定義
    ⚫ まとめ
    テストタイプ リスクレベル テスト設計 テスト設計
    レビュー
    テスト実行
    機能テスト XS~S 開発担当者 開発レビュアー 開発担当者
    M~L 開発担当者 QAレビュアー 開発担当者
    機能テスト XL QA担当者 開発担当者 開発/QAチーム
    アドホックテスト S~XL ー ー QA担当者

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  14. QAの役割を整理
    ⚫ プロダクトの品質目標策定と遂行に向けた活動
    ⚫ 組織のテストポリシー、テスト戦略の策定
    ⚫ テストプロセスの定義と改善
    ⚫ 機能性を除く品質特性のテストをリード
    ⚫ 開発エンジニアへの検証技術・ドメイン知識の継承

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  15. 4. どうなったか
    課題 顕在化していたリスク
    開発者テストとQAのテスト
    内容が重複
    QAがボトルネックとなり、
    リリースできない機能改修が
    発生
    QAが全てのリリース対象に
    対して、手動で機能テストを
    する

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  16. 4. どうなったか
    ⚫QAがボトルネックとなり、
    リリースできない状態がなくなった
    ⚫QAがチーム全体の品質向上に向けた
    取組みに着手できた
    ⚫リリース後バグがそれほど出ていない

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  17. 4. どうなったか
    +αの効果
    ⚫ 開発者自身で品質を確保する意識が高まった
    ⚫ 開発者が品質に興味をもってくれた
    ⚫ 開発者とQAがより積極的に
    コミュニケーションをとるようになった

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  18. 5. まとめ
    リスクという軸を使って、
    QAエンジニアと開発エンジニアで
    協力して、テストをする

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  19. 参考資料
    リスクベースドテストを活用しよう 井芹 洋輝
    https://www.slideshare.net/goyoki/ss-29203311?next_slideshow=2
    リスク・ベース・テストの効果と限界
    http://www.aerith.net/design/risk-base-test-j.html

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  20. 以上です。
    ご清聴ありがとうございました
    つとむ(@tsutomun1985121)

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