CodeZine Night #3の登壇資料です https://codezine.connpass.com/event/288199/
チームではじめる「アジャイルプラクティス」実践の第一歩2023/8/4 CodeZine Night #3常松祐一
View Slide
常松祐一顧客にとって価値のあるプロダクトを、チーム一丸となって協力し、短期間にリリースする開発体制のあり方を模索しています。Retty株式会社プロダクト部門長 執行役員 VPoE立ち食い蕎麦担当
2022.10 2022.10〜 Retty登壇用テンプレート Retty株式会社 名前なまえ Copyright ©2022 Retty, Inc. Copyright ©2023 Retty, Inc. サービス紹介 3
アジャイル開発(大規模スクラム LeSS)やエンジニアリングマネジメントに関する発信をしていますエンジニアリングマネージャーとしてどんなことをしているのか?「1プロダクトをみんなで作る!」Rettyでの大規模スクラム (LeSS)導入記
アジャイルプラクティスガイドブックの紹介
アジャイル開発への道しるべスクラムについて学ぶ いい「ふりかえり」ができるようにスクラムマスターとしてのレベルアップ
アジャイル開発うまくできてますか?プラクティスに「形だけ取り組んでいる」感覚はありませんか?
アジャイルプラクティスガイドブックチームで成果を出すための開発技術の実践知チーム・組織にプラクティスを導入し、根付かせるために!116の手法を一冊にまとめた“実践”の手引き著者 :常松 祐一(著)、川口 恭伸(監修)、松元 健(監修)発売日 : 2023年7月20日定価 :2,860円(本体2,600円+税)出版社 : 翔泳社
アジャイルプラクティスガイドブックのエレベーターピッチアジャイルプラクティスガイドブックは悩めるマネージャーと開発者の皆さんに向けて、アジャイル開発とその周辺の技術プラクティスについて説明を試みたもの。マネージャーとして実際に技術プラクティスを組織に導入する仕事をしている常松が実体験に基づき書いた、技術プラクティスを「チーム全体で」学習するための道標となる書籍。
チームでアジャイル開発をうまくやる組織内でアジャイル開発を推進している担当者● これまでの取り組みと比べて、呼び名が変わったぐらいの変化しか感じられず、閉塞感を抱えている● プロダクトの価値向上やデリバリー期間の短縮など、目に見える成果が感じられない● アジャイル開発を阻害する課題に気がつけていないチーム開発の経験が浅いジュニアエンジニア● 業務で開発に携わるようになってから日が浅い● プラクティスが生まれた背景や、利用目的を知らない開発現場やチームを預かるテックリード、シニアエンジニア● どんなプラクティスがあるのかあまり知らない● 状況に合わせたプラクティスの選択、導入のやり方がわからない● プラクティスを実践しているが、その取り組みが適切なのか、確証を持てない
チームではじめる実践の第一歩
扱う範囲は広範… どこから手をつけたら…第1章 アジャイルな開発を支えるプラクティス 1.1 プラクティスの実践 1.2 高速に石橋を叩いて渡る 1.3 広く知られたアジャイル開発手法とプラクティス 1.4 プラクティス理解に役立つ考え方第2章 「実装」で活用できるプラクティス 2.1 実装方針 / 2.2 ブランチ戦略 / 2.3 コミット 2.4 コードレビュー / 2.5 協働作業 / 2.6 テスト 2.7 長期的な開発/運用ができるソースコード第3章 「CI/CD」で活用できるプラクティス 3.1 継続的インテグレーション 3.2 継続的デリバリー 3.3 継続的テスト第4章 「運用」で活用できるプラクティス 4.1 デプロイ/リリース 4.2 モニタリング 4.3 ドキュメント第5章 「認識合わせ」で活用できるプラクティス 5.1 関係者との認識合わせ 5.2 開発内での認識合わせ 5.3 計画の継続的な見直し第6章 「チーム連携」で活用できるプラクティス 6.1 チームの基本単位 6.2 属人化の解消 6.3 パフォーマンスの測定 6.4 円滑なコミュニケーションのアイデア 6.5 意識を揃えるワークショップ
Rettyでの取り組みを一例として紹介します常松がRettyへ入り、Go To Eatキャンペーンを全社一丸で乗り越えるまで1. 1チームで開発をうまくやる (2019/5〜2019/10)2. デリバリーや運用を改善する (2019/10〜2020/3)3. より広範囲を巻き込んでいく (2020/4〜2020/10)
1. 1チームで開発をうまくやる(2019/5〜2019/10)—● マネージャー候補としてRettyへ入社● 会社はアジャイルな開発を志向していたものの、うまくいった状態がどういうものかわからず、各チームがもがいていた
実践した主なプラクティス● 書籍の1章(全体)・2章(実装)にあたる内容○ WIP制限、タスク分解、トランクベース開発、コードレビューにも積極的に参加する● 開発全体への働きかけも並行したため、6章(チーム連携)の内容も実施○ ユーザーストーリーマッピング、バリューストリームマッピング、フィーチャーチーム
例) WIP制限、タスク分解※2019年XP祭りLT資料より抜粋
例) ユーザーストーリーマッピング
例) バリューストリームマッピング※クリエーションラインさんブログよりhttps://www.creationline.com/tech-blog/30056
2. デリバリーや運用を改善する(2019/10〜2020/3)—● Web開発チームのマネージャーに就任● 安定したデリバリーができるようになってきたが、障害で工数を多く取られることも
実践した主なプラクティス● 書籍の3章(CI/CD)・4章(運用)にあたる内容○ 機能の取り下げ方を身につける、継続的テスト、リリーストレイン、フィーチャーフラグ○ モニタリング、オブザーバビリティ、Playbook○ スキルマップ、ペアプログラミング
例) 機能の取り下げ方を身につける※RSGT2022登壇資料より抜粋
例) 継続的テスト、オブザーバビリティ※RSGT2022登壇資料より抜粋
例) スキルマップ、ペアプログラミング
3. より広範囲を巻き込んでいく(2020/4〜2020/10)—● 「チームは自己管理しデリバリーできる」という信頼が組織から得られた● コロナ禍で会社の状況が大きく変わり、創業以来の一大プロジェクトであるGo ToEatキャンペーンの成功が必達に
実践した主なプラクティス● 書籍の5章(認識合わせ)にあたる内容○ 話題が減るまで毎日話す○ 関係者を揃える・ゴールを揃える・スコープを揃える○ 報告フォーマットを揃える、バーンアップチャート
例) 話題が減るまで毎日話す※Backlog World 2021登壇資料より抜粋
例) 関係者を揃える・ゴールを揃える・スコープを揃える※RSGT2022登壇資料より抜粋
例) 報告フォーマットを揃える、バーンアップチャート※RSGT2022登壇資料より抜粋縦軸は開発工数横軸は期間ゴール(青)と実績(オレンジ)を折れ線で表現
技術プラクティスを導入するコツ
技術プラクティスを導入するコツ● 少しずつ導入しましょう○ あなたが学習に要した期間と同じだけ、新規に取り組む人にも学習の時間が必要です。● 導入に適したタイミングがあります○ 課題が顕在化した時に試してみよう。● 全てうまくいくとは限りません○ アジャイルな開発のゴールを意識することを忘れず、根気強く取り組みましょう。
うまく行った取り組みは記録しておく※スクラムフェス大阪 2022登壇資料より抜粋
まとめ
おわりに● 書籍で紹介したアジャイルプラクティスで、あなたのチームを変えていきましょう。● 書籍で紹介したものは、常松が7年ほどアジャイル開発に取り組む中で取捨選択したものをまとめました。● 書籍を踏み台に、より良いプラクティスを見つけてください。私もそれを知りたいです!